15代目スレ 2006/12/17
もうすぐメルィ~クリィ~スマスですか。
ならこんなのもアリですか?
―金曜学校にて放課後―
(ワイワイガヤガヤ――教室のそこかしこで雑談会 どうやらクリスマスの予定についてらしい)
ヴィレアム「そういえばクリスマスまであと1週間ちょっとだな。…恋人達の祭典…か。…嫌な季節だ」
???「ふっふっふ…」
ヴィレアム「………………」
???「お困りのようね、少年?」
ヴィレアム「…帰るか」
???「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!」
ヴィレアム「はぁ…今日はなんだよ?」
レイナ「のっけから随分な態度じゃない…。せっかくいいネタ持ってきてあげたのに」
ヴィレアム「ネタ? 何の話だ?」
レイナ「何って…このまわりの状況で判断できるでしょ?」
ヴィレアム「…クリスマスのことか?」
レイナ「当~然」
ヴィレアム「俺には関係…ない」
レイナ「こともない。ホントはゼラドのこと誘いたい。二人のでクリスマスを満喫した~い。そして自分の思いの丈を…」
ヴィレアム「皆まで言うな…言わないでくれ…」
レイナ「そこでアタシの出番ってわけなのよ。いいネタ、聞きたくなぁい?」
ヴィレアム「……聞く」
レイナ「そうこなくっちゃ♪」
―翌日(土曜日) 公園の噴水時計前―
ヴィレアム「……遅いな」
(タッタッタッタッ)
レイナ「…お待たせ! 待った?」
ヴィレアム「かれこれ1時間ほどな。寒かったぞ」
レイナ「あはは、ゴメンゴメン。さぁ! 今日は頑張らなくっちゃ!」
ヴィレアム「…なぁ。お前の取材についてく事が、ホントにゼラドを誘う役に立つのか?」
レイナ「何言ってんの! この取材は今度の学内新聞の一面記事『クリスマス! 恋人達のおすすめデートスポット特集』の為の取材なのよ。
アタシについて来れば、それだけでデートスポット丸分かりなんだから!」
ヴィレアム「ああ、そういうことか」
レイナ「本当なら極秘取材のところをアンタにだけ特別に許可してあげたんだから、感謝しなさい」
ヴィレアム「わかったわかった。…だが気になる点がもう一つ」
レイナ「何よ?」
ヴィレアム「取材に行くだけなのに、何でそんなに気合入れてめかしこんでるんだ? 当日でも無いのに…」
レイナ「気分の問題よ。自分がその気になってなきゃ、いい記事なんて書けない物よ」
ヴィレアム「…そんなもんか?」
レイナ「そんなもんよ」
ヴィレアム「ううん…まあそういうことにしておく…よし。じゃあそろそろ行くか?」
レイナ「うん♪」
ヴィレアム「…(でもどう見ても遊ぶ気マンマンだよな…ハザリアよりマシかと思ったけど人選間違えたかなぁ?)」
―マグネイト商テン街―
(ジングッベー♪ ジングッベー♪ スズガーナルー♪)
レイナ「手近な所だとまずはココね」
ヴィレアム「へぇ。どの店もクリスマスで三色布や電飾だらけ…いつもの地味さがウソみたいだ」
レイナ「ね。意外と雰囲気出てるでしょ。ウィンドウディスプレイの中もかわいいし」
ヴィレアム「たしかにゼラドも好きそうだな、ああいうのは」
レイナ「あ、あと今ココいら辺のお店で買い物すると、あっちでクリスマスキャンペーンの福引が引けるの」
ヴィレアム「ふぅん」
レイナ「………」
ヴィレアム「…なんだ?」
レイナ「何か買ってちょうだい。で、アタシに福引引かせて」
ヴィレアム「自分で買えよ! いきなり図々しいやつだな…」
レイナ「…い~のかな~? ゼラドにもそんな事言うのかな~? ヴィレアムは女の子に優しくないって言っちゃおっかな~?」
ヴィレアム「うぐっ…!!!」
レイナ「ど~しよっかな~?(ニヤニヤ」
ヴィレアム「…な、なな何が欲しい? (ヒクヒク」
レイナ「えーいいのー?(棒読み)じゃあねぇ…あの赤い手袋!」
ヴィレアム「お、おのれぇ……これ下さい…」
店員「ありがとうございましたと言うとでも思ったか!? だが福引券は付けてやらんことも無い。また来るがいい」
レイナ「う~んあったか~い。この時期カメラ構えるのも寒くてしょうがなかったけど、これでもうバッチリね」
ヴィレアム「俺はフトコロが寒くなったぞ…」
レイナ「いいじゃないの。こんなカワイイ女の子に感謝されてるんだから。ありがとね♪」
ヴィレアム「無理矢理買わせといて、どの口で言うかっ…!」
レイナ「怒んない怒んない。福引はアンタに引かせてあげるから」
ヴィレアム「…くそ、見てろよ。今こそ父さん譲りの予知能力を!」
レイナ「ズルはしちゃだめでしょ…」
(カランカランッ!!!)
福引係「おめでとうございますというのも私だ! 三等賞が出ましたというのも私だ!」
ヴィレアム「おお、やってみるもんだ」
レイナ「わ、ホントに当たった!」
ヴィレアム「情けは人の為ならず、ということか? たまにはいい事がある…」
レイナ「で、商品は何なの!?」
福引係「YU-ZIRUSIの新製品『XN炊飯器』だと言うのも私だ」
ヴィレアム&レイナ「「……………」」
―ディバインデパート前イベント広場―
レイナ「さて、と。ここが次のスポットよ…って、ヴィレアム聞いてるの?」
ヴィレアム「レ、レイナ…。ちょっと…待って…くれ…。炊飯器が…くぁ…重…い」
レイナ「なんだか変な物が当たっちゃったわね。アタシがやらなくて良かったわ」
ヴィレアム「言いたいことは…ハァ…それだけゼェ…か?」
レイナ「ただの炊飯器なのにそんなに重いの? あ、包み紙に説明カードが…何々?『コレさえあればしゃもじ要らず!
次元連結システムを応用した空間跳躍機構! ボタン一つでご飯を炊飯器からお茶碗へ!』…ですって」
ヴィレアム「それのせいでこんなに重たいのか。なんて無意味な機能を…」
レイナ「それよりもさ、ヴィレアム。こっち見て」
ヴィレアム「ん? 草にクリスマスの飾り付けが?」
レイナ「違うって。上も見て上も」
ヴィレアム「上……ってなんだこの馬鹿みたいに大きなクリスマスツリーは!?」
レイナ「すっごいでしょ。全長57メートル、飾りを含めた総重量550トンの特大ツリー。今年からデパートのオーナーがはじめたそうよ」
ヴィレアム「これは素直にすごいな…でもこれじゃてっぺんの方は見えにくくてしょうがないな」
レイナ「噂だとなんでも、オーナーの娘婿が迷わずに帰ってくるための目印だとかなんだとか…」
ヴィレアム「わけがわからんなぁ…」
レイナ「ともかく、電飾を点けたときは本当に綺麗なんだってさ」
ヴィレアム「そうだろうな。でもまだ日が高いから帰りに寄るか」
レイナ「そうね。じゃ今度は…」
???1「…はなせ! 俺は行くんだ!」
???2「やめろって!」
ヴィレアム「お?」
レイナ「何かしら?」
トウキ「放せミナト! あのツリーのてっぺんの星をクリハにプレゼントするんだ! 行かせてくれ!!!」
ミナト「頼むからやめろよトウキ兄! 道行く人の視線が痛いじゃないか! バカップルほどがあるぞ!」
トウキ「なんだとこの野郎!? 俺とクリハの仲を馬鹿にするヤツは、たとえ血を分けた兄弟でも許さねえぞ!!!」
ミナト「バカップルには違いないだろが!? 頭の悪いプレゼント考えてないで、料理の本でも送ってやれよ!」
トウキ「て、てんめぇ!!! ついに触れてはならない禁忌に触れやがったな!? 泣いて謝ったってもう遅えぞ!!!」
ミナト「やる気かトウキ兄!? そっちがその気ならこっちだって容赦しないぜ!!!」
トウキ「食らえ! 雷凰ジャンプ! 雷凰キィィィーーーック!!!」
ミナト「なんの! 雷凰ジャンプ! 雷凰パァァァーーーンチ!!!」
(ドカーン! ボカーン!)
通行人A「きゃー! バッタの兄弟が暴れてるわ!」
通行人B「誰かはやくカブトムシを呼ぶんだ!」
ヴィレアム「…平和だなぁ」
レイナ「本気で言ってるの?」
ヴィレアム「でも見てたらなんだかドッと疲れた…炊飯器も重いし、ちょっと休まないか?」
レイナ「オーケー。じゃあ次はサテンかしらね」
―軽食・甘味処とろんべ亭―
ヴィレアム「クリスマスでもここは定番なんだな」
レイナ「まね。というかココの食べると他で食べる気がしなくなっちゃって」
レーツェル「いらっしゃいませ。…おや? これは珍しい組み合わせだ」
ヴィレアム「こんにちはレーツェルさん」
レーツェル「君達二人が一緒に来るとは。今日はどうしたのだね?」
レイナ「!(ギクリッ」
ヴィレアム「レイナがクリスマス特集記事の取材をしてるんです。自分はその付き添いのようなものです」
レーツェル「何だそうだったのか…いや残念だな。私はてっきり二人がk…」
レイナ「ああああ! アタシはいつものお願いします! ヴィレアム! アンタはどうするの!?」
ヴィレアム「ん? メニューか? そうだな…レーツェルさんのお薦めとかありますか?」
レーツェル「ふ…若さとはいい物だ。…ああ、お薦めだったね? クリスマス用にUDOのコーヒーが入ったがどうかね?」
ヴィレアム「何ですかそれ?」
レーツェル「苦く、そして深みのある味わいの、完璧なる兵士のためのコーヒーだよ」
レイナ「…(クリスマスと何の関係があるのかしら?)」
ヴィレアム「じゃあ何だかよくわかりませんけど、そのコーヒーとブランシュタインサンドをセットで」
レーツェル「畏まりました。しばらく待っていてくれたまえ」
ヴィレアム「レイナは何を頼んだんだ?」
レイナ「ま、それは来てのお楽しみってことで」
ヴィレアム「そうか? …ところで、記事用の写真はちゃんと取れてるか?」
レイナ「おかげさまでね。こっちも出来上がってのお楽しみだけど」
ヴィレアム「俺は読む必要なさそうなんだがなぁ」
レイナ「だーめよ。アンタも載ってるんだからちゃんと読みなさい」
ヴィレアム「わかったわかった…お?」
レーツェル「お待ちどうさまでした。ショコラパフェ・ディモールトとブランシュタインサンドセットでございます。
クリスマスキャンペーン期間中につき、男女ペアのお客様は三割引だよ。ゆっくりして行きたまえ。では…」
レイナ「ふふ、これこれ♪ いただきま~す」
ヴィレアム「いただきます。で、これがUDOのコーヒーか…どれ」
(ズッ…)
ヴィレアム「んっ……~~~~~!!!」
レイナ「どうしたの?」
ヴィレアム「…に、苦い」
レイナ「ぷ。何言ってんの? コーヒーなんだから苦くて当たり前でしょ。アンタって意外と子どもっぽいのね♪」
ヴィレアム「………鼻先に生クリームつけてるお前には言われたくないぞ」
レイナ「え!? ウソ!!?(ゴシゴシッ」
ヴィレアム「…ウソだ」
レイナ「ぇえ!? ……あ(カァ~」
ヴィレアム「ぷっ、あっははははは…」
レイナ「く、このぉ!!!」
ヴィレアム「おっと」
(ピンッ―ピチャ!)
レイナ「きゃ、口に何か入っ……んんっ~~~~~!!?!??」
ヴィレアム「食事中に席を立つのはよくないぞレイナ。座って食べろ(モグモグ」
レイナ「んふん~~~ッ!!!(←後で思えてなさいよ! と涙目で訴えてる」
レーツェル「…古人曰く、若さとは苦さにも似たり………やはり若さとはいいものだな」
―とろんべ亭前―
レーツェル「ありがとうございまいたー」
ヴィレアム「ふう。慣れるとあのコーヒーもなかなか美味しかったな」
レイナ「美味しくない! パヘ食べたのにまだ舌が苦い…」
ヴィレアム「はは、悪かったな。…それにしても少し休憩しただけなのに、もう暗くなってきてしまったな」
レイナ「冬は日が短いからね…でも、街のイルミネーションを見に行くのには、都合がいいんじゃない?」
ヴィレアム「…そうだな。じゃ、さっきのツリーに行ってみるか」
レイナ「うんっ」
―ディバインデパート前イベント広場―
(We wish a marry X'mas♪ We wish a marry X'mas♪…)
レイナ「わぁ…」
ヴィレアム「これは……スゴイなぁ」
レイナ「綺麗…」
ヴィレアム「…っくし!」
レイナ「も~何よ! 雰囲気ぶち壊しじゃない!」
ヴィレアム「そうは言ってもな…少し寒過ぎる気が…お?」
レイナ「あ。雪…粉雪だ…」
(シンシン…シンシン…)
ヴィレアム「気の早い雪だなぁ。クリスマスはまだ1週間も先だぞ…ううさぶ」
レイナ「だらしないわねぇ…。ホラ、手袋使いなよ」
ヴィレアム「ん? ああ、昼間に買ったやつか…って右手しか無いけど…」
レイナ「そりゃそうよ。左手はアタシが使ってるんだから」
ヴィレアム「…片方あったかくても、片方寒いんじゃ意味が無いぞ?」
レイナ「そうよね…どうしよっか? ヘルアンドヘブンとかする?」
ヴィレアム「あのなぁ」
レイナ「冗談よ。じゃあ…」
ヴィレアム「ん?」
レイナ「………手。…つなごっか?」
(スッ…)
ヴィレアム「え…?」
レイナ「ほら早く! アタシも寒いんだよ!」
ヴィレアム「あ、ああ…」
(キュッ…)
レイナ「うん♪ これで二人とも寒く無いわ」
ヴィレアム「………」
レイナ「あ、見てヴィレアム」
ヴィレアム「…ん!? ああ、何だ!?」
レイナ「ホラ! 雪が降ってきたからイルミネーションが!」
ヴィレアム「お、ホントだ。雪に乱反射して…」
(シンシン…キラキラ…シンシン…)
レイナ「まるで…いろんな光たちがダンスしてるみたい…」
ヴィレアム「………ああ(…変だな? ……コイツの横顔って…こんなに可愛かったかな?)」
(…パシャッ …パシャッ)
レイナ「よし。いい写真も取れたわ。…最後は」
(パシャリッ!)
ヴィレアム「っと、おどかすなよ」
レイナ「細かいこと気にしないの。……じゃあ、そろそろ帰ろっか?」
ヴィレアム「…あ、うん。そうだ…な」
―公園 噴水時計近く―
レイナ「………」
ヴィレアム「………(…どうしたんだ…何で俺、レイナ相手にこんなに動揺してるんだ? 手を繋いでるだけなのに何で…)」
レイナ「さてと。送ってくれるのはこの辺まででいいわ」
ヴィレアム「えあ!? あ! あ!! そそうだな!」
レイナ「で、今日はどうだった? ゼラドを誘う時の参考になりそう?」
ヴィレアム「あ……」
レイナ「?」
ヴィレアム「…ああ、もちろん。楽しかったぞ。あと手袋返しとくよ」
レイナ「うん。…アタシもとっても楽しかったわ。今日はありがとね」
ヴィレアム「例を言うのはこっちの方だ」
レイナ「じゃヴィレアム。ゼラドのこと、頑張んなさいよ。…それじゃまた学校でね。おやすみ~!」
(タッタッタッタッ…)
ヴィレアム「ああ、おやすみ…。……炊飯器も重いし、俺も帰るか」
―翌々日 月曜学校昼休み―
(キーンコーンカーンコーン…キーンコーンカーンコーン…)
ゼラド「…それでどうしたの?」
クリハ「トウキ君もミナト君もぼろぼろで、カブトゼフィア先輩怖いカブトゼフィア先輩怖いってうわ言で…」
ヴィレアム「ゼラド」
ゼラド「あ、な~にヴィレアム君?」
ヴィレアム「クリスマスの予定なんだが…」
ゼラド「クリスマス?」
ヴィレアム「もしよかったら俺と…」
ゼラド「ごめんヴィレアム君。その日はクォヴレーお兄ちゃんと約束しちゃってるの」
ヴィレアム「デー…うえあ!? ク、クォヴレーさんと!!?」
ゼラド「うん。だから一緒に行けないの。ごめんね」
クリハ「ゼラド。そろそろ学食行こうよ」
ゼラド「あ、そうだね。じゃあねヴィレアム君。また別の日に誘ってね~」
クリハ「そういえばレイナの新聞部が新しい記事出してたよ。クリスマスのデートスポット特集だって」
ゼラド「ホント!? お兄ちゃんに見せてあげなくっちゃ♪」
(タッタッタッタ…)
ヴィレアム「…………は、はは、あっはっはっは…。そうだよな…少し考えてみれば分かりそうなことだよな…」
レイナ「きっと君は来な~い~♪ 一人きりのクリスマスイヴ Woo…♪」
ヴィレアム「…その非道い歌詞の歌声はレイナか…。…ははは、見ろよこの惨状を…」
レイナ「う~ん。アンタに脈があればクォヴレーさんとの約束も蹴るだろうと思ってたんだけどなぁ…失敗しちゃったみたいね」
ヴィレアム「な、何ぃ!? 今なんて…!?!? レイナ! まさかお前、最初からゼラドがクォヴレーさんと約束してるの知ってて……!!?」
レイナ「あれ? 言ってなかったっけ?」
ヴィレアム「全く微塵も聞かされていないぞっ!!!」
レイナ「あ~…。まあ何というか、一筋縄じゃいかない恋もあるっていうことで…ゴメ~ンね」
ヴィレアム「ゴ、ゴメンで済むかぁぁぁぁ!!! 人の純情弄びやがって!!! 一瞬でも心揺らした俺が浅はかだった!!! 今日という今日は絶対に許さん!!!」
レイナ「おっと、三十六計逃げるに如かずね。アーディオス!」
ヴィレアム「くそぉ、待てぇぇぇえええ!!!」
レイナ「ふふっ、い~やよ~(クリスマスプレゼントはアイツに買ってもらった手袋と…ツリーの前で撮った写真…か。
デートも出来たし、とりあえず今年はコレくらいで我慢しとこっかな。一筋縄じゃいかない恋もあるんだものね♪)」
ヴィレアム「ちきしょぉぉぉっ!!! クリスマスなんてっ! …ひっく! クリスマスなんて! 大っ嫌いだああああああああああああ!!!!!!」
長文お目汚し。住人の皆さんは良いクリスマスをお過ごしくださいませw
― おまけ イェーガー家・寝室―
(ジリリリリリリリリリリリッ!)
ギリアム「うむ…朝か。………む? 何だこの箱は?」
(ジリリリリリ…カチッ)
ヴィレッタ「…朝ね。朝ごはんの仕度しなきゃ。あなた。起きてますか…ってきゃああああ!?」
ギリアム「や、やあお早うヴィレッタ。き、今日も綺麗だねぇえああイタイイタイイタイっ!」
ヴィレッタ「あなた!? 朝一番で炊飯器の中にハマリながら一体何をなさっているの!!?」
ギリアム「朝起きたらこれが枕元に置いてあったんだ。『XN炊飯器』って言うらしいタイイタイイタイ! きっとこれは
もとの世界に帰りたがっていた僕の元に、サンタクロースのが届けてくれたものなんだよイタイイタイ!
こうしていればきっと、僕を元いた世界に送ってくれるはずイタイイタイイタイィィィィ!!!」
ヴィレッタ「そんなはず、ある訳が無いでしょう!!! まったく、主人に魔封波をかけるなんて、とんだサンタもいたものね!」
つづかない
最終更新:2010年02月17日 00:06