AとRのクリスマス

15代目スレ 2006/12/18

こんな深夜に投下w

クリスマス前のとある日。学校での一コマ

アオラ 「クリスマスかぁ・・・今年は新刊の予定もないし。ラッシュはどうするんだ?」
ラッシュ「ん~・・・今年は父さんと母さんがどっかへ連れて行くからあけとけって」
アオラ 「ふ~ん・・・」
ラッシュ「そう言うアオラはどうなんだ?」
アオラ 「姉ちゃんはクォブレー兄さんと出かけるって言うし、
    ディストラ姉さんはパワーダウンを防ぐために出かけるって」
ラッシュ「親父さん達は?」
アオラ 「母さんが出した懸賞の、旅行が当たったらしく、バルマーへ出かけるってさ」
ラッシュ「じゃお前一人?」
アオラ 「だねぇ。コタツでミカンでも食べながら、留守番かな」
ラッシュ「寂しいねぇ・・・」
アオラ 「そうでもないぞ?ウチっていつも騒がしいから、たまには一人でのんびり過ごす
     ってのに憧れてたりするからな」
ラッシュ「そーゆーモンか?」
アオラ 「あぁ」

12/24~バランガ邸~

アオラ 「コタツ良し!ミカン良し!
     洗濯も取り込んだし、晩御飯の用意はしてあるし・・・
     家事は一通り済んでるから、後はコタツでのんびり過ごすだけ!」

天気予報『本日は夕方頃から雪になるでしょう』

アオラ 「ホワイトクリスマスになるわけね。
     これはますますもってコタツから出たくないなw
     さてさて・・・あ~・・・やっぱりコタツは人類が産み出した文化の極みだよ・・・
     この、コタツでウトウトするのがたまらなく気持ちいい・・・」

ジングルベ~ル♪ ジングルベ~ル♪ 鈴がなる~♪

アオラ 「ん・・・家の前から歌が聞こえてく・・・ってこれはルルちゃんの?
     よっこいしょ・・・っと。ん~・・・やっぱりコタツから出ると冷えるね。
     でも、外から聞こえてくるみたいだし・・・出てみないと確認できないからね」
ルル  「あ、アオラ様・・・」
アオラ 「ルルちゃん、どうしたのこんな寒い中で?」
ルル  「いえ、お兄さまからクリスマスの伝説を聞きまして・・・」
アオラ 「どんな?」
ルル  「雪の降るクリスマスの日に、外で一晩中歌っている事が出来れば・・・
     天使が迎えに迎えに来てくれるという伝説ですわ」
アオラ 「何か間違ってない?」
ルル  「あ、あと、売れないマッチをいっぺんに擦ると、優しいお婆様が迎えに来て、
     お菓子の家に連れて行ってくれるという伝説も・・・」
アオラ 「・・・ルルちゃん、お兄さんは何かを間違ってるよ。というか、寒くない?」
ルル  「とてつもなく寒いですわ・・・」
アオラ 「ウチに入りなよ。誰も居ないから遠慮しなくて良いし」
ルル  「え・・・良いんですの?」
アオラ 「うん。一人でまったりしてるだけだからね」
ルル  「そうですの・・・では、済みませんが・・・お邪魔します」
アオラ 「どーぞ。汚いけどね」
ルル  「いえいえ、お構いなく・・・」
アオラ 「そんなトコに立ってないで、こっちで一緒に暖まろうよ」
ルル  「それは・・・?」
アオラ 「コタツって言って、暖房器具だよ。バルマーにはないの?」
ルル  「基本的に通年で過ごしやすい気温に設定されてますから」
アオラ 「そうなんだ・・・ま、こっちにおいで」
ルル  「はい。あ、暖かい・・・」
アオラ 「だろ?こうやって、コタツに入りながらミカンを食べてゆっくり過ごすのが、
     冬の一般的な過ごし方なんだよ」
ルル  「とても良いですわね・・・」
アオラ 「でも、コタツには魔物が居るんだ・・・」
ルル  「えっ!?」
アオラ 「その魔物に一度魅入られると、逃れる事は凄く困難な魔物なんだよ」
ルル  「そんな危険なモノが居るんですの!?」
アオラ 「うん、睡魔って言う・・・ね」
ルル  「あら・・・それはむしろ、こちらから捕まりにいっちゃいそうですw」
アオラ 「同じくw」

天気予報『夜のニュースです。降り出した雪は明日までは止まない見込みです』

ルル  「あら・・・もうこんな時間なんですの」
アオラ 「お喋りに夢中で気付かなかったよ」
ルル  「そろそろ帰りませんと・・・」
アオラ 「夕ご飯食べてったら?」
ルル  「そこまでご迷惑をかける事は・・・」
アオラ 「二人で食べた方が楽しいし」
ルル  「え?」
アオラ 「いや、ウチって普段騒がしいから、たまには一人も良いかななんて思ってたんだけど、
     やっぱり一人は寂しいからね。
     ルルちゃんが来てくれて助かったよw
     そのお礼・・・かな?」
ルル  「アオラ様・・・」
アオラ 「じゃ、ちょっと用意するから待ってて」
ルル  「はい」


アオラ 「コタツで熱々のものを食べたかったから、鍋にしてみたんだけど」
ルル  「お鍋ですか・・・私も好きですわ」
アオラ 「良かったw お口に召すか分からないけど」
ルル  「いえいえ・・・お気になさらず」
アオラ 「はい、どーぞ」
ルル  「いただきます」
アオラ 「召し上がれ」
ルル  「良いですわね、こうやって二人でお鍋をつつくというのも」
アオラ 「そうだね。なんだか、恋人とか夫婦とか、そんな感じ?」
ルル  「・・・」
アオラ 「顔が真っ赤だよ?どうしたの?」
ルル  「・・・何でも無いですわ」

ルル  「ご馳走様でした」
アオラ 「お粗末様」
ルル  「美味しかったですわ」
アオラ 「ありがとうw って、ルルちゃん、携帯が震えてる」
ルル  「あら、あの三人からのメールですわ。あと少しで迎えに来るそうです」
アオラ 「そうなんだ。って、ルルちゃんがココに居る事を知ってるの?」
ルル  「ええ、先程アオラ様が仕度をなさりに出た時に、連絡しておいたんですの」
アオラ 「そうなんだ。もう少しでお別れだね」
ルル  「とっても名残惜しいですわ」
アオラ 「う~ん、ルルちゃんが来るって分かってたら何かプレゼントを用意しておいたのに・・・」
ルル  「いえいえ!アオラ様と二人きりで過ごせた事が私にとっては一番のプレゼントですわ!」
アオラ 「何だか照れるねw」
ルル  「それを言うなら私の方こそ・・・
     あ、そうですわ。アオラ様、目を瞑っていただけますか?」
アオラ 「ん。こう?」
ルル  「少しそのままで居て下さりますか?」
アオラ 「分かったよ」
ルル  「では、失礼しまして・・・」

chu!

アオラ 「!?」
ルル  「えへへへ・・・」
アオラ 「ルルちゃん・・・」
ルル  「私からのプレゼントという事で・・・」
アオラ 「う、うん、ありがとう・・・」
ルル  「あ、エペソ達が到着したようですわ。それではアオラ様、御機嫌よう」
アオラ 「あ、うん、またね・・・」

アオラ 「ルルちゃん・・・」

同日~ルル帰宅後のカイツ邸~

ルル  「ただ今帰りましたわ」
ハザリア「ふははははははは!どうだ妹よ!!兄にしたたかにやられた気分だろう!?」
ルル  「い~え。お兄さまのお陰で、天使に会って、ステキなクリスマスプレゼントまで戴きましたわ」
ハザリア「な、何だと!?」
ルル  「ただ、お兄さまの情報には若干の間違いがありましてよ?」
ハザリア「何だと言うのだ!?」
ルル  「正確には雪の降るクリスマスの夜、赤い靴下と赤い下着のみで町中をシャウトしながら
     一晩中走り回る・・・ですわよ?」
ハザリア「そうすると天使にも出会えて、尚且つプレゼントまで貰えるわけか!!」
ルル  「はい」
ハザリア「そうと分かればこうしては居られん!ルルよ、兄は今から行ってくる!!」
ルル  「はい、行ってらっしゃいませ」
ハザリア「待ってろよ天使!待ってろよプレゼント!!ふあははははははは!!」
ルル  「行きましたわね・・・全く。でも、これは私への一番のプレゼントですわ。
     アオラ様とのツーショット写メ、しかもほっぺにちゅーだなんて。
     大切にしませんと・・・」


~翌朝の新聞の三面~

アオラ「何、この記事?」

    『クリスマスの怪人、街を騒がす!』
     12/24の深夜、街中を赤い靴下と赤いビキニパンツでワカメタルのヒットナンバー、
     『それが私で私がそれだ』を熱唱しつつ全力疾走している、
     某高校の男子学生を補導したと発表した。警察の発表によると、
     この男子生徒は24日の深夜、クリスマスで盛り上がる街中に突如として現われ、
     警察官と激しい逃走劇を繰り広げたと言う。最終的には川へと逃げ込んだが、
     その一時間後に凍死寸前で見つかったという。
     調べによると、『悪魔にしてやられた・・・』とだけ話し、意識を失ったという。

アオラ 「この写真・・・まさか、ね?」
ゼラド 「お早うアオラ・・・何見てるの?」
アオラ 「目線入ってるけど、これって・・・」
ゼラド 「は、ハザリア君!?」
アオラ 「何したの、先輩?」
ゼラド 「あ~・・・何か騒がしいと思ったけど・・・こういう訳だったのね?」
アオラ 「流石というか何というか・・・」
ゼラド 「ま、ハザリア君なら・・・良いんじゃない?いつもの事だし」
アオラ 「ねーちゃん、ひどい・・・」




うはwwwwwwwwwww長くなった・・・orz

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最終更新:2010年02月17日 00:07
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