31代目スレ 2010/01/12
【ゾンボルト家道場】
アルマナ「ツモ、混一色よ」
ラン「げふぅっ」
ガラガラガシャーン
ゼラド「ランさん、ランさーん!」
ラン「あうぅ、給料日までまだまだやのに・・・・・・」
ゼラド「ランさん! どうして常におカネに困ってるの、ランさーん!」
アルマナ「あらあら、情けないこと。この程度でトビだなんて」
キョウスケ「どうした。ゼンガー・ゾンボルトはもう少し食い下がってきたぞ」
ゼフィア「うぅっ!」
ゼラド「アルマナさん! ナンブさん!
どうしてゼフィア先輩たちをカモるんですか!」
アルマナ「あら、私は打てれば誰でもいいのよ」
キョウスケ「俺は、仕事でカンを取り戻す必要があるから、強いほうがいい」
ゼラド「なんで軍の仕事で麻雀を」
キョウスケ「総理大臣になって麻雀をやらなくてはならない」
ゼラド「ごくっ、プロの軍人ともなると、お仕事で総理大臣になって麻雀もやらなきゃならないんだ。
政界って怖い!」
ゼフィア「バランガ、納得してはいかん」
ゼラド「うぅ・・・・・・っ!」
ラン「あかん!」
ゼラド「ランさん!」
ラン「あかん・・・・・・、あかんで、ゼラドちゃん。
あんたは、賭け事なんかに手ぇ出したらあかん子や・・・・・・」
ゼラド「でも、このままじゃランさんの生活費が!」
ラン「ウチは、ええんや。またパンの耳かじってれば済む話やさかい」
ゼラド「ランさぁーん!」
ゼラド「打つよ」
アルマナ「あら?」
ゼラド「打つよ、わたしが打つ!」
アルマナ「ウフフ、面白いじゃない。手加減はしないわよ」
ゼラド「負けないもん!」
ゼフィア「・・・・・・俺は、降りてもいいでしょうか」
キョウスケ「それはダメだ」
【1局目】
ゼラド(えっと、だいぶ前にタカヤくんとかと打っただけだからルールよく覚えてないな。
えっと、えっと、これとこれが揃ってるから。
やった。1巡目でリーチかかってる。これ、ダブりーっていうんだよね!)
タンッ
ゼラド「あっ、それロン!」
アルマナ「ツモ」
ゼラド「えっ」
アルマナ「地和。あなたのロンは、無効よ」
ゼラド「そんな・・・・・・」
じゃらじゃらじゃらじゃら
ゼラド(うぅっ、アルマナさん、なんて強運なんだろ・・・・・・!
ナンブさんは、ずっと沈黙してるけどテンパイを続けてるし、
ゼフィア先輩はなんかもうヌケガラだし・・・・・・。
わたしが、わたしが頑張らなきゃ!)
アルマナ「清一色」
ゼラド「うぅっ・・・・・・!」
ゼラド(おばあちゃん、おばあちゃん・・・・・・)
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ゼラド「うわーっ、おばーちゃん、まーじゃんつよいねー!」
アギラ「フェフェフェフェ。そんなことはない。
ゼラドも、豪運の持ち主じゃよ」
ゼラド「でもおばーちゃん、わたし、てんぱいにはすぐいくんだけど。
そっからなかなかあがれんないの」
アギラ「フェフェフェ。ゼラドや、麻雀はの、運だけで打つものじゃない。
最後まで諦めなかった者こそが勝ちを与えられるのじゃよ」
ゼラド「さいごまで、あきらめなかった・・・・・・」
アギラ「フェフェフェフェ、遺伝子ごといじろうとしたフェフには、
一生辿りつけぬ境地じゃて・・・・・・」
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ゼラド(そうか! 1回2回負けても大したことじゃない。
最後まで、なにがあるかわからないのが麻雀なんだね!)
アルマナ「むっ」
キョウスケ「・・・・・・場の空気が、変わった、か」
ゼフィア「ぐふぅ」
ゼラド「カン!」
カンッ!
ゼラド「カンッ!」
カンッ!
ゼラド「もいっこ、カンッ!」
カンッ
アルマナ「これは!」
ゼラド「三積子!」
じゃらんっ!
アルマナ「フフ、あの状況から勝ちをもぎとるなんて、面白い子」
キョウスケ「あの一瞬、場は完全にあの子のものだった」
アルマナ「あら、ナンブさん、それは」
ゼフィア「九蓮宝燈、単騎待ち!」
アルマナ「まさかナンブさん、ずっとそれを張り続けて・・・・・・!」
キョウスケ「フフ、まだまだ、分の悪い賭けはやめられそうもない」
最終更新:2010年12月23日 13:36