31代目スレ 2010/4/26
テラゼラド「あなたは本当は
クォヴレー・ゴードンが嫌いなんじゃないの?」
ゼラド「そんなことないよ。私はお兄ちゃんが大好き。ずっと私を守ってくれて私を大切に思ってくれる。私のために戦ってくれるお兄ちゃんが大好きだよ」
テラゼラド「彼はあなただけを守るわけじゃないのに?彼にとって大切なものはあなた以外にもいるのに?彼が戦ってるのは使命だからなのに?」
ゼラド「でもお兄ちゃんは私のいるところが帰る場所だって言ってくれる」
テラゼラド「でも彼は帰ってくるだけ。ずっとあなたと一緒にはいない。彼はあなたを求めない。あなたがどんなに望んでも彼はそれに応えない」
ゼラド「・・・」
テラゼラド「あなたは本当は
ルナ・ティクヴァーが嫌いなんじゃないの?」
ゼラド「そんなことないよ。ルナちゃんは大切な友達。私の事を信じてくれてる。一番最初に私に心を開いてくれた。なんでも上手にできるし優しい子だよ。いつだって信頼しあえるルナちゃんが大好きだよ」
テラゼラド「いきなり現れて、娘だといって、あなたと同様に彼に愛されてるあの子が?娘のくせに男として彼が好きなあの子が?本当は気持ち悪いと思ってるんじゃない?」
ゼラド「・・・」
テラゼラド「あなたは本当は
ヴィレアム・イェーガーが嫌いなんじゃないの?」
ゼラド「そんなことないよ。ヴィレアム君はちっちゃいときからの友達。いつだって私のそばにいてくれる。私の事を思ってくれるヴィレアム君が大好きだよ」
テラゼラド「ずっとそばにいるくせに、好きなくせに、いつまでもなにもできないのに?クォヴレー・ゴードンに勝つなんていう逃げ口上ばかりな彼を臆病者だと思ってるんじゃない?」
ゼラド「・・・」
テラゼラド「あなたは本当は
イングラム・プリスケンと
ディス・アストラナガンが嫌いなんじゃないの?」
ゼラド「そんなことないよ。お兄ちゃんの恩人で、パートナーで、一緒に私を育ててれた。私の相談にいつも乗ってくれる、面白い事を聞かせてくれるイングラムさんが大好き。いつも私を可愛がってくれるお姉ちゃんが大好きだよ」
テラゼラド「彼らがいなければ、彼らがクォヴレーを番人なんかにしなければ、彼らが使命なんか課さなければ、あなたはクォヴレーとずっと一緒にいられたのに?」
ゼラド「・・・」
テラゼラド「あなたは本当はイングレッタが嫌いじゃないの?」
ゼラド「そんなことないよ。グレちゃんは大切な家族。いつも頑張ってて、それでも弱音なんか吐かない凄い子だよ。私が友達だっていうと嬉しそうな顔をしてくれるグレちゃんが大好きだよ」
テラゼラド「いつも血塗れになってるあの子が?あなたとはまるで違う世界に生きてるあの子が?あんな大きな力をもってるあの子が?本当は異常な化物だと思ってるんじゃないの?」
ゼラド「・・・」
テラゼラド「あなたは友達だと言ってる人間が本当は嫌いなんじゃないの?」
ゼラド「そんなことないよ」
テラゼラド「あなたは両親や弟が本当は嫌いなんじゃないの?」
ゼラド「そんなことないよ」
テラゼラド「あなたは本当はこの世界が大嫌いなんじゃないの?別な世界になればいい、壊れてしまえばいい、そんな風に思ってるんじゃないの?」
ゼラド「・・・・・・」
テラゼラド「・・・・そうそう、あなたは本当は
キャクトラ・マクレディに興味があるんじゃないの?」
ゼラド「そんなことないよ。キャクトラ君はルナちゃんにとって大事な付き人で、誰より気を許してる同郷育ちの子。
お兄ちゃんの甥っ子で、ヴィレアム君の親友で、大切な私の学友、それ以上でも以下でもないんだ」
テラゼラド「どんなに想ったって、自分に男として応えてはくれないクォヴレー。近いのにあまりにも遠過ぎて、いつも置いていかれる存在。
でもキャクトラは違う。あのちょっと固いけれど、真摯な彼の笑顔は自分の腕の届く範囲にある。
もし彼に愛してもらう事ができたとしたら、甲斐性のないあの男に通牒を叩きつける事も、
自分の父親によこしまな想いを寄せてる女から、そっと足元を掬ってやる事だって出来るだろう。」
ゼラド「・・・・・」
ゼラド「うーん…やっぱりキャクトラ君はないよ、客観的に考えて。そもそもヴィレアム君よりほんの少しマシなレベルのヘタレだし」
テラゼラド「うわ酷っ!なんですかその悪意てんこ盛りな冷静さ」
駄目だシリアスぶち壊しだw
テラゼラド「だったら
マーズなんかはどう?
小さいながら確かなバイタリティの持ち主。
いまのうちから手を出しておけば、将来は安泰間違いなしよ」
ゼラド「なんかだんだん必死になってきてない?」
最終更新:2010年12月23日 13:54