アギラのたばこ屋さん

31代目スレ 2010/5/3

【アギラのたばこ屋さん 奥の部屋】
アギラ「けほ、けほ……。いかん、もう店を開ける時間だというのに起き上がれん。これは、そろそろお迎えかのう。
 まあよい、わしのような人間が畳の上で死ねるんじゃ。大往生というものじゃろ」
ゼオラ「まったく、風邪くらいでなに気分出してるんですか。お粥を作ってきたけど、これぐらいなら食べれるでしょ?」
ラトゥーニ「身体を拭きますから、上半身だけでも起こしてください。うわ、ずいぶん痩せましたね」
アギラ「な、何をしおる、お前ら!?」
ゼオラ「何を、って。母さんが風邪で倒れたっていうから、看病にきたのよ。まったく、こんなになる前にちゃんと相談してよ」
ラトゥーニ「オウカ姉さまとアラドは軍の仕事が忙しいから、当面は私たち2人で交代に介護します」
アギラ「……いらん、帰れ」
ラトゥーニ「え?」
アギラ「どうせ老い先短い体じゃ、親切腰に、ズカズカとこの家に入り込まれる方が迷惑よ。
 いいからもう、放っておいてくれ」
ゼオラ「ふーん。じゃあ母さん、あの子たちにもそれ言えるの?」

448 名前:それも名無しだ[sage] 投稿日:2010/05/03(月) 01:43:29 ID:0Kt5lVr6 [2/2]
キョウスケ「ラッキーストライク1つ」
ゼラド「かしこまりました。――はいどうぞ、こちらお釣りです」
キョウスケ「ほう、今日の売り子はお前か。ふむ、これは験がいいな。今日のレースには大きく張ってみるか」
ゼラド「ナンブさん、勝負事も良いですけど、タカヤくんやレモン先輩を泣かせちゃダメですよ」
キョウスケ「……肝に銘じておく」

ハザリア「おい、ロングピースを1カートンだ。とっととよこせ」
リトゥ「はい、ただいま――ってハザリアくん!?」
アオラ「うわあ、ルルから聞いてたけど、マジでハザリア先輩って吸ってるんだ。すげえ」
ハザリア「ゲ、メガネにバランガ!? なぜお前らがこの店にいる!?」
リトゥ「なぜって、ここ私たちのお婆ちゃんの店だし」
アオラ「婆ちゃんが風邪で倒れたんで、店番代行中っす」
ハザリア「く、くそ。町内でただ一か所残されていた聖域が――ええい、今日は出直しだ!」
リトゥ「ハ、ハザリアくん、ダメだよ!」
ハザリア「う、く――体が動かん? バカな、マリならともかく、メガネ程度の念で俺が拘束されているのか!?」
リトゥ「前々からハザリアくんには思うところが色々あったけど、今日という今日は、はっきりと言わせてもらうから」
アオラ(リトゥ姉ちゃんてヤンデレの素質あるよなあ。血か?)

アギラ「…………」
ラトゥーニ「あの子たち、せめて放課後の店番だけでもやりたいって、自分から言い出したの。やっぱり、迷惑かな」
アギラ「――ろくな売り上げもない店じゃ。バイト代なんぞ、最低賃金も出せんぞ」
ゼオラ「まったく、素直じゃないんだから」

ゼラド・アオラ・リトゥ「いらっしゃいませ!!!」

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最終更新:2010年12月23日 13:55
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