名探偵参上~消えたディストラ


13代目スレ 2006/09/23(土)

クォヴレー「ディストラがいないんだ・・・・・・」

バランガ家
レイナ「つまり、こういうことね。
 クォヴレーさんは、ディストラさんにフッ素コートを施すために、
 今日の19:00にデパート・ゼストセブン前の道路で待ち合わせすることを約束していた。
 ところが待てど暮らせどディストラさんは現れない。で、現在21:00と」
ゼラド「お姉ちゃんは、今日の夕方ごろに家を出てったよ。
 デパートで夕飯の買い物してからお兄ちゃんと落ち合うつもりだったみたい」
レイナ「ディストラさんが出てったのは、何時?」
ゼラド「えっと、夕方の5時くらいかな」
レイナ「あたしは、5時15分ころに家の前でディストラさんと会ったわ。
 特に変な様子はなかったけど」
ルナ「ディストラなら、五時半少し前くらいに八百屋の前で見かけたぞ。
 茄子を選んでおったようだが、途中でなぜか縮んでた」
イングレッタ「そのまま消滅したんじゃないの?」
ルナ「なぜお前がいる!?」
イングレッタ「冷やし中華始めました」
ゼラド「お姉ちゃん、心配だなぁ・・・・・・」ツルツル
ルナ「なにを食べておるか、ゼラド!」

ルアフ「レイナ、事件だよこれは、少年探偵団出動だよ!」
レイナ「探偵団なんかいません」
ルアフ「え~。でもでもぉ。これは、血筋に賭けても、ぜひ君が解決しなくちゃぁ」
レイナ「えーと、じゃあ、乳揺れ工作員と呼ばれた、母さんの名にかけてぇ」
ルアフ「もう、レイナは照れ屋さんだなぁ」
レイナ「それと、電動コケシと呼ばれたエルマの名にかけてぇ」
ルアフ「違う、違うよ! もっとほかに賭けるものがあるだろぉ!?」
レイナ「どうしてもっていうなら、この、小学生のころ宝物だった、
 イチゴの匂い付き消しゴムの名にかけてぇ」
ルアフ「レーイーナーっ!」
レイナ「はいはい。とにかく今のままじゃ、情報が足りないわ。
 もっと他に、ディストラさんの姿を見た人はいないの?」

アストラナガン「ディストラならデパートの総菜コーナーで会ったぞ。
 私が揚げたコロッケを買っていった」
ゼラド「アストラさん、最近総菜コーナーでバイトしてるんだよ」モシャモシャ
イングレッタ「させてるのよ」
レイナ「いや、なにさせられてるんですかアストラナガンさん!?」
アストラナガン「あれは、6時15分くらいだったと思うが」

キャクトラ「今日の夕方なら私たちはずっとデパートの中央口にいたが、
 ディストラさんは見かけませんでしたよ。なあ、友よ」
ヴィレアム「え!?、ああ、そうだな」
レラ「・・・・・・・・・・・・・・・」コクコク
レイナ「ヴィレアムとキャクトラくんはわかるけど、レラ、あんた最近この二人とよくつるんでるわね」
レラ「・・・・・・・・・・・・・・・」
ゼラド「なにしてたの?」
ヴィレアム「それは、その・・・」
イングレッタ「わたしもいたわよ」
レイナ「ますますなにしてたのよ」
イングレッタ「デパートの前にあるガチャガチャで、
 この、『48手ちゃん』のコンプリートを手伝ってもらってたのよ」
ヴィレアム(若い母さん! なんて助け船を出すのが下手なんだ!? いや、助け船なのか、これは!?)
ルナ「ほ・・・う」
キャクトラ「やめてください姫様! 『キャクトラも男の子だからな』という目で見ないでください!」
レイナ「デパートのガチャガチャに、なんでそんな商品入れてるのかしら」

トウキ「そういや、今日の夕方、中央口の方からODEの演奏が聞こえてたな」
レイナ「あら、トウキもいたの」
トウキ「ああ。警備員のバイトでな。夕方の4時から7時まで東口に立ってたけど、
 ディストラナガンさんは見かけなかったなぁ」
ゼラド「あ、わかった」
ヴィレアム(ギクッ!)

ゼラド「ヴィレアム君、あのODEとかいう変なバンドのファンなんでしょ。
 ライブ見てたんだ」
ヴィレアム「え、あ、ああ! 実はそうなんだ」
ゼラド「音楽の趣味悪いんだ」
ヴィレアム「い、いや。あのギターボーカールは、なかなか上手いぞ?」
キャクトラ「ベースも、なかなか・・・」
レラ「・・・・・・ドラム・・・・・・最強・・・・・・」
トウキ「たしかODEは、夕方5時から6時くらいまで演奏してたな」
レイナ「じゃ、その間ヴィレアムたちはずっと中央口にいたのね」

トウキ「あ、そういや、ゼラドも見かけたぜ」
ゼラド「え、そうだった?」
トウキ「西口に歩いてったろ」
ゼラド「あ、ああ。あの時ね! そうそう。西口の回収ボックスに、切り開いた牛乳パックを捨てに行ったんだ。
 お姉ちゃんに買い物のついでに頼めばよかったんだけど忘れちゃってて。わたしが行ったの」
レイナ「それは、何時ごろのこと?」
ゼラド「さあ、時計持ってなかったから」
トウキ「たぶん、6時ちょっと過ぎくらいだったと思うぜ?
 俺が、『あー、あと1時間でバイト終わりだぁ』って考えてたころだったから覚えてる」

レイナ「情報はだいたい出尽くしたわね。
 じゃあ、あたしが道でディストラさんと会ったのを17:25と仮定して、
 その時点まではディストラさんはなんの問題もなくデパートに向かってたことになるわ。
 ヴィレアムたちとトウキがいた中央口、東口からデパートに入っていないこともわかってる
 ゴミ出しに行っただけのゼラドがずっと西口にいたはずがないから、
 ディストラさんは西口からデパートに入っていったんでしょう」
アストラ「コロッケを買ったあと、ディストラはすぐにレジに向かっていったぞ。
 そのまま出て行ったと思うが・・・」
レイナ「クォヴレーさんがデパートに着いたのは何時ごろ?」
クォヴレー「7時ちょうどだったと思うが」
ゼラド「・・・お兄ちゃん、時間に正確だから」
レイナ「じゃあ、アストラさんと会った6時15分から7時までの間に、なにか起こったと考えるのが自然ね」

ルナ「わからんぞ! デパートの中でディストラを見たといっているのはアストラ一人ではないか!
 そもそもディストラはデパートになど入っておらず、
 この旧式が論理回路をくるわせて妹を拐かしていったのかもしれん!」
アストラ「私はそんな!」
イングレッタ「あら、ひどいことをいうのね。
 父親に懸想しているどこかの変態娘が、八百屋からディストラナガンを尾行して、
 デパートから出たところに、なにかしなかったと考えることだってできるわ」
ルナ「お主とて怪しいものだ! そんな卑猥なガチャガチャを買っていたなど、信じられるか」
イングレッタ「失礼ね。猥褻といってよ」
ルナ「黙れ! 愛機が旧式であることに苛ついたお主が、新型を欲しなかった理由がどこにある!?」
イングレッタ「その説には大きな欠点があるわね。わたしはアストラナガンを愛機だなんて思ってない」
アストラ「嬢~~~っ!」
キャクトラ「いや、イングレッタ殿はずっと中央口にいましたよ。
 ガチャガチャの横に、カプセルの殻をうず高く積み上げていましたから」
イングレッタ「と、いうことよ」
キャクトラ「おお、そういえば友よ。お前は少しの間、我々から離れていたな。
 たしか、演奏が終わっ・・・」
ヴィレアム「バカッ!」
ゼラド「どこに行ってたの?」
ヴィレアム「あ、ああ、若い母さんがガチャガチャの殻を散らかしてたから、
 ゴミ箱に捨てに行ってたんだ。時間にして、少しの間だぞ?」
キャクトラ「たしか、1分もなかったと思うが」
イングレッタ「余計なことをしてくれたわね。わたしは、カプセルごと飾っておきたかったのに。
 コクピットの中に」
アストラ「嬢! コクピットに色々持ち込むのはやめてくれ!」

ルアフ「レイナ! これは大変だよ、人体消失事件だよ!?」
ゼラド「人体じゃないよ」
レイナ「果たして犯人は、この中の誰なのか・・・」
クォヴレー「べつに、この中にいるとは限らないだろう」

回答は10スレ後くらい

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ゼラド「犯人わかっちゃった!」
ルアフ「えぇっ! ちょっと待って、いま麻酔薬用意するから!」
レイナ「黙ってなさい。で、なんなの?」

ゼラド「アストラナガンさんとトウキくんは仕事中だから現場を離れられないでしょ?
 つまりお姉ちゃんはたしかにデパートの中に入ってて、少なくとも東口からは入ってない。
 中央口では、イングレッタちゃんやレラちゃん、キャクトラくんがお互いを確認してる。
 お姉ちゃんは西口から出入りしてたって考えられる」
ヴィレアム「・・・ゼラド?」
ゼラド「でも、1人だけなにをしてたかはっきりしていない人がいる。
 そう、つまりヴィレアムくん!」
ヴィレアム「もうよせ、ゼラド!」
レイナ「なに、なんの話をしてるの?」
ヴィレアム「若い母さんが散らかしてたカプセルはプラスチック製だ。
 俺は西口にある資源ゴミ回収ボックスに行ったんだ。
 時間は6時半! 俺が見たのは、ディストラさんといるお前の姿だ、ゼラド!」
レイナ「ちょっと待ってよ。ゼラドが西口に向かったのは、6時ちょっと過ぎくらいでしょ?
 30分近くも、なにしてたのよ!?」
ヴィレアム「トウキの話を聞いてわかったんだ。
 犯人はお前だ。ゼラド」

クォヴレー「・・・ゼラド、ディストラはどこだ」
ゼラド「うちの倉庫に、エンジン切って止めてある・・・」
クォヴレー「なぜ、こんなことを」
ゼラド「仕方なかったのよ! わたしがお姉ちゃんと会ったのは6時少し過ぎ。
 お姉ちゃんいってた。お兄ちゃんと7時に待ち合わせてるって!
 それまで、道で待ってるって!」
クォヴレー「それが」
ゼラド「時間に正確なお兄ちゃんが7時ぴったりに来るのはわかってた。
 お姉ちゃんがいつも買い物に30分以上かけないこともわかってた。
 30分以上も路上に立ってたら、お姉ちゃん、駐車監視員に捕まっちゃうじゃない!
 お兄ちゃんいつもアイドリングストップしてないし。
 だからわたし、わたし・・・・・・!」

クォヴレー「もういいんだ、ゼラド。辛い役目を、させてしまったな」
ゼラド「わあぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

ルアフ「駐車監視員が生んだ悲劇・・・か」
レイナ「ディストラさん捕まえられる駐車監視員て、どんな超人よ」

――その後、クォヴレーさんは月極駐車場と契約しました。
 その日からです。OG町には、夜な夜なメイド姿の女性が泣きながら突っ立っている駐車場があるという
 都市伝説が生まれたのです。

ヴィレアム「なぁ、あのときゼラドは、なんで俺に罪をかぶせようとしたんだろう?」
レイナ「さあ。あんただったら、適当に口裏合わせてくれると思ったんじゃないの?」
ヴィレアム「裏切ったことに、なるのかな」
レイナ「あなたは、真実を口にしただけよ」

ディストラ「えぇっと! これ、どうなんですかぁっ!?」
アクア「すいません。前、マンションなので静かにしてくれませんか?」

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最終更新:2009年10月17日 11:33
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