【初出】
SIII巻
【解説】
19世紀後半、南北戦争の裏で勃発していた『
内乱』の最中、『
大地の四神』率いる西軍に所属していた部隊(バンド)。
『氷霧の削ぎ手』
ノーマン・パーセルを指揮官として、アパッチやコマンチやシャイアンやポーニーなどの敗亡したネイティブ・アメリカンの平原部族からなる混成部隊。
所属するフレイムヘイズはノーマン一人だけで、討ち手同士の戦争である『内乱』では、開拓村襲撃やアメリカ軍の砦への攻撃など、重要度の低い任務に回される陽動部隊でしかなかった。
『内乱』が勃発した翌年の1864年、
外界宿サイドの東軍への哨戒任務を行っていた[パドゥーカ]は、とある狭隘地に差し掛かった所で三台の幌馬車を発見して襲い掛かるが、これは実は[パドゥーカ]を待ち構えていた
フリアグネたちが仕掛けた罠であり、予め掘ってあった待避壕で待ち伏せていた
ビリー・ホーキンによって半数が射殺され、残る半数もフリアグネが“
存在の力”を喰らって殺害した。ただ一人残ったノーマンも、戦いの中でビリーとフリアグネが作り出した
宝具『
トリガーハッピー』に撃たれて爆死し、[パドゥーカ]は壊滅した。
【由来・元ネタ】
アメリカ合衆国ケンタッキー州パデューカ(Paducah)ではないかと思われる。地名の由来は、同地に伝わる伝説の酋長パデュークからである。
チカソー族の酋長であった彼は訪れた白人の開拓者達と交流を持っていたが、ウィリアム・クラークが同地の土地証書を盾に土地を要求すると無抵抗で移住していった。
クラークはその功績をたたえ、それまで「ペキン」と呼ばれていた土地を「パデューカ」に改め、都市の建設に取りかかった。
その後パデュークは、都市建設が終わったパデューカ市のお披露目でテープカットを行うため船で帰郷する途中に、マラリアに罹り亡くなった。
最終更新:2024年07月12日 12:52