府中本町駅-Fuchūhommachi Stationは、東京都府中市本町一丁目にある、JR東日本南武線-Nambu Lineおよび武蔵野線-Musashino Lineの駅。
当駅は府中市の中心市街地南側に位置し、南武線と武蔵野線という多摩地域を縦断・外周する二大幹線が交差する、鉄道運行上の極めて重要なジャンクションである。武蔵野線にとっては起点駅(正確な起点は鶴見駅だが、旅客案内上は当駅が始点)としての機能を持ち、多くの列車が当駅を折り返し地点としている。
最大の特徴の一つは、駅の南側に隣接する「東京競馬場」への圧倒的なアクセス性である。日本ダービーやジャパンカップといった国内最高峰のG1レース開催日には、通常の通勤・通学客に加え、全国から集まる膨大な数の競馬ファンで駅全体が溢れかえる。そのため、競馬場へ直結する専用の専用歩道橋(フジビュウォーク)が整備されており、混雑時には専用の臨時改札口が開放されるなど、まさに「競馬の街・府中」を象徴する駅構造となっている。
また、歴史的な深みも当駅の大きな魅力である。駅名の由来となった「武蔵国府」がかつて置かれていた場所であり、駅のすぐ裏手には武蔵国の総社である「大國魂神社」の広大な境内が広がっている。駅周辺の再開発や工事の際には、たびたび貴重な国府跡の遺構が発掘されており、古代日本の政治の中心地であったことを物語る歴史ロマンに溢れたエリアでもある。
駅構造は、地形の傾斜を利用した非常に複雑なものとなっている。1番線から4番線までが割り振られ、南武線が通過・停車するホームと、武蔵野線が折り返しのために使用するホームが分かれている。武蔵野線のホームは、かつての貨物線としての歴史を反映し、貨物列車が頻繁に通過する線路に隣接しており、鉄道ファンにとっては多様な車両を観察できる絶好のスポットとしても知られている。
駅周辺は、競馬場側の賑やかさとは対照的に、西側や北側には静かな住宅街や公園が広がる。多摩川の河川敷も徒歩圏内であり、郷土の森博物館やサントリーのビール工場(東京・武蔵野ブルワリー)といった観光・社会見学施設への玄関口としての役割も果たしている。このように、府中本町駅は「通勤路」「ギャンブルの聖地」「古代史の舞台」「自然と産業の接点」という、極めて多層的で飽きることのない個性を持った巨大駅である。
待合室整備情報
| 路線 | 番線 | 待合室 |
|---|---|---|
| 南武線-Nambu Line | 1.4 | あり |
| 武蔵野線-Musashino Line | 2.3 | なし |
ホームドア設置状況
| 路線 | 番線 | ホームドア設置の有無 |
|---|---|---|
| 南武線-Nambu Line | 1.4 | あり |
| 武蔵野線-Musashino Line | 2.3 | なし |
隣の駅
| 路線 | 前の駅 | 今の駅 | 次の駅 |
|---|---|---|---|
| 南武線-Nambu Line | 南多摩駅-Minami-Tama Station | 府中本町駅-Fuchūhommachi Station | 分倍河原駅-Bubaigawara Station |
| 武蔵野線-Musashino Line | (始発駅) | 府中本町駅-Fuchūhommachi Station | 北府中駅-Kita-Fuchū Station |
駅からのお知らせ
- 東京競馬場開催日は、臨時改札口および専用通路が開放されます。混雑緩和のため、交通系ICカードへの事前チャージにご協力をお願いいたします。
- 南武線と武蔵野線はホームが分かれております。お乗り換えの際は、階段・エスカレーター付近の案内表示をご確認ください。