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パニッシャー - (2017/09/15 (金) 21:46:30) の編集履歴(バックアップ)


パニッシャー(Punisher) / フランク・キャッスル (Frank Castle)


初出:the Amazing Spider-Man#129(1974年2月10日)
種族:人間


概要

パニッシャーはマーベルコミックに登場するヒーローで、ニューヨークを拠点に活動するクライムファイター
その正体は元海兵隊員のフランク・キャッスル。
何があっても敵を殺さない多くのヒーローとは違い、悪人は容赦なく殺す。
スパイダーマンの敵として初登場し、1987年にはパニッシャーをタイトルとした単独シリーズを獲得した。
現在はマーベル・ユニヴァースを代表するアンチ・ヒーローとなり、異彩を放っている。
他のヒーローたちと強調することは少ないが、大型クロスオーバーなどでは、その時パニッシャーはどうしているのかに触れることも多い。

また、ゴーストライダーのジョニー・ブレイズがパニッシャーを名乗っていた時期もある。


能力

スーパーパワーは無いが、元海兵隊員としての技能を生かし、豊富な銃器や武器の知識、戦略を生かして戦う。
基本的には通常の銃火器を使用するが、いかなる手段で手に入れたのかヴィラン達のハイテク装備を多数所持し使用していたり、トニー・スタークの会社の倉庫から潜入用スーツを盗み出してもいる。
悪人を殺すためなら手段を選ばない非情さも持つ。

経歴とオリジン

初登場

キャラクターとしての初登場は"the Amazing Spider-Man"誌上だった。
この時期のスパイダーマンは恋人グウェン・ステイシーを失った直後で、グリーンゴブリンことノーマン・オズボーン殺害の容疑をかけられていた。
スパイダーマンの敵ジャッカルがそれにつけ込み、犯罪者であれば容赦なく殺す男、パニッシャーをけしかけ、スパイダーマンの命を狙わせる。
ストーリーの最後にはスパイダーマンがパニッシャーを縛り上げ、説得の末に誤解を解くことに成功した。

(the Amazing Spider-Man#129,1974)
初登場時のパニッシャー。ライフルがオモチャっぽい。緑色のヴィランはジャッカル


オリジン

オリジンが初めて描かれたのは"Marvel Preview #2" (1975年)だった。
その後、Marvel Super Action #1 (1976年)、Punisher: Year One #1-4 (1994年-1995年)、Nam #52 (1991年)などでその過去が描かれた。

フランク・キャッスルはニューヨーク生まれ。両親はイタリア系(シシリア人)で、生名はフランシス・カスティグリオーネ(Francis Castiglione)。ベトナム戦争中に、合法的に名前を変えている。
元アメリカ海兵隊の大尉。
軍に入る前はカトリックの僧になる修行をしていたが、悪を行った者を許せないために進路を変更した。
入隊前に恋人のマリアが妊娠したために結婚。
基礎訓練を卒業すると歩兵学校、海兵隊武装偵察部隊(特殊部隊)、そして狙撃訓練、空挺部隊訓練、水中爆破部隊訓練と進み、海軍の特殊部隊ネイビー・シールに入隊する資格を得た。
ベトナム戦争では特殊部隊の最前線で戦い、多数の勲章を得た。
キャプテン・アメリカに憧れて軍に入ったとも言われている。

ベトナムから帰還し、少し経った頃。
フランクは妻のマリアと二人の子供を連れてセントラルパークでピクニックを楽しんでいた。
そこでマフィアのコスタ・ファミリーの処刑を目撃してしまい、フランクの一家は無惨にも皆殺しにされてしまう。
しかし、フランクは生き残った。
フランクは警察に家族を撃った犯人全員を伝えることができたが、コスタ・ファミリーの権力は強大で、警察も手出しができないほどだった。
彼は自らの手でマフィアたちに復讐することを決め、ドクロをモチーフにしたボディーアーマーに身を包み、犯罪に対する孤独な戦争を挑む男、パニッシャーを名乗るようになった。

パニッシャーの死と復活

パニッシャーはH.A.M.M.E.R.の長官として実権を握ったノーマン・オズボーン(グリーンゴブリンを名乗ったこともある男)を暗殺しようとするが、失敗する。

"Dark Reign: The List - Punisher"(2009年10月)で、ノーマン・オズボーンは大空挺部隊を率いてパニッシャーの命を狙った。
パニッシャーは孤軍奮闘するが、ノーマンはウルヴァリンの息子ダケンを送り込んだ。
ウルヴァリンと同等の能力を持つダケンとも互角の勝負をするも、最後にはバラバラにされ、首を跳ねられて絶命した。

その直後、パニッシャーの遺体はモンスター・メトロポリスの怪物たちによって拾われ、吸血鬼モービウス(スパイダーマンのヴィランである)がツギハギだらけの半機械化した怪物、『フランケン・キャッスル』として蘇らせた(Punisher vol.7#11,2009年11月)。
パニッシャーはリージョン・オブ・モンスターの一員となり、怪物たちを守るために戦った。シリーズの最後には元の姿に戻ることができた。

現在、パニッシャーはヴァルチャーとの戦いのため片目を失っている。

(Punisher vol.7#11,2009)
フランケン・キャッスル。内容はコミカルなタッチになっている。

実写作品

パニッシャーはこれまで三度映画化されている。
その度に新しく作り直され、三作の間に関連は無い。
一時、マーベルはパニッシャーの映画化権を失っており、マーベルスタジオ以外でつくられた作品がある。現在は権利を取り返していると発表している。

パニッシャー(1989年)

最初の映画化は1989年のオーストラリア映画だった(日本公開は1990年)。
主演はロッキー4でロッキーの敵ドラゴを演じたドルフ・ラングレン。
しかし、パニッシャーのトレードマークと言える胸にドクロのついた衣装は登場しなかった。

パニッシャー(2004年)

二回目の映画化はハリウッド映画となったが、部隊はニューヨークからフロリダに移され、経歴も元海兵隊員ではなく湾岸戦争を経験したFBI捜査官となった。
主演はスティーブン・キング原作の映画『ミスト』で主演したトーマス・ジェーン。

パニッシャー:ウォー・ゾーン(2008年)

マーベル・スタジオズが製作し、ようやくニューヨークを舞台に、ドクロを胸に抱いたパニッシャーらしいパニッシャーとなった三作目。
主演は後にマイティ・ソーでヴォルスタッグを演じることになるレイ・スティーヴンソン。
敵は原作にも登場した宿敵ジグソウとなった。

実写ドラマ

マーベル・シネマティック・ユニバースに属するNETFLIX版ドラマ"デアデビル"シーズン2に登場。
さらにスピンオフによって主人公となったドラマも計画されている。




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