ワンダーウーマン(Wonder Woman) / ダイアナ(Diana)
(キャラクター名、DC)
初出:All Star Comics #8 (1941年12月)
種族:
アマゾン族・超人
概要
ワンダーウーマンはDCコミックのヒロイン。
史上初の「男性のカウンターパートを持たないヒロイン」(それまでのヒロインは、「○○ガール」といった男性ヒーローのパートナーとしての位置づけだった)。
女性の社会的地位向上のシンボルとしての役割も持っており、米国のテレビ版の主題歌の一節にある通り、"Change mind and change the world"(男性優位社会の思い込みを正し、世界を変えていく)というテーマも持っている。
スーパーマン、
バットマンに次ぐ人気キャラクターで、DCユニバースのビッグ3である。
設定
母ヒッポリテ女王が作った粘土の赤ん坊に、オリンポスの神々が生命を吹き込んだ。
名はアマゾン族を救うために命を捧げたアメリカ人女性飛行士、ダイアナ・トレバーにちなんでいる。
その息子、スティーブ・トレバーがアマゾン族の地に不時着し、彼を故郷に連れ戻すため、アメリカ社会に身を投じることとなった。
このときダイアナ・トレバーの母国アメリカに敬意を表すため、星条旗をモチーフにした赤青白と星をあしらった衣装を身につけることにした。
なお
リランチ前は、ワンダーウーマンの姿の時の正式な役職は「大使」である。
スーパーマン、
バットマンと並ぶビッグ3なのだが、この三人だけで共闘したのは「トリニティー」が初。
特に最近では、
スーパーマンと
バットマンの方針の違いが浮き上がっている上に、ワンダーウーマンは理想主義者で現実主義者の
バットマンと折り合いが悪いとなっている(バットマンを「野蛮」とみる場合さえある)。このためこの三人の間には緊張感がある。
「カル(
スーパーマン)は未来を、
バットマンは過去を見ている。私(ワンダーウーマン)は今を生きて二人の間の橋となる」
能力
オリンポスの神々から様々な能力を与えられた。
超人的な怪力と耐久力。
亜光速での飛行能力(
クライシスで獲得、それまでは透明の飛行機を使って飛び、普段は大ジャンプをしていた)。
動物と
テレパシーで会話する能力。
あらゆる武術と武器の使い方をマスターしている。
魔法の投げ縄を持ち、輪にかかった者に真実を話させる(この縄を切ることはできない)。
腕輪は弾丸をも跳ね返す障壁となる。また力を与えるというときと、重しになって力を制御していると言われるときがある。後者の場合は、外したときが本気である。
ティアラは
ブーメランとしても使用でき、ダイアモンド並みの堅さがあるとされる。。
リランチ
2011年にDCコミックはコミック世界をゼロからスタートし直す大規模な設定改変、いわゆる「リランチ」を行った。
これにより、ワンダーウーマンは粘土の人形に命を吹き込んだ存在ではなくなった。
新たな設定では、オリンポスの主神ゼウスとアマゾンの女王ヒッポリテの間に産まれた半神ということになった。
この事はゼウスの妻の女神ヘラの怒りを買い、ヒッポリテは石にされ、ワンダーウーマンを除くアマゾン族はヘビに変えられてしまった。
2012年になるとスーパーマンと恋愛関係に発展する。
衣装も黒が入るようになり、全体にシャープになっている。
トリビア
- 最初の作者はウィリアム・モールトン・マーストンという心理学者で、ウソ発見器の原理となる機器の製作で有名。奥さんは辞書の編集に関わったという学者一家。
- 1968年、キャラクターのリニューアルとして、ワンダーウーマンがスーパーパワーを無くし、コスチュームを変えて空手で戦う展開となったが、反発からあっと言う間に元のワンダーウーマンに戻ったことがある。
- ワンダーウーマンやアマゾン族にとって、性的関係はラベル付けできず、男性と女性両方と恋に落ちるにしても、それを何かと特定するのは不適切である、とグレッグ・ルッカは述べている。つまり人間の範囲を超えた神の性愛の世界である。
- ワンダーウーマンは人間でいう30歳レベルで成長が止まり、以降次の2つのいずれかが行い限り不老である。1つは子どもを持つと決めたとき、もう1つは老化を妨げているものが失われた時である。例えば、プレ・クライシスのアース2のワンダーウーマンは、老化している。
最終更新:2022年06月09日 17:18