アボミネーション(Abomination) /エミル・ブロンスキー (Emil Blonsky)
概要
ハルクと同等かそれ以上のパワーを持つ。
KGBのエミル・ブロンスキーがハルクと同じくガンマ線を浴びたために変身した。
「アボミネーション」とは「憎悪」の意味で、劇中で名付けたのは
ベティ・ロス。
実写映画
インクレディブル・ハルクにも登場した。
能力
超人的な腕力、耐久力、回復力。
ハルクとの違い
ハルクはブルース・バナーの姿に戻れるが、アボミネーションは人間の姿に戻れない。
知能は人間だった頃と変わらない。
ハルクのように怒れば怒るほどパワーが増すということがない
経歴
初登場とオリジン
エミル・ブロンスキーはKGBのスパイだった。
ある日、ブロンスキーはハルクことブルース・バナー博士が開発したガンマ線照射機を調査するため基地に潜入。
一方ハルクは謎の宇宙的存在
ストレンジャーに操られ、全人類を抹殺するように洗脳されてしまった。それでもハルクからブルースに戻った瞬間に洗脳が解け、ブルースは再びガンマ線を浴びることでハルクを無力化(または自分ごと殺害)しようと考えた。しかし自らの研究所に忍び込みガンマ線照射器の安全装置を外したところで
サンダーボルト・ロス将軍配下のMPに捕えられてしまう。
その瞬間を隠れて見届けたブロンスキーは意味もわからずガンマ線照射を自分に試し、ハルク同様に緑色の巨人に変身してしまう。しかもハルクよりも大量のガンマ線を浴びたためハルクよりも強くなった。
戦いの末にハルクを死の寸前に追いやると、ブルースの恋人
ベティ・ロスを人質にして逃亡。しかしインフィナイト・ウェポン・レイという兵器でハルクと同程度まで弱体化され、再戦。
この一部始終を見守っていたストレンジャーはブルース・バナーやハルクの勇気に感銘を受け、アボミネーションこそ邪悪とみなした。そしてハルクの洗脳を解くとアボミネーションを宇宙へと連れ去ったのだった。
(Tales to Astonish #90-91,1967年)
(Tales to Astonish #90,1967年4月)
初登場時のアボミネーション
再び地球へ
ストレンジャーによって連れ去られたアボミネーションだったが、何かに利用されるでもなく宇宙のどこかに監禁されていた。
そしてある日の地球では、魔術に傾倒している男で自称"
ウォーロック・プライム”ことニゲル・カルタースという男が気絶している
シルバーサーファーを発見。ニゲルはシルバーサーファーを倒せば自分の魔術師としての力を世間に示すことができると考え家に連れ帰った。そしてシルバーサーファーを倒せる存在を魔術により召喚しようとし、現れたのがアボミネーションだった。
ニゲルは魔術により召喚した相手を支配できると考えていたがアボミネーションが彼に従う理由はなく怒りに任せて大暴れ。一度はアボミネーションとの戦いを拒否したシルバーサーファーだったが、一般市民にも被害が及ぶのを見ると結局は戦うはめになり、パワーコスミックによりアボミネーションを眠らせる。シルバーサーファーはニゲルに魔術でアボミネーションを宇宙に送り返せと命じて飛び去るのだった。
死
その後、エミルはアボミネーションの姿のままロシアのエージェントになっていたが、2008年の
Hulk Vol.2では冒頭で何者かによって殺害された。
このストーリーは「誰がアボミネーションを殺したのか」という謎から始まる。
ハルクに容疑がかかるが、ブルース・バナーはその頃監禁されていて行動できない状態だった。
マーベル・シネマティック・ユニバース
最終更新:2024年02月16日 03:07