TRPG 大河物語 @ ウィキ

公式75ログ4

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だれでも歓迎! 編集
21:41 GMnig     > それではオープニング最後ー
21:41 GMnig     > 準備はよろしいか
21:41 Vieri     > はーい
21:41 Vieri     > どきどき
21:41 GMnig     > よろしくおねがいしまーす
21:42 Vieri     > よろしくおねがいしますー
21:42 GMnig     > ヴィエリさんは普段、冒険者していないときの日常生活というのはどんな感じでしょうか?
21:43 Vieri     > 最近は街を離れることが多く
21:44 Vieri     > 週に二回程度、ひばり亭や白猫亭や跳馬亭などの酒場に顔を出しては
21:44 Vieri     > 移民街にある自室、ないしどこかの女友達の家に泊まって、翌日には街から消えています
21:45 Vieri     > 酒場では店員に混ざってお盆を運んだり、簡単な料理を作ったり、掃除をしたり。
21:45 GMnig     > ふむふむ
21:46 Vieri     > 付き合いが悪くなったと、跳馬亭の踊り子からは少しいぶかしがられており
21:47 Vieri     > その話から、跳馬亭の常連の間では、新しい彼女が出来たと噂されたりされなかったり
21:47 GMnig     > なるほどなるほど
21:47 GMnig     > それではヴィエリさんが少し久しぶりにホルムの町に戻ってきたときのことです
21:48 Vieri     > はい
21:48 GMnig     > 昼下がり、日差しはぽかぽかと暖かく
21:48 GMnig     > 市場通りには忙しなく行きかう人々が
21:49 GMnig     > 各々の目的に向けて思い思いの速度で移動しています
21:49 Vieri     > ふむふむ
21:49 GMnig     > 今日はどこに顔を出したものかな
21:50 GMnig     > そんな感じでぶらぶらと通りを歩いていると
21:50 GMnig     > 向かい側から荷物を抱えに抱えた人物がふらふらとやってくるのに気がつきます
21:50 Vieri     > ふらふらへらへら。市を見るでもなく歩いている
21:50 Vieri     > 気づく
21:50 GMnig     > 抱えられた荷物は主に食材
21:50 Vieri     > その人物はどのような?
21:51 GMnig     > ただ、抱えすぎておそらく前方が見えていないのではないか
21:51 GMnig     > 見えている腕の細さがおそらく女性であろうことを推測させます
21:51 Vieri     > では人混みを、何の障害もなくすぅっとかき分けて早足で近づこう
21:52 Vieri     > 抱えすぎて落ちそうなくらいなんでしょうか
21:52 GMnig     > では、早足で近付こうと動き出したのとほとんど同時に
21:52 GMnig     > あなたにぶつかりながら追い越していく人物がいます
21:52 Vieri     > 「っと」
21:52 GMnig     > その男性はよほど急いでいるのでしょうか
21:53 GMnig     > ぶつかったことを詫びもせず、荷物を抱えた女性のほうへと早足で近付いていきます
21:53 GMnig     > ですが、その女性が目的でもなかったようで
21:53 Vieri     > 特に文句を言うでもなく受け流すが、足は止めない
21:53 GMnig     > 同じように荷物にぶつかるとそのまま素通りしていきます
21:53 GMnig     > 素通りできなかったのは女性のほうで
21:54 GMnig     > ただでさえ大きな荷物を抱えていたところにぶつかられた所為でバランスを崩して
21:54 Vieri     > 流石に駆け出そう
21:54 GMnig     > 大きく尻餅をつきます
21:54 GMnig     > 「きゃっ」
21:54 GMnig     > 荷物、食材は周辺にばらまかれてしまいます
21:54 Vieri     > 荷物か女性か、どちらかを支えられればとおもったが遅いか。
21:55 GMnig     > 手を伸ばしかけましたが、残念ながら届きませんでした
21:55 GMnig     > 先にぶつかられて少しバランスを崩していたのかもしれません
21:56 GMnig     > 荷物の影から顔を見せたその女性は
21:56 GMnig     > 絶世の美女
21:56 GMnig     > というにはほど遠い
21:56 Vieri     > ほどとおかった
21:56 GMnig     > 冴えない容姿の少女でした
21:56 GMnig     > 「あ…」
21:57 GMnig     > 辺りにばら撒かれた荷物を見て狼狽しています
21:57 Vieri     > では自分も少したたらを踏みつつ、散らばった食材を拾い集めよう
21:57 Vieri     > その途中、顔を上げて
21:57 Vieri     > 「あんた、怪我はないか?」と問いかける
21:57 GMnig     > 少女は驚いたようにヴィエリさんを見て
21:58 Vieri     > 人通りは多いだろうから、踏まれる前にどんどん拾ってしまう
21:58 GMnig     > その所為で目線が交叉します
21:58 GMnig     > 「あ…は、はい、あの…すみません」
21:59 Vieri     > 「おいおい、あんたが謝るこたぁないさ」
21:59 GMnig     > ちょこんと頭を下げると
21:59 Vieri     > 食材は籠か何かに入っていたのだろうか
21:59 GMnig     > 自らも荷物を拾い集めにかかります
21:59 GMnig     > 箱とか袋とか色々ですね
21:59 Vieri     > 果物とかを想像してたんだけど、パンとかではないよね、ひろってあらえばたべられるものかな
21:59 GMnig     > 結構重ねて持っていた感じです
21:59 Vieri     > なるなる
21:59 GMnig     > 野菜が多いかな
21:59 GMnig     > あとは魚
21:59 Vieri     > らじゃいらじゃい
22:00 Vieri     > では痛んだ魚は端に寄せつつ
22:00 Vieri     > 器用に拾い集めていく
22:00 GMnig     > 少女が拾う1に対して3ぐらいの割合で荷物を集めていきます
22:01 GMnig     > その手際の良さに、散らばっていた荷物はあっという間に再びそれぞれが収まっていた容器の中に戻りました
22:01 Vieri     > やったー
22:01 GMnig     > 「あ、ありがとうございました」
22:01 Vieri     > 「これでひととおり、かな。どこまで?」
22:01 GMnig     > 集められた荷物を受け取ろうと手を伸ばします
22:02 Vieri     > 渡さない。
22:02 GMnig     > 「え…?」彼女は困惑します
22:02 Vieri     > 「一人じゃしんどいだろ、この量。一緒に運ぶよ」
22:02 GMnig     > 「そ、そんな」
22:03 GMnig     > 「悪いです…」
22:03 Vieri     > 「いーからいーから。俺様こう見えて暇人なんでね」
22:03 GMnig     > 暇人という言葉に少し顔を綻ばせます
22:04 GMnig     > 冴えなかった少女が笑顔を見せると
22:04 GMnig     > ほんの少し華やいだように感じました
22:04 Vieri     > にししと笑う
22:04 GMnig     > 「じゃあ…お願いしていいですか?」
22:05 GMnig     > 日の光に照らし出されたその笑顔はしても魅力的に見えました
22:05 Vieri     > 「おっけいおっけい」
22:05 GMnig     > 手分けして荷物を持ち、市場通りを並んで歩き出します
22:06 Vieri     > 上機嫌そうな顔で歩きつつ
22:06 GMnig     > 道々、彼女は自分の父が通りの裏で食堂をやっていること
22:06 GMnig     > 台車が壊れてしまって難儀していたこと
22:06 GMnig     > 最近この街に父とやってきたこと
22:07 Vieri     > それに相づちをうちつつ
22:07 GMnig     > 父の料理は美味しいので是非食べて欲しいことなどを話し続けます
22:08 GMnig     > 市場の通りのある角から一本入って、少し行った所で
22:08 GMnig     > 「ここです」
22:08 GMnig     > まだ真新しい看板の掛けられた店に入っていきます
22:08 Vieri     > 「へえ、そりゃ一度ご馳走になりてえもんだ……っと、ここか。新しい店だな」
22:08 Vieri     > 続いて行く
22:08 Vieri     > 「おっじゃまっしまーす」
22:09 GMnig     > 父「遅かったね、フォウ…おや、どなただい?その人は」
22:09 GMnig     > 人の良さそうな細身の中年男性がカウンターの中から声を掛けてきます
22:10 GMnig     > フォウと呼ばれた少女は、市場で誰かにぶつかられて荷物を落としてしまったことや
22:10 GMnig     > あなたに拾うのを手伝ってもらって、ここまで運んでもらったことを嬉しそうに説明します
22:11 Vieri     > 「どもー。ヴィエリっていいます。大将の料理喰いにきましたー」と両手は塞がってるだろうから笑顔だけ向ける
22:11 GMnig     > 「お父さんの料理が美味しいって言ったら是非食べたいって」
22:12 Vieri     > へらへら笑いながら、食材を置いていこう
22:12 GMnig     > 父「それはそれは…娘が大変お世話になったようで…そういうことなら腕によりを掛けてご馳走しなければいけませんね」
22:12 Vieri     > 魚を一番上にして、落ちたときに痛んでしまったものを取り出す
22:12 Vieri     > 「ちょっとこいつで一品たのめるかい?」
22:13 GMnig     > 父「いや…娘の恩人にそんなものを食べさせるわけには…」
22:13 Vieri     > 「おいおい、こういう時こそ大将の腕の見せ所じゃん」
22:13 GMnig     > 「そうよ、お父さん、魚ならまた買いにいってくるから…」
22:13 GMnig     > 父「はは、そう言われると弱いな」
22:14 GMnig     > 取り出された魚を手にすると
22:14 GMnig     > 父「じゃ、これで一番得意なやつをあがってもらいます」
22:14 Vieri     > 「フォウもさ、ここはお父さんの腕を信じて」笑みを深めて、手近な席につこう
22:14 Vieri     > カウンターはあるかな
22:14 GMnig     > ありますねー
22:15 Vieri     > じゃあそこだ。料理してるところが見えるように。
22:15 GMnig     > では、父は早速調理にかかります
22:15 Vieri     > フォウはどうしてるかな
22:15 GMnig     > 魚の両側に切れ込みを入れるとそれを皿に乗せて蒸し器の中に
22:16 GMnig     > カウンターの中に入っての小物の準備をしています
22:16 Vieri     > ではその情景を、少し眩しそうに見ている
22:16 GMnig     > 意外とてきぱきした動作で果物を搾り、水に僅かに混ぜています
22:18 GMnig     > 油に通された香菜がその豊かな香りを油に移し
22:19 GMnig     > 蒸しあがった魚の上に盛り付けられた野菜の上にかけられます
22:19 GMnig     > ジュワー…
22:19 Vieri     > 「いーい匂いしてきたねぇ」カウンターで肘をつきながら眺めている
22:20 GMnig     > 熱された油が野菜と魚の香りをさらに引き出し、えもいわれぬ香りが店内に充満します
22:20 GMnig     > 「あ、これどうぞ」
22:20 Vieri     > そういえば他にお客さんはいないんだろうか。昼下がりだから特に食事時ではないのか
22:20 GMnig     > ライムの果汁を絞られた飲料水が差し出されます
22:20 Vieri     > 「ん」
22:21 GMnig     > 食事時ではないのもありますが、あまり流行っている雰囲気でもないですね
22:21 GMnig     > テーブルや床面がちょっと
22:21 GMnig     > 悪い意味で綺麗過ぎる
22:21 Vieri     > ふむぅ……
22:21 GMnig     > あまり使われた様子がないってことですね
22:21 Vieri     > 「おお、あんがと。フォウも手際いいね」
22:21 Vieri     > 一口飲んで、うまいと呟く
22:22 GMnig     > 「えへ、いつも手伝ってるから…」
22:22 GMnig     > 盆で少し顔を書くしはにかむ
22:23 GMnig     > 父「はい、おまちどお」
22:23 Vieri     > 「はは」
22:23 GMnig     > 皿に盛られた川魚の姿蒸しが差し出されます
22:23 Vieri     > 「お、待ってました大将っ」両手のひらを胸の前でぱちりとあわせる
22:24 Vieri     > 「いっただきまーす」
22:24 GMnig     > フォウは心配そうに
22:24 Vieri     > 一口、ふくむ
22:24 GMnig     > 父は自信ありげながらもどこか不安そうに
22:24 GMnig     > その様子を見ています
22:25 Vieri     > 少し驚いたように目をひらいて、飲み込む
22:25 Vieri     > 「うまいな」
22:25 GMnig     > 娘の顔はぱあっと輝き
22:26 GMnig     > 父の顔は安堵の表情に包まれます
22:26 GMnig     > 「そうでしょう?お父さんの得意料理なんだもん、ね」
22:26 GMnig     > 父親の腕に絡まるように寄り添う
22:26 Vieri     > 「なんだよ、そんな心配するようなことないじゃん」フォウに笑いかける
22:27 Vieri     > そして二口、三口と食べ進んでいく
22:27 Vieri     > さめないうちにいただこう
22:27 GMnig     > 「え、だって…口に合うかどうかは分からないから…」
22:27 GMnig     > 口の中に香草の香りが広がり
22:28 Vieri     > 「俺様の貧乏舌には勿体ないくらいのご馳走だよ。もっと自信もてっての」
22:28 GMnig     > 丁度良く火が通された魚の身は柔らかく綻んでいく
22:28 GMnig     > 香り野菜が通された油がソースのような役割をして
22:29 GMnig     > 香りと味を二重にも三重にも高めている
22:29 Vieri     > うおお
22:30 GMnig     > 父「いや、自信は持っているさ、もちろんね」
22:30 GMnig     > 父「だけど見ての通りの有様だからね…この辺りの人たちの口には合わないのかと思っていたところさ」
22:30 Vieri     > うまいうまいと言いながら、最後まで食べるスピードが落ちる事もなく、ぺろりとごちそうさまだ
22:31 Vieri     > 「ごっそさん……っと」
22:31 Vieri     > 「ちょっと中に入った所だから、店があんの知らない奴も多いんじゃねえかなあ……こんな美味いのに勿体ない」
22:31 GMnig     > 「一度食べてもらえたらきっと好きになってもらえるのに…」
22:32 GMnig     > 父「まあ、立地は仕方ないさ、気長に構えるよ」
22:32 Vieri     > 「人の流動が思いの外多いからなあ、この街は」
22:32 Vieri     > 「どうしたって目立つ店に集中しちまうってのはあるさ」
22:33 Vieri     > 「知り合いに宣伝しとくよ。店の名前、なんてーの?」
22:33 GMnig     > 父「河の乙女亭だ」
22:34 Vieri     > 「河の乙女、いい名前じゃないか。アークフィア神殿にも言いふらしてこよ」
22:35 GMnig     > 父「はは…神殿に怒られやしないかとひやひやしてるけどね」
22:35 Vieri     > 「この味なら怒られやしねえよ。河の恵みさまさまでごちそうさまでした」
22:36 GMnig     > 父「お粗末さまでした」
22:36 Vieri     > んじゃーひばりていとー、しんでんとー、あのみせとー、このみせとー、みたいに指をおっていく
22:36 GMnig     > 「宣伝もいいけどヴィエリさんもまた来てね?」
22:36 Vieri     > 「ん、もちろん」
22:37 GMnig     > 料理の味もですが
22:37 Vieri     > 「看板娘も可愛いしね」
22:37 GMnig     > 彼女の笑顔も印象に残りました
22:37 GMnig     > 「え…やだ、そんなこと…」
22:38 GMnig     > 父「なんだこいつ、いっちょ前に照れてるのか?」
22:38 Vieri     > 「はは、もっと笑えばいいのに」
22:38 GMnig     > 「ちょ、お父さん!」
22:38 GMnig     > 偶然の出会いから数ヶ月
22:39 GMnig     > あなたは何度かこの店を訪れ
22:39 GMnig     > その度に増えていく客足を自分のことのように喜びました
22:39 Vieri     > 自分が街にこられなくなった分、ちょくちょく話題にはだしていこう。
22:40 GMnig     > 店を訪れるのが少し久しぶりになった頃でした
22:40 Vieri     > はい
22:40 GMnig     > 娘が帰ってこない
22:40 GMnig     > 主人が言いました
22:40 Vieri     > 時間はいつごろでしょう
22:41 GMnig     > まもなく夕暮れになろうかという頃です
22:41 GMnig     > 早朝まだ夜が明け切らないうちに仕入れに出て
22:41 GMnig     > そのまま帰ってきていないといいます
22:42 Vieri     > 「おいおい、仕入れって朝だよな……」
22:42 GMnig     > 「ああ…何か事故にでも遭ったんじゃないかと…気が気で…」
22:42 GMnig     > 客が引いた店内で椅子に腰掛けて項垂れます
22:42 Vieri     > 「行きそうな場所に心当たりは? ああいやフォウが寄り道するわけがないか」
22:43 Vieri     > きっと来店してすぐその話を聞いたから、入り口に立ったままだな
22:43 Vieri     > 「俺、捜してくるよ」
22:43 GMnig     > 「ずっと仕事仕事だったから…あの子がそんな場所を持っているかどうかも…」
22:43 GMnig     > そう言い残し店を出ようとしたときです
22:44 GMnig     > 戸口に人が立ちます
22:44 Vieri     > 「そか。じゃあ一通りあたって……」店を出ようと、扉に振り返る
22:44 Vieri     > 「ん」
22:44 GMnig     > 見覚えのある鎧
22:44 GMnig     > この街の衛視です
22:44 Vieri     > 「衛士サンかい? いいところに……」
22:44 GMnig     > 衛視「失礼する」
22:45 GMnig     > あなたたちの顔を見比べて
22:45 Vieri     > 横にすっとよけて、通そう
22:45 GMnig     > 衛視「この店の主人は?」
22:45 Vieri     > 「そこの旦那だ」
22:45 GMnig     > それを聞くと衛視を懐から羊皮紙を取り出します
22:46 GMnig     > そこには何か絵のようなものが描かれています
22:46 GMnig     > 衛視「この少女に心当たりは?」
22:46 Vieri     > その絵を見る
22:46 GMnig     > 「!!」
22:46 GMnig     > フォウの顔です
22:46 Vieri     > 「……フォウ……」
22:46 GMnig     > 目を閉じて眠っているかのような
22:46 Vieri     > 「この子が……どうした?」
22:46 GMnig     > 「む、娘です…」
22:47 GMnig     > 衛視「……」口をへの字に結んで
22:47 GMnig     > 衛視「今朝方」
22:47 GMnig     > 惨い姿で路上で見つかったことを告げます
22:48 GMnig     > 「そ…そんな……」
22:48 Vieri     > 「……」一瞬言葉を失う
22:48 GMnig     > 主人は身体の力が抜け椅子にへたり込む
22:48 Vieri     > だが、何かを睨むように力を入れ、口を開いた
22:49 GMnig     > そして頭を抱えるように手をやり、そのまま項垂れる
22:49 Vieri     > 「なあ……発見された、場所は」
22:49 Vieri     > その声に、表情はない
22:49 GMnig     > 衛視「……市場通りに程近い通りだ」
22:50 GMnig     > 「フォウが…どうして…」
22:51 Vieri     > 「……」ぎり、と奥歯をかみしめる
22:51 GMnig     > 衛視は掛ける言葉もないといった風で
22:51 GMnig     > 「……遺体は…詰め所で預かっています」
22:52 GMnig     > 衛視「落ち着いたら…迎えに来てあげてください」
22:52 GMnig     > 衛視は一礼すると立ち去っていきます
22:52 Vieri     > では
22:53 Vieri     > 「旦那……また明日、来るよ。今日は休んでくれ」
22:53 Vieri     > と言い残して、衛視を追いかける
22:53 GMnig     > はい
22:53 Vieri     > おいつけるかい
22:53 GMnig     > おいつけます
22:53 GMnig     > 「君は…さっきの…?」
22:53 Vieri     > 「なあアンタ」と衛視を走っておいかけ、隣に並ぶ
22:54 Vieri     > そして詰め所までの道を一緒に歩こう
22:54 GMnig     > 何か話したりしますか?
22:54 Vieri     > 「あの子に、会わせちゃもらえねえかな」
22:55 GMnig     > 衛視「…しかし…」
22:55 GMnig     > 躊躇しています
22:55 Vieri     > 「頼む」
22:55 GMnig     > 衛視「君はあの子の知り合いなのか?」
22:56 Vieri     > 「……友だち、ってとこだな。あの子と、旦那の」
22:56 GMnig     > 衛視「ならば…たぶんだが…あの子は君に今の姿を見られたくはないと思う」
22:56 Vieri     > 「どういう意味だ」
22:56 GMnig     > 衛視「そのぐらい…酷い有様だったんだ…」
22:56 Vieri     > 「それなら」
22:56 GMnig     > 憂鬱そうに溜息をつき
22:57 Vieri     > 「旦那が見る前に、俺が見ておいた方が良いと思う」
22:57 GMnig     > 衛視は渋々といった体で頷きます
22:57 Vieri     > 「……悪いね」
22:58 GMnig     > 衛視の詰め所の中にあり
22:58 Vieri     > そういうヴィエリもどこか呆然としたような、表情の薄い様子で衛視についていく
22:58 GMnig     > 普段人が出入りする場所からは最も遠く外れた暗い部屋
22:59 Vieri     > 周囲を視線だけで伺いながら進む
22:59 GMnig     > 全体に布を掛けられた状態で寝台に横たえられた彼女の元へたどり着きます
22:59 Vieri     > 平生のヴィエリであればきょろきょろと見回していただろうが、今は退路の確認しか行っていない
22:59 GMnig     > 漂う死の匂い
22:59 Vieri     > 眉をひそめる
23:00 Vieri     > 「……見せて、もらっても?」
23:00 GMnig     > 衛視「……」黙ったまま頷きます
23:00 Vieri     > では近づこう
23:00 Vieri     > そして
23:00 Vieri     > 「ごめんな」
23:00 Vieri     > と呟いてから、布をめくる
23:01 GMnig     > その顔は
23:01 GMnig     > 絵で見たとおり
23:01 Vieri     > ゆっくりと、とても大切なものを扱うように、彼女の姿をあらわにしていく
23:01 GMnig     > 眠っているのかと錯覚するほどに穏やかに目を閉じていました
23:01 GMnig     > おそらく
23:01 GMnig     > まだ誰にも晒したことのなかったであろう肌
23:02 GMnig     > 蝋のように真っ白なその肌は胸骨の下辺りから赤く筋が引かれ
23:03 GMnig     > 乱雑に縫い合わされたような痕がずっと続いています
23:03 Vieri     > では布をまくりながら、その痕を視線は追っていく
23:04 GMnig     > 骨盤の中ほどまでその傷は続き
23:04 GMnig     > あとはまた傷一つない白い肌が露になります
23:05 Vieri     > それ以外に外傷がないことを確かめたら、肩から下に布をかけていく
23:05 GMnig     > 髪に隠れて気がつきませんでしたが
23:05 GMnig     > 片方の耳が切り落とされています
23:05 Vieri     > 左右どちらだろう
23:05 GMnig     > 右です
23:05 Vieri     > ではその切り口に顔を近づける
23:06 Vieri     > 刃物は鋭利なものだろうか
23:06 GMnig     > そうですね、刃物で切ったように見えます
23:06 Vieri     > 傷口は綺麗なものだろうか
23:06 GMnig     > 鋭利な刃物で切り取ったのでしょうね
23:07 GMnig     > 真っ直ぐで歪みもなにもありません
23:07 Vieri     > 耳の切り口を確認したら、最後に彼女の頬に、顔を近づける
23:07 GMnig     > 逆に言えば躊躇したような跡もありません
23:07 Vieri     > ふむふむ
23:08 Vieri     > 口元に鼻を近づける 何かにおいはありますか
23:09 GMnig     > 特に変わった臭いはしません
23:09 Vieri     > 頬に一つ唇を落として
23:10 Vieri     > 離れよう。少し躊躇ってから、やさしく布をかける
23:10 Vieri     > 衛視はここにいるんでしょうか
23:10 GMnig     > はい
23:10 Vieri     > では彼女に視線を落としたまま
23:10 GMnig     > 入り口前に立っています
23:12 Vieri     > 「……胴の縫い目は」
23:12 GMnig     > 衛視「……そのままの状態では親類に見せられないのでな」
23:12 Vieri     > 「…………そうか」
23:13 Vieri     > ではもう一度、目を瞑って開いてから
23:13 Vieri     > 衛視に向き直ろう
23:14 Vieri     > 「ありがとう。待たせたな」
23:14 Vieri     > すたすたと入り口に戻っていく
23:14 GMnig     > では、あなたは詰め所を後にします
23:15 Vieri     > 時間は夜かな
23:16 GMnig     > はい、もうすっかり夜の帳は降り、大半が影に隠れほっそりとした面のミスリディオが天から覗いています
23:17 Vieri     > 月を見上げるが、その瞳はどこか虚ろだ
23:18 Vieri     > 路上には、誰かいるかな
23:18 GMnig     > 人通りはかなり減りましたが、まだ行きかう人々はいますね
23:18 GMnig     > 何が起きたのか、何が起きているのか
23:18 GMnig     > 知らないのか無関心なのか
23:19 GMnig     > 人々は自分の生活に追われています
23:19 Vieri     > それをどこか遠い目で見ながら、移民街へと歩を進める
23:20 Vieri     > 少しだけ一人で横になって、深夜帯になったら街を彷徨き始める
23:20 Vieri     > そんなよてい
23:20 GMnig     > では
23:21 GMnig     > それより数日の後
23:21 GMnig     > あなたはこの件の捜査に知り合いが係わっていることを耳にしました
23:21 GMnig     > というところでオープニングは終了です
23:21 Vieri     > はい
23:21 GMnig     > どうもおつかれさまでした
23:21 Vieri     > おつかれさまでしたー

23:26 Vieri     > ではあかまがくるまえにっ
23:27 Vieri     > その間の数日間は、深夜人通りが少なくなってから移民街や市場の裏通りを歩き回っていたり
23:27 Vieri     > 朝は旦那に会いに行ったり
23:27 Vieri     > 睡眠は昼にとっていたりしてもいいですかっ
23:30 GMnig     > はーい

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