先日のレスのやり取りの中で、
シルディール連隊長と幕僚の話などが出たのです。
第13連隊の幕僚キャラクターは、宮崎キャラから持ってこようと思っています。
クロトワ参謀、セネイ、モンスリー、ドンゴロス、宮崎アニメは組織の中の人間もうまく描かれていて、さすがだと思うのです。
なかでもクシャナ殿下は最高だと思うのです。
独立第十三連隊となった今、
段列を含めてほとんどすべての構成員が敵地のど真ん中に進入するわけで
ハインラインの宇宙の戦士みたいだと思ってみたり。
「従軍牧師も皆、降下するのだ」
って。
シルフィスは、黒の二ベースの連隊長機に搭乗して、
連隊旗警護小隊と、副官、幕僚(もちろん機装甲搭乗の)に囲まれて、打撃部隊から少しはなれた指揮統制のしやすいところに陣取るのでしょう。
どきどきしてきました。黒地に金の刺繍で描かれた龍の連隊旗とともに立つのですよ。
必要があれば、クシャナ殿下のように果敢に自ら突撃を先導するに違いありません。
そんなことをしなくても良いように、
ミスターブシドー以下黒騎士がシルフィスの意図を代替するはずなんですがね。
機装甲大隊には大隊長と大隊幕僚もいるはずで、
それらとの役割分担や、編成ならびに研究中の幕僚の働きなどに思いをめぐらせていると、
面白くてたまりません。
架空世界ですし、現代より過去の時系列のことですから
現代的な組織でありすぎないことも重要だし(ひどい言い訳だw
そして、なぜかこれまでのメモがこんな風にまとまりを見せました。
時系列では6/3現在投降済みのものより、
少し先になってしまうので
話が落ち着くまでここに貼っておくことにしましょう
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格納庫の喧騒の中を、春の風が吹き抜けてゆく。
端に大きく開かれた出入り口に吹き込む風は、中を抜けるわずかな間に、金気臭く油臭くなってしまうのだけれど。
それでも、ルキアニスはそんな朝の風と風景が好きだった。
格納庫は、前の駐屯地のときのような賑わいを取り戻している。高い天井を支える、太い木の柱の間に、機装甲と機装甲に手入れをするための足場とが収められていて、その姿が奥まで列のように並んでいる。
その足場を使って、機装甲乗りは朝のお決まりの点検を行っていた。
規則では、点検を終えた機装甲で無ければ動かしてはならないことになっている。そしてある日に行った点検は、翌日の日の出までは効果があることとされている。もちろん戦時には別の基準があるのだけれど、平時においてはそうなっている。
だから、機装甲部隊が「待機状態」であると現状報告するためには、毎朝に各機を点検しなければならない。
油をぬぐい、汚れを落として、封じの楔を確かめ、緊縛の針金を確かめて、第一小隊三号機、すなわちルキの白の三は、よく日の出までは待機状態でいられる。
ルキアニスはそういう、日々のこまごました手入れが好きだった。そういうことを隅々まできちんと行うと、機体の動きが良くなるように思える。ルキアニスは勝手に、機装甲が喜んでいるのだと思うことにしていた。
作業を終えて、見上げる鉄の面は、何も語らないのだけれど。
その兜の影には、こっそり花の模様が描いてある。おおっぴらには認められていないけれど、こっそりとならば見逃されている、己の機装甲の印。
それは、秋祭りのときにシャルロッテにもらった髪飾りとおなじ花の形。
諸侯軍の持ち出し機装甲とは違って、帝國軍のものであり、帝國の大事な資産なのだけれど、取り扱うものは、己のもののように扱えと躾けられる。
己と機装甲を気持でつなぐ印をつけることは、乗り手にとって大事な気がする。
そして、格納庫はそんな機装甲乗りたちのざわめきで活気付いている。
格納庫には機装甲を収めた柱の間が十二列あった。それが三段並んでいる。いくつかの隙間を残して、ほとんどの柱間に機装甲か機卒かが収められている。
そして、格納庫の両端には大きく開かれて出入り口になっている。この季節なら心地よい風が吹いてくる。格納庫を抜ける間に、油臭くなったり金気臭くなったりするのだけれど。
建物のつくりはともかく、この手の格納庫はどこの機甲駐屯地にもあるはずだ。一つの格納庫で中隊の機装甲と、中隊整備班の機卒、定数どおりなら三十四機をすべて収める事ができる。
正確には、建築の都合で三十六の柱間が作られている。
ただ、今の第一中隊には三十七機の機装甲があった。各小隊は新機、白の三を受領したばかりで欠けは無い。定数どおり七機すべてがある。
加えて、第一小隊には三機の増加配備機が置かれている。第一小隊長と、マルクス・ケイロニウスと、ルキアニスを指定搭乗員とする一桁番号機だ。
そういうわけで小隊だけで二十四機の白の三があり、これに中隊本部の四機が加わり、さらに中隊整備班の機卒七機もある。
合計三十七機となって、中隊格納庫には収まらない。合戦準備下であれば、安全手続きを緩める許可が出て、格納庫の本来容量以上のものを入れることができるのだけれど、連隊が勝手にそれを出すことは許されない。
けれど今の中隊格納庫にはいくつか開いた柱間がある。
中隊本部機の四機が、別の格納庫に送られているからだ。
連隊にはもう一つの機甲兵中隊がある。第二中隊だ。第二中隊も同じように中隊格納庫を持っていて、やはり三十四機の機装甲と機卒を収めている。
ふたつの機甲兵中隊は、大隊の傘下にあって大隊本部と、大隊付整備班のための格納庫もあった。そして第一中隊中隊本部機は、今、大隊本部格納庫に間借りしている。
シルディール連隊長の訓示から一月ちかくの刻が過ぎて、独立第十三連隊は、ようやく本来の姿を見せようとしていた。
五十機の新機、白の三を備えた最新装備部隊だ。これに中隊付、大隊付の整備班機卒、さらに連隊段列機卒を含めれば、百機を越える機装甲機卒を備えている。
支援する騎兵一個大隊をも備えて、独立第十三連隊に求められているのは、百里にわたるほとんど独力での捜索戦闘能力だった。
追記
関連レス抜粋
890 :∠(,,゚д゚)ケイレイ・トライアヌス ◆nbyvo04lz. 2009/06/04(木) 00:22:21 ID:???
>>882 シル子
はじめは幕僚をどうしようかと思いながら過去のメモを見ていたんですよ。
連隊副官と、先任従士長が人事のメインを握っていて、
たぶん当事としては、人事参謀ではなくて、彼らが直接上長にリコメンドしてるんじゃないか、とか。
作戦参謀も独立して存在していないかもしれない、とか。
参謀長が情報参謀を兼ねていることもありえるか、とか
まあそういうことで、勝手に決めたらアレなことを避けているうちに
ああいったものがw
906 :【army:1136】 名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2 2009/06/04(木) 00:27:44 <a href="http://2ch.se/">神</a> ID:???
>890 ケイレイたん ああ、なるほど、了解です。
とりあえず参謀は、情報と兵站ですね。作戦参謀はいなくて、大抵は先任か副司令官と相談します。
人事は仰る通り、副官や先任下士官ですね。帝國軍では、どちらかというと、作戦は指揮官の所管とされていて、
指揮官の企図と決心をいかに実現するか、で幕僚が揃っていますから。
というわけで、草原に並んだ黒い軍勢を想像して、なんというか、しんみりというか、もうすぐなんだなあ、と(w
920 :∠(,,゚д゚)ケイレイ・トライアヌス ◆nbyvo04lz. 2009/06/04(木) 00:32:50 ID:???
>>906 シル子
加えて、第十三連隊にはその特性上から、企画参謀を置こうと思っています。
長期計画とのすりあわせが常に必要だろう、と。
つーか、やっぱし印刷技術があったほうが良かったですかねえ。
ドキュメントの管理を考えるとげっそりしてきましたw
たぶん、シル子には連隊秘書がついて口述筆記を逐一しているはずですけど。
参謀長にも。
連隊旗警衛小隊の腕利きが、騎兵の確保した丘の背後に膝をつき、安全を確認して後方に合図を送るんですよ。
ずしゃ、ずしゃと、音を立てて、あがってくる白の三
連隊長のものですから、たぶん兜に房飾りをつけていて、それが朝日の中にへん翻と翻るのです。
そしてシル子が振り返ると、丘の背後には行軍序列の第十三連隊機が
金色の朝日を浴びながら、膝を突いて、彼女の命令を待っているのです。
955 :【army:1136】 名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2 2009/06/04(木) 00:47:34 <a href="http://2ch.se/">神</a> ID:???
>920 ケイレイたん シル子
目に見えますね。その風景が、シル子の事ですから、連隊長機の中で、後ろの部下達を眺めて、そして微笑むんでしょう。
いつも浮かべているのとは違う、本当に心から嬉しそうな微笑を。これは、彼女が、自分の力で作り上げ、手に入れたものだから。
与えられたものではなくて、自分が作ったものだから。
というわけで、軍事参議官という存在ですが、軍事参議会という皇帝直轄、今は副帝直轄ですが、そういう機関で、
帝國の軍事全般に関して、皇帝の諮問に対して答えるための機関です。そのため、帝國の元帥全員と、選抜された
将軍らが軍事参議官として所属し、諮問に対して研究を行い答えることになっています。
このため、元老院の各委員会や、執政官担当省部から、研究に協力するための人員が出向してくる事が多く、
ここが帝國の国家戦略について検討する部署に、伝統的になっております。
つまり、皇帝 → 軍事参議会 → 査閲総監部 → 総司令部(参謀本部) → 各部隊
という流れで、研究の実現が行われる事になっています。つまり、国家戦略に基づいた軍事戦略とドクトリンの研究と策定ですね。
今の時点で帝國は、新軍事戦略の研究が終わり、具体的なドクトリンの作成段階に入っている、という事です。
ですから、第13連隊で出た運用結果は、今度は、逆の流れを伝っていくのです。
で、軍事参議会をイル・ベリサリウス元帥が、査閲総監部を小ガイユス元帥が、参謀本部をシルディール元帥が所管している、と。
966 :∠(,,゚д゚)ケイレイ・トライアヌス ◆nbyvo04lz. 2009/06/04(木) 00:56:59 ID:???
>>955 シル子
しかも、形はそれぞれ違うけれど、至上の忠誠を
シル子を通して、帝國に捧げているわけで、
帝國の象徴にして、その意思を体現し、成せと命ずることの出来るたった一人として
そこにたっているわけですよ。
シル子らしくないくらい、高揚して。
しかしまあ、行軍序列、の一言でかっちり伝わってしまうところがwww
つまり、軍事参議会は、皇帝のための国家軍事戦略参謀機能というわけですね。
軍事部門の総参謀長と、
軍事部門の機能管理部こと査閲監と、
軍事機能をそれぞれ統括するすべての元帥が、その会議では話題の発散を抑制しつつ、建設的な議論を皇帝(副帝)に提示しつつ、実施に当たっても調整がなされる、と。
おっぱい元帥閣下はめちゃめちゃ重い職責じゃないですか。
皇宮にオフィスがあってもいいくらい。
で、十三連隊は参謀本部に対して「この特定機能を果たせる部隊として存在していますぜ」とリコメンドし、参謀本部はそれを前提とした研究を提示するっと
最終更新:2009年06月03日 23:43