映姫「さてと、次回のファイトはどうしましょうか……」
アリス「ちょっと良いかしら?」
映姫「はい、何でしょう」
アリス「ファイトのお題でお願いしたい事があるんだけど」
映姫「ほほう、伺いましょう」
アリス「ちょっと良いかしら?」
映姫「はい、何でしょう」
アリス「ファイトのお題でお願いしたい事があるんだけど」
映姫「ほほう、伺いましょう」
映姫「という事で本日のファイトですが」
アリスの要望により『電池の選別』というお題に決まったまでは良かったのだが、
その電池の量たるや目の前にある25mプール一杯分と、いささか正気を疑う量だった。
アリス「年末にママが『何か欲しい物は無いか』って聞いてきたから、
新型の人形の動力にしようと思って『電池』って言ったのよ……」
映姫「大丈夫です、あなたは悪くありません。問題はこの電池なのですが、
どうも新旧関係なく集めたようで使えない電池が多く混じっています。
そこで皆さんにはテスターを使ってこれの選別をお願いします」
アリス「……(一対三だけど、手間を考えたらファイトの一敗も仕方ないわよね)」
諏訪子「あーうー、まぁた地味な作業だねぇ」
早苗「でも魔界のお母さんの愛を感じますよね、愛を」
神奈子「……なんでこっち見てそれを言うのかしら?」
早苗「別に朝ご飯に頑張って作ったパスタを否定する人に愛が無いなんて思ってませんよ?」
神奈子「あらそう。私は朝餉の膳に不似合いな物を除けただけで何もしてないものねぇ」
早苗「ええそうですね。明日からずっと粥だけ食されて過ごすのはいかがですか、八坂様?」
諏訪子「……ねぇあんた達さぁ、そんなの引き摺ってないで……別にパンでも何でもいいじゃない」
早苗・神奈子「「(きっ)」」
諏訪子「(びくっ)」
神奈子「諏訪子は朝一番の食事の大切さを解ってないわね。だから大きくならないのよ」
早苗「千年変わりなく朝粥ばかり食べていても、無為に歳をとるだけです!」
映姫「……あのー……」
神奈子「解ってるわよ!ほらさっさと道具を貸しなさい!」
アリス「……ごめんなさい、私が変なファイトをお願いしたばっかりに」
映姫「いえ、きっとアレは別件だと思います……私も手伝いますから、早く終わらせましょう」
アリスの要望により『電池の選別』というお題に決まったまでは良かったのだが、
その電池の量たるや目の前にある25mプール一杯分と、いささか正気を疑う量だった。
アリス「年末にママが『何か欲しい物は無いか』って聞いてきたから、
新型の人形の動力にしようと思って『電池』って言ったのよ……」
映姫「大丈夫です、あなたは悪くありません。問題はこの電池なのですが、
どうも新旧関係なく集めたようで使えない電池が多く混じっています。
そこで皆さんにはテスターを使ってこれの選別をお願いします」
アリス「……(一対三だけど、手間を考えたらファイトの一敗も仕方ないわよね)」
諏訪子「あーうー、まぁた地味な作業だねぇ」
早苗「でも魔界のお母さんの愛を感じますよね、愛を」
神奈子「……なんでこっち見てそれを言うのかしら?」
早苗「別に朝ご飯に頑張って作ったパスタを否定する人に愛が無いなんて思ってませんよ?」
神奈子「あらそう。私は朝餉の膳に不似合いな物を除けただけで何もしてないものねぇ」
早苗「ええそうですね。明日からずっと粥だけ食されて過ごすのはいかがですか、八坂様?」
諏訪子「……ねぇあんた達さぁ、そんなの引き摺ってないで……別にパンでも何でもいいじゃない」
早苗・神奈子「「(きっ)」」
諏訪子「(びくっ)」
神奈子「諏訪子は朝一番の食事の大切さを解ってないわね。だから大きくならないのよ」
早苗「千年変わりなく朝粥ばかり食べていても、無為に歳をとるだけです!」
映姫「……あのー……」
神奈子「解ってるわよ!ほらさっさと道具を貸しなさい!」
アリス「……ごめんなさい、私が変なファイトをお願いしたばっかりに」
映姫「いえ、きっとアレは別件だと思います……私も手伝いますから、早く終わらせましょう」
一部が険悪オーラを放つ中、五人は乾電池の選別を開始する。
慣れと責任感、ついでにこの状況からの脱出を求めてアリスは頑張るのだが、
流石に三人分の手に追いつく道理もない。
しかしその守矢一家も、神奈子がご飯、早苗が麺類を主張し、
片方を応援するわけにも行かない諏訪子がパン党になってムードは時間と共に険悪さを増す。
そして最大の問題として――五人で頑張った程度では全く減らない電池の量があった。
早苗「(いらいらいらいら……ぶちっ)」
諏訪子「……?」
早苗「このままでは埒が明きません、一気に白黒はっきりつけます!」
やおら立ち上がると御幣を翳す早苗、その念だか指令だかに答えてお空が飛来する。
アリス「……(何?嫌な予感しかしないけど)」
早苗「さあ、ここの電池を全部充電するのです!」
お空「任せてよ!核融合パワー全開!」
アリス・映姫・神奈子・諏訪子「「えっ!?」」
(ドォーン)
咄嗟に映姫・神奈子・諏訪子が展開した障壁により事無きを得たが、
プール一杯にあった電池は陰も形もなく、周囲は電池の中身である金属類や電解質が飛び散り、
既にファイトどころではない惨憺たる有様になってしまった。
早苗「あれ……電池は充電すれば……あれ?」
諏訪子「……神奈子、教育間違えたんじゃない?」
神奈子「……うん、今ちょっとだけ、そう思った……」
慣れと責任感、ついでにこの状況からの脱出を求めてアリスは頑張るのだが、
流石に三人分の手に追いつく道理もない。
しかしその守矢一家も、神奈子がご飯、早苗が麺類を主張し、
片方を応援するわけにも行かない諏訪子がパン党になってムードは時間と共に険悪さを増す。
そして最大の問題として――五人で頑張った程度では全く減らない電池の量があった。
早苗「(いらいらいらいら……ぶちっ)」
諏訪子「……?」
早苗「このままでは埒が明きません、一気に白黒はっきりつけます!」
やおら立ち上がると御幣を翳す早苗、その念だか指令だかに答えてお空が飛来する。
アリス「……(何?嫌な予感しかしないけど)」
早苗「さあ、ここの電池を全部充電するのです!」
お空「任せてよ!核融合パワー全開!」
アリス・映姫・神奈子・諏訪子「「えっ!?」」
(ドォーン)
咄嗟に映姫・神奈子・諏訪子が展開した障壁により事無きを得たが、
プール一杯にあった電池は陰も形もなく、周囲は電池の中身である金属類や電解質が飛び散り、
既にファイトどころではない惨憺たる有様になってしまった。
早苗「あれ……電池は充電すれば……あれ?」
諏訪子「……神奈子、教育間違えたんじゃない?」
神奈子「……うん、今ちょっとだけ、そう思った……」
結局、取り扱いを間違えて電池の大部分を消失させた守矢一家の判定負けとなった。
後日、大爆発を知った神綺はアリスが新たな領域に踏み出したのだと一人喜び、
一方神奈子は反省した早苗が「朝はお米ですよね」と言ったので油断していたら
米粉パスタを出され、大人気なくマジギレしたのだった。
一方神奈子は反省した早苗が「朝はお米ですよね」と言ったので油断していたら
米粉パスタを出され、大人気なくマジギレしたのだった。