「おおぅ! もこたん! もこたんじゃないか!! こんなに大きくなって……父さんは嬉しいぞぉぉぉ!!」
「どこ見ながら言ってんだ!?
つーか、アンタとっくに死んでるんじゃないのか? さっさと冥界なり地獄なりに帰れよ。それともこたん言うな」
「どこ見ながら言ってんだ!?
つーか、アンタとっくに死んでるんじゃないのか? さっさと冥界なり地獄なりに帰れよ。それともこたん言うな」
のっけからカオスなやりとりをしている藤原親子。そんなギャグマンガ時空の傍ら、今回の対戦相手となる椛がスタート地点である博麗神社へと到着する。
「お、来たね。ところで河童はどうしたんだ?」
「とっくにいるよ」
妹紅が振り向くと、そこにはにとりの顔があった。そう、顔だけ。
何かを期待していた読者の皆様には残念なお知らせになるのだが、光学迷彩服とは『中身が透けて見える服』ではなく『向こう側の景色が投影される服』なのだ。よって、今のにとりは光学迷彩の影響を受けていない顔だけが宙に浮かんだような状態となっているのである。
「ホントは暑苦しいからあんまり着たくないんだけど、なぜか今回は光学迷彩を着て勝負するように言われててね」
「お、来たね。ところで河童はどうしたんだ?」
「とっくにいるよ」
妹紅が振り向くと、そこにはにとりの顔があった。そう、顔だけ。
何かを期待していた読者の皆様には残念なお知らせになるのだが、光学迷彩服とは『中身が透けて見える服』ではなく『向こう側の景色が投影される服』なのだ。よって、今のにとりは光学迷彩の影響を受けていない顔だけが宙に浮かんだような状態となっているのである。
「ホントは暑苦しいからあんまり着たくないんだけど、なぜか今回は光学迷彩を着て勝負するように言われててね」
様々な突っ込みどころを抱えつつ、博麗神社の賽銭箱前で並んだ両チームに霊夢から最終確認的な意味で競技内容の説明がされる。
「スタート地点はここで、ゴールは永遠亭。途中のコースは各自が任意に決めてね。
竹林に入ってからは兎が道しるべとなるプラカードとかを持ってるから、未知に迷うことはないはずよ。
で、永遠亭の玄関前で輝夜と永琳がテープを持って待機してるから、そこがゴールラインね」
「わーっ! 余計なこと言うなバカ!!」
「輝夜? 輝夜と言ったか!? つまりこの対決は姫が出された新たな難題ということだな!」
一番恐れていた事態が早くも発生したことに妹紅が頭を抱える中、スタートの合図が送られる。
訳のわからないパワーを得た不比等が不条理な初速で走り出し、その速度で足元を掬われた妹紅が勢いよく石段に頭を打ちつけ、開始早々にリザレクション。
「スタート地点はここで、ゴールは永遠亭。途中のコースは各自が任意に決めてね。
竹林に入ってからは兎が道しるべとなるプラカードとかを持ってるから、未知に迷うことはないはずよ。
で、永遠亭の玄関前で輝夜と永琳がテープを持って待機してるから、そこがゴールラインね」
「わーっ! 余計なこと言うなバカ!!」
「輝夜? 輝夜と言ったか!? つまりこの対決は姫が出された新たな難題ということだな!」
一番恐れていた事態が早くも発生したことに妹紅が頭を抱える中、スタートの合図が送られる。
訳のわからないパワーを得た不比等が不条理な初速で走り出し、その速度で足元を掬われた妹紅が勢いよく石段に頭を打ちつけ、開始早々にリザレクション。
「うわ……ギャグキャラ補正ってこんなに強力だったんだ……」
あまりにも理不尽な展開に思考が追い付かず、数秒ほどあっけにとられていた椛&にとりが遅れて走り出す。
あまりにも理不尽な展開に思考が追い付かず、数秒ほどあっけにとられていた椛&にとりが遅れて走り出す。
その後も妹紅が幾度となくリザレクションを繰り返すほどのペースで走り続けた不比等は、驚くべき短時間で竹林を突破して永遠亭へと辿り着く。
結果:妹紅&不比等の圧勝
「姫! 藤原不比等が難題を解いてここまで辿り着きました!」
「……もこたん? この人誰だっけ? 知り合い?」
「ノォォォォゥ! オーマイガッ!!」
「ま、千年以上経てば忘れるのが当たり前だよな。てゆーかアンタどこの国の人だよ……」
「……もこたん? この人誰だっけ? 知り合い?」
「ノォォォォゥ! オーマイガッ!!」
「ま、千年以上経てば忘れるのが当たり前だよな。てゆーかアンタどこの国の人だよ……」