メタルヒーローシリーズ(SVS)

ここでは、SVSオリジナル編集版が発売された作品のみについて扱います。


ジャンル 再編集作品シリーズ
メーカー 東映ビデオ(発売)
バンダイ メディア事業部→バンダイビジュアル
(販売/現:バンダイナムコアーツ)
メディア VHS
発売年月 1991~95年
収録時間 30分
巻数 作品ごとに異なる
ポイント ヒーロークラブ版とは違った角度からの編集がマニアック
ヒーロークラブでは不遇な扱いのSRS、JP、BSは2巻も発売
メタルヒーローシリーズ
ヒーロークラブシリーズ
SVSシリーズ

概要

それまで、スーパー戦隊シリーズ同様、基本的にヒーロークラブシリーズと同一の映像を使用していたSVSシリーズにおいて、初めて同シリーズ用のオリジナル編集のものが発売されたのは、1991年の『特救指令ソルブレイン』からである。
基本的な構成は戦隊と同様だが、この時期のメタルヒーローは戦隊より半月~1ヶ月ほど早く放送されていたためか、一部作品は2クール目のエピソードについても扱われている。
SRS、JP、BSの3作品は、本家本元のヒーロークラブではわずか1巻のみの発売に終わったが、こちらのほうでは2巻まで発売されており、特にSRSは前作『特警ウインスペクター(以下、WSP)』との客演回となるメサイア編3部作を取り上げている構成がなんともマニアックである。
この流れは、シリーズ変更後のばっちしVシリーズまで続く。
全作品とも、背ジャケットにはエンブレムが使われた。

ラインナップ一覧

SVSオリジナル作品のみ記載。
ヒーロークラブ版と同一映像を使用しているタイトルはメタルヒーローシリーズ(ヒーロークラブ/作品別)を参照。
作品名 巻数 型番 タイトル 発売年月 使用話数 ナレーション 備考
特救指令ソルブレイン 1 SVS-49 レスキューポリス大作戦! 1991/4 『WSP』#48・49(終)
『SRS』#1・2
桑原たけし WSPとの混載
2 SVS-52 帰ってきたスーパー刑事(ポリス)! 1991/7 #21~23
特捜エクシードラフト 1 SVS-56 3人ヒーロー!行動開始!! 1992/4 #1~6 鳥居賞也
(現:鳥井林太郎)
2 SVS-60 高速アップ!新装備ガードラー 1992/7 #11・12
特捜ロボ ジャンパーソン 1 SVS-66 謎の新英雄(ニューヒーロー)! 1993/4 #1~6 ボンバー森尾
2 SVS-68 ジャンパーソン誕生のひみつ! 1993/7 #17・18
ブルースワット 1 SVS-95 出撃!ニューヒーロー!! 1994/4 #3・4 垂木勉
2 SVS-96 バトルアイテム大全集! 1994/7 #1・5・6・11・13・17
重甲ビーファイター 1 SVS-105 重甲せよ!昆虫戦士!! 1995/6 #1~5 稲葉実
2 SVS-106 出現!最強のライバル 1995/8 #18~21

各作品ごとの概要


特救指令ソルブレイン

SVS初のオリジナル編集タイトルが発売されたSRSは、ヒーロークラブ版はわずか1巻のみの発売だったが、こちらでは2巻まで発売された。
なお、ヒーロークラブ版同様、こちらでもWSPの続編であることを強調しており、WSP関連の要素が入ったものになっている。
  • 1巻『レスキューポリス大作戦!』
ヒーロークラブ版より先行して発売された本作は、WSP終盤とSRS序盤をまとめている構成は、ほぼヒーロークラブ版と共通しているが、こちらのほうではWSPのパートが長くなっている。
とはいえ、メインはもちろんSRSのためか、#1・2の映像をメインに構成されており、OPもナレーションとラスト部分*1が異なる以外は、本編の初期OPのノンテロップ版となっている。
一方、ヒーロークラブ版ではEDがノンテロップ版で収録されているが、こちらでは本編ラストからつなげてEDに入る構成になっており、EDの前半部の映像が一部カットされている。
巻末には、バンダイらしく、ケルベロス-Δの玩具CM*2が収録されている。
恒例のおまけとして、データファイルが付いているが、おまけがデータファイルなのは、この巻が最後である。
  • 2巻『帰ってきたスーパー刑事(ポリス)!』
WSPとの2チームの協力編となる#21~23のメサイア編3部作を編集したもの。
前巻とは異なり、ノンテロップOP・EDの映像は、SRED以降の本編ソフト同様に、発色の良い高画質マスターが使われているためか、若干、本編映像との画質の差がある。
おまけは、特製シール「SRS指令シール」である。

特捜エクシードラフト

本作以降、戦隊同様に、こちらも各巻冒頭にタイトルカードが表示されるようになったが、1巻のみ番組タイトルロゴが未使用で、ナンバリング付きとなっている*3
また、この時期から、巻末に警告文が表記されるようになる。
  • 1巻『3人ヒーロー!行動開始!!』
基本的な構成は#1の再編集だが、開始から約22分でEDを流したあと*4、残りの約6分半をSREDメンバーの紹介および、序盤の各装備の紹介に当てている。
同時発売の『恐竜戦隊ジュウレンジャー』同様、おまけは特製IDカードである。
  • 2巻『高速アップ!新装備ガードラー』
ガードラー&エンブレード登場となる#11・12の前後編を再編集したもの。
同時発売の戦隊シリーズの『ジュウレンジャー』が、一部の回において、放送用の画質を使用していたのに対し、こちらの画質はそれまでのシリーズと同じものを使用している。
『ジュウレンジャー』同様、おまけは特製シールである。

特捜ロボ ジャンパーソン

SRS同様、ヒーロークラブ版では不遇だったJPだが、SVS版ではしっかり2巻まで発売された。
なお、画質は、当時のヒーロークラブ同様、放送用のマスターを使用している。
背ジャケットのエンブレムロゴは、前期OPやアイキャッチで見られるものではなく、JPの手甲などで見られたものが使われた。
  • 1巻『謎の新英雄(ニューヒーロー)!』
SRED同様、#1の再編集パートの直後に、#2~6の映像でJPの秘密を紹介するパートを構成したもの。
本巻のタイトルは#1のサブタイトルと同じため、タイトルカードは存在せず、実際のサブタイトル部分の映像がそのまま収録されている。
  • 2巻『ジャンパーソン誕生のひみつ!』
JPの誕生秘話に加えて、中期以降のメインキャラである三枝姉弟とJPの基地が初登場し、物語が一気に動き始めた#17・18の編集版。
また、巻末には、同時発売の『五星戦隊ダイレンジャー』2巻の告知テロップが表記されている。

ブルースワット

SRSおよび前作同様、ヒーロークラブ版では不遇だったBSだが、SVS版ではこちらも2巻まで発売された。
戦隊同様、この巻からタイトルにナンバリングが付くようになる。
  • 1巻『出撃!ニューヒーロー!!』
1巻ながら、これまでのシリーズとは違い、東映スーパーヒーローフェアで劇場用再編集版が公開された#1・2との重複を避けるためか、あえて#3・4をメインに取り上げた構成。
なお、BS関連の編集シリーズで、ノンテロップのEDが収録されているのは本作のみである。
また、巻末には、同時発売の『忍者戦隊カクレンジャー』1巻の告知テロップが表記されている。
この巻のみの付属アイテムとして、シークレットカードが付いている。
  • 2巻『バトルアイテム大全集!』
メンバーと装備の紹介を振り返る#1・5・6・11・13・17の編集版。
OP映像は通常とほぼ同じだが、冒頭部に数秒の追加カットおよびナレーションが追加されている。

重甲ビーファイター

SVS版も、ヒーロークラブ版同様、画質がそれまでの放送用マスターから、高画質マスターへと変更された。
またヒーロークラブ版と同じく、タイトル画面に表記されていた番組タイトルロゴが、ゴシック体タイトルに変更されている。
  • 1巻『重甲せよ!昆虫戦士!!』
初期戦力をメインに構成した#1~5の再編集版。
  • 2巻『出現!最強のライバル』
ブラックビート登場からスティンガードリル追加までの#18から#21までをメインに構成した、最後のSVSオリジナル編集作品。

関連シリーズ

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最終更新:2025年07月05日 14:52

*1 ラスト部分にナレーションが入り、そこからWSPの紹介につながる関係で、アウトロがフルサイズ基準になっており、映像もナレーションの入る部分で静止される。

*2 ラストにソルインジケーターの紹介あり。

*3 2巻は番組タイトルロゴが表記されるようになったが、その代わりにナンバリングはカットされている。

*4 ヒーロークラブおよびSVSシリーズ恒例の「(番組名)『大人気放送中!』」のテロップロールはED内に挿入されている。