#contents ---- *【国の概要】 サン諸島は同名の帝國が支配している、フォルシウス大陸の最東端の近くに位置する島群です。 フォルシウス大陸とは、大陸の最東端に位置する商業連合エーンとのみ交流をしています。 その交流ですら必要最低限であり、結果、サン帝國は大陸とは違う特殊な文化・風俗を持っています。 **位置・航路 サン諸島は同名の帝國が支配している、フォルシウス大陸の最東端の近くに位置する島群です。 フォルシウス大陸とは、大陸の最東端に位置する商業連合エーンとのみ交流をしています。 航路はエーンとしか繋がっていませんがエーンとは交易が盛んな為、回数は意外に多くなっています。 しかし、サン帝國の海は非常に台風・嵐が多い為、経験の乏しい者では危険な航海となります。 ですが、サン帝國の海の天候は一定の法則があるとされ、熟練の船乗りならばほぼ確実に安全な航海が出来るとされています。 これによりサン帝國への航路は一部の船乗りの独占状態となっており、その航海方法は秘伝とされております。 また、彼等は航海に当たって必ずサン帝國の神々への儀式と供物を怠りません。 これはサン帝國の海の天候は神々の気まぐれと信じられているからです。 *文化・文明 サン帝國の文化は我々の次代で言う平安時代に似ています。 国土の面積は小さく、極一部の稀少鉱石を除けば資源にも乏しい国です。 ですがその技術力は非常に高く、特にザ・ワールドで唯一、製紙技術と火薬を持っています。 この技術は特に隠匿されていませんが、大陸との接触の少なさ(【エーンとは交易が盛ん】ですが、それはあくまで一つの都市規模での話です。大陸全体から見れば非常に微々たる接触です)から大陸には殆ど伝わっていません。 **政治 サン帝國は天皇を君主とした絶対君主制が敷かれています。 その下には豪族・貴族が存在し、騎士の代わりに武士がいます。 基本的な部分は他の絶対君主制の国家と殆ど変わりません。 しかし、天皇の権威は非常に大きな物となっています。 大きな理由の一つとして天皇は神の血を引く現人之神と信じられているからです。 崇められ称えられる存在であり、少なくとも表面的には天皇に逆らう者はおりません。 現在は14歳の少女である蝶華天皇が治めています。 若い年齢の為か経験が不足しており、また理想を強く求める傾向にあります。 まだ未熟ですが、強い熱情と真摯な態度が貴族・豪族には好意的に受け止められ、国民には敬愛されています。 現状の所はこの力不足の天皇を貴族・豪族が支える形で安定しています。 **宗教 サン帝國では宗教は非常におおらかです。 一般の人のみならず、神官はサン帝國の神々である八百万神を広く信仰しています。 勿論、特定の神を贔屓している人が殆どですが、だからと言って他の神を軽く見ることもありません。 六大神を代表とした他の神々も大陸から伝わっており、それらも訳隔てなく信仰しています。 大陸から見れば余りにも無節操すぎると思われがちですが、サン帝國の人々は「何故、一つに絞らなくてはいけないのだ?」という感じです。 また、神を非常に身近に感じており、敬いますが過剰に謙ったりしません。 闇の神々ですら信仰を認めており、闇司祭も少なからず存在します。 勿論、社会に対して害のある行動をとった場合は罰せられますが。 *歴史 **神話の時代 サン帝國の歴史は神話の時代の一柱の名も無き女神から始まります。 この神はそれほど強い力を持っておらず、また特に教義も持っている神ではありませんでした。 彼女は全ての生きとし生ける者を強く愛し、人や動物は勿論、精霊や妖精も彼女の祝福を受けていました。 そんな彼女もまた人や動物、精霊や妖精は勿論、他の神からも愛されていました。 ここから一部の賢者からは、この名も無き女神は愛を司る神とも言われています。 そして、神々の大戦が起きました。 この女神は光の神々に属していましたが、争い事を嫌い中立として立場を取っていました。 そして闇の神が放つ竜王によって神々の争いは終結しました。 光の神々の肉体を滅ぼし、更には闇の神々をも食らった竜王達は中立神にも襲い掛かりました。 この時、中立神は二つのグループに分かれます。 一つは遥か南まで逃げ、神の肉体を捨てて獣の肉体に宿りました。 もう一方はこの女神を中心としたグループです。 付き従う人や妖精たちを連れて逃げる彼女を、太陽神アマテラスを中心とした大小八百万の神々が守りながら遥か東に逃げたのです。 神々はその肉体を滅ぼしながら執拗なる竜王の追撃から女神を守っていきます。 ついに竜王から逃げ切り、女神が東の最果ての島国に着いたときは、他の神々は全て滅ぼされていました。 女神は魂だけとなった八百万の神々の助けを得て、付き従った人と妖精の国であるサン帝國を作りました。 その後、女神は人間の勇者と結ばれます。 女神と八百万の神々に見守られたサン帝國は永遠の平和を保つと信じられていました。 しかし、そこに悲劇が襲います。 女神は逃げ切る最後の瞬間に、竜王の無限の槍である呪眼に睨まれていたのです。 程なくして一人の子供を産み落とし、女神の肉体は滅びます。 この子供が後に初代天皇となり、サン帝國は暗黒の時代へ進みます。 **古代魔法王国期 サン帝國はその豊富なマナや精霊力から魔法王国から幾度も侵略を受けていました。 しかし、海を行く魔法王国の軍勢はその度に嵐や台風に巻き込まれ、進撃を断念します。 この嵐は神風と呼ばれ、天皇の祈祷と神が起こした奇跡と信じられています。 [[古代魔法]]王国は一転して親善策を取り、サン帝國に和平を申し入れます。 何処かしらお人好しだったサン帝國の人々はこれを快く受け入れます。 その後、内部に入り込んだ古代魔法王国は隙を付き、瞬く間に天皇を虜にしました。 天皇を人質に取られたサン帝國は為す術も無く、古代魔法王国に降伏します。 その後、一応は天皇の統治となりますが、実際には古代魔法王国の植民地となります。