各技能の行為



基準値

これらの行為の基準値は、「関連するスキルLv*10+関連する能力値」となります
関連する能力値は各行為に【 】で表示されます 
ただし関連するスキルを持っていれば、関連する能力値が0以下であっても、
関連する能力値は「0」として扱われます


平目判定

各技能を持っていなくても、その行為が【専用】でない限り
技能なしによる判定(平目判定と呼ばれます)を行うことができます。
この際、技能レベルはもちろん「0」なので、技能レベルによる基準値の増加は無く、
また関連する能力値は、マイナスのみが適用される形となります。
たとえば盗賊/狩人技術の行為である聞き耳を平目で行う場合は、
技能レベル0、関連能力である知力は0以上が加算無し、-1以下が適用となるため
人間オーディナリ(知力10)が試みた場合は基準値0となり、
人間ストライカー(知力-8)が試みた場合は基準値-8となります。

また、狩人や盗賊の【装備制限】を守っていない状態でも、これら平目判定は行えます。
但し、技術を使用しない(できない)判定が平目判定であるため
例えば、
盗賊技能のLVが8の人がラメラアーマーを装備した状態で聞き耳をした時と
技能を持っていないラメラアーマーを装備した状態で聞き耳をした時は
どちらも基準値0以下の判定、同程度の技術として扱われます。


ちなみに「経験」が使用できる判定は「冒険技術」に分類されており、
これはそのキャラクターの最も高いスキルレベル、つまり経験を基準に判定できます。

盗賊技術


盗賊技術には以下の能力があります。
これらの能力の中には装備が軽装でないとできないものがあります。
その能力を活かすには、その装備の必要筋力が筋力より10低く、更に鎧はリングメイル、または非金属製の鎧で無ければなりません。
また、盗賊技術を所持していなくても挑戦できるものととできないものがあります。
装備制限を受けるものは【装備制限】。盗賊技能が必要な場合は【専用】とあります。

1.受身 【装備制限】【専用】【敏捷】

盗賊は高いところから落ちても上手に受身を取る事でダメージを軽減できます。
通常、落下ダメージは「高さ(m)*4-防御判定」となりますが、盗賊はこの高さを「盗賊Lv+(敏捷/10)」だけ減らせます。
つまり、6mから落ちたとしても盗賊技術Lv3で敏捷が30あれば受身を取れたとしてダメージを受けません。

2.鍵開け 【専用】 【器用】

扉や宝箱の鍵を開けます。
魔法の鍵には通用しません。
シーフ用ツールをもっておらず、針金などでやる時は-20のペナルティーがかかります。

3.軽業 【装備制限】 【敏捷】

盗賊は綱渡りや木の枝から枝へ飛び移るなど、身体のバランスや俊敏な動きに熟練しています。

4.記憶術 【専用】 【知力】

目撃したものを覚える能力です。
盗賊はこれを習慣的に行っています。
覚える時ではなく、思い出す時に判定してください。
GMは目撃してからの時間で目標値を決めてください。
特に意識しようとした事は+20のボーナスが付きます。

5.聞き耳 【装備制限】 【知力】

壁や扉の向こう側や離れた場所から微かな音を聞き出す時に使います。
様々な音から特定の音だけを選り分けて聞きだすこともできます。

6.忍び足 【装備制限】 【敏捷】

音を立てずに動く為の能力です。
これを聞きつけられたかの判定は、忍び足をする側の【盗賊Lv*10+敏捷】と聞く側の【経験*10+知識】で対決判定です。
聞きつける側が特に注意を払っていない場合は-40のペナルティーです。

7.スリ 【専用】【装備制限】【器用】

相手の隙を窺い、財布や小物をスリ取る能力です。
スリ取る側が【盗賊Lv*10+器用】、スリ取られる側が【経験*10+知力】で判定をし、成功したか気づかれたかを対決判定します。

8.潜伏 【装備制限】【敏捷】

物陰などに隠れ潜む能力です。隠れる時は判定不要です。
それを探そうとする物、あるいは近くによってきた時に気付くか対決判定をします。
忍び足と同様に判定をしてください。

9.捜索 【知力】

隠された物を探し出す能力です。
宝箱の二重底や廊下の隠し扉を見つけるなどです。

10.登攀 【専用】【装備制限】【敏捷】

壁や崖を上る為の能力です。
冒険者は全てこの能力を所持していますが、盗賊のそれは上位能力です。
通常はロープ無しでは試みる事はできませんが、盗賊はそれ無しで可能です。
ロープがある場合は盗賊は自動失敗以外は自動成功です。
後は、壁や崖の状態で修正が入ります。

11.幅跳び/高飛び 【専用】【装備制限】【敏捷】

幅跳び/高飛びで障害物を越えることができます。
冒険者は全てこの能力を所持していますが、盗賊のそれは上位能力です。
通常はただ普通に飛ぶだけですが、盗賊は棒を使っての棒幅跳び/棒高飛びが可能で、目標値は低くなり飛べる距離や高さは多くなります。
またただ普通に飛ぶだけでも盗賊はより遠くにより高くに飛べます。

12.尾行 【専用】【装備制限】【敏捷】

相手に気付かれないように尾行する能力です。
気付くか気付かないかは忍び足と同様に対決判定を行います。

13.変装 【専用】 【器用】

特殊なメーキャップで自分の顔や姿を変える能力です。
自分と全く別人に振舞うのは簡単ですが、特定個人に変装するのは大変です。
盗賊自身の知人、あるいは特定人物に変装している時のその人物の知人に出会った時に対決判定を行います。
対決判定は忍び足と同様に行います。
GMは変装の不自然さ(異性に化けているなど)を考慮して達成値に修正を加えてください。
特に、特定個人への変装は厳しい修正を与えるべきでしょう。

14.宝物鑑定 【専用】 【知力】

宝物としての価値があるかどうか、どちらがより価値があるかを瞬時にわかる能力です。
また、これは人の身なりや様子、巾着の膨らみ具合から金持ちかどうか判断する時にも使えます。
時間をかければ宝石や金銀だけではなく、美術品なども含めて具体的な価格を判定できます。
ただし、魔法の品物や、内容を理解する必要のある書物は対象外です。

15.罠発見/感知 【専用】 【知力】

罠発見は能動的に場所を特定し、その場所を調べる時に使います。
罠感知は過去の経験や知識から、罠の存在を感じ取ります。
罠感知は罠が発動する直前に判定を行います。
感知の場合は目標値に+40してください。

16.罠解除/設置 【専用】 【器用】

発見/感知によって見つけ出された罠を解除します。
失敗した場合は、達成値が60以上足りなければ罠が作動します。
設置は発見/解除の目標値が盗賊Lv*5+器用+50の罠を自動成功で設置できます。

17.戦闘 【専用】【装備制限】

盗賊は盗賊技術での戦闘を行えます。
ただし、その場合は筋力より10低い重量の武器・鎧・盾しか装備できません。




狩人技術


狩人技術を保有している者は野外活動において、様々な能力を持っています。
この能力を完全に活かすには、盗賊技能と同様に筋力の-10までの必要筋力の鎧で、
更に非金属鎧、もしくはリングメイルでないといけません。
いくつか盗賊技術と類似の能力がありますが、盗賊技術は野外・屋内を問わず使えるのに対して、狩人技術は殆ど野外のみです。
また狩人技術では、飛び道具による攻撃は戦闘技術と同等に行う事が出来ます。
それ以外の攻撃・防御行為には一切役に立ちません。

1.足跡追跡 【専用】【知力】

地面に残された足跡を追跡します。

2.応急手当 【専用】

HPが0以下の者のHPを1まで回復させ、意識を取り戻させます。
長い間放置すれば再び気絶します。
戦闘中など、作業に集中できない状態では行えません。

3.カモフラージュ 【専用】【装備制限】【知力】

岩陰に隠れ、茂みに身をひそめるなど、そういうものを利用して何かを隠す能力です。
自然の地形を利用する為、屋内では使えません。
判定は盗賊技術の潜伏と同様に行います

4.聞き耳 【装備制限】 【知力】

壁や扉の向こう側や離れた場所から微かな音を聞き出す時に使います。
様々な音から特定の音だけを選り分けて聞きだすこともできます。
扱いは盗賊技術と同じです。

5.危機感知  【知力】

第六感の様な勘の良さです。
危険がすぐ傍に迫った時に使えます。
例えば、峡谷を歩いてて小石が落ちてきた瞬間に崖崩れを予感したり、
暗闇から飛んでくる矢を感じたりです。
目標値は状況に応じてGMが決めますが、総じて高く設定すべきです。


6.忍び足 【装備制限】 【敏捷】

音を立てずに動く為の能力です。
扱いは盗賊技術と同じです。

7.生存術 【頑健】【専用】

僅かな水だけで生き延びたり、冬山で意識を強く持って凍死を防ぐなど、生存困難な状況を耐え抜き、助けが来るまで生き抜く、あるいは自力で脱出する能力です。

8.捜索 【知力】

隠された物を探し出す能力です。
自然の中での違和感を頼りにする能力ですから、屋内では使えません。

9.地図製作 【知力】

狩人は方向感覚に優れ、自分の通ってきた場所を地図で書けます。
また、太陽や星の位置から方角を割り出せます。

10.天候予測 【知力】【専用】

大雑把な天候が予測できます。

11.動植物判定 【知力】【専用】

狩人は動物や植物への深い知識を持っています。
また、モンスターとして動物・植物が出た場合、知識技術の怪物判定と同様に判定できます。

12.飛び道具の使用 【筋力 器用】【専用】

狩人は飛び道具での攻撃でのみ、戦闘技術と同じ扱いができます。

13.尾行 【専用】【装備制限】【敏捷】

相手に気付かれないように尾行する能力です。
盗賊のそれと同じですが、自然の中でしか使えません。

14.不意打ち/感知 【知力】

敵を不意打ちできるか、不意打ちに気付けるかです。
まずGMは最もMLが高いモンスターを選び、判定をします。
その判定はML*10です。
次にプレイヤー側が全員で狩人技能*10+知力で判定をします。
その最大値からモンスターの判定の達成値から引き算をして、以下の表の"モンスター"以下ならモンスターに不意打ちのチャンス。"プレイヤー"以上ならプレイヤーに不意打ちのチャンスです。

モンスターの知能    モンスター   プレイヤー
なし、なきに等しい   -90      +40
動物並、ひくい     -70      +60
人間並み        -40      +80
高い          -20      +100

15.罠発見/感知 【専用】 【知力】

基本的に盗賊技術と同様ですが、これは野外の自然を利用した罠についてのみ適用されます

16.罠解除/設置 【専用】 【器用】

これも盗賊技術と同様です、野外に仕掛けられた罠を解除したり、自然物を利用した罠を作るなど、
野外の自然に関係した罠のみに使えます。



知識技術

知識技術を所持していなくても挑戦できるものととできないものがあります。
知識技術が必要な場合は【専用】とあります。

1.怪物判定 【知力】

モンスターを知っているかどうかを判定します。

2.占星学【専用】 【知力】

天体の運行から近い将来に起こる事件の予兆を知る事ができます。
予兆は事件の大雑把な情報として伝えられるべきです。(新聞の見出し程度だと思ってください)
日食や月食はフォルシウス大陸ではめったに起こりませんが、起こった以上は何かの前触れです。

3.知識 【専用】 【知力】

この能力の適用範囲は非常に広いものです。
雑学から政治、科学まであらゆる分野の物事を知っているか判定します。

4.文献調査 【専用】 【知力】

怪物判定や宝物判定、知識で失敗した時に、後で文献を調査してそれを突き止める事ができます。
基本的に一つの項目に対し、一週間ほどかかります(GMの判断で増減します)
この間は調査以外の行動は殆ど行えません。
豊富な文献が無ければ調査自体不可能です。
調査を終えると再度、成功判定を行えます。
ここで成功すれば解りますが、失敗すれば調査はやり直しです。

5.宝物判定 【専用】 【知力】

宝物の価値や効用を知る為の能力です。
標準的な古代王国の宝物なら目標値は90ぐらいでしょう。

6.薬品学 【専用】 【知力】

この能力は毒や薬に対する知識を表します。
未知の薬品や毒物の鑑定をする事ができ、また各種の薬品や毒物を調合できます。
目標値はGMが定めてください。
目安として、微量で人を殺せて無味無臭の毒の目標値は120です。



吟遊技術

吟遊技術を持つ物は古い伝承や詩歌に精通しており、それらを疲労する事によって生活しています。
単に楽器を演奏したり歌を唄うだけではなく、見知らぬ土地に関する情報や、各地の伝説や伝承に通じてもいるのがバードです。

1.歌唱【精神】 【専用】

歌を唄う為の技術です。歌といっても現代の流行歌と違い、伝説や伝承にメロディーをつけたものが多いです。
英雄譚や恋愛詩などがその題材に使われています。
しかるべき所(酒場など)で楽器を演奏しながら一時間ほど披露すれば吟遊Lv^2*D10のグリズが手に入ります

2.楽器演奏 【器用】 【専用】

楽器を演奏する技術です。
しかるべき所で(唄いながら)楽器を演奏しながら一時間ほど披露すれば吟遊Lv^2*D10のグリズが手に入ります

3.呪歌 【精神】 【専用】

呪歌とは、古代王国の時代に作られた魔法の歌です。
楽器でメロディーを奏でたり、詩を歌う事で呪文に似た効果を発揮します。
吟遊はその技能Lv毎に一つの呪歌を覚える事ができます

4.伝承知識 【知力】

吟遊は商売柄、各地に伝わる伝承や神話、それに古詩などに通じています。
これらの話を詩って聞かせるのも彼等の大事な仕事だからです。
また、これらの伝説には冒険の手がかりとなるようなものもあるでしょう。
たとえば、英雄と怪物との戦いを語ったサーガには、その怪物の弱点となるような情報があるかもしれませんし、古代の遺跡へと導いてくれるかもしれません。




【専用】以外の平目判定で可能な行為

盗賊技術や狩人技術などの行為の中には該当スキルがなくてもできる物があります
その際は基準値が0の平目判定となります(ただし能力値が-の値の場合は減算されます。例:知力-10、知識技術無しのキャラの怪物判定はD-10)
それらの行為を以下にまとめておきました、詳しくは各技術の項目をご参照下さい

軽業

聞き耳

忍び足

潜伏

捜索

危機感知

地図製作

不意打ち/感知

怪物判定

伝承知識




冒険技術

冒険者共通の能力です。
経験*10を基準値として判定します。

1.乗馬 【敏捷】

普通に乗馬するだけなら自動成功です。
しかし、障害物を飛び越える、戦闘など激しい動きをする場合は判定が必要です。
普通に戦闘を行うなら毎ターン目標値50の成功判定です。
失敗すると行動不能です。
片手は手綱を握っている必要があります。
手綱を放す場合は目標値に+40の修正が入り、失敗すると落馬します。
これは3mの高さから落ちたのと等しいダメージを受けます。

2.水泳 【敏捷】

全ての冒険者は基本的な泳ぎができます。
しかし、何キロも離れた島へ泳いだり、激流を泳ぐ時は判定が必要です。

3.操船 【器用】

竿やオールを用いる小型船の操船で判定します。
帆船など本格的な物は無理です。

4.登攀 【敏捷】

盗賊の登攀と同じですが、ロープが必須であり、高さによる難易度も此方のほうが高いです。

■技能別登攀表
   ロープあり     ロープなし
盗賊 自動失敗以外で成功 成功ロールを要する
経験 成功ロールを要する 不可能

■登攀目標値決定表
基本目標値:80

地形状況:
壁や崖はなく、垂直にたらされたロープを使う(+40)※
壁や崖が垂直で、非常に滑りやすく、足がかりにならない(+40)
壁や崖は垂直だが、足はかけやすい(+20)
壁や崖はある程度斜めだが、滑りやすい(+20)
壁や崖はある程度斜めになっていて、足もかけやすい(+0)

※盗賊技術ではロープを使用しないため、この条件はあり得ない。

防具による修正:
スプリント チェイン ラメラ プレート(+40)
ハードレザー リングメイル(+20)
クロース ソフトレザー 鎧なし(+0)

その他の条件:
荷物をほとんど持っていない(-20)
持っている荷物が多く、重い(+20)
風が強い(+20)
その他、状況によって適宜


5.幅跳び/高飛び 【敏捷】

盗賊の幅跳び/高飛びと同じですが、下位性能です。

■幅跳び目標値決定表
盗賊(立ち幅跳び) 3メートルで30、15センチごとに+10
盗賊(通常幅跳び) 6メートルで30、30センチごとに+10
盗賊(棒幅跳び)  10メートルで30、50センチごとに+10
経験(立ち幅跳び) 2メートルで30、10センチごとに+10
経験(通常幅跳び) 4メートルで30、20センチごとに+10
経験(棒幅跳び)  不可能

防具による修正:
スプリント チェイン ラメラ プレート(+40)※
ハードレザー リングメイル(+20)
クロース ソフトレザー 鎧なし(+0)

※盗賊技術では不可能

風による条件:
強い向かい風(+20)
強い横風(+20)
強い追風(-20)

その他の条件:
荷物をほとんど持っていない(-20)
持っている荷物が多く、重い(+20)
立ち幅跳びを除き、助走が不充分なとき(+20)
失敗すれば生命に関わる危険な場所(+20)
その他、状況によって適宜


■高跳び目標値決定表
盗賊(通常高跳び) 2メートルで30、5センチごとに+10
盗賊(棒高跳び)  4メートルで30、20センチごとに+10
経験(通常高跳び) 1メートルで30、5センチごとに+10
経験(棒高跳び)  不可能

防具による修正:
スプリント チェイン ラメラ プレート(+40)※
ハードレザー リングメイル(+20)
クロース ソフトレザー 鎧なし(+0)

※盗賊技術では不可能

風による条件:
強い風(+20)

その他の条件:
荷物をほとんど持っていない(-20)
持っている荷物が多く、重い(+20)
助走が不充分なとき(+20)
失敗すれば生命に関わる危険な場所(+20)
その他、状況によって適宜


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最終更新:2011年09月03日 01:56