5月6日
涌井、資料見ていない!尾花アナライジングを無視!…西武
http://hochi.yomiuri.co.jp/baseball/npb/news/20100514-OHT1T00286.htm
西武・涌井秀章投手(23)が14日、横浜の「分析(アナライジング)野球」を全否定して挑発した。
15日に敵地での先発が予想されているが「(自分は)全く(資料などを)見ていないです。試合前にミーティングで言われるじゃないですか。自分で調べる必要もないですから」と、横浜打線に全く興味なし。
打率3割を超える内川や一発長打のある村田も、涌井の眼中にはない様子だ。
昨季の横浜戦(西武D)での6失点KOも、今季の投球を研究されても、エースには関係ない。
涌井のモチベーションは、交流戦最多勝だ。
「次、勝てば最多タイですから。勝たないと杉内さんが勝ってしまいますからね」と、ライバル投手の成績もインプット済み。
涌井は交流戦通算13勝9敗で、ソフトバンク・杉内らと並んで3位タイ。
目の前の横浜戦に勝てば、川上憲伸(ブレーブス)と久保(阪神)に肩を並べる。
前回登板した7日のソフトバンク戦(ヤフーD)では、8回までノーヒットノーラン。
9回の先頭打者、李ボム浩に安打を許して惜しくも大記録を逃したが、好調を維持している。
「登板間隔もあいているし、体は楽になっていると思う。前回は今年一番のピッチング。理想ですね。前回と同じようには難しいけど、頭に残していきたい」。
巨人戦を1勝1敗で終えたチームを再び勢いに乗せる。
横浜スタジアムは、2007年3月12日のオープン戦以来プロ入り2度目、公式戦では初の“凱旋登板”だ。
この日は、西武第二球場で最終調整し、最後は「勝つだけですよ」と気合を入れた。
神奈川・横浜高時代に慣れ親しんだマウンド。絶好調のエースに穴はない。
西武・涌井秀章投手(23)が14日、横浜の「分析(アナライジング)野球」を全否定して挑発した。
15日に敵地での先発が予想されているが「(自分は)全く(資料などを)見ていないです。試合前にミーティングで言われるじゃないですか。自分で調べる必要もないですから」と、横浜打線に全く興味なし。
打率3割を超える内川や一発長打のある村田も、涌井の眼中にはない様子だ。
昨季の横浜戦(西武D)での6失点KOも、今季の投球を研究されても、エースには関係ない。
涌井のモチベーションは、交流戦最多勝だ。
「次、勝てば最多タイですから。勝たないと杉内さんが勝ってしまいますからね」と、ライバル投手の成績もインプット済み。
涌井は交流戦通算13勝9敗で、ソフトバンク・杉内らと並んで3位タイ。
目の前の横浜戦に勝てば、川上憲伸(ブレーブス)と久保(阪神)に肩を並べる。
前回登板した7日のソフトバンク戦(ヤフーD)では、8回までノーヒットノーラン。
9回の先頭打者、李ボム浩に安打を許して惜しくも大記録を逃したが、好調を維持している。
「登板間隔もあいているし、体は楽になっていると思う。前回は今年一番のピッチング。理想ですね。前回と同じようには難しいけど、頭に残していきたい」。
巨人戦を1勝1敗で終えたチームを再び勢いに乗せる。
横浜スタジアムは、2007年3月12日のオープン戦以来プロ入り2度目、公式戦では初の“凱旋登板”だ。
この日は、西武第二球場で最終調整し、最後は「勝つだけですよ」と気合を入れた。
神奈川・横浜高時代に慣れ親しんだマウンド。絶好調のエースに穴はない。
横浜石川が同級生・涌井攻略に自信
http://www.nikkansports.com/baseball/news/p-bb-tp0-20100515-629844.html
横浜は切り込み隊長石川雄洋内野手(23)が休日返上で練習を行い、横浜高の同級生、西武涌井秀章投手(23)との対戦に自信を見せた。
昨季の交流戦では3打数2安打1打点で「去年も打っていますからね。
打たせてもらえるように、連絡しておきます」と笑みを浮かべた。
ここまでリーグ7位の打率3割2分9厘、同4位の8盗塁。
杉村打撃チーフコーチは「いい働きをしている」と成長を認めるが、石川は「もっと四球を選ばないといけないし、もっと盗塁もしたい」と満足していない。
横浜は切り込み隊長石川雄洋内野手(23)が休日返上で練習を行い、横浜高の同級生、西武涌井秀章投手(23)との対戦に自信を見せた。
昨季の交流戦では3打数2安打1打点で「去年も打っていますからね。
打たせてもらえるように、連絡しておきます」と笑みを浮かべた。
ここまでリーグ7位の打率3割2分9厘、同4位の8盗塁。
杉村打撃チーフコーチは「いい働きをしている」と成長を認めるが、石川は「もっと四球を選ばないといけないし、もっと盗塁もしたい」と満足していない。
5月15日
思い出のハマスタで爆発…涌井、猛打賞4打点!
http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2010/05/16/04.html
【西武12—3横浜】西武・涌井は少し照れくさそうに、バスまでの道のりを進めた。第一声は「どうしちゃったんでしょうね」だった。交流戦での投手新記録となる3安打4打点。投球以上に、バットでの働きが光った。
2回に右前適時打。3回は細川が敬遠された2死満塁で左中間をライナーで破った。走者一掃の一打で三浦を降板に追い込んだ。さらに8回無死一、二塁ではバスターで左前へ。3安打はすべてスライダーをとらえ「振ったところに球が来ました」と笑った。
懐かしさも後押しした。プロ6年目で初の横浜スタジアム。横浜高3年時の04年に、春夏連続甲子園出場を決めた球場だ。通算本塁打は「5本くらいですよ」も3年夏には甲子園で報徳学園・片山(現楽天)から左翼席へ放り込んだこともある。それでも「(打撃は)正直、嫌いです。だって手が痛いですもん」。あくまで本業を優先した。
本業ではスレッジに2本塁打を許したが、7回3失点で5勝目。交流戦トップタイの14勝目には「すぐに追いつかれると思うので、来週も勝てるように頑張ります」。渡辺監督は「本当にナイスバッティング。あそこでバスターを決められるのはセンスだと思います」と言った。チームも首位に再浮上。涌井が思い出の詰まった横浜スタジアムで、6年間の成長を見せた1日だった。
【西武12—3横浜】西武・涌井は少し照れくさそうに、バスまでの道のりを進めた。第一声は「どうしちゃったんでしょうね」だった。交流戦での投手新記録となる3安打4打点。投球以上に、バットでの働きが光った。
2回に右前適時打。3回は細川が敬遠された2死満塁で左中間をライナーで破った。走者一掃の一打で三浦を降板に追い込んだ。さらに8回無死一、二塁ではバスターで左前へ。3安打はすべてスライダーをとらえ「振ったところに球が来ました」と笑った。
懐かしさも後押しした。プロ6年目で初の横浜スタジアム。横浜高3年時の04年に、春夏連続甲子園出場を決めた球場だ。通算本塁打は「5本くらいですよ」も3年夏には甲子園で報徳学園・片山(現楽天)から左翼席へ放り込んだこともある。それでも「(打撃は)正直、嫌いです。だって手が痛いですもん」。あくまで本業を優先した。
本業ではスレッジに2本塁打を許したが、7回3失点で5勝目。交流戦トップタイの14勝目には「すぐに追いつかれると思うので、来週も勝てるように頑張ります」。渡辺監督は「本当にナイスバッティング。あそこでバスターを決められるのはセンスだと思います」と言った。チームも首位に再浮上。涌井が思い出の詰まった横浜スタジアムで、6年間の成長を見せた1日だった。
西武・涌井“球児魂”3安打!4打点!
http://www.sanspo.com/baseball/news/100516/bsg1005160504001-n2.htm
いい投手は投げるだけじゃない。神奈川球児の“聖地”で投打に大暴れする姿は、西武の涌井ではなく、まるで横浜高の涌井クンだった。
本業の7回3失点がかすんでしまう華麗な打撃で、交流戦の投手新記録となる3安打&4打点。プロ初のハマスタで、エースで4番ばりの大活躍だ。
「投げるほうはどうか分からないけど、打つほうで活躍できたのでよかったです」
二回の右前適時打はほんの朝メシ前。三回は目の前で細川が 敬遠された二死満塁から、左中間を破る走者一掃の適時二塁打で試合を決めた。八回にはバスターで三遊間を破る技ありの一打…。
「振ったら当たっただけ。(打撃は)手が痛いので正直、嫌いです」とテレ笑いを浮かべたが、適時二塁打の場面では内角攻めの直後のスライダーをはじき返すなど、卓越した野球センスを見せつけた。
18歳の“熱い夏”の記憶が蘇る。高校時代から打撃には定評があった。3年夏の甲子園では、1回戦の報徳学園戦で片山(現楽天)から本塁打も放っている。昨季まで通算安打は4本、適時打は1本だけだったが、高校時代の思い出が詰まった球場で“球児魂”がメラメ ラ。久々の地元・ハマスタには「高校のときのほうが人が集まった。もっと頑張ってください」と辛口エールも送った。
「(スレッジの)本塁 打2本は余計でしたね」。本業を反省しつつも、自分で自分を援護して交流戦トップタイの通算14勝目。投げてよし、打ってよしの涌井は、まさに交流戦男だ。
いい投手は投げるだけじゃない。神奈川球児の“聖地”で投打に大暴れする姿は、西武の涌井ではなく、まるで横浜高の涌井クンだった。
本業の7回3失点がかすんでしまう華麗な打撃で、交流戦の投手新記録となる3安打&4打点。プロ初のハマスタで、エースで4番ばりの大活躍だ。
「投げるほうはどうか分からないけど、打つほうで活躍できたのでよかったです」
二回の右前適時打はほんの朝メシ前。三回は目の前で細川が 敬遠された二死満塁から、左中間を破る走者一掃の適時二塁打で試合を決めた。八回にはバスターで三遊間を破る技ありの一打…。
「振ったら当たっただけ。(打撃は)手が痛いので正直、嫌いです」とテレ笑いを浮かべたが、適時二塁打の場面では内角攻めの直後のスライダーをはじき返すなど、卓越した野球センスを見せつけた。
18歳の“熱い夏”の記憶が蘇る。高校時代から打撃には定評があった。3年夏の甲子園では、1回戦の報徳学園戦で片山(現楽天)から本塁打も放っている。昨季まで通算安打は4本、適時打は1本だけだったが、高校時代の思い出が詰まった球場で“球児魂”がメラメ ラ。久々の地元・ハマスタには「高校のときのほうが人が集まった。もっと頑張ってください」と辛口エールも送った。
「(スレッジの)本塁 打2本は余計でしたね」。本業を反省しつつも、自分で自分を援護して交流戦トップタイの通算14勝目。投げてよし、打ってよしの涌井は、まさに交流戦男だ。
DH制後初!35年ぶりの記録!
http://www.sponichi.co.jp/baseball/flash/KFullFlash20100516008.html
【西武12—3横浜】西武・涌井が投手では交流戦初となる3安打猛打賞をマークし、4打点の活躍。投手の1試合4打点以上は、03年9月15日ヤクルト戦の吉見(横浜=現ロッテ)以来。交流戦では09年6月6日オリックス戦の福原(阪神=3打点)を上回る投手最多打点になった。なお、パの投手に限ると、猛打賞が74年9月22日ロッテ戦のケキッチ(日本ハム=3安打)、4打点以上が同年8月28日阪急戦の神部(近鉄=4打点)以来。DH制が導入された75年以降ではいずれも涌井が初めてだ。
【西武12—3横浜】西武・涌井が投手では交流戦初となる3安打猛打賞をマークし、4打点の活躍。投手の1試合4打点以上は、03年9月15日ヤクルト戦の吉見(横浜=現ロッテ)以来。交流戦では09年6月6日オリックス戦の福原(阪神=3打点)を上回る投手最多打点になった。なお、パの投手に限ると、猛打賞が74年9月22日ロッテ戦のケキッチ(日本ハム=3安打)、4打点以上が同年8月28日阪急戦の神部(近鉄=4打点)以来。DH制が導入された75年以降ではいずれも涌井が初めてだ。
中村8戦ぶり10号も…涌井に“むかつく”
http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2010/05/16/05.html
【西武12—3横浜】西武の中村が8試合ぶりの10号ソロを放ち、3年連続2ケタ本塁打をマークした。
2回、先頭で打席に入ると三浦の初球、95キロカーブを左翼席へ運んだ。16打席ぶりの安打が決勝弾となり「(バットの)先っぽでしたが、うまいこと振り抜けました。高かったから打てました」と振り返った。
涌井が3安打を放ったことについては「むかつくよねえ。自分がまだ猛打賞打っていないのに」と悔しそうだった。
【西武12—3横浜】西武の中村が8試合ぶりの10号ソロを放ち、3年連続2ケタ本塁打をマークした。
2回、先頭で打席に入ると三浦の初球、95キロカーブを左翼席へ運んだ。16打席ぶりの安打が決勝弾となり「(バットの)先っぽでしたが、うまいこと振り抜けました。高かったから打てました」と振り返った。
涌井が3安打を放ったことについては「むかつくよねえ。自分がまだ猛打賞打っていないのに」と悔しそうだった。
5月21日
涌井に援護なし…西武4連勝でストップ
http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2010/05/22/13.html
【西武1—3中日】西武は126球、3失点で完投した涌井を打線が援護できず、連勝は4で止まった。4回、和田に浴びた先制2ランが最後まで響いた。
渡辺監督は「涌井は悪くはなかった。本塁打はスライダーが高めに行った。失投と言えば失投だけどもったいなかった」。涌井も「きょうは和田さんの本塁打と次の回の四球ですね。調子はいい方でした」と淡々と振り返った。8安打11残塁の拙攻に指揮官は「打ってはいるんだけど、一気に行く勢いがない」と決定打を欠いた打線を嘆いた。
【西武1—3中日】西武は126球、3失点で完投した涌井を打線が援護できず、連勝は4で止まった。4回、和田に浴びた先制2ランが最後まで響いた。
渡辺監督は「涌井は悪くはなかった。本塁打はスライダーが高めに行った。失投と言えば失投だけどもったいなかった」。涌井も「きょうは和田さんの本塁打と次の回の四球ですね。調子はいい方でした」と淡々と振り返った。8安打11残塁の拙攻に指揮官は「打ってはいるんだけど、一気に行く勢いがない」と決定打を欠いた打線を嘆いた。
5月25日
落合博満コラム『読む野球』(中日新聞掲載)
21日の西武戦(西武ドーム)は勝ったが、対戦した投手の涌井について書きたい。
たまたま当たった試合がそうだったのかもしれないし、いつもそうじゃないのかもしれないが、
最初から最後まで、ポーカーフェイスでマウンドに立ち、1人で投げきった。
ストライクをボールと判定されても顔には出さずに、自分の中にしまい込んでいた。
最近のプロ野球界では喜怒哀楽を表に出す選手が多い。
その中で、まだこういう選手がいたのかと、ちょっとうれしかった。
これまでに何回か対戦してきたが、昨年まではそんな雰囲気は感じなかった。立派なもんだ。
久しぶりにそんな気持ちにさせられる選手だった。
たまたま当たった試合がそうだったのかもしれないし、いつもそうじゃないのかもしれないが、
最初から最後まで、ポーカーフェイスでマウンドに立ち、1人で投げきった。
ストライクをボールと判定されても顔には出さずに、自分の中にしまい込んでいた。
最近のプロ野球界では喜怒哀楽を表に出す選手が多い。
その中で、まだこういう選手がいたのかと、ちょっとうれしかった。
これまでに何回か対戦してきたが、昨年まではそんな雰囲気は感じなかった。立派なもんだ。
久しぶりにそんな気持ちにさせられる選手だった。
気合を入れるためにガッツポーズをしたり、大きな声で叫んだりするのがいけないと言っているのではない。
ここで言う喜怒哀楽は、自分の心、自分の内面のこと。派手なアクションや動作とは異質のものを指す。
予期しなかったことが起きたときの表情に、その人の人間性を見ることができる。
監督の仕事は、勝った負けたもあるが、選手の顔を観察するのも仕事の一つ。
うちの選手の顔を見ながら、今、どんな精神状態なんだろうかと見極める。
新人が入ったときは、普段はどんな表情で、どういうしぐさをして、どんな顔つきになるかを見る。
監督になってからというより、選手のときからずっと、周囲を観察してきた。
自分の周りが見えるという余裕ができて初めて、本当に周囲が見えてくる。
他の人はそうではないかもしれないが、とりわけ「おれの尺度、おれの考え」という点で、この観察眼は非常に大切なんだ。
ここで言う喜怒哀楽は、自分の心、自分の内面のこと。派手なアクションや動作とは異質のものを指す。
予期しなかったことが起きたときの表情に、その人の人間性を見ることができる。
監督の仕事は、勝った負けたもあるが、選手の顔を観察するのも仕事の一つ。
うちの選手の顔を見ながら、今、どんな精神状態なんだろうかと見極める。
新人が入ったときは、普段はどんな表情で、どういうしぐさをして、どんな顔つきになるかを見る。
監督になってからというより、選手のときからずっと、周囲を観察してきた。
自分の周りが見えるという余裕ができて初めて、本当に周囲が見えてくる。
他の人はそうではないかもしれないが、とりわけ「おれの尺度、おれの考え」という点で、この観察眼は非常に大切なんだ。
人間にはいろいろな癖もあるし、虚勢も張るし、人に悟られまいとする。それを見分けていくのも監督の仕事だ。
野球で悩んで顔色が悪いのか、野球以外のことで悩みがあるのか判断しなくちゃいけないこともある。
みんな多かれ少なかれ、人にはわからないだろうと思ってるかもしれないが、そうではない。
例えば投手がマウンド上でそわそわしたり、その周囲をうろうろしたりして、行動に表れる。
松井佑、大島とセサルを2軍に落としたときも、本人たちは気づいてないだろうが、顔に出ていたから放牧した。
監督になってからもそうなんだけど、もともと選手時代から、気持ちを表に出すタイプではなかった。
今、ベンチに座っていても、表情が変わらないから面白くないって言われているようだが、この仕事は喜んでいられる仕事ではない。
選手の表情をつぶさに観察するのも、野球の楽しみ方の一つではないだろうか。
生きているものは表情を出すが、機械には表情はない。
西武の涌井は、まるで機械のように振る舞うことが自然に備わっているのか、意識してそうしているのかは本人に聞かないとわからないが、うちにもそんな選手がいてほしい。
野球で悩んで顔色が悪いのか、野球以外のことで悩みがあるのか判断しなくちゃいけないこともある。
みんな多かれ少なかれ、人にはわからないだろうと思ってるかもしれないが、そうではない。
例えば投手がマウンド上でそわそわしたり、その周囲をうろうろしたりして、行動に表れる。
松井佑、大島とセサルを2軍に落としたときも、本人たちは気づいてないだろうが、顔に出ていたから放牧した。
監督になってからもそうなんだけど、もともと選手時代から、気持ちを表に出すタイプではなかった。
今、ベンチに座っていても、表情が変わらないから面白くないって言われているようだが、この仕事は喜んでいられる仕事ではない。
選手の表情をつぶさに観察するのも、野球の楽しみ方の一つではないだろうか。
生きているものは表情を出すが、機械には表情はない。
西武の涌井は、まるで機械のように振る舞うことが自然に備わっているのか、意識してそうしているのかは本人に聞かないとわからないが、うちにもそんな選手がいてほしい。
5月27日
涌井“オレ流”交流最多勝和田に並ぶ15勝
西武涌井秀章投手(23)が“オレ流”を貫いて、ソフトバンク和田に並ぶ交流戦通算最多15勝目をマークした。2点リードの8回、突然乱れた。「次 が代打で、この回が最後と思ったら力んだ」と3連続四球で1死満塁。打席に4番新井を迎えたピンチにも冷静だった。「最高、併殺というのが頭にあった。思 い通り」と、外角スライダーで遊ゴロを打たせた。甲子園に響いた大きなため息を背に、涼しい顔でベンチに引き揚げた。
「潮崎コーチに自作自演だなと言われました」と試合後はほおを緩めたが、マウンドで表情を変えることは1度もなかった。中日に敗れた前回登板後、 報道で落合監督の言葉を目にした。「涌井っていいピッチャーだな。一切表情に出さない。(感情を)表に出す選手が多い中、淡々と投げている。久々に見 た」。監督通算500勝目を献上した敵将からの思わぬ称賛は、何よりの自信になった。
今季最速150キロをマークし、8回を5安打1失点で6勝目。2位ロッテとの差を今季最大2・5ゲームに広げた。「セ・リーグの打者は初球から 振ってくるので、1球勝負のつもりで投げています」。相手がどこでも、勝負のマウンドで弱みは決して見せない。ポーカーフェースの涌井が頼もしい。
「潮崎コーチに自作自演だなと言われました」と試合後はほおを緩めたが、マウンドで表情を変えることは1度もなかった。中日に敗れた前回登板後、 報道で落合監督の言葉を目にした。「涌井っていいピッチャーだな。一切表情に出さない。(感情を)表に出す選手が多い中、淡々と投げている。久々に見 た」。監督通算500勝目を献上した敵将からの思わぬ称賛は、何よりの自信になった。
今季最速150キロをマークし、8回を5安打1失点で6勝目。2位ロッテとの差を今季最大2・5ゲームに広げた。「セ・リーグの打者は初球から 振ってくるので、1球勝負のつもりで投げています」。相手がどこでも、勝負のマウンドで弱みは決して見せない。ポーカーフェースの涌井が頼もしい。
涌井、思い通り満塁斬り!交流戦トップ15勝…西武
http://hochi.yomiuri.co.jp/baseball/npb/news/20100528-OHT1T00042.htm
◆阪神1―6西武(27日・甲子園) 甲子園の大歓声を、涌井は一瞬で悲鳴へと変えた。
「潮崎投手コーチから 『自作自演しやがって』って言われました。自分で作ったピンチだったので、ゲッツーが取れたら、と思っていた。思い通りになって良かった」。
一打逆転の危 機を脱しても、表情を変えることなくベンチへ引き揚げた。
2点リードの8回。涌井は1死から制球を乱した。3連続四球で満塁。
それでも冷静だった。新井をスライダーで狙い通りの遊ゴロ併殺。
8回を5安打 1失点で今季6勝目、ソフトバンク・和田に並ぶ交流戦最多の15勝目(10敗)を挙げた。
粘り強く投げ抜いた。直球の最速は150キロをマーク。チェンジアップ、カーブの緩急も生きた。4度の得点圏の走者も、失点はブラゼルの一発だけ。
潮崎投手コーチは「速いスライダーで空振りを取れるのが大きい。ピッチングに余裕があるね」と目を細めた。
チームは3連勝で、交流戦前半は9勝3敗。
パの首位を独走する渡辺監督は「セ・リーグのチームとしっかりと戦えている。後半戦も気を引き締めてやっていきたい」
と交流戦を利用して貯金をためるつもりだ。
涌井は「セ・リーグのバッターは、初球からガンガン振ってくるから、1球勝負のつもりで投げている。それがいいのかしれない」と自己分析。
どんなピンチにも動じない沢村賞右腕が、貫禄を見せた。
◆阪神1―6西武(27日・甲子園) 甲子園の大歓声を、涌井は一瞬で悲鳴へと変えた。
「潮崎投手コーチから 『自作自演しやがって』って言われました。自分で作ったピンチだったので、ゲッツーが取れたら、と思っていた。思い通りになって良かった」。
一打逆転の危 機を脱しても、表情を変えることなくベンチへ引き揚げた。
2点リードの8回。涌井は1死から制球を乱した。3連続四球で満塁。
それでも冷静だった。新井をスライダーで狙い通りの遊ゴロ併殺。
8回を5安打 1失点で今季6勝目、ソフトバンク・和田に並ぶ交流戦最多の15勝目(10敗)を挙げた。
粘り強く投げ抜いた。直球の最速は150キロをマーク。チェンジアップ、カーブの緩急も生きた。4度の得点圏の走者も、失点はブラゼルの一発だけ。
潮崎投手コーチは「速いスライダーで空振りを取れるのが大きい。ピッチングに余裕があるね」と目を細めた。
チームは3連勝で、交流戦前半は9勝3敗。
パの首位を独走する渡辺監督は「セ・リーグのチームとしっかりと戦えている。後半戦も気を引き締めてやっていきたい」
と交流戦を利用して貯金をためるつもりだ。
涌井は「セ・リーグのバッターは、初球からガンガン振ってくるから、1球勝負のつもりで投げている。それがいいのかしれない」と自己分析。
どんなピンチにも動じない沢村賞右腕が、貫禄を見せた。
スライダー切れた!涌井 交流戦トップタイ15勝
http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2010/05/28/10.html
【西武6―1阪神】西武・涌井が一流投手たる理由は、球威十分の直球以外に鋭い変化球を5種類持っていること。
スライダー、シュート、カーブ、フォー ク、チェンジアップ。
普段は打者や状況に応じてバランスよくミックスしてくるが、この試合はスライダーが「第2の球種」だった。
【西武6―1阪神】西武・涌井が一流投手たる理由は、球威十分の直球以外に鋭い変化球を5種類持っていること。
スライダー、シュート、カーブ、フォー ク、チェンジアップ。
普段は打者や状況に応じてバランスよくミックスしてくるが、この試合はスライダーが「第2の球種」だった。
2点リードで迎えた8回。3四球で1死満塁のピンチを招いたが、4番・新井を外角低め136キロのスライダーで泳がせて、遊ゴロ併殺に斬った。
「あの場 面はゲッツーというのが頭にあった。思い通りでした」。
この試合、134球中、スライダーは変化球の中では最も多い39球で全体の29%を占めた。
7回無 死一塁で城島を投ゴロ併殺に仕留めたのも、やはりスライダーだった。
試合後、涌井も捕手の細川も「スライダーが良かった」と声をそろえた。
2回、唯一の失点となったブラゼルの本塁打は、内角低めの難しいスライダーをうま く右翼に運ばれたものだったが、軸となる球は最後まで変えなかった。7
回に今季最速の150キロを計測したように、指のかかりもよく、いつもは130キロ 台前半のスライダーが136~137キロと速かった。
曲がりが小さい分、バットの芯を外した。
4打席とも同じ球種で打ち取られた新井が「カットか、スライ ダーか?」と首をかしげた高速スライダーは、併殺を取るのに最も適した球種だった。
横浜高時代にエースとして2度マウンドを踏んだ甲子園では、昨年5月28日に次ぐ勝利で、プロ入り後は2戦2勝となり
「やっぱり投げやすいですね」と笑みをこぼした。
チームを今季最多の貯金15に導く6勝目。交流戦通算15勝は、ソフトバンク・和田に並び、再びトップに立った。
「あの場 面はゲッツーというのが頭にあった。思い通りでした」。
この試合、134球中、スライダーは変化球の中では最も多い39球で全体の29%を占めた。
7回無 死一塁で城島を投ゴロ併殺に仕留めたのも、やはりスライダーだった。
試合後、涌井も捕手の細川も「スライダーが良かった」と声をそろえた。
2回、唯一の失点となったブラゼルの本塁打は、内角低めの難しいスライダーをうま く右翼に運ばれたものだったが、軸となる球は最後まで変えなかった。7
回に今季最速の150キロを計測したように、指のかかりもよく、いつもは130キロ 台前半のスライダーが136~137キロと速かった。
曲がりが小さい分、バットの芯を外した。
4打席とも同じ球種で打ち取られた新井が「カットか、スライ ダーか?」と首をかしげた高速スライダーは、併殺を取るのに最も適した球種だった。
横浜高時代にエースとして2度マウンドを踏んだ甲子園では、昨年5月28日に次ぐ勝利で、プロ入り後は2戦2勝となり
「やっぱり投げやすいですね」と笑みをこぼした。
チームを今季最多の貯金15に導く6勝目。交流戦通算15勝は、ソフトバンク・和田に並び、再びトップに立った。




