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  • (035-054)復讐美少女 哀しみのペナルティキック

女が男を倒すスレまとめ

(035-054)復讐美少女 哀しみのペナルティキック

最終更新:2020年05月01日 08:55

wbmwbm

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だれでも歓迎! 編集

したらば3スレ/(035-054)復讐美少女 哀しみのペナルティキック

  • サッカー
  • マナ
  • 女子高生
  • 復習
  • 河津美麗
  • 空手
「アイさん。」ランドセルを背負った私は、仏壇の前で泣いている女性に声をかけた。
まだ新しい額には、笑顔の美少年の写真があった。
「れい君を殺した奴、死刑になるよね?」
アイさん、36歳。彼女は私の唯一の「家族」だ。
5年前、両親を震災で亡くし孤児となった私を、アイさんは里親として育ててくれた。
「死刑にはならないよ、マナちゃん。」
アイさんは言った。「あいつは、未成年だもの」

私は、びっくりした。アイさんの一人息子、中学2年生のれい君を、顔が2倍に腫れ上がるまで殴って殺した「あいつ」が死刑にならないなんて。何も悪いことをしていないれい君を、ただ目があったという理由で、「あいつ」は嬲り殺したのに。
成績優秀、スポーツ万能、そしてイケメンのれい君は私の憧れだった。5年前の震災でれい君は父を失い、それ以来お母さんのアイさんを支えてきた。そして私を実の妹のように可愛がってくれた。
不良少年の「あいつ」は、先週の日曜日、近所の路上でたまたま出会ったれい君に暴行して殴り殺した。
れい君は空手有段者。それも中学の関東大会で入賞したレベルだ。その辺のヤンキーより遥かに強い。なのに、優しいれい君は喧嘩を売られて買う様な人じゃなかった。無抵抗を貫いて殺されてしまったのか。

もし、近くに私がいたら、助けられたかもしれない。
私、マナは小学5年生。サッカー少女だ。尤もれい君みたいに何か実績があるわけでもない平凡な選手だけれど。男子と喧嘩して勝つくらい根性はある。
(その後、アイさんに凄く怒られて謝りに行ったけれど。)
私だったらやり返すのに。負けたと思うけれど、殺されることはなかったかもしれない。

れい君の遺影は穏やかに微笑んでいる。バカだと思った。れい君が本気を出せば返り討ちにできたのに。
非暴力とか無抵抗とかおかしいよ。
私の眼から涙が噴き出す。

半年後、私はアイさんと一緒に電車に乗って、裁判所に向かった。このところ様子がおかしかったアイさんの眼は赤く腫れ、真っ青な顔をしていた。
家庭裁判所から逆送致され、刑事裁判にかけられた、れいくん殺しの「あいつ」の判決公判を傍聴するためだ。

「被告人を懲役3年に処する。
この裁判が確定した日から5年間その刑の執行を猶予する。
被告人をその猶予の期間中保護観察に付する。」
眼鏡をかけた、いかにも真面目そうな裁判官は言った。
執行猶予、それは刑務所に入らないこと。
MHKの日刊こどもニュースの上池さんが先月テレビで言っていた話だから、小学4年生の私でも分かる。
れいくんは死んだのに、「あいつ」は自由の身になる。少年の人権が大切だ、やり直す機会を与えよ、厳罰は人権侵害だーこれがオトナたちのルールだ。
泣き崩れるアイさん。力が抜けて、れい君の遺影を床に落としてしまった。私は、床に転がるれい君の遺影を慌てて拾い上げる。
「あいつ」に殴られて地面に転がる、瀕死のれい君を連想してしまったのだ。
その時、「あいつ」の声がした。
「ぎゃーぎゃーうるせえんだよ、おばさん!」
大声をあげて泣く、アイさんが罵倒されていた。
「文句あんなら俺とタイマン張るか?まあ、女なんて一発でぶっ殺してやるけれど。俺は空手で関東大会出た奴をぶっ殺すくらい強いんだぜ!お前の、息子のれいっ奴、糞弱かったぞ!」
「退廷を命じます」裁判官の厳しい声がする。
私の世界から音が消えた。

「おい、小平キヨタカ!ウチが大きくなったらお前と決闘するから、その時まで待ってろよ」自分でも聞いたことがない太くて低い声が、私の小さな口から飛び出した。
やっと、あいつ=小平キヨタカの名前が言えた。
小平は怪訝な顔をしてこっちをみたが、すぐに職員とともに出ていった。これ以上暴れて、執行猶予を取り消されたらたまらないと思ったんだろう。
身長185センチ、筋肉ムキムキの肉体。
あいつを倒すためには、子供の私では無理だろう。
でも、私は運動神経がいい。背ももっと伸びて、サッカーで身体能力を鍛えれば戦える。
うちのクラスのやんちゃな男の子がやっている空手教室に通うのもいいだろう。

控え室で、アイさんが言ってきた。
「マナちゃん、あんなこと言って逆恨みされたら、私たち殺されちゃう。やめなさい」
私は言った。
「アイさん。私が小平キヨタカを殺してあげます。」
アイさんの身体が震えだす。「あいつ」の名前を聞くだけでいつもこうなるのだ。
「大丈夫です。私が強くなってれい君の仇を討つよ。待っていてね」
私はアイさんを抱きしめる。まだ、アイさんのほうが大きかったが。昔、両親を失った私に、アイさんがしたように。アイさん自身、あの震災で夫を亡くしていたのに。アイさんとれい君は一家の大黒柱を失って、必死で生きてきたのだ。

その絆を断ち切った小平が憎い。
私、マナは鬼になった。

れい君を殺した小平キヨヒコが自由の身になって数ヶ月後。
マナの生活は一変していた。

私とアイさんの二人きりの生活が始まった。
何事もなかったように私は学校に行き、アイさんは仕事に出掛けた。
私は、アイさんに頼んで、近所の空手道場に通わせてもらうようになった。
サッカークラブの練習が終わった後、ユニフォームを道着に着替えて、2時間の稽古に励む。
体力的にきつかったが、いつか、れい君の仇を取るためだと思って必死で練習した。
サッカーで鍛えていた私は、蹴りが得意だった。
前蹴り、まわし蹴り、足刀、三日月蹴り。すぐにできるようになった。
街で小平キヨヒコにばったり会ったら、まずは金的に得意の前蹴りを入れて倒そう。そして、倒れた小平の頭をサッカーボールのように蹴って殺してやる。
私は黒い願いに導かれ、稽古に没頭した。
組み手の相手に「マナさん怖い」と恐れられるくらいだった。

「マナちゃん」
れい君の初めての命日の夜。
サッカーと空手の練習から真っ黒に日焼けして帰ってきた私を、アイさんは呼び止めた。
「最近、身体が男の子みたいに強くなって来たわね。どうしてそんなに鍛えているの」
私は一瞬固まったが、落ち着いて言った。
「私ね、スタントウーマンみたいな強い大人の女の人に憧れているの」
口からでまかせの嘘をついた。
だが、アイさんは騙せなかった。
「小平キヨヒコを殺すためね」
「違うよ。裁判のときは私、つい怒ってあんなことを」
アイさんの眼は厳しく、そして悲しげに潤んでいた。
「嘘おっしゃい。マナちゃんのスマホの履歴みたらわかるよ。小平キヨヒコがツイッターやってんの見つけたんでしょ。東京に引っ越したんだっけ、あいつ」
私は動けなかった。全部見透かされていた。
「人のスマホ、勝手に見るなよ!馬鹿!」私はアイさんに怒鳴ると部屋を飛び出した。アイさんにこんなこと言うのは初めてだ。
自分の部屋に籠もった。
しばらくして涙が出てきた。
れい君が死んだ日から今日までのことが込み上げてきた。やっぱりあいつが憎い。
「マナちゃん。」
階段の下から、2階に向かってアイさんの声がした。
「どんなに悪い人でも殺しちゃ駄目よ。マナちゃんが刑務所に入れられてしまうの、嫌だから」
そして、最後に小声で付け加えた。
「もしマナちゃんが殺したくなったら、ママが代わりに殺してやるから。」
アイさんは普段、私に対して絶対に自分のことをママ、って言わない。震災で亡くなった私のママに配慮しているからだ。
その言葉はれい君に向けられたアイさんの心の声か。

いくつもの季節が過ぎ去り、マナは中学校に入学した。サッカーに熱中する傍ら、空手も続けた。学業でもいい成績を修める彼女は優等生として学校では通っていたが、その実態はインターネットを通してある男を追い、その命をつけ狙う刺客だった。

学年でもトップクラスの成績に、自分で言うのはどうかと思うが結構美人。でも、私は恋もせず、友達もほとんど作らず、ただれい君を殺した小平キヨヒコの命をとることを考え続けた。
小平は、ツイッターで自分の近況を書き込む。
私の様な「カタキ」がいることを知らないのだろう。馬鹿な奴だ。
空手道場は勉強と部活で忙しくなったから辞めたけれど、毎晩のように突きや蹴りの練習はしていた。

れい君が殺されて3年がたった秋の日曜日、私はインターネットで知り合ったある女性の自宅へ行った。
河津美麗さん、28歳。身長170センチという女性としては相当な長身に、長く伸ばした綺麗な黒髪。
物腰は柔らかく、一見おとなしそうに見える。

彼女は被害者遺族だった。15年前、シングルマザーだった母親を不良少年にレイプされて殺されたのだった。
私と彼女は去年出会った。心理カウンセラーの仕事をしていた彼女をアイさんが私に紹介した。
私の良きお姉さんのような存在にしようと思ったか。

河津さんは留守だったのでその間、私は庭で空手の練習をした。小平キヨヒコはキックボクシングのジムに通っているらしい。身長185センチの20歳そこそこの格闘技経験のある大男を倒すためには、もっともっと強くならなきゃ。
寒い日だったが、私は気合を入れるため、革靴と白のソックスを脱ぎ捨てる。宙に小平の憎たらしい顔を思い浮かべて、蹴りを繰り出す。裸足の足裏は冷えるが、れい君の無念を考えたら何ともない。

「かっこいいわね。でもそんなんじゃまだ憎い奴は殺せないよ。」後ろで声がした。
私は、振り返る。
黒髪ロングの美しい女性。私より15センチも背が高い河津美麗さんだ。
「すいません。私、空手やっているんで、つい練習したくなってしまって。」私は謝る。恥ずかしい。
「何のために空手やってんの?」河津さんは聞いてきた。
「護身のためです。れい君の事件もあって私、怖くて。」咄嗟に答える。れい君のカタキウチだなんて言えない。
でも河津さんは知っていた。アイさんが、インターネットで出会った心理カウンセラーの女性。
騙せない。
「嘘ね。あなたが空手を習うのは、れい君だったかな?兄代わりだった優しい男の子の仇を取るためね。」
バレてしまった。
これから、この人は、復讐は何も生まないだとか、何があっても人を殺しちゃいけないとか言うだろう。
小平を殺してもれい君は帰らないとか。
綺麗事を言うのがこの人の仕事だ。
「河津さん、私を止める気でしょ?私、誰になんて言われてもやるからね。れい君の命は、奪っても刑務所に入らなくていいような軽いものじゃない!私、絶対小平に報いを受けさせるの。」

「ヤーッ!」
その時、河津さんは庭の大きな石を素手で叩き割った。硬そうな石がバラバラになった。

「河津さん?」私は言った。一体どうしたのか。
「マナちゃん、私も空手やっていたの。」
河津さんは表情を変えずに言った。
「今のマナちゃんと同じ年齢からね。同じ動機でね。」
河津さんの眼が潤む。
いつもの冷静なカウンセラーではなく、最愛の母親を殺された少女の顔だった。私と似てる。
「お母さんにあんなことして殺した少年が死刑どころか3年で社会復帰するって知った時、私は決めたの。私の手で死刑にするって。相手は強そうなヤンキーだったから、私はもっと強くならなくてはと思って。ずっと必死で空手をやってきたの。」
河津さんは話し続ける。いつもと違う、低い声だった。
「朝から晩まで身体鍛えて、高校も行かなくて。
あいつは出所して、近所に帰ってきたことが分かった。私は17歳になってた。けれどね殺さなかったんだ。」
「何故ですか」私は尋ねる。心臓の音が自分の胸からはっきりと聴こえる。喉が乾いた。
臆病な私は、自分が人を殺す計画は平気で考えられる癖に、他人の殺人の話を恐れるのだ。
「怖かったの。人を殺すってことが。あいつと同じ悪魔になりたくなかった。そしたらね。」
河津さんの眼から涙がこぼれ落ちる。
低温で押し留められてきた氷が春先に融解するような感じだ。
私達の季節は逆にこれから凍って行くのに。
「あいつは、再犯したの。3人も女性を襲って、殺害したの。私みたいな孤児がまた出てしまった。」
河津さんは震えていた。
「私が仇を討っていたら、罪なき人の命が救えたのにね。あいつはもうすぐ死刑よ。もう私の手では復讐できない。」

それから、河津さんが言った。マナちゃん、絶対仇を討とうね。再犯を未然に防ぐのは私たち遺族の義務よ。私の鍛えた空手技を教えるから、と。
私と河津さんの鍛錬の日々が始まった。

「マナ!もっと気合入れろ!そんな突きで男を殺せるかよ!」
河津さんの大声が耳を劈く。髪を短く縛り、空手着を着た彼女は、いつもの大人しい河津美麗じゃない。
「押忍!」私は力を込めて正拳突きを繰り出す。
私の苦手だった突きは次第に速く、鋭くなる。

毎週末、河津さんの自宅で続けた空手の稽古。
実戦的な武道に精通している河津さんは、私のサッカーと空手で鍛えた手足を殺人兵器に変えてくれる。
「女の身体は、男より脆くできている。けれど、女は男より痛みに強くできている。女の根性を発揮すれば絶対勝てるわ。」
河津さんの言葉を私は励みにした。
れい君、仇はもうすぐ取るからね。

私は決めていた。18歳まで待つと。
18歳になれば、大人と変わらない刑罰を受ける年長少年。自分は少年法を利用して己の罪を軽くした小平キヨヒコみたいにはならないと。
「俺、17歳だから死刑になるわけねえじゃん!」
アイさんの「犯人を死刑にしてほしい」という必死の意見陳述を嘲笑った、小平キヨヒコの下品な笑い顔が思い浮かんだからだ。

河津さんから空手を教わり、サッカーでは県高校大会でベスト4まで進み、そして勉強に励んだ私は、東橋大学に合格した。東橋大学は東京にある難関大学だった。よくあそこまで勉強したと、我ながら感心する。
でも私の目的は、勉強でも研究でも就職でもなかった。アイさんに頼んで上京させてもらうためだ。
「マナちゃんが東橋大学に合格するなんて思いもしなかったよ。本当に嬉しい。」
アイさんは笑顔で喜んでくれた。
これまで以上に頑張ってお金を貯めるから上京させてくれるらしい。

私は、胸が苦しかった。上京したらすぐ、私は殺人犯になるつもりだから。
出発の前日、私は寂しくなってアイさんの寝室で一緒に寝た。れい君が殺された日から数週間、憔悴するアイさんを元気づけるために四六時中一緒に行動していた時期以来だ。
アイさんの寝顔を見ていた。もう40過ぎなのに美貌は全く衰えない。河津さんのクールな美人顔とは一味違う、人懐っこそうなかわいい顔だ。
れい君に似ている。

私は、仏壇の前に行き、れい君の遺影を見た。
毎晩のように、このかっこいい顔を見て、うっとりしていた自分がいた。
「れい君、私は東橋に受かったよ。けれどね、すぐ辞める気なんだ。れい君の仇を討つんだ。」
備えてあった、れい君の愛用のミサンガ。
10年近く前、アイさんがれい君の空手の大会のときに買ってきたものだ。これを足につけて、れい君は戦っていた。
それを今度は私が足につけた。
絶対やり遂げる。

早生まれの私は、その日が18歳の誕生日だった。

上京して3週間たった雨の夜。
夜10時、東京でも郊外の住宅街は人通りが絶える。
私は、小平キヨヒコの住むマンションの前にいた。
河津さんが、小平の住所を私に教えてくれた。
私は小平の生活習慣を知っている。今日は平日の夜、小平はこれから24時間営業のスポーツジムへ行く。
彼が家から出て来たら襲いかかるつもりだ。

4月にしては寒い夜。静かな雨だ。
顔に雨粒がかかって、私は昨夏の女子サッカー県高校大会の準決勝の日を思い出した。
相手チームは全国優勝経験もある強豪だった。後半40分まで1対0で負けていた。フォワードの私が途中出場でピッチに入った。準々決勝で怪我をしてベンチスタートだった私。3分後に味方が得たフリーキックを私は蹴った。自分でも惚れ惚れするような美しい軌道を描いてボールがゴールに入った。あんな強烈なシュートを打てたのは、小さい頃からやってきたサッカーの練習だけでなく、河津さんとやってきた空手の稽古も功を奏したのかもしれない。

私の起死回生のゴールで駆け寄ってきたチームメートたちの笑顔を思い出し、胸が熱くなる。
マナ、勝てるって!という声が聴こえる。
だが、約30分後に私たちの最後の夏は終わった。
延長後半4分、私たちのキーパーのミスから勝ち越された。途中出場で体力が有り余っていた私は、味方を鼓舞しながら走った。延長後半アディショナルタイム。
私は相手からボールを奪い、ゴールへ走った。自分で決める。この仲間とまだサッカーを続けたい。
後ろから倒された。怪我していた右脚を痛めて私は転がった。相手チームのディフェンダーが反則覚悟でぶつかって来たのだ。

私は脚を抑えて、位置を確認した。やった!ペナルティーエリア内だ。審判は、ペナルティースポットを指さすに違いない。私が同点のペナルティーキックを叩き込んでやる。
ところが、審判はPKを取らなかった。どうして?
私たちは信じられない。逆にイエローカードを提示された。
シミュレーションだと判断されたらしい。

思い当たる節があるとすれば、私は既に怪我をしていたので、相手と接触した直後、重傷を恐れて踏ん張らずに倒れ込んだ。審判からしたらわざと転んだように見えたかもしれない。
もしもあのとき、日本の田舎の高校サッカー大会にVARがあったら私たちは決勝戦に進めたかもしれない。
判定に納得できない私の耳に笛の音が聞こえた。

試合終了。夏が終わった。
今日のような優しい雨が、ピッチに崩れ落ちた私たちを包み込んでくれた。
「PKを決めても誰も覚えていないが、PKを外したら誰も忘れない」って言った偉大なサッカー選手がいた。
もらえるはずのPKを蹴らせてもらえなかった私を、誰が覚えてくれるのだろうか。

ロッカールームでみんなで抱き合って泣いていた。
こんなに泣くのはれい君が死んだ時以来だ。
もしも雨が降り続けるとしてもやまない雨はないと思うより他はなかった。

刑務所に行くつもりの私の、青春の思い出を心に浮かべてみたら、玄関から小平が出て来た。間違いない、あの男だ。
さあ、れい君。強くなった私が仇を討つよ。見ていてね。

小平キヨヒコ、24歳。身長185センチ体重78キロの筋肉質の身体。金髪。格闘技で鍛えた丸太のような太い腕に入れ墨を入れ、不気味なまでに凶暴そうな風体の大男。
私は、7年前裁判所で見たときよりさらに強く怖そうな男に成長した小平に恐怖を抱いた。
だが、私だって成長した。私の拳は岩だって砕けるし、私の蹴りに耐えられる男なんていない。
背は小さいが私の身体は今や筋肉の塊なのだ。

「小平キヨヒコさんですか?」私は男に声をかける
「あ?そうだけどなんか用か」男は応える
アイさんの門前でれい君を侮辱したあの日の声と変わっていない。
「私の名はマナ。あなたが殺した少年の母親に育てられた女よ」
「てめえ!」
小平は一瞬怯んだがすぐに調子を取り戻す
「大きくなったら決闘するとか言っていた奴か」
見かけによらず記憶力がいいやつだ。
もしかしたら小学生だった私の殺意表明にビビっていたのかもしれない。
「そう。私、空手強いからあんたをぶっ殺せるよ。あんたがれい君を殺したみたいにしてやるからタイマン張ろうよ」
小平は言った。
「おう、受けて立とうじゃん。俺はムショ行きたくないからお前を殺さないよ。ボコボコにしてエロいことはするけれどな!」
私は小平を睨みつけた。こいつ、どこまで舐める気だろう。
「ここじゃ近所の人に通報されちゃうからどこでやる?」
私が尋ねる。
「俺の行っているジムでやろうぜ。逃げるんだったら今のうちだぞ!」
私は小平についていった。逃げる気なんて毛頭ない。

5分ほど立って、住宅街を抜けた。
近くには公園があるだけ。夜だから誰もいない。
雨の音と小平の傘の音がするだけ。
私は笑えてきた。
殺し合う相手と相合い傘をする自分が滑稽だった。
小平に至っては私を倒したあとのことを妄想してニヤけている。
その時だった。
目の前に何かが光り、私の腹に入った。胃が熱くなった。
私はあっさりと転倒する。
小平が鋭利な刃物を持って、私の方を見ていた。
油断していた。
「馬鹿野郎、俺が決闘するとでも思ったか?
ここで殺してやるんだよ」
私は腹を突かれて力が入らない。ピンチだ。
信じた私が馬鹿だった。
小平は私の上着を脱がせ、靴とソックスを取った。
私は抵抗できない。血はだらだらと流れる。
情けないけれど刺された位置が悪かった。
全く手足が動かない。
アイさん、れい君、仇を討てなくてごめんね。
お父さん、お母さん、2人がくれた健康な身体をこんな男に汚されてすいません。
私の目から涙が滴り落ちた。
「本当に馬鹿だな、無抵抗主義のれいとかいう奴と一緒だな。武道やってる奴なんて、やられてもやり返さないカスとかお前みたいなお人好し馬鹿ばっか」
小平が笑う。
れい君を馬鹿にした。
優しいれい君をまた馬鹿にしやがった。
私の身体が軽くなった。
もう自分のことなんてどうでもいい。
「れい君の仇、いい加減にしろ!」
私は叫ぶと小平の胸に跳び蹴りを入れた。
自分でも信じられないほど身体が動く。
「クソ!」小平はナイフを取り落とす。
私の蹴りを受けて気絶しないのはそれでもこいつは余程の格闘家だからだろう。

着地した私に小平はストレートパンチを入れる。
私はすんでのところで交わし、逆に河津さん秘伝の突きを小平の金的に入れた。
「うわあ」小平の情けない声。
私の腹から痛みが消えた。腹の切り傷から流れる私の血より目の前の憎い男から多くの血を流させてやる。
小平の必死のハイキックが飛んでくる。
私は小平の足を手刀で受け止める。
その辺の格闘家の蹴る力より、毎日逆立ち腕立て伏せを続けた私の腕力のほうが強い。
「小平キヨヒコ!れい君の痛み、アイさんの悔しさ、全部思い知らせてやるから覚悟せえよ」
私は小平の顔面にまわし蹴りを当てた。
小平の鼻は折れ、歯が吹っ飛ぶ。
小平は私の腕を掴む。足をかけて投げる気だ。
もしかけられたら形勢逆転していただろう。
しかし、サッカーで鍛えた私の俊敏さがここで活きた。
私は逆に小平のもう一方の腕を捻じ曲げてやった。
小平はなすすべなく離れる。
私は裸足の足を自らの頭の上に上げた。
得意の踵落とし。
頭にバッサリと決めたら小平は、泡を吹いて倒れてしまった。
素足で壁や岩を蹴り続けた私の足を舐めたらいけない。
それでも小平は私に抵抗してくる。
私は小平の首を締め上げる。
真っ青な小平の顔。まだまだれい君の苦しそうな死に顔に比べたら甘い。
私は小平の腹を何度も殴った。
卑怯にも私の腹を刺した仕返しだ。
小平の口から血が溢れる。
「汚えな」私は嘲笑う。汚いのは私の言葉遣いなんだが。
「私の力を思い知ったか」
小平は手を合わせてきた。
命乞いか。しかし、もう遅い。
「私はあんたが思うほどお人好しじゃない。れい君を殺した報いは受けてもらうよ。」
倒れる小平を近くの公園の木にもたれさせた。
私はトドメを刺すことにした。
足に力を込めた。
審判(裁判所)の判定は間違っている。
こいつは更生しない。
私が、ペナルティーキックをこいつにお見舞いしてけじめをつける。
私の頭に、ペナルティーキックの笛がなる。
私は小平の首に鋭い前蹴りを入れた。
私の足は小平の喉を突き、その息を止めた。
人生で最も上手く決まった蹴りだったと思う。
小平は硬直して崩れ落ちた。
脈と呼吸が止まった。やった。
私は息絶えた小平の顔を踏みつけた。
腹の傷の痛みが戻ってきた。

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