3年に一度開催される天下一武道会。
歴戦の強者たちが集い、彼らが公に力を見せ付ける唯一の場所でもある。
今回は子供の部、大人の部といった制限はない。
年齢や性別は関係なく実力があれば誰でも参加できるのだ。
年齢や性別は関係なく実力があれば誰でも参加できるのだ。
今回ベジータが参加した理由は悟空から直接前日に声を掛けられたことが発端であった。
「ベジータ、おめぇ一度武道会出てみねえか?」
「フン、くだらん。そんな雑魚どもの相手をする暇などない」
「まぁそう言うなって。最近は強ぇヤツも見るようになったし退屈はしねぇと思うぞ。
クリリン、悟飯、ピッコロ、悟天、あーそれに18号とパンも出るな。他にも・・・・」
「・・・カカロット、貴様もその武道会とやらに出るのか?」
「あぁ」
「そうか・・・ならば出てやる。キサマを遥かに越えた俺様のパワーを見せてやる」
ベジータは悟空にしか興味がなかった。
悟空を倒すことを目標としてただ強くなる、それだけが生きがいであった。
「おう!決勝で待ってるからな。負けんなよ」
「キサマも足元をすくわれんようにな クックック・・・」
ベジータの胸は高鳴り始めていた。約1年半を全て修行に費やしていたベジータ。
その力を解放する時がようやく来たのだ。
そして絶対の自信があった。
だが悟空はこの時、ベジータの気があまり大きくないことに気付いていた。
(カカロット、待っていろ・・・キサマを倒すのはこの俺だ!!)
「ベジータ、おめぇ一度武道会出てみねえか?」
「フン、くだらん。そんな雑魚どもの相手をする暇などない」
「まぁそう言うなって。最近は強ぇヤツも見るようになったし退屈はしねぇと思うぞ。
クリリン、悟飯、ピッコロ、悟天、あーそれに18号とパンも出るな。他にも・・・・」
「・・・カカロット、貴様もその武道会とやらに出るのか?」
「あぁ」
「そうか・・・ならば出てやる。キサマを遥かに越えた俺様のパワーを見せてやる」
ベジータは悟空にしか興味がなかった。
悟空を倒すことを目標としてただ強くなる、それだけが生きがいであった。
「おう!決勝で待ってるからな。負けんなよ」
「キサマも足元をすくわれんようにな クックック・・・」
ベジータの胸は高鳴り始めていた。約1年半を全て修行に費やしていたベジータ。
その力を解放する時がようやく来たのだ。
そして絶対の自信があった。
だが悟空はこの時、ベジータの気があまり大きくないことに気付いていた。
(カカロット、待っていろ・・・キサマを倒すのはこの俺だ!!)
そして大会当日、難なくベジータを含めパンチングマシーンでの一次予選を突破したZ戦士たち。
「ったくだりぃな~、こんなことしなくても俺たちは突破確実だっつーの」
「まあそんな事言わずにクリリンさん・・・せっかくの大会なんですから気長に行きましょうよ」
ベジータの耳にクリリンと悟飯の声が聞こえてきた。
「ま、対戦相手の組み合わせの運がよかったら本戦にいけそうだな。
いきなり悟空なんかと当たったらと思うと
気が重くなるぜ~・・・神よ~俺に運をくれえ~~~~」
そこにベジータが口を挟んだ。
「そうだ、カカロットを倒すのはこの俺だ」
「ったく誰も聞いてないっての、っともう二次予選のトーナメント表が貼ってあるみたいだぜ!」
クリリンと悟飯の後ろを付いていき、掲示板を見る。
「クリリンさんそう気を落とさずに・・・」
「・・・がっくし。俺棄権しようかな・・」
そんなどうでも良い会話はよそに、ベジータは掲示板を見るとAブロックの第一試合にベジータの名があった。
対戦相手の名は・・・・・・パン
(カカロットのとこの孫か。くそっ雑魚をよこしやがって)
頭で言いながらベジータは近くにいたオレンジ色のバンダナをつけた少女を見た。
「あ、ベジータおじさんとだ!よしがんばるぞぉ~。よろしくね!」
ベジータは興味がないといった様子で無言で踵を返した。
「ったくだりぃな~、こんなことしなくても俺たちは突破確実だっつーの」
「まあそんな事言わずにクリリンさん・・・せっかくの大会なんですから気長に行きましょうよ」
ベジータの耳にクリリンと悟飯の声が聞こえてきた。
「ま、対戦相手の組み合わせの運がよかったら本戦にいけそうだな。
いきなり悟空なんかと当たったらと思うと
気が重くなるぜ~・・・神よ~俺に運をくれえ~~~~」
そこにベジータが口を挟んだ。
「そうだ、カカロットを倒すのはこの俺だ」
「ったく誰も聞いてないっての、っともう二次予選のトーナメント表が貼ってあるみたいだぜ!」
クリリンと悟飯の後ろを付いていき、掲示板を見る。
「クリリンさんそう気を落とさずに・・・」
「・・・がっくし。俺棄権しようかな・・」
そんなどうでも良い会話はよそに、ベジータは掲示板を見るとAブロックの第一試合にベジータの名があった。
対戦相手の名は・・・・・・パン
(カカロットのとこの孫か。くそっ雑魚をよこしやがって)
頭で言いながらベジータは近くにいたオレンジ色のバンダナをつけた少女を見た。
「あ、ベジータおじさんとだ!よしがんばるぞぉ~。よろしくね!」
ベジータは興味がないといった様子で無言で踵を返した。
それから15分ほど時間が経ち、ようやく試合の場に立つことができたベジータ。
予選とは言っても本戦と同じ戦場で観客は多く、会場全体が盛り上がってきた。
アナウンサーの声が会場に聞こえてきた。
「さぁやってまいりました天下一武道会!今回はブロック予選もこの場で行うこととなりました!
そんな説明はいらない?ではさっそく始めましょう!!Aブロック第一試合!ベジータ選手対パン選手!
では試合はじめ!!」
言い終わったと同時に力の入った声が響き渡った。
「はあ!!!!」
ベジータは試合開始と同時にスーパーサイヤ人になった。
ベジータにとってつまらない試合を早く終わらせるためだ。
「オレは女相手だからといって容赦はせんぞ」
その時知った声がベジータの耳に聞こえてきた。
「ベジータ、あんま本気出さないでくれよお!パーン!全力でいけー!」
「ベジータさぁ~ん、頑張ってくださーい!」
「ったくあのパンとだったら本戦行けたのにな・・・ぶつぶつ」
観客席から試合を見ていた悟空、悟飯、クリリンがそれぞれ言った。
そこで悟空とベジータの目が合った。
待ってろよカカロット、と無言で告げた。
どこかを睨んでいる対戦相手を見てパンが言った。
「おじさんどこ見てるの?来ないならこっちから行くよ!」
パンが試合の第一歩を踏み込んで素早いパンチを繰り出した。が、ベジータは軽くかわした。
(話にならん・・・)
次々とパンは素早いパンチと蹴りを繰り出すがベジータにはかすり傷ひとつつかなかった。
同じパターンの膠着状態が3分ほど続いたとき
(これで終わらせてやる)
ベジータは本気の蹴りをパンにお見舞いした。はずだった。
「何ィ!?」
パンは片手でベジータの足首を捉えていたのだ。
ベジータは急いで足に力を入れ、手を振り払って間合いを取った。
「うーん、やっぱこの攻撃は当たらないやぁ。次はちょっと本気で行くからね!」
ベジータは予想外の出来事に頭が真っ白になった。
かなりの力をいれた蹴りのはずだった。
だがその蹴りをこんな少女に片手で受け止められたのだ。
(くそっどーなってやがる・・・)
ベジータは困惑し額の汗を拭った。
「おいベジータのヤツ何やってんだ?」
「ベジータさんの今の蹴り、本気で蹴っていたように見えました・・・」
「そういやさっき会った時はやたらと気が小さく感じたんだが」
「僕もそう感じました。わざと気を隠してるような気ではなかったです」
クリリンと悟飯は観客席で会話をしながら試合を見ている。悟空は無言で試合を見つめていた。
「たぁ!」
パンは地を蹴って空中に舞い上がった。
ベジータはあまりの出来事にまだその場で呆然としながらパンを目だけで追っていた。
「これならどう!!」
空中から下方向へ足を突き出し、そのまま突っ込んできた。
「甘い!」
ベジータはその攻撃を受け止め、カウンターのパンチで決着をつけようとした。
「なんちゃって~~」
「なんだとっ」
パンは攻撃があたる寸前の距離でベジータの目では追えないほどの速さで瞬間的にベジータの真横に着地した。
「えいっ!」
パンは脇腹に肘鉄をお見舞いした。
「う・・・・ぉ・・・・」
ベジータはあまりの痛さに胃液を吐き出しそうになり腹を抑えた。
「え・・・その・・・大丈夫?」
パンはベジータにとって挑発的なセリフを言い放った。それと同時にパンも困惑していた。
(ベジータおじさんもう本気なのかな… このままだと勝てそうだけど••̺
ううん!そんなことない。だっておじさんすごい強いって聞くし)
パンにとってベジータは祖父の悟空のライバルと聞いていて
絶対に勝てない相手だと思って、その上で試合に臨んでいたのだ。
強さという点では憧れの存在でもあった。
その相手に難なく攻撃を当ててしまった上に、
かなりのダメージを受けているようだったからだ。
「ベジータ・・・」
「マジでどうしたんだベジータは」
「ベジータさんがパンに苦戦してる・・・?」
観客席の3人もまさかの展開に驚きを隠せないでいる。
ベジータはパンに返事をした。
「フン、自分の心配をしたらどうだ」
ベジータはプライドにかけてもう回復したと言わんばかりに構えをとって言った。
「はああああああああああああああああああ!!」
ベジータはこれ以上醜態をさらすまいと全力で突進してパンチや蹴りのラッシュをかけた。
両者共に空中へ上がりながらベジータ側のラッシュが続いた。
(あれ、本気出してそうだけど攻撃が遅いなぁ・・・・・あたし勝っちゃうのかな)
パンはそう思いながら怒涛の攻撃をガードし続けていた。
「だだだだだだだだだだだだだだだだだだだ!!!」
小娘相手に全力で相手をしている自分が情けなく思いながらも連続で攻撃を繰り出した。
しかし全てうまくガードされてしまって全く攻撃が当たらなかった。
(なんだと・・・くそっ!!)
そしてラッシュの最後の気合のパンチまでもが片手で受け止められてしまった。
「そんなバカな!?」
パンがそれに反応して言った。
「本気出してほしいかな。私もまだ本気じゃないし」
「な!?」
パンは本気を出して欲しくて強気に言った。
ベジータは既に本気を出していたのにも関わらず少女相手に言われてしまったのだ。
カカロットを倒すために大会に出たはずなのにこんな小娘に遅れを取っているなんてと思い始めていた。
こんなガキに負けるわけにはいかない、ベジータは隙ありと
すかさず受け止められている右手と変わって左手でパンチを出した。
「もしかして本気だったり?」
そのパンチも受け止められてパンが挑発的な言葉を続けた。
「ねぇどうなの?おじさん」
あまりにも侮辱されてベジータは逆上した。
(カカロットを倒すのはこの俺だ。こんなガキに負けるなんて断じてありえん!カカロットを倒すんだ!!)
「くそったれえええええええええええええええええええ!」
両手をパンに受け止められながら全身全霊をかけてパンの腹に膝蹴りを放った。
ドス!という鈍い音が鳴り勝負は決まったように見えた。
「フン・・・手間かけさせやがって」
ベジータはパンが下を向いて動かなくなったと思った。ちょうど髪に隠れて表情が見えない。
そして・・・・声がした。
「全然効かないよ」
ベジータは一瞬何が起こったかわからなかった。
全力の膝蹴りが目の前にいる少女に効かなかったのだ。
「おじいちゃんのライバルでもなんでもないじゃない。ふざけないでよね。
それにあたしより弱いなんて・・・それでもおじさんホントにサイヤ人の王子なの?」
ベジータは屈辱的な言葉を繰り返され、1年半ずっとカカロットを倒すためだけに費やした
修行の時間はなんだったのだと自分に問い始めていた。
「もうさっさと決めちゃうから」
パンは先刻繰り出したベジータの膝蹴りを真似て今度はベジータにお見舞いした。同じ威力で。
「ぁ・・・・・・」
白目を向いて完全に気絶してしまったベジータ。
先ほどのパンチをしたときに手を掴まれていたので丁度パンに釣り上げられるような格好になった。
「やっぱ気のせいじゃなかったか。俺らより随分と弱い気を感じたからな…。
にしてもベジータのヤツなっさけねーな。俺でも勝てるなありゃ」
「そんなこと言わずにクリリンさん。ベジータさんもベジータさんなりに頑張って修行したんですから。
ただ、ここまでとは思いませんでしたが…」
「ベジータ…やっぱおめーはオラを越えられねえ。パンに負けるなんて見損なったぞ」
予選とは言っても本戦と同じ戦場で観客は多く、会場全体が盛り上がってきた。
アナウンサーの声が会場に聞こえてきた。
「さぁやってまいりました天下一武道会!今回はブロック予選もこの場で行うこととなりました!
そんな説明はいらない?ではさっそく始めましょう!!Aブロック第一試合!ベジータ選手対パン選手!
では試合はじめ!!」
言い終わったと同時に力の入った声が響き渡った。
「はあ!!!!」
ベジータは試合開始と同時にスーパーサイヤ人になった。
ベジータにとってつまらない試合を早く終わらせるためだ。
「オレは女相手だからといって容赦はせんぞ」
その時知った声がベジータの耳に聞こえてきた。
「ベジータ、あんま本気出さないでくれよお!パーン!全力でいけー!」
「ベジータさぁ~ん、頑張ってくださーい!」
「ったくあのパンとだったら本戦行けたのにな・・・ぶつぶつ」
観客席から試合を見ていた悟空、悟飯、クリリンがそれぞれ言った。
そこで悟空とベジータの目が合った。
待ってろよカカロット、と無言で告げた。
どこかを睨んでいる対戦相手を見てパンが言った。
「おじさんどこ見てるの?来ないならこっちから行くよ!」
パンが試合の第一歩を踏み込んで素早いパンチを繰り出した。が、ベジータは軽くかわした。
(話にならん・・・)
次々とパンは素早いパンチと蹴りを繰り出すがベジータにはかすり傷ひとつつかなかった。
同じパターンの膠着状態が3分ほど続いたとき
(これで終わらせてやる)
ベジータは本気の蹴りをパンにお見舞いした。はずだった。
「何ィ!?」
パンは片手でベジータの足首を捉えていたのだ。
ベジータは急いで足に力を入れ、手を振り払って間合いを取った。
「うーん、やっぱこの攻撃は当たらないやぁ。次はちょっと本気で行くからね!」
ベジータは予想外の出来事に頭が真っ白になった。
かなりの力をいれた蹴りのはずだった。
だがその蹴りをこんな少女に片手で受け止められたのだ。
(くそっどーなってやがる・・・)
ベジータは困惑し額の汗を拭った。
「おいベジータのヤツ何やってんだ?」
「ベジータさんの今の蹴り、本気で蹴っていたように見えました・・・」
「そういやさっき会った時はやたらと気が小さく感じたんだが」
「僕もそう感じました。わざと気を隠してるような気ではなかったです」
クリリンと悟飯は観客席で会話をしながら試合を見ている。悟空は無言で試合を見つめていた。
「たぁ!」
パンは地を蹴って空中に舞い上がった。
ベジータはあまりの出来事にまだその場で呆然としながらパンを目だけで追っていた。
「これならどう!!」
空中から下方向へ足を突き出し、そのまま突っ込んできた。
「甘い!」
ベジータはその攻撃を受け止め、カウンターのパンチで決着をつけようとした。
「なんちゃって~~」
「なんだとっ」
パンは攻撃があたる寸前の距離でベジータの目では追えないほどの速さで瞬間的にベジータの真横に着地した。
「えいっ!」
パンは脇腹に肘鉄をお見舞いした。
「う・・・・ぉ・・・・」
ベジータはあまりの痛さに胃液を吐き出しそうになり腹を抑えた。
「え・・・その・・・大丈夫?」
パンはベジータにとって挑発的なセリフを言い放った。それと同時にパンも困惑していた。
(ベジータおじさんもう本気なのかな… このままだと勝てそうだけど••̺
ううん!そんなことない。だっておじさんすごい強いって聞くし)
パンにとってベジータは祖父の悟空のライバルと聞いていて
絶対に勝てない相手だと思って、その上で試合に臨んでいたのだ。
強さという点では憧れの存在でもあった。
その相手に難なく攻撃を当ててしまった上に、
かなりのダメージを受けているようだったからだ。
「ベジータ・・・」
「マジでどうしたんだベジータは」
「ベジータさんがパンに苦戦してる・・・?」
観客席の3人もまさかの展開に驚きを隠せないでいる。
ベジータはパンに返事をした。
「フン、自分の心配をしたらどうだ」
ベジータはプライドにかけてもう回復したと言わんばかりに構えをとって言った。
「はああああああああああああああああああ!!」
ベジータはこれ以上醜態をさらすまいと全力で突進してパンチや蹴りのラッシュをかけた。
両者共に空中へ上がりながらベジータ側のラッシュが続いた。
(あれ、本気出してそうだけど攻撃が遅いなぁ・・・・・あたし勝っちゃうのかな)
パンはそう思いながら怒涛の攻撃をガードし続けていた。
「だだだだだだだだだだだだだだだだだだだ!!!」
小娘相手に全力で相手をしている自分が情けなく思いながらも連続で攻撃を繰り出した。
しかし全てうまくガードされてしまって全く攻撃が当たらなかった。
(なんだと・・・くそっ!!)
そしてラッシュの最後の気合のパンチまでもが片手で受け止められてしまった。
「そんなバカな!?」
パンがそれに反応して言った。
「本気出してほしいかな。私もまだ本気じゃないし」
「な!?」
パンは本気を出して欲しくて強気に言った。
ベジータは既に本気を出していたのにも関わらず少女相手に言われてしまったのだ。
カカロットを倒すために大会に出たはずなのにこんな小娘に遅れを取っているなんてと思い始めていた。
こんなガキに負けるわけにはいかない、ベジータは隙ありと
すかさず受け止められている右手と変わって左手でパンチを出した。
「もしかして本気だったり?」
そのパンチも受け止められてパンが挑発的な言葉を続けた。
「ねぇどうなの?おじさん」
あまりにも侮辱されてベジータは逆上した。
(カカロットを倒すのはこの俺だ。こんなガキに負けるなんて断じてありえん!カカロットを倒すんだ!!)
「くそったれえええええええええええええええええええ!」
両手をパンに受け止められながら全身全霊をかけてパンの腹に膝蹴りを放った。
ドス!という鈍い音が鳴り勝負は決まったように見えた。
「フン・・・手間かけさせやがって」
ベジータはパンが下を向いて動かなくなったと思った。ちょうど髪に隠れて表情が見えない。
そして・・・・声がした。
「全然効かないよ」
ベジータは一瞬何が起こったかわからなかった。
全力の膝蹴りが目の前にいる少女に効かなかったのだ。
「おじいちゃんのライバルでもなんでもないじゃない。ふざけないでよね。
それにあたしより弱いなんて・・・それでもおじさんホントにサイヤ人の王子なの?」
ベジータは屈辱的な言葉を繰り返され、1年半ずっとカカロットを倒すためだけに費やした
修行の時間はなんだったのだと自分に問い始めていた。
「もうさっさと決めちゃうから」
パンは先刻繰り出したベジータの膝蹴りを真似て今度はベジータにお見舞いした。同じ威力で。
「ぁ・・・・・・」
白目を向いて完全に気絶してしまったベジータ。
先ほどのパンチをしたときに手を掴まれていたので丁度パンに釣り上げられるような格好になった。
「やっぱ気のせいじゃなかったか。俺らより随分と弱い気を感じたからな…。
にしてもベジータのヤツなっさけねーな。俺でも勝てるなありゃ」
「そんなこと言わずにクリリンさん。ベジータさんもベジータさんなりに頑張って修行したんですから。
ただ、ここまでとは思いませんでしたが…」
「ベジータ…やっぱおめーはオラを越えられねえ。パンに負けるなんて見損なったぞ」
悟空たちは完全に呆れ返っていた。
「え、もう終わり…?」
パンはこの後思いがけない巻き返しがくることに期待して手を離したがベジータはそのまま情けなく地面に落ちた。
パンも自分で着地した。
「ホントになんなのかしらこの人。いつも威張ってる感じだったけど・・・
全然大したことないじゃない。
女の子に負けちゃって悔しくないの?って気絶しちゃって聞こえてないし・・・はぁ・・・」
負け試合前提で臨んだ試合にあっさりと勝ってしまって拍子抜けしたパン。
「え、もう終わり…?」
パンはこの後思いがけない巻き返しがくることに期待して手を離したがベジータはそのまま情けなく地面に落ちた。
パンも自分で着地した。
「ホントになんなのかしらこの人。いつも威張ってる感じだったけど・・・
全然大したことないじゃない。
女の子に負けちゃって悔しくないの?って気絶しちゃって聞こえてないし・・・はぁ・・・」
負け試合前提で臨んだ試合にあっさりと勝ってしまって拍子抜けしたパン。
「まだ二発しか攻撃当ててないのにどんだけもろいのかしら」
そして無様に倒れているベジータの股間部分に目がいった。
「最っ低!」
戦闘服が黒く滲みダラダラと尿が漏れていたのだ。
「女の子に負けて失禁するなんてどんだけダサいの?情けない男ね!」
試合終了と同時刻に観客席に来たベジータの妻は
少女に見下された哀れな夫の姿を目にしたのであった。
そして無様に倒れているベジータの股間部分に目がいった。
「最っ低!」
戦闘服が黒く滲みダラダラと尿が漏れていたのだ。
「女の子に負けて失禁するなんてどんだけダサいの?情けない男ね!」
試合終了と同時刻に観客席に来たベジータの妻は
少女に見下された哀れな夫の姿を目にしたのであった。