サウスタウンの路地裏で誰にも知られることなく、終わった一方的な暴力の時間。実行者にとっては少々退屈ながらも楽しかった甘美な時間であった。
その実行者は露出の激しい服装に、美しい白髪、はちきれんばかりのバストに若さを感じさせる細く艶やかな肢体・・誰もが破壊をもたらす悪魔のような本性を持っているとは気付けなかった。
アンヘルという名が彼女の名。次なる指令を受けるべく、引き続きサウスタウンを徘徊している。新たなターゲットも街の中にいるからだ。
そしてそのターゲットは運命的と思えるほど、早く出会えた。アイドルのように整った顔つきの美男子。
活発にストリートのスポーツに参加もするし、暴力沙汰も鮮やかに解決できる程の腕っぷし。テリー・ボガードと共にサウスタウンを見守っているロック・ハワードその人だった。
ロックは怒りに震えていた。だれかがテリーを壊したことについてだ。色々と心当たりはあるがテリーをあそこまで叩きのめせるヤツがいただろうか?
とにかく見過ごせるわけがない。共に暮らしてきた絆で結ばれている。ロックもまた血眼でアンヘルのことを探していた。彼にとっても運命的な出会いだったのだ。
2人は街中で視線が合った。自然と人のいない路地裏に足を運んで行く。お互いの目で事情がハッキリわかったのだ。
その実行者は露出の激しい服装に、美しい白髪、はちきれんばかりのバストに若さを感じさせる細く艶やかな肢体・・誰もが破壊をもたらす悪魔のような本性を持っているとは気付けなかった。
アンヘルという名が彼女の名。次なる指令を受けるべく、引き続きサウスタウンを徘徊している。新たなターゲットも街の中にいるからだ。
そしてそのターゲットは運命的と思えるほど、早く出会えた。アイドルのように整った顔つきの美男子。
活発にストリートのスポーツに参加もするし、暴力沙汰も鮮やかに解決できる程の腕っぷし。テリー・ボガードと共にサウスタウンを見守っているロック・ハワードその人だった。
ロックは怒りに震えていた。だれかがテリーを壊したことについてだ。色々と心当たりはあるがテリーをあそこまで叩きのめせるヤツがいただろうか?
とにかく見過ごせるわけがない。共に暮らしてきた絆で結ばれている。ロックもまた血眼でアンヘルのことを探していた。彼にとっても運命的な出会いだったのだ。
2人は街中で視線が合った。自然と人のいない路地裏に足を運んで行く。お互いの目で事情がハッキリわかったのだ。
「あんたが犯人ってことでいいんだな」
確信しつつも確認を兼ねて問いかけた。既に上着を脱ぎだし、Tシャツ一枚の臨戦態勢に入っている。
「こっちもお仕事だったしぃ、そんな悪人を見るような眼で見ちゃイヤン♪なんつって」
「ふざけるな…ヤるってことでいいんだな・・!」
ふざけきった態度がますます理不尽さをかき立てて、ロックを苛立たせる。
「うん、ヤるよん」
即答だった。首を傾けながら蕩けるような眼でうなずく。もうアンヘルも目の前の獲物の活きの良さにガマンを抑えきれずにいた。
「こんなイケメンで・・元気が良くて・・でも内心アタシにブルっちゃってるなんてさぁ・・可愛くて仕方ないジャン?」
舌をなめずりながらロックの全身を観賞する。正に豪華な料理を前にした感覚で相手を見ている。
「・・・・!」
そしてアンヘルの指摘もまた図星だった。あのテリー・ボガードを完膚なきまでに叩きのめせるということは・・確実に自分より強いということ。
ロックの背筋には悪寒も確かに存在していた。しかしそれで見過ごせる相手ではない・・さっきも思ったことだ。
確信しつつも確認を兼ねて問いかけた。既に上着を脱ぎだし、Tシャツ一枚の臨戦態勢に入っている。
「こっちもお仕事だったしぃ、そんな悪人を見るような眼で見ちゃイヤン♪なんつって」
「ふざけるな…ヤるってことでいいんだな・・!」
ふざけきった態度がますます理不尽さをかき立てて、ロックを苛立たせる。
「うん、ヤるよん」
即答だった。首を傾けながら蕩けるような眼でうなずく。もうアンヘルも目の前の獲物の活きの良さにガマンを抑えきれずにいた。
「こんなイケメンで・・元気が良くて・・でも内心アタシにブルっちゃってるなんてさぁ・・可愛くて仕方ないジャン?」
舌をなめずりながらロックの全身を観賞する。正に豪華な料理を前にした感覚で相手を見ている。
「・・・・!」
そしてアンヘルの指摘もまた図星だった。あのテリー・ボガードを完膚なきまでに叩きのめせるということは・・確実に自分より強いということ。
ロックの背筋には悪寒も確かに存在していた。しかしそれで見過ごせる相手ではない・・さっきも思ったことだ。
無言で構えをとるロック。対してアンヘルは前にかがみ、胸を強調する姿勢で挑発する。
「ボッコボコにしたあと・・優しく寝付かせたげるし・・ネ?」
甘い声と共に殺気ともとれるプレッシャーを放つ。戦いはもう始まる。後には退けなくなったロックは覚悟を決めた。
「ボッコボコにしたあと・・優しく寝付かせたげるし・・ネ?」
甘い声と共に殺気ともとれるプレッシャーを放つ。戦いはもう始まる。後には退けなくなったロックは覚悟を決めた。
「ほざけっ!」
そう叫ぶなり、挑発していたアンヘルにロックは、顔面目掛けてパンチを放った。
少し上体をずらすだけで避けられたが上手くいくなどとロックも思っていない。拳が空を切る音がハッキリと響いた。
「まぁまぁ鍛えてるってとこかにゃ~っと」
手を後ろに組み、胸を揺らしながらロックに歩み寄る。挑発的だが威圧的な空気も放つその姿をかき消すようにロックは拳を放ち続ける。
全てが当たらない。上体をずらすだけのわずかな移動が連続で繰り返され、不可思議な感覚を覚えた。フットワークが軽いという問題ではない。
勢いよく回し蹴りを放つも、それもまた見切られて避けられる。大ぶりな攻撃故に体力の消耗も激しい。ロックは動揺しつつも攻撃の計算を立てていた。
フェイントのような実力の近い人間に効く小細工は使えない。牽制の一撃を避けさせて、本命の回し蹴りを放つ。半ば確信して放った蹴りだが、それも虚しく空を切った。
「クソッ・・!」
振り上げた脚が、視界を遮ったほんの一瞬のうちに、アンヘルが視界から消えていた。
「しっかりしてよネ」
真横に移動されていた。肩に顎を乗せられ、退屈そうにつぶやかれる。
「オンナノコを喜ばせるのがオトコの役目でしょ~が~!」
そういってじゃれる猫のように頬を擦り付けてくる。女性に疎いロックには未知の感覚だった。戦いの最中にきたのだから戸惑うのは無理もなかった。
「っ・・離れろっ!」
がむしゃらにパンチを放つもあっさり避けられてしまう。距離をとることは出来たが、ペースは依然アンヘルのままだった。
そう叫ぶなり、挑発していたアンヘルにロックは、顔面目掛けてパンチを放った。
少し上体をずらすだけで避けられたが上手くいくなどとロックも思っていない。拳が空を切る音がハッキリと響いた。
「まぁまぁ鍛えてるってとこかにゃ~っと」
手を後ろに組み、胸を揺らしながらロックに歩み寄る。挑発的だが威圧的な空気も放つその姿をかき消すようにロックは拳を放ち続ける。
全てが当たらない。上体をずらすだけのわずかな移動が連続で繰り返され、不可思議な感覚を覚えた。フットワークが軽いという問題ではない。
勢いよく回し蹴りを放つも、それもまた見切られて避けられる。大ぶりな攻撃故に体力の消耗も激しい。ロックは動揺しつつも攻撃の計算を立てていた。
フェイントのような実力の近い人間に効く小細工は使えない。牽制の一撃を避けさせて、本命の回し蹴りを放つ。半ば確信して放った蹴りだが、それも虚しく空を切った。
「クソッ・・!」
振り上げた脚が、視界を遮ったほんの一瞬のうちに、アンヘルが視界から消えていた。
「しっかりしてよネ」
真横に移動されていた。肩に顎を乗せられ、退屈そうにつぶやかれる。
「オンナノコを喜ばせるのがオトコの役目でしょ~が~!」
そういってじゃれる猫のように頬を擦り付けてくる。女性に疎いロックには未知の感覚だった。戦いの最中にきたのだから戸惑うのは無理もなかった。
「っ・・離れろっ!」
がむしゃらにパンチを放つもあっさり避けられてしまう。距離をとることは出来たが、ペースは依然アンヘルのままだった。
「ちぇっ」
軽く舌打ちした瞬間、アンヘルの強靭なバネが繰り出すスピードがロックの眼前に現れた。
速い。ゼロ距離ともいえる距離に戸惑い、どう反応するかの判断が遅れた。ほんのわずかだがそれは大きすぎる痛手だった。
軽く舌打ちした瞬間、アンヘルの強靭なバネが繰り出すスピードがロックの眼前に現れた。
速い。ゼロ距離ともいえる距離に戸惑い、どう反応するかの判断が遅れた。ほんのわずかだがそれは大きすぎる痛手だった。
パンッ・・!
平手打ちだった。高く響く音にふさわしい威力にロックの頭がふらつく。
視界が歪み、姿勢を崩してしまう。
「・・!」
「狼さんには大体これくらいの力で遊んであげたけどさぁ。イケメン君にはちょっと辛いかにゃ?」
「くっ…」
舐め切った態度に唇をかみしめるが、強さを前にして萎縮するのは必然だった。今の一撃で開きすぎている距離を確信してしまったのだ。だがあがくしか選択肢はなかった。
「だあああっ!!」
屈辱や痛み、恐怖を忘れるように、ロックは突進する。アンヘルの顔面を狙う拳。普通のチンピラ程度なら一撃で沈めてしまう力を秘めている。それはロック自身が一番よく知っている。
だがアンヘルには通用しない。小さな動作で全て切り抜け、更に動作の隙をついてのカウンター。ロックの頬骨をとらえたキレのあるパンチだった。2発、3発と続けて痛快な音がこだまする。
「うぁっ・・!」
弱音がこもった声をあげてしまう。それを聞いたアンヘルの心は昂るばかりだ。
「そういうところに乙女は胸キュンしちゃうのっ」
「あああっ!」
二度目の叫び。負となるものを捨てきるための雄たけび。それらと共に放たれる拳も勢いを増すばかりだが、空を切る結果は変わらなかった。
「おバカさんにはこういうメニューがあるよん」
拳を握りしめたアンヘルの反撃は苛烈さを増す。無防備になったロックの鳩尾へ、思い切り体重を乗せたパンチを叩き込んだ。
視界が歪み、姿勢を崩してしまう。
「・・!」
「狼さんには大体これくらいの力で遊んであげたけどさぁ。イケメン君にはちょっと辛いかにゃ?」
「くっ…」
舐め切った態度に唇をかみしめるが、強さを前にして萎縮するのは必然だった。今の一撃で開きすぎている距離を確信してしまったのだ。だがあがくしか選択肢はなかった。
「だあああっ!!」
屈辱や痛み、恐怖を忘れるように、ロックは突進する。アンヘルの顔面を狙う拳。普通のチンピラ程度なら一撃で沈めてしまう力を秘めている。それはロック自身が一番よく知っている。
だがアンヘルには通用しない。小さな動作で全て切り抜け、更に動作の隙をついてのカウンター。ロックの頬骨をとらえたキレのあるパンチだった。2発、3発と続けて痛快な音がこだまする。
「うぁっ・・!」
弱音がこもった声をあげてしまう。それを聞いたアンヘルの心は昂るばかりだ。
「そういうところに乙女は胸キュンしちゃうのっ」
「あああっ!」
二度目の叫び。負となるものを捨てきるための雄たけび。それらと共に放たれる拳も勢いを増すばかりだが、空を切る結果は変わらなかった。
「おバカさんにはこういうメニューがあるよん」
拳を握りしめたアンヘルの反撃は苛烈さを増す。無防備になったロックの鳩尾へ、思い切り体重を乗せたパンチを叩き込んだ。
ずぼォッ・・
拳が入った瞬間、ロックに不愉快な痛みがほとばしる。テリーやストリートファイトの相手から喰らっていたボディーブローの比でない重さ。
「う…げえ……」
危うく嘔吐しそうになるのを、響きの悪い嗚咽とともにロックは堪えた。
気持ちの悪い汗が止まらない。膝が震え、劣勢に立たされてしまった。
「あんなに元気が良かったのに・・もっとガンバってよ・・ネ?」
震えるロックの頬に軽く口づけし、挑発をプレゼントする。しかしロックには恐ろしさしか伝わらない。いや、それが狙いだっと言うべきか。
「う…げえ……」
危うく嘔吐しそうになるのを、響きの悪い嗚咽とともにロックは堪えた。
気持ちの悪い汗が止まらない。膝が震え、劣勢に立たされてしまった。
「あんなに元気が良かったのに・・もっとガンバってよ・・ネ?」
震えるロックの頬に軽く口づけし、挑発をプレゼントする。しかしロックには恐ろしさしか伝わらない。いや、それが狙いだっと言うべきか。
軽くわき腹をつついてくる仕草ですら死を感じさせる。腹をおさえ、ふんばる姿に飽きたのかアンヘルの攻撃のペースが速まる。
わき腹、頬骨、鳩尾の三連攻撃。喰らうたびに空いた箇所をえぐる一撃はロックの体を蝕んでいく。
「あぐぅっ・・げはっ・・はぁ・・」
「あぐぅっ・・げはっ・・はぁ・・」
辛すぎる攻撃だがそれでもロックは倒れるわけにはいかなかった。せめて一撃。ぶつけないとテリーへ申し訳が立たない。
「う・・あああ!」
ふらつきつつもパンチを放とうとするロック。
その瞬間、顎にピッタリとアンヘルの拳がくっついていた。悪寒が走る。
「召し上がれ♪」
一瞬、顎から離れたかと思った刹那、完璧なアッパーがロックを捉えた。
「・・・!!!」
声すら出ない一撃。意識が飛びかけるも体が抵抗を忘れずに、踏みとどまる。
「ムダムダ~ってね」
挟み込むように両わき腹を潰す二つの拳。
「おぉ・・っ」
続けて首相撲のような体勢に移行し、アンヘルはロックの鳩尾へ膝蹴りを連続で叩き込んだ。
「う・・あああ!」
ふらつきつつもパンチを放とうとするロック。
その瞬間、顎にピッタリとアンヘルの拳がくっついていた。悪寒が走る。
「召し上がれ♪」
一瞬、顎から離れたかと思った刹那、完璧なアッパーがロックを捉えた。
「・・・!!!」
声すら出ない一撃。意識が飛びかけるも体が抵抗を忘れずに、踏みとどまる。
「ムダムダ~ってね」
挟み込むように両わき腹を潰す二つの拳。
「おぉ・・っ」
続けて首相撲のような体勢に移行し、アンヘルはロックの鳩尾へ膝蹴りを連続で叩き込んだ。
どむっ、ずぶっ、ずむ・・っ
「う・・うぅ・・くぅ・・」
弱すぎる呻き声が続く。首相撲の体勢を解き、地獄から解放された瞬間、アンヘルの左拳が鳩尾をえぐる。
弱すぎる呻き声が続く。首相撲の体勢を解き、地獄から解放された瞬間、アンヘルの左拳が鳩尾をえぐる。
拳が沈み、すぐさま引き抜かれるとロックの体内がとるべき反射をとった。胃の中身を全て吐き出させ、膝をつかせるように全身の力が抜ける。
「げぇぇぇ・・・」
「イケメンの腹筋を壊すのはタマンないにゃ・・」
蕩けるような眼で獲物の無様な姿を見下すのがアンヘルの至福のひと時だった。
悶えて苦しんでいく獲物が涙を流し、朽ち果てていく・・数々のターゲット、それも異性の場合がもっともアンヘルを昂らせる。その昂りは今、最高潮に達していた。
蕩けるような眼で獲物の無様な姿を見下すのがアンヘルの至福のひと時だった。
悶えて苦しんでいく獲物が涙を流し、朽ち果てていく・・数々のターゲット、それも異性の場合がもっともアンヘルを昂らせる。その昂りは今、最高潮に達していた。
ロックはまだ落ちない。それが最高なのだ。弱すぎるのにあきらめずに向かってくる。そんな決意を踏みにじるのが最高の獲物の条件だった。
ロックは口元の血や汚物を拭い、立ち上がってきた。この諦めの悪さ、最高に「美味い」獲物だ。
「かっこいいよ・・そういうところ見せられちゃうと・・燃えちゃう・・ヨ?」
頬骨を抉るパンチ。よろめくロックの鳩尾をアッパーで浮かし、更に暴力の渦へと引き込んでいく。アッパーで全身の力をぬかし、無防備となった全身にパンチのマシンガンをたたき込む。
アザが出来、骨が折れ、立つことすらままならないロック。それを強引に起こしては、腹に膝を沈め覚醒される。吐しゃ物も出尽くし、わずかな胃液と空気がロックの口から洩れていく。
「あ・・ひぃ・・」
情けない声を出し、ついにロックの戦意は折られた。目はうつろになり、震えすらも止まった。血と吐しゃ物の匂いがしみつき、テリーの仇を討つという目的は打ち砕かれ、ぶざまに傷つけられた美男子がそこにはいた。
「ホント・・楽しかったよ・・」
ロックを抱き起こし、汚れきった唇に自身の唇を重ねた。甘いキスのはずが死の宣告に感じられた。アンヘルの潤った心と体と反するようにロックは心まで打ちのめされてしまった。
長いキスと抱擁により、ロックの意識は既に飛んでいた。かすかな呼吸をするも目の前の強すぎる小悪魔は見えていないかもしれない。アンヘルは豊満な胸をぴったりとロックに密着させつつ、後ろに回った。後ろから抱き込むような姿勢からロックの首へと腕を回し、キュッと絞める形で愛を表現しようとしたのだ。
ロックは口元の血や汚物を拭い、立ち上がってきた。この諦めの悪さ、最高に「美味い」獲物だ。
「かっこいいよ・・そういうところ見せられちゃうと・・燃えちゃう・・ヨ?」
頬骨を抉るパンチ。よろめくロックの鳩尾をアッパーで浮かし、更に暴力の渦へと引き込んでいく。アッパーで全身の力をぬかし、無防備となった全身にパンチのマシンガンをたたき込む。
アザが出来、骨が折れ、立つことすらままならないロック。それを強引に起こしては、腹に膝を沈め覚醒される。吐しゃ物も出尽くし、わずかな胃液と空気がロックの口から洩れていく。
「あ・・ひぃ・・」
情けない声を出し、ついにロックの戦意は折られた。目はうつろになり、震えすらも止まった。血と吐しゃ物の匂いがしみつき、テリーの仇を討つという目的は打ち砕かれ、ぶざまに傷つけられた美男子がそこにはいた。
「ホント・・楽しかったよ・・」
ロックを抱き起こし、汚れきった唇に自身の唇を重ねた。甘いキスのはずが死の宣告に感じられた。アンヘルの潤った心と体と反するようにロックは心まで打ちのめされてしまった。
長いキスと抱擁により、ロックの意識は既に飛んでいた。かすかな呼吸をするも目の前の強すぎる小悪魔は見えていないかもしれない。アンヘルは豊満な胸をぴったりとロックに密着させつつ、後ろに回った。後ろから抱き込むような姿勢からロックの首へと腕を回し、キュッと絞める形で愛を表現しようとしたのだ。
「ぅ・・」
もはや声もない。涎がわずかに口から垂れ、ロックの呼吸は塞がれた。柔らかい胸と硬い腕の感触が脳を刺激し、脳内に熱が迸る。それは甘美な体験と錯覚させるような効果をもたらしていた。次第に股間が反応していく。
女性に疎かった自分が受けた初めての愛撫は激しくも歪み、熱かった。締めから解き放たれ、まさに意識が完全に切れる瞬間、アンヘルの胸が顔をうずめ。未知の感覚を最後にロックの意識は切れた。股間が熱くなり、不思議な気持ちになったがそれを気にする必要はなかった。
こうして新たなターゲットは果てた。おもちゃにされ、犯され・・闇の中に意識は埋まっていった。
女性に疎かった自分が受けた初めての愛撫は激しくも歪み、熱かった。締めから解き放たれ、まさに意識が完全に切れる瞬間、アンヘルの胸が顔をうずめ。未知の感覚を最後にロックの意識は切れた。股間が熱くなり、不思議な気持ちになったがそれを気にする必要はなかった。
こうして新たなターゲットは果てた。おもちゃにされ、犯され・・闇の中に意識は埋まっていった。
食べつくしたアンヘルは快楽におぼれ、しばらく立てなかった。ぺたんと腰を落として、動かなくなったロックを見つめては悦に浸っている。
「ここ最近じゃ一番美味しかったにゃ・・」
膨れ上がった股間を指でつついては舌で口まわりをなめずる。
「体もしまってて、ボコってて気持ちよかったしぃ・・ウブでカワイイし・・こんな相手だったら何人でも相手しちゃうんだけどね~・・」
「あ、約束だし、狼さんのところまで運んであげなきゃ」
ロックを抱き起こし、おんぶする形で立ち上がる。
「よ~くお眠りなさい・・なんちて」
熱くなった胸のまま、朽ち果てた相手をその友のもとへと運びに消えていく。
次なるターゲットが教えられる時間まで、アンヘルは2人の動かない遊び相手を弄りたおすだろう。下した男は全て彼女のオモチャとなるのだから・・。
「ここ最近じゃ一番美味しかったにゃ・・」
膨れ上がった股間を指でつついては舌で口まわりをなめずる。
「体もしまってて、ボコってて気持ちよかったしぃ・・ウブでカワイイし・・こんな相手だったら何人でも相手しちゃうんだけどね~・・」
「あ、約束だし、狼さんのところまで運んであげなきゃ」
ロックを抱き起こし、おんぶする形で立ち上がる。
「よ~くお眠りなさい・・なんちて」
熱くなった胸のまま、朽ち果てた相手をその友のもとへと運びに消えていく。
次なるターゲットが教えられる時間まで、アンヘルは2人の動かない遊び相手を弄りたおすだろう。下した男は全て彼女のオモチャとなるのだから・・。