廃墟となった街。そこで一組の少年と少女が対峙していた。
少年は少女に語りかける。
少年は少女に語りかける。
「何故だ!?何故、君はこんな事を!?」
少年と少女は幼馴染みであった。
二人は仲が良く、何をするにも一緒で、まるで兄妹の様に育っていった。
転機が訪れたのは少年がライダーになってからであろう。
人類を支配しようとするマザー、そしてマザー配下の女性怪人達。
少年はそれらから、友人を、家族を、そして何より妹の様に思っていた少女を守る為にライダーへと志願した。
ライダーを遥かに超える力を持つ女性怪人達。
彼女達に対して、恐怖が無かった訳では無い。
しかし、少年にとってはそれ以上に大切な者達が脅威に晒される方が恐ろしかった。
そして少年は周囲の制止を振り切り、仮面ライダーへとなった。大切な者達を守る。ただ、その為だけに。
二人は仲が良く、何をするにも一緒で、まるで兄妹の様に育っていった。
転機が訪れたのは少年がライダーになってからであろう。
人類を支配しようとするマザー、そしてマザー配下の女性怪人達。
少年はそれらから、友人を、家族を、そして何より妹の様に思っていた少女を守る為にライダーへと志願した。
ライダーを遥かに超える力を持つ女性怪人達。
彼女達に対して、恐怖が無かった訳では無い。
しかし、少年にとってはそれ以上に大切な者達が脅威に晒される方が恐ろしかった。
そして少年は周囲の制止を振り切り、仮面ライダーへとなった。大切な者達を守る。ただ、その為だけに。
幸い、少年の持つ適性はずば抜けていた。
少年は数少ない、女性怪人にも対抗出来る能力を持つライダーだった。
そして少年はライダーとして、多くの女性怪人と戦い、それらを打ち倒していった。
故郷の街では少年は英雄と持て囃され、少年が守るその街には、安住の地を求める人々が集い、大きくなっていった。
女性怪人との戦いが続く日々はきつい物ではあったが、故郷の人々の、何よりも自分の守りたい人の日常を守れる事は少年にとって誇りであり、そして何物にも代えがたい幸福であった。
そんなある日、少年は幼馴染みの少女に告白される事となる。
少年にとって、少女は誰よりも大切な存在であり、そして守りたい存在であった。
だが、少年は彼女の思いを受け入れなかった。
彼女を愛してなかった訳では無い。むしろその逆だった。
だからこそ、その思いを受け入れる事が出来なかった。
少年はライダーへと改造された人間である。
ライダー、女性怪人共に共通している事だが、両者共に能力の低下を避ける為に一切老化する事が無い。その為、少年は少女と同じ時を過ごす事が出来ない。
そして、何よりもライダーである以上、彼には死が付き纏う。
少年は高い適性を持ち、多くの女性怪人を打ち倒してきたライダーではあるが、これからも常に勝ち続ける事が出来るとは限らないからだ。
もし、自分を上回る強さを持つ女性怪人が現れた場合、自分は敗北し死ぬ事となるだろう。
もし、少女の思いに応え、その後、自分が敗北し死んだ場合、彼女は愛する者に先立たれ悲しむ事になる。
少年は少女にそんな想いをして欲しくは無かった。
せめて、ライダーでは無い、普通の男性と結ばれ幸せになって欲しい。
そう思い、少年は少女の告白を断った。
それがどんな事件を引き起こす事となるか、それを知らずに。
少年は数少ない、女性怪人にも対抗出来る能力を持つライダーだった。
そして少年はライダーとして、多くの女性怪人と戦い、それらを打ち倒していった。
故郷の街では少年は英雄と持て囃され、少年が守るその街には、安住の地を求める人々が集い、大きくなっていった。
女性怪人との戦いが続く日々はきつい物ではあったが、故郷の人々の、何よりも自分の守りたい人の日常を守れる事は少年にとって誇りであり、そして何物にも代えがたい幸福であった。
そんなある日、少年は幼馴染みの少女に告白される事となる。
少年にとって、少女は誰よりも大切な存在であり、そして守りたい存在であった。
だが、少年は彼女の思いを受け入れなかった。
彼女を愛してなかった訳では無い。むしろその逆だった。
だからこそ、その思いを受け入れる事が出来なかった。
少年はライダーへと改造された人間である。
ライダー、女性怪人共に共通している事だが、両者共に能力の低下を避ける為に一切老化する事が無い。その為、少年は少女と同じ時を過ごす事が出来ない。
そして、何よりもライダーである以上、彼には死が付き纏う。
少年は高い適性を持ち、多くの女性怪人を打ち倒してきたライダーではあるが、これからも常に勝ち続ける事が出来るとは限らないからだ。
もし、自分を上回る強さを持つ女性怪人が現れた場合、自分は敗北し死ぬ事となるだろう。
もし、少女の思いに応え、その後、自分が敗北し死んだ場合、彼女は愛する者に先立たれ悲しむ事になる。
少年は少女にそんな想いをして欲しくは無かった。
せめて、ライダーでは無い、普通の男性と結ばれ幸せになって欲しい。
そう思い、少年は少女の告白を断った。
それがどんな事件を引き起こす事となるか、それを知らずに。
幼馴染みの少女が失踪した。
少年が彼女の母親から、その話を聞いたのは告白された日の翌日だった。
置き手紙など、一切、何も残さずに行方を眩ました。
その話を聞いた少年は己を責めた。
きちんと少女と話し合って置くのだったと。
本当ならば、すぐにでも捜しに行きたい。
しかし、人々を守るライダーとしての役目もある以上、長時間街から離れる訳にもいかず、少年は空いた時間を使って、僅かな間に探索をするしかなかった。
そんな日々を繰り返すある日、少年は街から少し離れた場所で少女の姿を見た、という情報を掴んだ。
その情報を聞いた、少年は居ても立ってもいられなくなり、街を離れ、少女を見たという場所へと向かっていった。
そして、少年が街を離れた僅かな時間に、その事件は起きる事となる。
少年が彼女の母親から、その話を聞いたのは告白された日の翌日だった。
置き手紙など、一切、何も残さずに行方を眩ました。
その話を聞いた少年は己を責めた。
きちんと少女と話し合って置くのだったと。
本当ならば、すぐにでも捜しに行きたい。
しかし、人々を守るライダーとしての役目もある以上、長時間街から離れる訳にもいかず、少年は空いた時間を使って、僅かな間に探索をするしかなかった。
そんな日々を繰り返すある日、少年は街から少し離れた場所で少女の姿を見た、という情報を掴んだ。
その情報を聞いた、少年は居ても立ってもいられなくなり、街を離れ、少女を見たという場所へと向かっていった。
そして、少年が街を離れた僅かな時間に、その事件は起きる事となる。
結局、少女は見つからなかった。
有力な情報も空振りに終わり、少年は意気消沈しながら、街への帰途へ着く。
街が近づいている中、少年はおかしな事に気付いた。
街の入り口に誰もいない。
本来ならは、数人の見張りがいるはずなのに・・・
そして、街から仄かに漂う血の匂い・・・
少年は焦り、街へと急ぐ。
そして、少年が見た物は、多くの人々の死体だった。
するどい刃物の様な物で切り刻まれた物、全身を何かで穿たれ、穴だらけになった物、もの凄い力で引きちぎられたかの様な物等、様々な死体。
有力な情報も空振りに終わり、少年は意気消沈しながら、街への帰途へ着く。
街が近づいている中、少年はおかしな事に気付いた。
街の入り口に誰もいない。
本来ならは、数人の見張りがいるはずなのに・・・
そして、街から仄かに漂う血の匂い・・・
少年は焦り、街へと急ぐ。
そして、少年が見た物は、多くの人々の死体だった。
するどい刃物の様な物で切り刻まれた物、全身を何かで穿たれ、穴だらけになった物、もの凄い力で引きちぎられたかの様な物等、様々な死体。
「そんな・・・僕が離れたばっかりに・・・」
少年はそれらは見てショックを受け、己の過ちを悔やむが直ぐ様、正気に戻る。
「悔やむのは後だ。生き残ってる人を捜さないと・・・」
自らを叱咤し、生き残った人を捜す少年、だが、その必死の捜査も虚しく、生き残った人間はたった一人、しかも、その人物も辛うじて息があるというだけで、あと僅かで息を引き取るのは確実であった。
そして、少年はその生き残りから信じがたい話を聞く事となった。
それはこの惨劇を起こした人物が幼馴染みの少女であると。
彼女がマザー配下の女性怪人となり、街の人々を惨殺していったと。
少年は少女を捜して、放浪する事となる。
少女に事の真偽を確かめる為に、そして、もし真実なら何故、こんな事をしたのか問う為に。
そして、少年はその生き残りから信じがたい話を聞く事となった。
それはこの惨劇を起こした人物が幼馴染みの少女であると。
彼女がマザー配下の女性怪人となり、街の人々を惨殺していったと。
少年は少女を捜して、放浪する事となる。
少女に事の真偽を確かめる為に、そして、もし真実なら何故、こんな事をしたのか問う為に。
そして、少年は少女と再会する事になる。
偶然立ち寄った、廃墟となった自分達の故郷の街で。
彼女に真偽を問う少年。
対して彼女の答えは真であった。
自分が街の人々を殺したのだと。
その答えにショックを受けつつも、少年は続けて問う。
マザーの配下になった訳を。街の人々を、何より自分の母親すらも殺した訳を。
偶然立ち寄った、廃墟となった自分達の故郷の街で。
彼女に真偽を問う少年。
対して彼女の答えは真であった。
自分が街の人々を殺したのだと。
その答えにショックを受けつつも、少年は続けて問う。
マザーの配下になった訳を。街の人々を、何より自分の母親すらも殺した訳を。
かくして、場面は冒頭へと移る。
「何故だ!?何故、君はこんな事を!?」
血を吐くかのような叫びで少女に問う少年。
「貴方が悪いんだよ・・・貴方が私の想いを受け入れてくれないから・・・」
悲しそうな表情で答える少女。
「私は貴方の事を愛していた・・・貴方も私の事を愛してくれていると思っていた・・・でも、違ったんだね・・・」
泣きそうな声で、答える少女に少年は己の過ちを悔やむ。あの時、きちんと話し合っていれば、と。
「違う!僕だって君の事を愛していた!」
不老の存在である為、同じ時を生きる事が出来ない、そして、何時死ぬかも知れぬ身の為、彼女を悲しませたくなかったから。
彼女の告白を断った理由を彼女に教える少年。
その理由を聞いた少女は花の咲いたの様な笑顔になる。
彼女の告白を断った理由を彼女に教える少年。
その理由を聞いた少女は花の咲いたの様な笑顔になる。
「嬉しい・・・!じゃあ、私達、両想いなんだね!」
今までとは一転して嬉しそうな声で話す少女。
「じゃあ、これで何も問題無いんだね。同じ不老の身だし、貴方が私達の仲間になれば、貴方が死ぬ事も無くなるし」
笑顔でそう答える少女。
その答えに対し、少年は怒る。
その答えに対し、少年は怒る。
「そんな事出来る訳無いだろう!マザーは俺達、人類の敵なんだぞ!」
「それに君は、多くの人達の命を奪って何とも思わないのか!?」
怒りながら、彼女に問う少年。
だが、少女は悪びれる事なく答える。
だが、少女は悪びれる事なく答える。
「どうして、下等な人間達の事なんて気にしないといけないの?」
その答えに少年は激昂する。
「君だって同じ人間だったろう!?それに君が命を奪った人達の中にはおばさん、君のお母さんだっていたんだぞ!?」
だが、それに対しても少女は変わらなかった。
「違うよ。私も、それに貴方も人間の様な下等な生物を遥かに超えた存在だよ。」
「それにあの人はお母さんなんかじゃないよ。私にはマザーが、新しいお母さまがいるもん」
その答えを聞いて、少年は絶望しつつも確信する。
もう駄目だと。彼女は身も心も怪人となってしまったのだと。
もう駄目だと。彼女は身も心も怪人となってしまったのだと。
「そうか・・・君は身も心も怪人になってしまったんだな・・・」
悲痛な声で少年は呟く。
そして少女を睨みつけると、はっきりとした声で少女に話し掛ける。
そして少女を睨みつけると、はっきりとした声で少女に話し掛ける。
「ならば、仮面ライダーとして、僕は君を倒す!」
その言葉を聞いて、少女は慌てる。
「何で?私達、想いは通じ合っているはずだよね?それがどうして!?」
先程とは打って変わって、悲痛な叫びをあげる少女。
「違う・・・!通じ合ってなんかいない!君は、もう、僕達の敵だ!」
悲しみも押し殺しつつ、少女に対して、声をあげる少年。
その叫びを聞いた少女は急に黙り込む。そして・・・
その叫びを聞いた少女は急に黙り込む。そして・・・
「そっか・・・また、私を拒むんだ・・・うん、やっぱりお母さまの言っていた事は正しかったんだ・・・」
俯きながら呟く少女。
「うん、そうだよね。お母さまの言う通り。愛する人は殺して自分の物にするのが正しいんだよね」
「あはっ。そうだよね。迷う事は無いよね。貴方を殺して、私の物にすれば良いんだよね」
少女の瞳は狂気に染まっていた。
少女のその姿を見て、恐怖を、そして何よりも少女に対してそんな事を囁いたマザーに対して怒りを感じる少年。
少女のその姿を見て、恐怖を、そして何よりも少女に対してそんな事を囁いたマザーに対して怒りを感じる少年。
「すまない・・・僕のせいで。せめて、君をその狂気から開放してやる」
そう呟きながら、少女を睨みつける少年。
「あははははははっ。待っていてね。今から、殺してあげるから。私の物にしてあげるから。そして永遠に愛しあおうね」
対して少女の方も狂気に染まった瞳で少年を睨み付ける。
今、愛し合う者同士の戦いが始まろうとしていた。
今、愛し合う者同士の戦いが始まろうとしていた。
「「変身」」
互いの声が響き渡る。
少年の身体は強化スーツに包まれ、その顔をマスクが覆う。
対して少女の方はその身を包んでいた衣服が消え去り、美しい肢体が表わとなる。
少女の両手の指先から肘上、両足の爪先から膝上までを黒と黄の縞状の模様の毛の様な物が覆い、その背中からは巨大な蜘蛛の脚が八本生えていた。
そして、最後に蜘蛛の眼を模したかの様な丸い飾りが彼女の髪に飾られていた。
互いに仮面ライダーと蜘蛛型の怪人・・・蜘蛛女へと変身を完了させる少年と少女。
ライダーは蜘蛛女の姿に見入っていた。
彼女の姿は美しかった。そして何より一糸纏わぬ裸体、両腕と両脚を覆う、縞状の模様。
それはまるで衣服を纏わず、その手足をロンググローブ、オーバーニーソックスだけ着けただけの女性というべき様な煽情的な姿だった。
その姿に見入るライダーに蜘蛛女は語りかける。
少年の身体は強化スーツに包まれ、その顔をマスクが覆う。
対して少女の方はその身を包んでいた衣服が消え去り、美しい肢体が表わとなる。
少女の両手の指先から肘上、両足の爪先から膝上までを黒と黄の縞状の模様の毛の様な物が覆い、その背中からは巨大な蜘蛛の脚が八本生えていた。
そして、最後に蜘蛛の眼を模したかの様な丸い飾りが彼女の髪に飾られていた。
互いに仮面ライダーと蜘蛛型の怪人・・・蜘蛛女へと変身を完了させる少年と少女。
ライダーは蜘蛛女の姿に見入っていた。
彼女の姿は美しかった。そして何より一糸纏わぬ裸体、両腕と両脚を覆う、縞状の模様。
それはまるで衣服を纏わず、その手足をロンググローブ、オーバーニーソックスだけ着けただけの女性というべき様な煽情的な姿だった。
その姿に見入るライダーに蜘蛛女は語りかける。
「ねえ、綺麗でしょう?これが私の新しい姿だよ」
「他のライダー達も貴方の様に私の姿に見入っていたんだよ」
自慢げにライダーへと語りかける。
「そして、私の姿に見入ったまま、あっさりとやられちゃうんだよ」
そう言いながら、指先をライダーへと突き付ける。
そして、その指先から極細の糸がライダーに向けて射出された。
その糸から何とも言えぬ危険を感じ、避けるライダー。
ライダーに躱された、その糸は背後にあった鉄の柱に巻き付き、そしてあっさりと柱を切断していた。
そして、その指先から極細の糸がライダーに向けて射出された。
その糸から何とも言えぬ危険を感じ、避けるライダー。
ライダーに躱された、その糸は背後にあった鉄の柱に巻き付き、そしてあっさりと柱を切断していた。
鉄の柱を容易く切り裂く、極細の切断糸。ライダーはその切れ味に絶句していた。
(何て切れ味だ・・・あれだけは食らう訳にはいかない)
驚愕を押し殺しつつ、蜘蛛女を睨み付けるライダー。
そんなライダーを見ながら、蜘蛛女はライダーに微笑みかける。
そんなライダーを見ながら、蜘蛛女はライダーに微笑みかける。
「やっぱり、貴方は凄いね。今まで戦ったライダーは全員、最初の一撃で終わったのに」
「でもね。貴方も最後には他のライダーと同じになるの。私の糸で切り刻まれちゃうの」
狂った笑みを浮かべながら蜘蛛女は語り続ける。
「でもね、安心して。貴方の死体は私が愛してあげるから。ずっとずっと一緒にいてあげるから」
狂気に染まった表情で話ながら、次々と切断糸をライダーに向かって射ち続ける。
必死になって糸を避け続けるライダー。
戦いは抗着していた。
ライダーは蜘蛛女に近付けず、蜘蛛女の糸はライダーに躱され続ける。
必死になって糸を避け続けるライダー。
戦いは抗着していた。
ライダーは蜘蛛女に近付けず、蜘蛛女の糸はライダーに躱され続ける。
「もう・・・避けちゃ駄目」
少し苛立った様な声音でライダーに指先ではなく、手の平を向ける蜘蛛女。
その手の平からは極細の切断糸ではなく、高い粘性を持つ大量の糸が射出された。
切断糸と同じ様に躱すライダー。
だが、その糸はライダーが躱す寸前で網の様に拡がっていた。
その為、完全に躱し切れず、足に粘着糸が絡み付く。
その手の平からは極細の切断糸ではなく、高い粘性を持つ大量の糸が射出された。
切断糸と同じ様に躱すライダー。
だが、その糸はライダーが躱す寸前で網の様に拡がっていた。
その為、完全に躱し切れず、足に粘着糸が絡み付く。
「くっ!不味い!」
糸に足を捕られ、ライダーが転倒する。
そして隙を見せたライダーに向け、蜘蛛女は切断糸を射出する。
慌てて粘着糸を引き剥がし、地面を転がる様にして切断糸を避けるライダー。
だが、直撃こそ避けたものの、完全には躱し切れず、その糸はライダーの身体を擦っていた。
そして隙を見せたライダーに向け、蜘蛛女は切断糸を射出する。
慌てて粘着糸を引き剥がし、地面を転がる様にして切断糸を避けるライダー。
だが、直撃こそ避けたものの、完全には躱し切れず、その糸はライダーの身体を擦っていた。
「ぐあっ!」
切断糸の切れ味は凄まじく、擦っただけにも関わらず、ライダーの身体を強化スーツの上から傷つけていた。
「あは。残念。あと少しだったのに・・・」
ニコニコと笑いながら、話す蜘蛛女。
「でも、これで分かったよね?貴方じゃ私に勝てないんだよ」
そう言いながら、ライダーに切断糸と粘着糸を入り混ぜながら射ち続ける蜘蛛女。
対してライダーは変わらず、反撃すら出来ずに必死に躱し続けるだけだった。
対してライダーは変わらず、反撃すら出来ずに必死に躱し続けるだけだった。
(落ち着け・・・!今、彼女は調子に乗っている。そういう時こそ隙が出来る。今はチャンスを待つんだ)
自らにそう言い聞かせ、必死で糸を避け続けるライダー。
そして、そのチャンスはやってきた。
此迄の中で避け続けられてきた切断糸は周囲の壁や柱を切り刻んできた。
そしてその結果、周囲の壁や天井は脆くなり、ついにその一部が崩れ落ちる。
巻き込まれぬ様に互いに離れるライダーと蜘蛛女。
蜘蛛女が目を離した一瞬、ライダーは蜘蛛女の視界から消え去っていた。
そして、そのチャンスはやってきた。
此迄の中で避け続けられてきた切断糸は周囲の壁や柱を切り刻んできた。
そしてその結果、周囲の壁や天井は脆くなり、ついにその一部が崩れ落ちる。
巻き込まれぬ様に互いに離れるライダーと蜘蛛女。
蜘蛛女が目を離した一瞬、ライダーは蜘蛛女の視界から消え去っていた。
「えっ?どこ!?」
慌ててライダーを探す蜘蛛女。
ライダーは一瞬の間に蜘蛛女の背後へと回り込んでいた。
ライダーは一瞬の間に蜘蛛女の背後へと回り込んでいた。
「後ろっ・・・!?」
ライダーが自分の背後に回った事に気付く蜘蛛女。
(取った!今から振り向いて間に合わないはずだ!)
勝利を確信し一撃を見舞おうとするライダー。だが・・・
蜘蛛女は振り向く事はせず、丸みを帯びた女性らしい尻を突き出す。
そして、その尻から大量の糸が射出され、背後にいたライダーの全身へと絡み付いていった。
蜘蛛女は振り向く事はせず、丸みを帯びた女性らしい尻を突き出す。
そして、その尻から大量の糸が射出され、背後にいたライダーの全身へと絡み付いていった。
「なっ!?うわああぁっ!?」
糸に絡み付かれ、叫び声をあげるライダー。
その糸はライダーの全身に巻き付き、身体の自由を奪っていた。
そんなライダーの姿を見て、微笑みながら、語りかける蜘蛛女
その糸はライダーの全身に巻き付き、身体の自由を奪っていた。
そんなライダーの姿を見て、微笑みながら、語りかける蜘蛛女
「ふふっ。残念だったね」
そう言いながら、ライダーに近づく蜘蛛女。
糸に自由を奪われ、倒れ伏すライダーに近づいてゆく蜘蛛女。
そして、ライダーに背を向け、見せ付ける様に尻を突き出す。
そして、ライダーに背を向け、見せ付ける様に尻を突き出す。
「私ね。お尻からも糸が出るんだよ。ねえ?私のお尻からの糸、気持ち良い?」
微笑みながら問いかける蜘蛛女。
ライダーはそんな問いに答える余裕すらなく、必死に糸を引き千切ろうともがいていた。
ライダーはそんな問いに答える余裕すらなく、必死に糸を引き千切ろうともがいていた。
「気持ち良いかって聞いてるでしょ!」
怒った様な声音で再びライダーに向け、尻から糸を射ち出す蜘蛛女。
「くっ!」
ライダーは無様に地面を転がりながら、その糸を避ける。
「あはっ。凄く情けないね。女の子のお尻から逃げるなんて」
そんなライダーの姿を見て、嘲笑する蜘蛛女。
そして、そのまま嘲笑しながら、続けて糸を射ち出してゆく。
だが、ライダーはまだ諦めていなかった。
ギリギリで躱しつつも、少しずつ糸を引き千切っていく。
そして、完全に糸を引き千切り、そのまま、もの凄いスピードで蜘蛛女に突進していった。
だが、それも虚しく、ライダーの一撃は蜘蛛女の背中から生えている蜘蛛の脚によって防がれていた。
そして、そのまま嘲笑しながら、続けて糸を射ち出してゆく。
だが、ライダーはまだ諦めていなかった。
ギリギリで躱しつつも、少しずつ糸を引き千切っていく。
そして、完全に糸を引き千切り、そのまま、もの凄いスピードで蜘蛛女に突進していった。
だが、それも虚しく、ライダーの一撃は蜘蛛女の背中から生えている蜘蛛の脚によって防がれていた。
「ねえ。何度も言ってるよね?私には勝てないって」
「格闘戦に持ち込めば勝てるって思った?」
そう言いながら、蜘蛛女は背中の蜘蛛の脚を不気味に蠢かす。
その巨大な蜘蛛の脚はライダーをきつく締め付け、そしてその怪力から繰り出される一撃でライダーの身体を穿っていく。
「ぐあああぁっ!」
身体を襲う激痛に絶叫するライダー。
そんなライダーに対し、子供を諭すかの様に語りかける蜘蛛女。
そんなライダーに対し、子供を諭すかの様に語りかける蜘蛛女。
「ねえ。これで分かったよね。貴方より私の方が強いの」
「だから、大人しく殺されて?大丈夫だよ。貴方の死体は一生、大切にしてあげるから」
だが、ライダーはそれを拒絶する。
「ま・・・まだだ・・・まだ、諦めてたまるか・・・!」
「ふうん・・・まだ諦めないんだ・・・じゃあ、良いよ。貴方の心、折ってあげる」
「見せ付けてあげる。貴方と私の力の差を。貴方じゃ私の動きを捉える事も出来ないって事を」
そう言うな否や、両手、そして尻から粘着糸を出し、周囲に張りつける。
その糸の駆使し、あるいは自らの足場とし、縦横無尽にライダーの頭上を駆け巡ってゆく。
その糸の駆使し、あるいは自らの足場とし、縦横無尽にライダーの頭上を駆け巡ってゆく。
「ねえ?私のこの動き、貴方に捉え切れる?」
そう問いかけながら、縦横無尽、変幻自在の動きでライダーを翻弄する蜘蛛女。
ライダーはその動きを捉える事すら出来なかった。
少しずつ、ライダーの身体を傷つけてゆく蜘蛛女。
そして、ライダーは遂に膝を付く。
そんなライダーを見て、嘲笑する蜘蛛女
ライダーはその動きを捉える事すら出来なかった。
少しずつ、ライダーの身体を傷つけてゆく蜘蛛女。
そして、ライダーは遂に膝を付く。
そんなライダーを見て、嘲笑する蜘蛛女
「ふふ、さすがにこれで分かったよね?貴方じゃ私には絶対適わないって事が」
「じゃあ、そろそろ終わりにするね。このまま潰してあげる」
そう言い放ち、空中からライダーに向かい飛び掛かる蜘蛛女。
重力を味方につけた彼女は強烈なヒッププレスでライダーを押し潰す。
重力を味方につけた彼女は強烈なヒッププレスでライダーを押し潰す。
「うぶっ!」
顔面を尻で敷き潰され、声にならない悲鳴をあげるライダー。
蜘蛛女はそんな声を聞きながら愉快そうに尻を強く押し付ける。
蜘蛛女はそんな声を聞きながら愉快そうに尻を強く押し付ける。
「あっはぁ・・・敷いちゃったぁ・・・」
恍惚した表情でグリグリとライダーの顔に尻を押し付ける。
対するライダーは必死に藻掻きながら、蜘蛛女の尻を押し退けようとする。しかし・・・
対するライダーは必死に藻掻きながら、蜘蛛女の尻を押し退けようとする。しかし・・・
「駄目だよ。逃がしてあげない。もっと私のお尻で苦しめてあげる」
そう言いながら力を込める蜘蛛女。
そして、ライダーの顔に押し付けられた彼女の尻から、糸が放出され、敷き潰したライダーの顔を糸が包み込んでゆく。
やがて、糸の放出を終えた蜘蛛女は満足そうな表情でライダーの顔が退いた。
ライダーの顔は粘着糸で覆い尽くされていた。
それにより、視界と、そして呼吸を奪われたライダーはのたうち回っていた。
そして、ライダーの顔に押し付けられた彼女の尻から、糸が放出され、敷き潰したライダーの顔を糸が包み込んでゆく。
やがて、糸の放出を終えた蜘蛛女は満足そうな表情でライダーの顔が退いた。
ライダーの顔は粘着糸で覆い尽くされていた。
それにより、視界と、そして呼吸を奪われたライダーはのたうち回っていた。
必死で糸を引き剥がそうとのたうち回るライダー。
蜘蛛女はそんなライダーの姿を愉快そうに見つめていた。
呼吸困難に陥りつつも、何とか糸を引き剥がす事が出来たライダー。
だが、それも束の間。
やっとの事で視界と呼吸を取り戻したライダーの目の前に蜘蛛女が接近していた。
蜘蛛女はそんなライダーの姿を愉快そうに見つめていた。
呼吸困難に陥りつつも、何とか糸を引き剥がす事が出来たライダー。
だが、それも束の間。
やっとの事で視界と呼吸を取り戻したライダーの目の前に蜘蛛女が接近していた。
「今度は抱き締めてあげるね」
そう言いつつ、ライダーを背中の蜘蛛の脚で拘束する。
すでに息も絶え絶えなライダーは躱す事すら出来ずに、あっさりと捕まる。
全身を締め付ける蜘蛛女の抱擁。
蜘蛛の脚がライダーの身体へと食い込んでいく。
全身が軋む音が聞こえる。
すでに息も絶え絶えなライダーは躱す事すら出来ずに、あっさりと捕まる。
全身を締め付ける蜘蛛女の抱擁。
蜘蛛の脚がライダーの身体へと食い込んでいく。
全身が軋む音が聞こえる。
「あはっ、大好きだよ。もう離さないから」
狂気に満ちた声で締め付けてくる蜘蛛女。
ライダーの意識が遠退いていく。
ライダーの意識が遠退いていく。
(あ、が・・・このままじゃ・・・)
すでに満身創痍で、心は折れつつあった。
狂った様に呟く蜘蛛女を見て、彼女に対する恐怖、怒り、申し訳無さ、様々な感情が心に入り乱れる。
何故、こんな事になったのだろう?
自分が彼女の想いに答えていてれば、こんな事にはならなかったのだろうか?
溢れてくるのは疑問と後悔。そして怒り。
彼女に対して、何かを囁いたマザーに対しての怒り。そんなマザーの囁きに乗り、無関係な故郷の人々を躊躇いもなく殺した少女への怒り。そして何よりもふがい無い自分への怒りだった。
そして、その怒りは戦う為の力を取り戻させる。
ライダーの全身に力が漲る。
そして、ライダーは全身を拘束する蜘蛛の脚を引き剥がしていった。
序々に拘束を解いていくライダーに驚く蜘蛛女。
狂った様に呟く蜘蛛女を見て、彼女に対する恐怖、怒り、申し訳無さ、様々な感情が心に入り乱れる。
何故、こんな事になったのだろう?
自分が彼女の想いに答えていてれば、こんな事にはならなかったのだろうか?
溢れてくるのは疑問と後悔。そして怒り。
彼女に対して、何かを囁いたマザーに対しての怒り。そんなマザーの囁きに乗り、無関係な故郷の人々を躊躇いもなく殺した少女への怒り。そして何よりもふがい無い自分への怒りだった。
そして、その怒りは戦う為の力を取り戻させる。
ライダーの全身に力が漲る。
そして、ライダーは全身を拘束する蜘蛛の脚を引き剥がしていった。
序々に拘束を解いていくライダーに驚く蜘蛛女。
「嘘・・・!?まだ、こんな力を・・・!」
再び、拘束しようと襲いくる蜘蛛の脚。しかし、ライダーはその漲る力で蜘蛛の脚を引き千切っていた。
「あああああぁっ!」
痛みの余り、絶叫する蜘蛛女。
引き千切られた背中の脚からは青黒い血が吹き出していた。
引き千切られた背中の脚からは青黒い血が吹き出していた。
「くっ・・・!この、よくも・・・!」
叫びつつ、糸を射ち出そうと手をかざす蜘蛛女。
だが、それよりも早く、ライダーは蜘蛛女の両の手を掴み、そして握り潰していた。
だが、それよりも早く、ライダーは蜘蛛女の両の手を掴み、そして握り潰していた。
「あああああぁぁー!」
先の悲鳴を超える絶叫をあげる蜘蛛女。
慌ててライダーから距離を取り、尻から糸を射ち出し、動きを封じようとする。
しかし、戦う力を取り戻したライダーにとって、その糸を避けるのは容易い事だった。
慌ててライダーから距離を取り、尻から糸を射ち出し、動きを封じようとする。
しかし、戦う力を取り戻したライダーにとって、その糸を避けるのは容易い事だった。
「くっ・・・!これなら・・・!」
糸の射出でライダーを止めるのが難しい事に気付いた蜘蛛女はライダーを翻弄した動きをしようと尻から糸を放出し壁に張りつけていく。
しかし、両手を潰され、尻からの糸しか使えない今の蜘蛛女の動きは、単調な物だった。
尻からの糸を使い、ライダーの頭上から強襲する蜘蛛女。
彼女は再び、ライダーを尻で敷き潰そうとヒッププレスを仕掛ける。
だが、単調な動きが通じるはずもなく、あっさりとライダーに躱され、地面に尻を激しく打ち付け、隙を見せる事になった。
態勢を崩した蜘蛛女にライダーの渾身の蹴りが炸裂する。
そして、蜘蛛女は大きく吹き飛ばされ、壁に叩き付けられる。
ボロボロとなった蜘蛛女に近付いていくライダー。
蜘蛛女は怯えた様な表情でライダーを見上げながら、問い掛ける。
しかし、両手を潰され、尻からの糸しか使えない今の蜘蛛女の動きは、単調な物だった。
尻からの糸を使い、ライダーの頭上から強襲する蜘蛛女。
彼女は再び、ライダーを尻で敷き潰そうとヒッププレスを仕掛ける。
だが、単調な動きが通じるはずもなく、あっさりとライダーに躱され、地面に尻を激しく打ち付け、隙を見せる事になった。
態勢を崩した蜘蛛女にライダーの渾身の蹴りが炸裂する。
そして、蜘蛛女は大きく吹き飛ばされ、壁に叩き付けられる。
ボロボロとなった蜘蛛女に近付いていくライダー。
蜘蛛女は怯えた様な表情でライダーを見上げながら、問い掛ける。
「私を・・・殺すの・・・?」
子供の様に怯えた表情と声。
その姿を見たライダーに迷いが生じる。
元々、誰よりも守りたかったはずの少女。
自分は彼女を守りたくてライダーになった。それが彼女を殺してしまうのは本末転倒ではないか?
彼女を殺さず、一緒に生きるのが幸せではないか?
ふと、甘い誘惑が心を過る。
その姿を見たライダーに迷いが生じる。
元々、誰よりも守りたかったはずの少女。
自分は彼女を守りたくてライダーになった。それが彼女を殺してしまうのは本末転倒ではないか?
彼女を殺さず、一緒に生きるのが幸せではないか?
ふと、甘い誘惑が心を過る。
(いや・・・やっぱり駄目だ・・・)
自問自答の末、彼はその考えを否定する。
彼女は人間を下等な存在と言い放っていた。人間を殺した事に何の躊躇いも後悔も持っていなかった。
自分も同じ人間であったはずなのに。
おそらく、彼女を改心させるのは難しいだろう。
そして、彼女はすでに多くの人間やライダー達を殺している。
仮に彼女が改心したとしても、周りの人々は彼女を決して許さないだろう。
だったら、自分の手で彼女を楽にしてやるのが一番正しい選択ではないか?
彼女は人間を下等な存在と言い放っていた。人間を殺した事に何の躊躇いも後悔も持っていなかった。
自分も同じ人間であったはずなのに。
おそらく、彼女を改心させるのは難しいだろう。
そして、彼女はすでに多くの人間やライダー達を殺している。
仮に彼女が改心したとしても、周りの人々は彼女を決して許さないだろう。
だったら、自分の手で彼女を楽にしてやるのが一番正しい選択ではないか?
「ああ、僕は君を殺すよ」
彼女の問いに対し、そう答えるライダー。
「そう・・・」
ライダーの答えを聞き、悲しそうな声で俯く蜘蛛女。
そんな彼女の姿を見て、罪悪感を感じるライダー
そんな彼女の姿を見て、罪悪感を感じるライダー
「僕を恨んでくれて良い。君がそうなった原因は僕にあるんだから」
「もし、マザーを倒し、全てが終わったら、僕も君の下へと逝くよ。だから・・・」
そう言いながら、とどめを刺そうと蜘蛛女に近付くライダー。
そして、蜘蛛女は顔を上げる。その顔は・・・
そして、蜘蛛女は顔を上げる。その顔は・・・
笑顔だった。
「油断大敵だよ」
笑顔でそう告げる蜘蛛女
そして、彼女の両の乳房がぷるん!と震えたかと思うと、その先端から二本の極細の糸が射出され、ライダーの両腕に絡み付き、一瞬の内に切断していた。
そして、彼女の両の乳房がぷるん!と震えたかと思うと、その先端から二本の極細の糸が射出され、ライダーの両腕に絡み付き、一瞬の内に切断していた。
「え・・・?あ・・・?」
何が起きたか理解出来ず、呆然とするライダー。
「あ・・・あ・・・うわああぁっ!」
そして自分に起きた事を理解し、絶叫する。
蜘蛛女の両乳首から放たれた切断糸が自分の両腕を切断したのだという事に。
蜘蛛女の両乳首から放たれた切断糸が自分の両腕を切断したのだという事に。
両腕を切断されたショックで呆然としているライダーに嬉しそうに話かける蜘蛛女。
「ねえ、貴方もライダーなんだから、知らない訳じゃないよね?」
「おっぱいは私達、女性怪人にとって最大武器だって事を」
そう言いながら、両の乳房を震わせ、切断糸を射出する。
射ち出されたその糸はライダーの身体を切り裂いていく。
ショックを受け、呆然としているライダーに糸を直撃させ、その命を奪う事は簡単であろうに、蜘蛛女は糸を直撃させずに、わざと擦る様に当て、少しずつライダーの身体を切り裂いていく。
射ち出されたその糸はライダーの身体を切り裂いていく。
ショックを受け、呆然としているライダーに糸を直撃させ、その命を奪う事は簡単であろうに、蜘蛛女は糸を直撃させずに、わざと擦る様に当て、少しずつライダーの身体を切り裂いていく。
「お母さまと牛型怪人の持つあらゆる攻撃を弾き返し、様々の効果の母乳を放つ攻防一体の爆乳。毒針を生み出し、それを射ち出す蜂型怪人の胸。相手を幻惑し同時に能力を低下させる薫りを放つ植物型怪人の胸についた花。他にもいっぱいあるよ」
「貴方達ライダーはそういった女性怪人のおっぱいの前に敗北していったのに、その事を忘れて、油断していたんだね」
「それとも、蜘蛛型の私にはおっぱいを使った攻撃は無いとでも思ってた?」
そう言いながら、何度も乳房を震わしながら糸を射ち出す蜘蛛女。
その表情は愉悦に満ちていた。
そして、未だショックから戻らないライダーの身体は次々と糸で切り刻まれていく。
そんなライダーの姿を見て蜘蛛女は嘲笑する。
その表情は愉悦に満ちていた。
そして、未だショックから戻らないライダーの身体は次々と糸で切り刻まれていく。
そんなライダーの姿を見て蜘蛛女は嘲笑する。
「ねえ、避けないの?もう諦めたの?それともおっぱいを使った攻撃だからわざと避けないのかな?」
蜘蛛女は見下す様に微笑むと、そのまま言い放つ。
「だとしたら、色々と納得出来るんだけどな。何でライダー達がおっぱいに手も足も出ずに負けていったのか」
「ライダー達は弱いじゃなくて、変態さんなんだね。おっぱいが大好きで自ら喜んで食らいにいって負けるんだよね」
そう言いながら嘲笑する。
「ねえ、知ってる?最初の仮面ライダーも変態さんだったって話だよ。お母さまのおっぱいにあらゆる攻撃を弾かれ、最後は全身母乳塗れにされて、お母さまに不様に犯されて負けていったんだよ」
そして、彼女は嫐る様に胸から糸を射ち出し、ライダーを切り刻んでゆく。
既にライダーは戦意を失っていた。
油断により、両腕を失い、そして何度も切り刻まれ、その身体はまともに動く事すら出来なくなっていた。
そんなライダーを見て、蜘蛛女は嬉しそうに告げる。
油断により、両腕を失い、そして何度も切り刻まれ、その身体はまともに動く事すら出来なくなっていた。
そんなライダーを見て、蜘蛛女は嬉しそうに告げる。
「あは。じゃあ、とどめを刺してあげるね。貴方の死体は私が一生をかけて愛してあげるから」
そう言って、ライダーに近付いていく蜘蛛女
そして、ライダーの眼前には仄かに膨らみ、ぴっちりと閉じた割れ目が突き付けられていた。
彼女のライダーの眼前に自らの女性器を突き付けていた。
「あ・・・」
その女性器を見つめ、思わず声をあげるライダー。
見上げると蜘蛛女が顔を紅らめながら、語りかけてきた。
見上げると蜘蛛女が顔を紅らめながら、語りかけてきた。
「最期は私の取っておきを見せてあげるね」
「私ね、おっぱいだけじゃなくて、こんなえっちな処からも糸を出せるんだよ」
その言葉の意味を理解するよりも早く、彼女の閉じた割れ目がくぱぁと開いたかと思うと、その奥から一本の糸が射ち出され、ライダーの首へと巻き付いていた。
「うふふ、もうこれでお仕舞いだね。私がちょっとお股に力を入れたら貴方の首は落ちちゃうんだよ」
そう言って、蜘蛛女は微笑みながら、ライダーを見下ろす。
ライダーは既に声を出す事が出来なかった。
彼は唯、呆然としたように蜘蛛女の性器を見つめている。
ライダーは既に声を出す事が出来なかった。
彼は唯、呆然としたように蜘蛛女の性器を見つめている。
「ふふ、嬉しいな。私のえっちな処をそんな食い入る様に見つめてくれるなんて」
そう言いながら蜘蛛女は自らの腰を少しずつ揺らしていく。
それに合わせ、巻き付いた糸はライダーの首筋に食い込んでいく。
そして、ライダーの顔に自らの女性器を押しつけんばかりに突き出す。
次の瞬間、ライダーの首は音もなく切断されていた。
それに合わせ、巻き付いた糸はライダーの首筋に食い込んでいく。
そして、ライダーの顔に自らの女性器を押しつけんばかりに突き出す。
次の瞬間、ライダーの首は音もなく切断されていた。
こうしてまた一人、ライダーは女性怪人の前に敗北していくのだった。
《完》