エクター卿
名前:Sir Ector
デビュー:『
王様の剣』(1963年)
概要
ロンドンに住む恰幅の良い男性。
ワート(後のアーサー王)の養父。息子に
ケイがいる。孤児のワートを働かせている。
『ハリー・ポッター』の作者J・K・ローリングは、ハリーのインスピレーションの源流にはアーサー王の物語があると説明している。アーサーの養父であるエクター卿には「容姿、魔法が嫌い、実の子を贔屓する」などの点で、ハリーの養父バーノン・ダーズリーとの共通点が多く指摘されている。
エピソード
スワヴィージ城の主エクター卿は息子の
ケイから養子の
ワートが危険な森に一人で矢を探しに行ったと知り心配する。無事城へ戻ってきたワートは魔法使いの老人
マーリンと気むずかし屋のフクロウの
アルキメデスを連れて帰ってきた。未来を予知するマーリンはワートの家庭教師を引き受け、ワートは里親の
エクター卿の
スワヴィージ城へとマーリンを連れて帰る。エクターは魔法をよく思っておらずマーリンがワートの家庭教師をすることに拒否しようとするが、マーリンの吹雪の魔法を恐れ、北西の塔を貸し出すことにする。
その晩、エクターの友人
ペリノー卿が城を訪問し、
ロンドン*で開催される馬上試合トーナメントで次の王を決めるという知らせを持ってきて、ケイが出場に意欲を見せる。ワートもケイの従者としてロンドンへ行けることになった。
ワートはマーリンの魔法を用いた家庭教師を受けるが、エクターは彼の話を信じようとせず嘘をついた罰として皿洗いをさせる。その皿洗いを魔法でサボったことを知ると、ワートをケイの従者から外してしまう。
クリスマス*になり、騎士となったケイの従者ホブスがおたふく風邪にかかってしまい、エクターはワートをケイの従者として復帰させる。新年になり、エクター、ケイ、ペリノー卿、ワート(と同行したアルキメデス)は馬上試合トーナメントに参加するためロンドンを訪れる。ケイの試合直前、ケイの剣を宿屋に忘れてきたことに気付いたワートとアルキメデスは宿屋に戻る。ワートが持ってきたのは、その剣が抜いた者を次の王と定める「王様の剣(
エクスカリバー)」であった。トーナメントは中断され、再び力自慢たちが剣を抜こうとと試みるが、やはり抜けない。ペリノー卿と
ブラック・バートに促されたワートは王様の剣を抜けることを証明した。ワート(アーサー)は「アーサー王、万歳!」と讃えられ、エクターはこれまでの非礼を詑び、ケイもアーサーにひざまずいた。
登場作品
1960年代
声
最終更新:2023年12月25日 00:38