王様の剣
ストーリー
国王が天に召され、世継ぎをめぐって争いが始まった。国は乱れるが奇跡が起き、石の台に刺さった王様の剣が現れる。その台には「これなる剣を石の台より引き抜きし者があらば、その者こそ真のイギリスの王である。」と書かれていた。力自慢が集いその剣を抜こうとするが、誰にも抜くことはできず、いつしか王様の剣は忘れ去られてしまう。
数年後、12歳の孤児ワート(本名:アーサー)は、乳兄弟
ケイの狩猟に同行するも足手まといになってしまう。ワートは森の中へ屋を探しに行き、コテージに迷い込み、魔法使いの老人
マーリンと気むずかし屋のフクロウ、
アルキメデスに出会う。 未来を予知するマーリンは、彼がワートの家庭教師となることを告げ、ワートは里親の
エクター卿の城へと走って帰る。エクターは魔法をよく思っておらず、マーリンの家庭教師を拒否する。しかし、マーリンが魔法で吹雪を起こし、身の危険を感じたエクターは城の塔を貸し出すことにする。
ある日、エクターの友人
ペリノー卿がやってくる。彼は、ロンドンで開催される馬上試合トーナメントで、次の王を決めるという知らせを持ってきて、ケイが出場に意欲を見せる。
その後、マーリンの魔法を用いたレッスンが始まり、ワートは思いがけない経験を経ることで知識を身に着けていく。
概要
ディズニーの長編アニメーション映画第18作。
ウォルト・ディズニーの生前に公開されたこの類としては最後の作品となった。(実写+アニメも含めると、『
メリー・ポピンズ』(1964年)がラスト。)
アーサー王伝説を題材にした作品だが、
アーサー王をやせっぽちの少年にしたり、
マーリンをひょうきんなじいさんにしたり、似つかわしくないジャズ・ナンバーを挿入したことで、イギリスからの評価は芳しいものではなかった。しかし、アメリカからは「ディズニーらしいアレンジ」としては見事に成功した一作であるとの評価が多い。実際、このBGMは作曲賞にノミネートされている。
また、この映画からリサイクルされたシーンもある。城の2匹の犬(『
ジャングル・ブック』(1967年))、リス(ワート)が木を飛びあがるシーン(『
きつねと猟犬』(1981年))、矢を取りに森へ落ちるシーン(『
コルドロン』(1985年))などが該当する。
初公開は1963年12月25日。それ以降、1972年12月22日に再公開されている。1983年3月25日の再公開では『
プーさんとイーヨーのいち日』(1983年)が併映された。
『
2分の1の魔法』(2020年)の
グレックリンの質屋の近くにある「The Sword in the Scone」は本作の原題『The Sword in the Stone』のパロディ。
歴史
ピートは脚本を書くに当たり、様々な神話や伝説が混ざる複雑さに苦戦した。ウォルトの添削を経て、劇的な側面を強調することで脚本を完成させた。
キャスティング
マーリンの声優として、監督のライザーマンは70人もの俳優をリストアップしていた。スタッフたちはマーリンの声にエキセントリックさを求めており、元々
アルキメデス役を打診されていた
カール・スウェンソンが適任として選ばれることとなった。
キャスト
- 初公開版:1964年7月18日公開。
- ソフト版:1984年ごろ制作。ビデオ用に新録。※DVD・VHS収録
スタッフ
情報集計中…
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オブジェクト
ロケーション
楽曲
最終更新:2025年03月20日 00:52