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アリス

名前:Alice
デビュー:『ふしぎの国のアリス』(1951年)

概要

金髪でブルーのドレスと白いエプロンを身に付けた空想好きな12歳ぐらいの女の子。家庭教師役のアリスの姉の授業もうわのそらで聞いており、いつもあべこべでへんてこな自分だけの不思議の国を夢見ている。猫のダイナを飼っている。

ある日、白うさぎがチョッキを着て懐中時計を持ち、あわてている様を目撃し、好奇心で追いかけて行ったことで不思議の国に迷い込んでしまう。そこでおかしな住人たちに振り回されながらも、おかしな世界を満喫する。

イギリス作品の映画化においてはアメリカ風になりすぎることが批判されやすいディズニーだが、アリスの声優捜しは「イギリスの観客を納得させられること」を条件に、こだわって選出された。結果、当時12歳の子役キャサリン・ボーモントに白羽の矢が立った。古典映画のキャラクターは人間の役者が演技したものをスケッチしていくという手法が取られていたが、アリスはボーモント本人がモデルを担当。彼女は成人後も、派生作品も含めて50年以上アリスの声を演じた。

エピソード

ふしぎの国のアリス

アリスは、静かな川のほとりでアリスの姉と歴史の勉強をしていたが、アリスには退屈でたまらない。飼い猫のダイナに自分だけの世界である不思議の国について聞かせているアリスの前に、白うさぎが通りかかる。白うさぎはチョッキを着て、懐中時計を持っていた。あわてている白うさぎを追って、アリスはほら穴に飛び込んでしまう。地下まで降りると、そこには小さなドアがあり、ドアノブが居た。あらゆる手を尽くしても、ドアが小さすぎたために通ることはできない。悲しくなったアリスは大粒の涙を流し始める。ドアノブに言われた通り、小さくなる薬を飲んだアリスは、涙の海に流され、ドアノブの口を通って、ドアを通り抜ける。

ドアの先は大きな海があり、砂浜ではドードー鳥をリーダーとする『ぐるぐるレース』が行われていた。そこで白うさぎを目撃したアリスはあわてて後を追う。白うさぎを見失ったアリスの前にトゥイードルディートゥイードルダムの双子に引き留められ、『セイウチと大工』の話を聞かされる。なんとか二人の長話から逃げ出したアリスは白うさぎの家を見つける。そこで、不思議なお菓子を食べたアリスの体が巨大化し、家に引っ掛かってしまう。白うさぎはアリスを怪物だと思い、ドードー鳥に助けを求める。ドードー鳥が家ごと怪物(アリス)をいぶそうとし始める。アリスは何かを食べれば元の大きさに戻れると考え、庭のニンジンをかじる。すると、アリスはとても小さくなり、再び走って行った白うさぎを追って巨大な庭に迷い込む。

そこでアリスは意地悪な花にあい、雑草扱いされてしまう。その場を出たところでタバコをふかすキャタピラに会い、体の大きさが変わるキノコを手に入れる。

タルジーの森に出たアリスは道に迷ったところでチェシャ猫に会う。不思議な言葉を言い残すチェシャ猫は、白うさぎを探すにはマッドハッターマーチ・ヘアーに聞くと良いと助言する。

アリスはマッドハッター、マーチ・ヘアー、ドーマウス*のお茶会(マッド・ティー・パーティー*)に出席し、白うさぎと会う。しかし、また見失ってしまい、森の中で迷子になってしまう。泣きながら、自分の好奇心を反省したアリスのもとに再び現れたのはチェシャ猫だった。彼は、ハートの女王の城へ案内する。

アリスはわがままなハートの女王からクロッケーのゲームに誘われる。しかし、ハートの女王はインチキを連発する。この様子を面白がったチェシャ猫は良い気になっているハートの女王を怒らせてみよう、とハートの女王を転ばせてしまう。アリスはハートの女王に疑われ、死刑にされかけるが、ハートの王の提案で裁判を受けることになる。ハートの女王の裁判はもちろん普通に行われるはずもなく、アリスはハートの女王の機嫌を損ねたため、死刑を宣告される。アリスは今までに出会ったふしぎの国の住人たちに会いながらも逃げ続け、最初に会ったドアノブのもとまで戻ってくる。

ドアノブは「錠がかかっているので開けられない」と言うが、実際にアリスは既に外の世界にいる、と告げる。アリスはドアノブ越しに現実の世界で眠る自分の姿を見つけ、ふしぎの国が夢であることを悟る。アリスは自分に「起きて!」と念じ続ける。アリスは姉の声で目を覚ます。姉はアリスにあきれ、お茶の時間にしましょう、とアリスを連れて家へ帰って行った。

ハウス・オブ・マウス ミッキーとディズニーのなかまたち*

マッドハッターと来店していることが多い。パンチートの大叔母の旧姓がアリスだというシーンで、マッドハッターに笑われていた。体のサイズを変えるボトルを飲むシーンも登場する。デイジーダックと話すシーンでは吹替版における土井美加の一人二役が実現している。

その他

ミッキーマウスのワンダフル・スプリング』の第2話に登場。春のクロッケーを楽しんでいるところ、花に悩まされている。

ワンス・アポン・ア・スタジオ 100年の思い出』では、写真撮影の前にミッキーマウスがみんなに号令をかけている場面から登場。

ゲーム

ミッキーマウス 不思議の国の大冒険

ミッキーマウスミニーマウスハートの女王(海外版ではマレフィセント)に囚われたアリスを救い出す冒険に出る。

Villains' Revenge

ハートの女王によって物語が書き換えられ、アリスの首がはねられてしまう。文字通り首のないアリスのために、プレイヤーとジミニー・クリケットはアリスの首を見つけ出して、再び彼女の身体にくっつけてあげなければならない。

Kinect: ディズニーランド・アドベンチャーズ

ファンタジーランドの自身のアトラクション『マッド・ティー・パーティー*』『不思議の国のアリス』の前で会うことのできるグリーティングキャラクターとして登場。主人公にお気に入りのリボン捜しを依頼する。アリスは『不思議の国のアリス』のアトラクションパートにも登場、ハートの女王とのクロッケー対決やティーパーティーのシーンで姿を見せている。

ディズニー エピックミッキー2 二つの力

フロートヤード白うさぎの家に嵌った巨大なアリスのフロートが廃棄されている。

ディズニー マジックキングダムズ

期間限定の『ふしぎの国のアリス』のイベントに登場。

ディズニー ツイステッドワンダーランド

1章のユウの夢の中に登場。トランプ兵のバラ塗りを手伝ったり、ハートの女王の不当な裁判にかけられている姿が映し出されていた。

グリムリドル・ローズハートに対し「オマエはおこりんぼでワガママで食べ物を粗末にする暴君」と言い放つ場面はアリスのハートの女王への発言の引用である。

アリスは下記エピソードに登場する。

  • EPISODE1 真紅の暴君
    • 1-1 真夜中ハンギング!
    • 1-15 単独レギオン!
    • 1-21 無鉄砲デュエル!

KH

キングダム ハーツ

ワンダーランドに登場。この世界に迷い込んだアリスはハートの女王のハートを盗んだ容疑で不当な裁判にかけられてしまう。通りかかったソラドナルドダックグーフィーが彼女の無罪を主張したことで裁判は一時中断となり、ソラたちは証拠集めに奔走する。無実の証明に成功したソラたちだが、ハートの女王の怒りを買いトランプ兵たちに襲われる。トランプ兵を退けるソラたちだが、その間にアリスは何者かにさらわれてしまう。

ディープジャングルクリア後、ワンダーランドを既にクリアしていた場合は、アリスがホロウバスティオンに囚われていたことが判明するイベントシーンが挿入される。ワンダーランド未クリアの場合は白雪姫に差し替えとなる。

ホロウバスティオンではセブンプリンセスとして、他の6名とともに大広間に囚われていた。マレフィセントの号令で彼女たちの心が抜き取られ、人の心のキーブレード闇へと通じる鍵穴が出現する。しかし、カイリの心が欠落していたため鍵穴は不完全なままだった。ソラが自分の心に眠るカイリの心を解放し、鍵穴が完成する。闇の力を抑え込むプリンセスたちのもとに、ソラ、ドナルド、グーフィーが再訪した。プリンセスたちの頼みを聞き入れて鍵穴の封印に成功する。プリンセスたちはエンド・オブ・ザ・ワールドへと逃げ込んだ黒幕アンセムを追うソラに炎の力をプレゼントした。

キングダム ハーツ チェイン オブ メモリーズ / キングダム ハーツ Re:チェイン オブ メモリーズ

「ソラ編」ではソラの記憶から生まれた幻のワンダーランドに幻のアリスが登場。

ハートの女王に記憶を盗んだ容疑で裁判にかけられていたところ、通りかかったソラが身代わりになってくれて逃げ出す。森でソラと再会したアリスはチシャ猫から意味ありげな言葉をかけられる。不思議な部屋でハートの女王とトランプ兵に追い詰められたソラとアリスたちだが、チシャ猫の言葉にヒントを得たアリスが機転を利かせてハートの女王の怒りを収めることに成功する。

キングダム ハーツ コーデッド / キングダム ハーツ Re:コーデッド

データの世界のワンダーランドに登場。バグの影響で記憶を失ったアリスが登場。

テーマパーク

ファンタジーランドに登場する。

ミッキーマウス・レビュー」では、花たちと共演し『ゴールデン・アフタヌーン』を歌唱していた。

NHK紅白歌合戦出場履歴

第73回(2022年) 君の願いが世界を輝かす*

登場作品

1950年代


1958年
不思議の国のアリス* ※ディズニーランド

1970年代

1971年
ミッキーマウス・レビュー ※マジック・キングダム

1972年
The Mouse Factory*

1980年代


1990年代



1999年
Villains' Revenge

2000年代






2010年代






2017年
ディズニー マジックキングダムズ ※ver2.5.0:2017年10月追加

2019年
Disney Heroes: Battle Mode ※ver1.8:2019年3月追加

2020年代






テーマパークではキャサリン・クレシダが担当した音声もある。


実写

The Mouse Factory*』に登場する。

実写映画『アリス・イン・ワンダーランド』では、アリス・キングスレーとして登場する。演じるのは、ミア・ワシコウスカ / 安藤瞳(劇場公開版)、坂本真綾(フジテレビ版)。

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キャラクター
最終更新:2024年12月05日 00:44