アリス
概要
金髪でブルーのドレスと白いエプロンを身に付けた空想好きな12歳ぐらいの女の子。家庭教師役の
アリスの姉の授業もうわのそらで聞いており、いつもあべこべでへんてこな自分だけの不思議の国を夢見ている。猫の
ダイナを飼っている。
ある日、
白うさぎがチョッキを着て懐中時計を持ち、あわてている様を目撃し、好奇心で追いかけて行ったことで不思議の国に迷い込んでしまう。そこでおかしな住人たちに振り回されながらも、おかしな世界を満喫する。
イギリス作品の映画化においてはアメリカ風になりすぎることが批判されやすいディズニーだが、アリスの声優捜しは「イギリスの観客を納得させられること」を条件に、こだわって選出された。結果、当時12歳の子役
キャサリン・ボーモントに白羽の矢が立った。古典映画のキャラクターは人間の役者が演技したものをスケッチしていくという手法が取られていたが、アリスはボーモント本人がモデルを担当。彼女は成人後も、派生作品も含めて50年以上アリスの声を演じた。
エピソード
アリスは、静かな川のほとりで
アリスの姉と歴史の勉強をしていたが、アリスには退屈でたまらない。飼い猫の
ダイナに自分だけの世界である
不思議の国について聞かせているアリスの前に、
白うさぎが通りかかる。白うさぎはチョッキを着て、懐中時計を持っていた。あわてている白うさぎを追って、アリスはほら穴に飛び込んでしまう。地下まで降りると、そこには小さなドアがあり、
ドアノブが居た。あらゆる手を尽くしても、ドアが小さすぎたために通ることはできない。悲しくなったアリスは大粒の涙を流し始める。ドアノブに言われた通り、小さくなる薬を飲んだアリスは、涙の海に流され、ドアノブの口を通って、ドアを通り抜ける。
ドアの先は大きな海があり、砂浜では
ドードー鳥をリーダーとする『
ぐるぐるレース』が行われていた。そこで白うさぎを目撃したアリスはあわてて後を追う。白うさぎを見失ったアリスの前に
トゥイードルディーと
トゥイードルダムの双子に引き留められ、『
セイウチと大工』の話を聞かされる。なんとか二人の長話から逃げ出したアリスは白うさぎの家を見つける。そこで、不思議なお菓子を食べたアリスの体が巨大化し、家に引っ掛かってしまう。白うさぎはアリスを怪物だと思い、ドードー鳥に助けを求める。ドードー鳥が家ごと怪物(アリス)をいぶそうとし始める。アリスは何かを食べれば元の大きさに戻れると考え、庭のニンジンをかじる。すると、アリスはとても小さくなり、再び走って行った白うさぎを追って巨大な庭に迷い込む。
そこでアリスは意地悪な花にあい、雑草扱いされてしまう。その場を出たところでタバコをふかす
キャタピラに会い、体の大きさが変わるキノコを手に入れる。
アリスはマッドハッター、マーチ・ヘアー、
ドーマウス*のお茶会(
マッド・ティー・パーティー*)に出席し、白うさぎと会う。しかし、また見失ってしまい、森の中で迷子になってしまう。泣きながら、自分の好奇心を反省したアリスのもとに再び現れたのはチェシャ猫だった。彼は、
ハートの女王の城へ案内する。
アリスはわがままなハートの女王からクロッケーのゲームに誘われる。しかし、ハートの女王はインチキを連発する。この様子を面白がったチェシャ猫は良い気になっているハートの女王を怒らせてみよう、とハートの女王を転ばせてしまう。アリスはハートの女王に疑われ、死刑にされかけるが、
ハートの王の提案で裁判を受けることになる。ハートの女王の裁判はもちろん普通に行われるはずもなく、アリスはハートの女王の機嫌を損ねたため、死刑を宣告される。アリスは今までに出会ったふしぎの国の住人たちに会いながらも逃げ続け、最初に会ったドアノブのもとまで戻ってくる。
ドアノブは「錠がかかっているので開けられない」と言うが、実際にアリスは既に外の世界にいる、と告げる。アリスはドアノブ越しに現実の世界で眠る自分の姿を見つけ、ふしぎの国が夢であることを悟る。アリスは自分に「起きて!」と念じ続ける。アリスは姉の声で目を覚ます。姉はアリスにあきれ、お茶の時間にしましょう、とアリスを連れて家へ帰って行った。
マッドハッターと来店していることが多い。
パンチートの大叔母の旧姓がアリスだというシーンで、マッドハッターに笑われていた。体のサイズを変えるボトルを飲むシーンも登場する。
デイジーダックと話すシーンでは吹替版における
土井美加の一人二役が実現している。
その他
ゲーム
ハートの女王によって物語が書き換えられ、アリスの首がはねられてしまう。文字通り首のないアリスのために、プレイヤーと
ジミニー・クリケットはアリスの首を見つけ出して、再び彼女の身体にくっつけてあげなければならない。
ファンタジーランドの自身のアトラクション『
マッド・ティー・パーティー*』『
不思議の国のアリス』の前で会うことのできるグリーティングキャラクターとして登場。主人公にお気に入りのリボン捜しを依頼する。アリスは『不思議の国のアリス』のアトラクションパートにも登場、ハートの女王とのクロッケー対決やティーパーティーのシーンで姿を見せている。
期間限定の『ふしぎの国のアリス』のイベントに登場。
グリムが
リドル・ローズハートに対し「オマエはおこりんぼでワガママで食べ物を粗末にする暴君」と言い放つ場面はアリスのハートの女王への発言の引用である。
アリスは下記エピソードに登場する。
- EPISODE1 真紅の暴君
- 1-1 真夜中ハンギング!
- 1-15 単独レギオン!
- 1-21 無鉄砲デュエル!
KH
ワンダーランドに登場。この世界に迷い込んだアリスは
ハートの女王のハートを盗んだ容疑で不当な裁判にかけられてしまう。通りかかった
ソラ、
ドナルドダック、
グーフィーが彼女の無罪を主張したことで裁判は一時中断となり、ソラたちは証拠集めに奔走する。無実の証明に成功したソラたちだが、ハートの女王の怒りを買い
トランプ兵たちに襲われる。トランプ兵を退けるソラたちだが、その間にアリスは何者かにさらわれてしまう。
ホロウバスティオンでは
セブンプリンセスとして、他の6名とともに大広間に囚われていた。
マレフィセントの号令で彼女たちの心が抜き取られ、人の心の
キーブレードと
闇へと通じる鍵穴が出現する。しかし、
カイリの心が欠落していたため鍵穴は不完全なままだった。ソラが自分の心に眠るカイリの心を解放し、鍵穴が完成する。闇の力を抑え込むプリンセスたちのもとに、ソラ、ドナルド、グーフィーが再訪した。プリンセスたちの頼みを聞き入れて鍵穴の封印に成功する。プリンセスたちは
エンド・オブ・ザ・ワールドへと逃げ込んだ黒幕
アンセムを追うソラに炎の力をプレゼントした。
ハートの女王に記憶を盗んだ容疑で裁判にかけられていたところ、通りかかったソラが身代わりになってくれて逃げ出す。森でソラと再会したアリスは
チシャ猫から意味ありげな言葉をかけられる。
不思議な部屋でハートの女王と
トランプ兵に追い詰められたソラとアリスたちだが、チシャ猫の言葉にヒントを得たアリスが機転を利かせてハートの女王の怒りを収めることに成功する。
データの世界のワンダーランドに登場。バグの影響で記憶を失ったアリスが登場。
テーマパーク
登場作品
1950年代
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
声
実写
最終更新:2024年12月05日 00:44