プレステージ
ストーリー
マジシャンのアルフレッド・ボーデンは、ライバルのロバート・アンジャーの完璧な人体移動イリュージョンのトリックを盗もうと舞台裏に忍び込んだ。すると消えるはずのアンジャーは舞台下に仕掛けられた水槽へと落ちていった。もがき苦しむアンジャーの様子を見たボーデンは必死に彼を助けようとするが間に合わずに溺死。ボーデンはアンジャー殺害容疑の罪で絞首刑を宣告される。
もともと、アンジャーとボーデンはミルトンというマジシャンのもとで共に修行しており、ステージマジックを開発する技師のハリー・カッター、アンジャーの妻でアシスタントのジュリアと5人でチームを組んでいた。ある日、水槽脱出マジックでボーデンが失敗したことでジュリアが溺死してしまい、アンジャーはボーデンに強い憎しみを抱く。
この一件でチームは解散し、アンジャーはカッターと新たな体制で活動を始めた。ボーデンが銃弾を素手でキャッチするというマジックを開発したことを知ったアンジャーはそのトリックを見破り、事故に見せかけてボーデンの指を2本吹き飛ばす。それからお互いは相手のトリックを見破り、いかに相手に恥をかかせるかという争いが始まることとなった。ボーデンが人体移動トリックを準備していることを知ったアンジャーは同じ題材でのイリュージョンで挑むことを決意する。
概要
マジックには三つの段階があり、最初に観客に種も仕掛けもないことを確認させる「プレッジ」、物を消すといったパフォーマンスを行う「ターン」、そして最後に消えた物を再び出してみせる「プレステージ」に分かれている。タイトルの「プレステージ」はこのマジックショーを完成させる最終段階の名称に由来しており、ノーラン監督らしい映画としてのプレステージが存分に演出されている。
この作品の映画化には『アメリカン・ビューティー』(1999年)をヒットさせたばかりのサム・メンデス監督が立候補していたが、原作者のプリーストは当時無名だったノーランから送られてきた『フォロウィング』(1998年)を観て感銘を受け、ノーランに映画化を託したという。なお、作中でボーデンの乳児を演じたのはノーランの実子である。
敵対する二人の主人公アルフレッド・ボーデンとロバート・アンジャーのイニシャルを合わせると「ABRA(アブラ・カタブラのアブラ)」になる。
アンジャー殺害容疑で逮捕されたボーデンの収容番号D-23はディズニーのオフィシャル・ファンクラブに由来しているとされている。
日本*ではギャガが配給・公開。ミュージシャンのGacktによるオリジナルソング「RETURNER ~闇の終焉~」がテーマソングとして使用された。同曲は2007年12月31日に大河ドラマ『風林火山』で演じた上杉謙信に扮して
NHK紅白歌合戦で披露された。
キャスト
- 吹替版:2008年1月1日発売。※Blu-ray・DVD収録
スタッフ
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最終更新:2024年09月09日 11:37