マシロシステム は、晋迅共和国海軍によって開発、運用されている防空戦闘を重視した戦闘システムである。命名は、本システムの開発を主導したマシロ・ホーチャ・ミネ中将の名前からとられている。
1700年代に入る少し前から、晋迅海軍は艦隊防空が可能な次世代の防空戦闘システムについて研究開発を開始していた。おりしも海軍内ではアイリーン級、ワカバ級に対する次世代AfX計画(のちのアカツキ級駆逐艦である)が持ち上がっており、これに本システムの搭載を目指すべく計画はスタートした。 しかし、初の防空システムであることから開発は難航し、大幅な遅延が発生した。結局アカツキ級の前期建造分には搭載が間に合わず、後期建造分から搭載することとなった。 また、ファタ・モルガナ帝国製の防空戦闘システムである3A-Shシステムと性能面等で比較すると大幅に見劣りしているということが指摘されており、これに関して海軍は「あくまで護衛艦に搭載する戦闘システムなので、いくら性能が高くとも、それ自体の価格が高くなってしまっては数をそろえることはできない」旨の回答を出している。 価格自体は大量建造されているアズマ級やホド級への搭載が見込まれていることから比較的安価に購入、搭載が行えるとされている。
基本的には以下の要素によって構成される。指揮管制装置が独立して存在しているため、各種対空レーダーとの互換性が確保されている。
対空捜索時にメインとなるレーダーのことである。晋迅海軍ではフェレス連邦と共同開発したSR-APAR3レーダーを搭載する。E/Fバンドを使用するアクティブフェーズドアレイレーダーで、アンテナアレイは1面で、回転速度は毎分60回である。
SR-APARレーダーは、若干ではあるが探知距離が短いため、補完として長距離対空レーダーを搭載する。晋迅海軍においてはこちらもフェレス連邦と共同開発したSR-PPAR3を装備する。Dバンドを使用するパッシブフェーズドアレイレーダーで、アンテナは1面回転式である。 メインの対空レーダーの捜索距離が十分であれば、この長距離捜索用レーダーを搭載する必要はない。
本システムにおいては、主にシースキミングを行う敵ミサイルに対しての捜索を行う。晋迅海軍においては○○レーダーを使用する。I/Jバンドを使用している。
脅威評価、武器割り当て、交戦を行う装置である。この分野を独立させたことでレーダーをシステムから切り離すことができ、それによってさまざまなレーダーに対応することができるようになった。逆を言えばレーダー側を本システムに適応させる必要があるのだが、対空戦闘における脅威評価、武器割り当て、交戦といった高度かつ複雑な処理を迅速に行えるソフトウェアを1から開発、熟成させていくよりははるかに安上がりで、かつ容易に行えるといった利点がある。
基本的には晋迅海軍で採用されているVLSと発展型シーアローミサイル(ESAM)の運用を主眼に開発されている。EASMは射程が50km、慣性航法とSARHによって誘導される。また、ファタ・モルガナ製のSkz-57 ロケット垂直発射装置と、そこから運用されるsar-1艦対空ミサイルにも対応ができるよう、アップデートが行われる予定である。
後期建造分から搭載を開始。現在は前期建造分にも改装をかねて搭載が進んでいる。
総建造数で30隻を超えるフリゲートであるが、そのすべてに搭載が予定されている。
役割としては対潜艦よりとなるため、VLSの搭載数は少なくなるものの、本システムの搭載が決定されている。