誠実な18人(Th18、 Þernad 18 Laksous )とは、ファタ・モルガナ帝国に拠点を置く犯罪組織。ラクサスの一種とされる。
元は大ワーレリア女皇領にて発生した犯罪組織であり、1700年代初頭から暮にかけて数十万人規模の構成員を抱える大規模犯罪組織となっていた。ワーレリア独立戦争を機にファタ・モルガナ本国やクラージナ共和国へ逃れ、それに伴って規模は縮小したものの未だに数万の構成員が存在していると言われている。
「誠実な18人」という名称は18人のオリジナルメンバーが中核となって誕生した組織であることに由来していると言われている。ファタ・モルガナ国家公安局(TNM)の公開している情報によるとその設立には皇立ワーレリア軍関係者が極秘裏に関与しており、元は領内や一部の外国で組合主義者や紅心主義者を殺害する為の私刑集団的な性格の組織であったと言われている。少なくとも1710年代末までは本来の反紅・反組組織としての活動を行っており、その後のワーレリアの動乱の末に離散した各地で犯罪組織化したとされる。少なくともTNMの公開する情報ソースによれば「ワーレリア政府ないし軍の『小間使い』としての本家Th18は消失しておらず、最近では大陸中北部のMAM加盟国ドライユ連邦共和国にてTh18の活動の痕跡が発見されている。組織規模としては帝国のTh18のほうが現在のワーレリアに存在するTh18より遥かに大規模だが、ワーレリアの本家Th18と帝国のTh18との関係性は不明である」とのことであるが、これについての同局以外の情報ソースは無い。大ワーレリアの後継国家である北ワーレリア連邦政府はTh18についての正式な声明を差し控えているものの、その設立と活動にワーレリア軍の関与があったこと自体は確実視されている。