根岸の実家に久しぶりに帰る。
襲名の支度で慌ただしい。
でも、覇気がみなぎっている。
うしろ幕、巻物など、素晴らしい!
いっ平は幸せだ。
甚平姿のいっ平を
『この有りがみをわかれ!幸せ者』
と羽交い締めにした。
踊りの稽古に行く正蔵を見送る。
『六法がみたい』というリクエストに答えてくれた。
私の“口地方”でばったり、見栄を切る。 そこまでは良かったが、一歩踏み出した瞬間、玄関から落ちそうになる。(^-^;
甥のヒロが私に質問する。
『どうして、いつも肩とか出してるの?いつもじゃん。』
そばにいた母が言う。『そうよ、いつも寒そうだわ。生地が買えない訳じゃないんだから…。東日暮里の生地問屋街で買ってきなさい!』
私の肩出しは、
生地が足りないから という理由に
なりました。