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本サイトで行う操縦の解説で、よく使用する用語について説明します。
縦方向の制御に関する用語
フライトパスマーカー(FPM)
- ヘッドアップディスプレイ(HUD)表示のとき『V』キーを押すと表示される丸い、ミサイルを後ろから見たようなイメージのシンボルで、機体の進行方向が表示されます。YSFLIGHTでは、適切な飛行速度を判断したり、垂直方向の飛行経路をフライトする上で重要な計器となります。
- 速度ベクトル /ベロシティベクター/ベロシティインジケーターなども同義。
ピッチ角
- 縦方向の機体姿勢(機首上げ/水平/機首下げ)を、水平線を基準とした角度で表現したもの。
- HUD上では、ピッチ角目盛り上の機体シンボル(の水平表示部)が指し示す角度。ピッチ角目盛りは5°単位で刻まれています。
上昇角/降下角(飛行経路角)
- 縦方向の機体の進行方向を、水平線を基準とした角度で表現したもの。
- HUD上では、ピッチ角目盛り上のFPMが指し示す角度。
- ※ここでは、飛行経路角(Flight path angle)を、上昇角/降下角と表現しています。
迎え角(Angle of Attack, AoA)
- ピッチ角と上昇角/降下角との差(角度)。
- 水平飛行(高度を維持して飛行)中なら、ピッチ角=迎え角。
- AoAが0°なら、ピッチ角=上昇角/降下角。
- AoAがある程度以上大きくなると失速する(機種により差がある)。
- 旅客機では、AoAがマイナス (ピッチ角 < 上昇角/降下角 )となるような飛行は通常行いません。
- 以下にHUD上の「ピッチ角」「上昇角/降下角」「迎え角」の関係を示します。
バンク角
- ロール方向の傾きです。水平儀には左右それぞれ10, 20, 30, 45, 60°の位置に目盛りが付いており、▲マーカーが指す位置から現在のバンク角を読み取ります。旋回時のバンク角は、民間機なら通常は最大でも30°です。巡航中や計器飛行中はさらに抑えて旋回します。
速度,距離,高度
- (細かい話なので気にする必要もないかもしれませんが)特に断らない限り、「速度」,「対気速度」は「指示対気速度(IAS)」、「マイル」は「ノーチカルマイル(NM)」を指すものとします。いずれもデフォルト設定で速度計・DME計器等に表示されている数値です。
- 高度に関しては、フライトレベル(FL)は単純にフィート(ft)を100で割った数値(ex. FL100=10,000ft)と考えることにします。
最終更新:2016年01月04日 22:29