目次
離陸
- 通常の手順で行くならば、ラインナップ完了後にブレーキを掛けてその場で一旦停止、エンジン出力を半開にしてからブレーキを解除、そしてフルパワーにします。短い滑走路から離陸する場合はフルパワーにしてからブレーキを解除することで初速を稼ぐことができます。滑走路端で停止せずそのまま離陸する方法(ローリングテイクオフ)もあります。離陸出力に関して、十分な加速力を持つ機種でかつ滑走距離に余裕があるならばフルパワーでなくてもよいでしょう。
- センターラインを維持しながら増速していき、このB737-500ならピッチ角が+5°を超えたあたりでリフトオフ(離昇)するような速度(130~140ノット程度)でローテーション(機首上げ操作)を開始します。リフトオフに適したピッチ角が+10°くらいになる機種もあります。リフトオフしたかどうかは、昇降計とFPMの動きにより確認できます。テールを擦らないように、リフトオフ前の機首の上げ過ぎには注意します。
- ジョイスティックを使用しているなら、離陸前にエレベータトリムをローテーション開始速度付近で自然と機首が上がろうとするくらいにセットしておくと、引き起こし操作が楽になります(このB737なら『Delete』キーを6~7秒程度押下)。
- 毎秒約3°のペースでピッチ角+15°を目指します。目標のピッチ角に達したら、FPM,高度計,昇降計からポジティブクライム(機体の上昇)を確認してギアアップ(『G』キー)します。
- 機体が多くの燃料を積んでいて重く、ピッチ角+15°の機首上げ姿勢では増速できない場合、(少しずつ増速できる程度に)やや緩めの機首上げに留めておきます。逆に機体が軽くエンジン出力に余裕がある場合は、離陸後にパワーを絞ったり、もう少し高めの機首上げ姿勢で上昇することでオーバースピードにならないようにします。何をもってオーバースピードとするか?ですが、YSFLIGHTでは地面やオブジェクトに衝突したり撃墜されたりしない限り、機体が壊れることはありませんし、制限速度を超えたからといって何か問題が起きる訳でもありません。その辺が気軽に飛ばせる良さでもありますが、旅客機を飛ばしている気分を味わいたいなら最低限、以下の2つは守った方がよいと思います。
・10,000フィート以下で250ノットを超えない(法規的側面)
・AoAがマイナスになるような速度=前のめりな姿勢 で飛行しない(性能的側面)
上昇
- 離陸後、少なくとも400フィート上昇するまでは、真っすぐ針路を維持します。その後、必要に応じて目標の方位・針路に向けて(上昇しつつ)旋回します。上昇中も少しずつ増速していき、AoAが5°未満まで狭まってきたらフラップを格納していきます(『R』キー)。高度10,000フィートを超えれば250ノット制限は解除されますが、(それより低速でも)AoA2°くらいで上昇できる速度を維持した方が、比較的効率の良い上昇ができると思います(このB737-500なら燃料75%で離陸した場合、240~250ノットくらい)。
- 上昇中の速度コントロールは、基本的にエンジン出力は固定で、ピッチ角を調整することで行います(減速するには機首を上げ、増速するには機首を下げる)。高度が上がるにつれて空気は薄くなり、上昇速度を維持・増加するのはきつくなってくるので、徐々にピッチ角を緩めて対気速度を落とさないようにします。
- このB737では、上昇中のエンジン出力が100%のままでもオーバースピードにはならないでしょう。しかしフルパワーのまま上昇し続けるのはあまり現実的ではないと感じられるため、離陸後1,500フィートを超えたあたりから10%くらい減格した方がより操縦している気分になれるでしょう。
最終更新:2015年12月27日 10:21