静寂――――


音沙汰もない状況――――



ついにその沈黙を破る者――――



「ケンシロウが逝ったか……」


呟くは金色の髪に強靭な肉体を持つ大男。
その体からは強者の風格が溢れんばかりに出ている。


「ふん―――何と無様な死に様よ」


見据えるは巨大なモニター。
そこには一人精神が崩れる少女。
理解されないままこの世を去ることになった『世界を救える力』を持っていた少年。
そして強敵手――――いや漢とでも呼べばいいだろうか。


ケンシロウ


「……」



何を考えるか。
その答えは本人しか分からない。
少なくとも喜んでいない事は確かである。


敵が死んだ


単純にその一言で済ませない何かがあった



「やはり人間とは愚かな生き物よ!」



人間とはやはり愚かな生き物だ。
自ら生命を宿っているのにそれを投げ出す者
己の宿命に背を向け逃げ出す者
豊かな自然を破壊する者
食の追及のために皆殺しをする者
エゴそのものを他者に向ける者
世界征服などと抜かしおる者
状況を理解せず殺人するモニターの奴らもその一員だ



人間とは何と愚かで醜い者だろうか――――





「そこに人類粛清をする者もいれたらどうだ?」



黒い
その者には黒すぎる
纏う気は確かに強者のものと何一つ変わる物はない。
ただ、黒すぎる『邪念』とでも表せばいいか。
負の闘気が隠す気など微塵も感じさせないように溢れ出ている。



「貴様は違うとは言うのか?……織田家の者よ?」





ここは始まりの場
食事会の場であり、殺戮の場


各地で広がる波紋に続き今此処に新たな波紋を巻き起こす―――















『act1 ホテル前』



「クハハハハ!やるじゃねぇか」



ホテル前。
緑豊かに生えるこの地はたった一つの攻防で変わってしまった。
人々を豊かにする緑から人々に苦を与える砂漠へと。



男の名はサー・クロコダイル
王下七武海。否。元王下七武海の一人であり犯罪組織のボス。
彼の能力は全てに渇きを与えるスナスナの実の能力者。
元々の能力もありその力は強大であり現にこの地は砂漠と化している。



「クハハハ……あぁん?」



対する白髪の男が一瞬で間合いを詰める。
その瞬発力は並みの人間には最早感じる事自体が難しい
隙を突きクロコダイルの顔面に拳が放たれる。
拳はしっかりと目標を捉え対象を吹き飛ばす。



砂となって。

221 :幕間は終わり ◆uBeWzhDvqI:2012/11/10(土) 18:24:27 ID:JAT.eAng0

「何度やっても飽きない奴だな」



「……」



スナスナの実。


クロコダイルは己の体を砂に変える事が可能である。
如何なる物理を無効にする力。


「ふん……もう終いにするか?」


クロコダイルは己の体を砂に変え高速で男の接近する。
対する男はただ身構えるだけ。
あざ笑うように姿を具現化したクロコダイルは男に殴りかかる


「その油断が命取りだ……!」


「なに?」



男は拳を避けこちらも拳を打ち込む体制をとる。
だが砂の体の前には如何なる物理も通さない。
答えは単純だ。



「これならどうだッ!」



男の放つ拳は然りとクロコダイルの顔面を捉えた。


予期せぬ事態にクロコダイルは一瞬放心状態となる
しかしすぐに状況を理解し距離を取る。



「テメェ……!!」




「北斗の力甘く見てもらっては困る」

222 :幕間は終わり ◆uBeWzhDvqI:2012/11/10(土) 18:28:53 ID:JAT.eAng0


『act1.5 報告書』


『落ち着いていた会場も動きが見え始めた。
ケンシロウの死に対してラオウが反応。それに続き東方腐敗及び織田信長も動き始める。
各地でも戦いが確認可能。従来のバトルロワイアルとは違い戦闘色が強い。
怯えてるものもしっかりとした信念を持って行って見てる側として殺し合いというよりは玉の取り合いと言った方が正しいかもしれない。
引き続き監視を続ける

―――――土御門 元春




『act2 赤き乙女』



「死んでる……」



木陰に佇む一人の女。
甲冑を身に纏っているがその姿は無様にボロボロ。
体からも血が溢れ出ている。
満身創痍。その言葉が良く似合う姿だ。



近くに落ちてある剣のような物を拾い上げそれを仕舞う。
落ちているバッグも同様に肩に担ぐ。



「間に合わなくてごめんな……」



傷は深い。
だが裂傷や銃傷と呼べる類では無かった。
打撃によるものと一種の砲撃のようなもの。
砲撃という事はそれほどのものが支給されたのだろう。
だが打撃はどうだろうか?
思い当たる節が一つある。



「親父……もしアンタが殺ったんなら……!」


力強く地面を殴り大きな穴を開ける。
そこに甲冑の女を丁寧に運び入れ土を被せる。
その際首輪から見えたシグナムの文字。



「仇は殺るから安心して逝ってきな……」



男範馬刃牙その魂、その体に新たな覚悟を背負い旅立つ






『act3 緑』



各地で起こる戦いの一場面
ここは森林
緑が多きこの地で戦うは偶然が否か
同じく緑を纏いし者



一人は刀を三本携える海賊
麦わら海賊団の一員海賊狩りのロロノア・ゾロ


一人は巨大なストローを持つ
副料理長グリンバーチ



「クソ!」



ゾロの放つ三本の斬撃は一本のストローに阻まれる。
決してゾロの力が弱いわけではない
だが世界の数だけ強さが、力が、技術が、夢が存在する。
この場は殺し合い。何が起きるかは予想がつかない。



「テメェ……そのストロー叩き斬ってやる」




「じゃあやってみれば~?」



「抜かせ!」




疾風の如き速さで間合いを詰め斬りかかる。
その速さ。さすが世界政府に喧嘩を売ったことはある。




「三刀流鬼斬り!!!」


両手を交互に組み力強い斬撃がグリンバーチに迫る
グリンバーチもストローを前に出し防ぐ体制に入る。

案の定ゾロの攻撃はストローに阻まれる。
行き場を無くした斬撃は辺りの木々を切り裂いていく。

しかしゾロの顔は笑っていた
その表情例えるならば渇きを満たすために追い求めた鬼


「三刀流……!」



「!!」



グリンバーチはその身に感じる。
久しい感覚を。
本能で危険を察知するという事。



「煉獄鬼斬り!!」



力が欲しい。


修業を続けたゾロの新たな力
強敵を倒す力
仲間を守る力
夢を果たす力



数多の想いを乗せた斬撃はグリンバーチを吹き飛ばす



面を食らったグリンバーチは何とか勢いを殺し受け身をとる。
顔の側面からは血が一筋流れている。
気付きゾロに対し冷たい視線を送る。

226 :幕間は終わり ◆uBeWzhDvqI:2012/11/10(土) 18:33:23 ID:JAT.eAng0


体制を取り大きく息を吸いこむ。
あたり周辺の木々や落ち葉など全てを巻き込み一点に力を集中させる。




「ブレスミサイル!!!」



吸い込んだ空気は一種の気弾となりゾロに迫る。
刀という物理を主体としたゾロに対しての遠距離攻撃。
グリンバーチはゾロ甘く見ていた。
その闘気は本物だが自分に及ばない。
だがその認識が甘かった。
近接に主体を置いていたがその時間は終わり。
これからは仕事と何一つ変わらない。



遊びが終わり殺しが始まる――――




「百八煩悩鳳!!!!」



互いの力は大きく空中で弾け飛ぶ




「甘く見られたモンだな……!!」
















『act4 出会いそして導き』



傷ついたピッコロを運ぶ御坂
少女にナメック星人を運ぶのは大変難しく怪我人を引きずる感じになっていた。
そこに現れたのが黒き馬黒王号に乗った武神愚地独歩だ。
支給品に乗って現れたその姿は黒き馬に跨るおじさまそのもの。
それに加えもう一つの支給品ジュエルミートをピッコロの口に放り込む。


するとピッコロの体は輝き始める
何と先ほどの戦いで出来た腹に開いた風穴を埋め始めたのだ。
来てからまさかの出来事の繰り返し
御坂はもう学園都市どころじゃないと考え始めた。



「それで勇次郎に魔法…少女…ねぇ?」




ニヤリと笑みを零し御坂に顔を向ける



「う、嘘じゃありません……」


そうたしかにこの目で見た何一つ偽りのない事実。
だがいきなりだ。
戦国武将が現れた
飛ぶ男がいた
明らかに人外がいた
毒人間がいた
喋る白い小動物がいた

こんなことを信じてくれる人がいるだろうか?
学園都市の存在を知らない人が。

落ち込む御坂
ただでさえ情報がほしいのに入ってくる情報が違えば伝える情報もままならない。
危険だ。第一位や第二位がいるこの場では一般人は……
そして頭を過るあの男――――



「何心配するこはねぇさ、お嬢ちゃん」



「―――え?」



この男、愚地独歩は信じてくれる
摩訶不思議な事でも、学園都市も知らない人が信じてくれる。




「お嬢ちゃん……もしたった一人の男がアメリカと条約を結んでいるって言ったら信じるかい?」




三者を乗せた黒王号は診療所を目指し足を進める――――




『act5 思い想い重い』



「いいわ…まずあなた達から逝かせてあげる……」



「おお怖い怖い、なあ一護?」



「茶化すな!」



ベジータ達が抜けたこの場にいるのは三人
夢を果たすために破綻した少女暁美ほむら
学園都市第二位の肩書を持つ男垣根帝督
死神代行の男黒崎一護



そして悪魔、否、鹿目まどかと呼ばれる悪魔のみ。



辺りは徐々に明るくなっていく
そうすればこんな大きな悪魔の存在は周りに知られるだろう
だがそうすることで悪魔から人が見やすくなるのも事実
関係ない一般人を巻き込むわけにはいかない
ならば取る行動は唯一つ




「卍解!」


早急に事態を解決することだ。



もうチャドのように少女のように人を死なせないために



垣根は考える。
あの女暁美ほむらの力だ。
まず持っている銃。
あれは普通の銃だろう。弾を詰めてトリガーを引けば弾が出る簡単な仕組み
次に刀。
一護の発言から聞く限り支給品の一種
そして能力が切りつけた物の重さを二倍にする。
んだよ。学園都市でも聞いたことが無い。これは本格的に面倒な状況か?

そして得体の知れない能力。あまり言いたくないがベジータやあの大男ゼブラも大きな力の持ち主だ。
そして自分自身含めたあの場にいた奴らが反応できない程の速度で行動を行う謎の力。
テレポートみたいな座標移動なんてモンじゃねぇ。あんな力なら簡単に目が追い付く。
超常な速度。この線もない。予備動作および力の余韻が一切感じられない。

『予備動作』


(やっぱあの盾か……?)


必ずこちらが驚く時は盾に手を触れている。
他の奴らは気づいていないが……俺は甘くねぇぞ?
破壊よりは奪取した方がこっちのためだな。まずは情報が先だ。
ただでさえ意味が分かんねぇし、この首輪のこともある。
とっとと研究所にでもいってじっくり解読解除及び脱出も考えないとな。
ま、一護がまた闘気?ってかオーラ出してるから何かするんだよな。
だったら俺は――――!


「一護ォォ!!気をつけろ!!」



あの野郎盾に触れていやがる――――





「もう遅いわ」




宙に一護の右手が弧を描き舞う―



地に倒れ伏す一護
腕を斬られ顔に回し蹴りを受けて気を失ったようだ。
無残に倒れ斬月が傍に突き刺さる。



「チィッ!また意味不明な力かよ……!」



垣根は一護の傍に駆け寄り声を掛ける。
完全に意識を失っているが息はある。彼は生きている。
助けようにもこの状況。迫りくる悪は見逃してくれない。

(俺もどっちかって言うとダークサイドなんだがな)



そんな愚痴は思いに留め敵を見る。

(あいつ自身の戦闘能力も地味にあるな
視覚できる時の速さ、跳躍力、一護の腕を斬り落とす力……見た目な感じの少女ではないか
ってまた盾に触れていやがる!あの女ぁぁ!!)



ほむらが時を止めるよりも早く垣根は構成した翼に己を匿い繭のような姿になる事に成功した。


(これで持つかどうか……だな。死ぬ気はねーけどよ。)




そうして意識は深い闇に堕ちる

231 :幕間は終わり ◆uBeWzhDvqI:2012/11/10(土) 18:40:11 ID:JAT.eAng0




時間停止


それが彼女暁美ほむらの能力。


願いを果たし白き悪魔から得た力。


それは想いを、夢のために得た力。



あの時守れなかったまどかは後ろにいる。


たしかにまどかは私の後ろに立っている。


もう死なせはしない。


私の最高の友達は私自身が守る。





だから待っていて。全員殺すから―――――!!





「繭……まどかの攻撃にも耐えていたわね」



魔女と化したまどか攻撃は重い。
その一撃はビルや山を破壊するほど。
だがそれに耐え抜くという事は刀や銃では致命傷は与えられないという事だ。
生憎手持ちの爆弾や重火器はこの場にはない。


「でも、この刀で何回も切り付ければ問題はないわよね?」



一歩一歩たしかに垣根に近づくほむら。
手にした侘助で何度も何度も――――



「どうして!」

一撃

「どうして!!」

一撃

「私や!」

一撃

「巴さんや佐倉杏子に美樹さやかが!!!」

一撃

「そしてまどかが!!!!」

次の一撃に備え大きく振りかぶる



「こんな目に遭わなくちゃいけないのよッッ!!!」



吐きだした想いと共に刃が振り下ろされる。


「なんなのよ…ッ!これはああああああああああ」



何度も何度も切り付けても崩れない繭。
その身はすでにボロボロの満身創痍。だが決して崩れる気配はない。
先に重さで地面が崩れる可能性の方がまだ高い―――それぐらい崩れない。



「だったら何度でも…っ」


零す涙はまさに少女そのもの





何度繰り返しても切り付ける…私の様に!!そしてこの時間も生き抜いて今度こそまどかを救ってみせる!!」




それは自分の生き様に重ねて――――








(ああああ!!)




垣根帝督と言う男をご存じだろうか?

学園都市第二位の肩書を持つ男
未元物質を持つレベル5の超能力者にして暗部グループのリーダー
そんな力を持つ男でも敗北に至る事もある。
だがそれは『過去』であり『今』ではい。
辿り着かなくてはならない。裏に。真実に。アレイスターに…!




(だからこんなとこで止まってウウ!…訳にはいかないだが)




能力のトリックが分からないので咄嗟に防御策として翼で身を守る。
ここまでは正解だ。現に彼は今もこうして意識があり生きている。
だが状況に進展はない。一応新しい状況が入っている。




『痛みを感じる』





ただこれだけ
だがこれでは駄目だ。もっと情報がほしい。
痛みが来るなんて小学生でも分かる。今必要なのは正解にたどり着く道標
しかしこの男垣根帝督は先ほどの通り学園都市第二位だ
その力は本物だが超能力と言ってもオカルトではない。しっかりと計算された能力だ。
つまり超能力と呼ばれる力を頭で制御しているその頭脳は一般人の枠を悠々と飛び越す。




(痛みは来る…グッ!……だがそれは……)




『断片的』に




(つまり此奴の能力の可能性は――――





1 認意に痛みを操作する能力

この線は違う。だったら俺達が反応出来ない理由にならないし身動きが取れない理由にならないしな


2 対象者を無気力にする力

これなら辻褄が合う。俺達の一瞬を奪う事で不意を衝く
だが精神に干渉するって言っても系統がな。だったら何で俺は能力を維持できている?
何でゼブラの野郎は音を感じて咄嗟に技を出した?
能力が未完成?確かにこんな能力は聞いたことがねえ。それに俺の今の『思考』を奪えてねぇ
なら決めつけるのは早い


3 ってその前によ……


まどかに巴に桜にさやか……たしか名簿にいたなそんな奴ら、ってことは桜は佐倉か?
友達ってところか?こんなヒステリック女の友達じゃロクでもない奴らなんだろうな……ん?
まどかってそう言えばこいつ『こんな目に遭わなくちゃいけないのよっ!!』


…痛ぇ。
此奴は後ろの怪物にもまどか
友達のまどかにこんな目……怪物と名簿が同一な場合何らかの野郎どもにやられたってか?
何の変哲もないただの少女達が悲劇の運命に巻き込まれた?
ま、わかんないなこれは。




何度でも繰り返す。か
此奴は見た目の割には……




『この時間』――――!)





今何か足りていなかったパズルのピースが嵌る音がした

234 :幕間は終わり ◆uBeWzhDvqI:2012/11/10(土) 18:46:26 ID:JAT.eAng0



(まさか此奴は……!!



だがそんな能力は聞いたことも無いし科学も関係ねぇ!!
こんな状況じゃ全てが現実に感じちまうが……
でなきゃこんな能力はあっちゃいけないんだよ!!
チートってレベルは越えてるしそんな域に行くにはレベル10所じゃ到底届かない!
だが今の状況、情報、予想、からすると




へっ!





いいぜ、アレイスター……俺はこんなモンも乗り越えてやるよ……!
あの野郎……一方通行と殺り合った時に気付いたあの感覚……
もしかしたらと思ったが……



これは正解を出すには早いな……




だがテメェの能力には一つ辿り着いたぜ暁美ほむら!
切り付けても俺の体自体にはそこまでダメージは無い。ま、肩が重くて能力ナシじゃきついがよ。
こっから反撃させてもらうぜ?







テメェの能力のトリックの一つは)「わかってんだよおおおおおおおおおおおお!!!!!」





咆哮と共に創られた物質がほむらに一斉に飛び掛かった。






「!?」




咄嗟の攻撃に驚き真面に防ぐ事も出来ずに左肩に攻撃が刺さるほむら。
急いで距離を取り身構えるがその体は明らかに疲労し動揺している
一度も破られたことの無い能力が破られたから。





「あなたどうして!?」




相手に問う。
だがこんな状況でも冷静さは失わない。
ほむらは今『能力』をばらさずに聞いた。
もしかすると相手の偶然かもしれない。だから能力名は決して言わない。



「ったくよ…地面が凹みまくってんじゃん……一護は……」




ほむらの言葉を流し一護の安否を確認する。
どうやらまだ息はある。さっさと連れて行く事には変わりはないが。


視線を戻し勝ち誇ったような笑みを、勝者の風格でほむらに語りかける。





「テメェはベラベラ喋りすぎだ……筒抜けだぜ?」



「ッ!」
(こいつは斬りつけている間に意識を保っていた!?あんな短時間のうちに!?)


「どうして?って顔してんな。学園都市第二位舐めんじゃねぇぞ?思考がテメェとは違うんだよ」


(こいつ…!やっぱり斬られている間考えていたのね…あの痛みの中……!?)


「そうそう、直接体を斬れば今頃は……な」



「そうね盲点だわ」
(主導権はあちら……ね)




「戻すがよ。ただの座標移動じゃ俺やベジータの野郎は騙せないんだわ」



(座標移動……単純な加速と考えなかった……)



「そしてゼブラの野郎がお前が何かする前に声出したってことは0の状態から行う動作ってことだ」



「たしかにあの男には驚いたわ……それで?」



「ああ。俺にはあいつみたいな耳はねぇ。だけどよ、テメェは必ずその盾に触れているんだよ?」



(――――こいつ!)



「そんで斬られている間ずっと考えていたんだわ。」


「そしたら断片的に痛みが、思考もな」


「そん時に共通してんのは『お前が俺を斬りつけている間』だけなんだよ
だから一護は斬られるまで気づかなかった。
でもよぉこれじゃまだ足りない。
どうして銃弾に気付かなかったか――――ってな」



(こいつ本当に能力に――――!?)




「俺達が気づいたのは『お前が銃を撃った後』だ。ま、銃撃ったって気づけた俺達もおかしいが。
だが決して『銃弾に当たった後』じゃない。
つまりお前は銃を撃った後に能力を『解除』したんだな?
ここで生まれる疑問が何故『解除』したかだ。わかるか?
そのまま『続けていた場合』には俺達は顔面に銃弾で簡単に逝った筈。
だが『解除』せざるを得なかった状況だったって事だ。
そしてこの時間も繰り返すの一言――――」





「貴男は何者よ!?ありえないわ!!」







「つまりテメェの能力は信じたくはないが『時間軸及び時という概念に干渉する能力』だ
今の時点で分かってる事だけだと『時間停止』って言った方が正しいな。

そして『触れている対象の時間は動き出す』――――








学園都市第二位舐めんなよ?」








この舞台は始まったばかり――――



物語はたとえゆっくりでも――――



終わりに向けて動き出す―――――







地上最強の魔法少女 時系列順 アルティメット・バウト2
赤と紅の邂逅 投下順 アルティメット・バウト2
怪物攻略戦 暁美ほむら 未元物質は砕けない
GAME START 織田信長 The Expendables―終わりの始まり―
GAME START 愚地独歩 人情
怪物攻略戦 垣根帝督 未元物質は砕けない
怪物攻略戦 鹿目まどか 未元物質は砕けない
Green Green グリンパーチ TUNAMI
怪物攻略戦 黒崎一護 未元物質は砕けない
命を救うために サー・クロコダイル TUNAMI
燃えろ魂!引けぬ時がある! ピッコロ 人情
燃えろ魂!引けぬ時がある! 御坂美琴 人情
GAME START ラオウ The Expendables―終わりの始まり―
Green Green ロロノア・ゾロ TUNAMI
命を救うために トキ TUNAMI
開幕 土御門元春 巨人討伐戦

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最終更新:2014年08月04日 20:36