概要

偽帝討伐連合軍とは、アルファ687年に偽帝マラを討つべく結成された連合軍のことである。
数年前に行われたバルディゴス討伐連合軍も偽帝討伐連合軍であったが、そちらは「バルディゴス」本人のインパクトが強く、バルディゴス討伐と呼ばれているのに対して、マラは「偽帝」という肩書きに名前負けした。
その為、蜉蝣時代における偽帝討伐連合といえば、特に説明がない限り、マラ討伐連合を指す。


連合軍結成まで

ゾリメック国を利用してアゾル国を滅亡させたゲーリー国は、国主マラの下、この頃最大の領土を誇っていた。
兵士たちの士気は高く(これはある程度の略奪が黙認されていた事もある)国力も充実していた。
ここで彼は、かねてから計画していた「皇帝」の地位を名乗る事を実行に移す。
バルディゴスの遺児を見つけ出し、皇帝の地位を禅譲させるという茶番劇(この遺児すら偽者という説が有力)の末、彼は皇帝の地位を自称する。
これに臣下で唯一反対したのがリディアニーグであったが、マラの逆鱗に触れ自決を命じられる。

マラは、バルディゴスの時代とは違い、互いに疑心暗鬼となっている今の時代に連合軍など成り立たないという自信があった。
しかしその目論見は、ロードレア国、ゾリメック国、リューグ国、ロー・レアルス国の四国連合軍結成という最悪の報告で裏切られることとなる。


偽帝討伐連合に参加した国

ロードレア ゾリメック ロー・レアルス リューグ


討伐連合軍とマラ軍の主な戦い

これ以外にも多くの局地戦、前哨戦があったと言われているが、個々の戦いに関してはあまり資料が残っていない。


討伐連合軍解散

四ヶ国連合軍によってゲーリー国は大敗、追い詰められたマラは部下の裏切りによって討たれ、彼の死によって討伐連合軍はその役目を終えて解散する。

ロードレアロー・レアルス国はそれぞれ領地を拡大し、領地が離れていたリューグ国は、それに相応するかなりの物資と金銭を受け取ることで納得した。

また、連合解散と同時にゾリメック国のサリーアレイディックに完全な帰順を要請、これによりゾリメック国はロードレア国に吸収合併されることとなる。
これ以後、レイディックカルディスは、国境が隣接することとなり、二人の英雄の本格的な対決が始まる。

こうしてマラの帝位を巡る一連の戦いは、レイディックカルディス二人の宿命の対決の前座を努めたに過ぎなかったと後世語られることとなった。


関連項目



最終更新:2024年07月07日 18:15