概要

レイアル砦の戦いとは、アルファ687年、偽帝討伐連合軍ゲーリー国軍の間に起きた戦いである。


戦闘に至るまでの背景


▲686年10月における勢力図

ゲーリー国はアゾル国領土を手に入れ、当時最大勢力を誇っていた。
単純の面積だけの問題ではなく、肥沃だった旧アゾル領土は、ゲーリー国の戦意を上げるのに効果的であった。
兵士たちの士気は高く(これはある程度の略奪が黙認されていた事もある)国力も充実していた。
ここで彼はかねてから計画していた「皇帝」の地位を名乗る事を実行に移す。

バルディゴスの遺児を見つけ出し、皇帝の地位を禅譲させるという茶番劇(この遺児すら偽者という説が有力)の末、彼は皇帝の地位を自称する。
これに唯一反対したリディアニーグではあったが、マラの逆鱗に触れ自決を命じられる。

マラは、バルディゴスの時代とは違い、互いに疑心暗鬼となっている今の時代なら連合軍など成り立たないという自信があったが、その目論見はロードレア国、ゾリメック国、リューグ国、ロー・レアルス国の四国連合軍という最悪の結果で裏切られることとなる。


両軍の戦力

攻撃側 守備側


偽帝討伐連合軍
軍勢
ゲーリー国軍
総兵力58000 兵力 総兵力54000
★連合国主 総指揮 マラ
軍師
主要参戦者

ロードレア

レイディック

ソフィス

フィリス

アリガル

マラ

ヴァイナック

メナス

ザリアン

カリア

ラディア

ザロ

タラドーサ

ロー・レアルス

カルディス

ゼノス

ゾイ

ドルトン

アメシアン

メファイザス

ゾリメック

サリーア

ナッシュ

リューグ

ライグ

バロゥド

シリナ
★盟主をおかず、4ヶ国を同列とした為、総大将はレイディックカルディスサリーアライグの4人となる。


戦闘経緯


ロードレア国のレイディックゾリメック国のサリーアリューグ国のライグロー・レアルス国のカルディス
意外な形で再開を果たした四人は、リューグ国で合流すると連合軍を東進させる。

バルディゴス討伐連合軍の時とは異なり、明確な盟主を置かず、4人を同列として扱う様にしたが、軍事においてはレイディックカルディスの発言力が自然と強くなっていく。

連合軍は国境でのいくつかの戦いに勝利を重ねながら進軍し、最初の目標であるゲーリー国の拠点ネルヴァ城付近にまで到着すると、この城を守る為に存在するレイアル砦メネシア砦を同時攻略する為、軍勢を二手に別けた。

まずは3月2日にレイアル砦で最初の戦いが始まる。
フィリスを先陣としたロードレア国軍はレイアル砦を強襲、マラが帝位を名乗った事に、我が世の春が来ると思った筈の兵士たちは、偽帝討伐を旗頭にする軍勢の攻撃に動揺し、この攻撃を抑えきれずに落城寸前となる。

劣勢を見かねたレイアル砦の守備隊長ヴァイナックは自ら出陣、フィリスに一騎打ちを挑みかかりフィリスを負傷させる。
しかし、そこにラディアが駆けつけ、ヴァイナックに挑む。
この戦いは、後々まで蜉蝣時代の五大一騎打ちに数えられる名勝負となり、敵も味方もしばし戦いを忘れて固唾を呑んで見守ることとなる。
長い戦いの末、ラディアヴァイナックの剣を弾き勝負はついたかに思われたが、これを見たヴァイナックの息子メナスが矢でラディアの腕を射る。
父を救ったかに思われたメナスだが、ヴァイナックは一騎打ちに飛び道具を使って横から介入した息子の不甲斐なさを叱り付け、ラディアに後日再戦を誓って撤退していく。

ヴァイナックの撤退をもって守備兵の士気は挫かれ、レイアル砦は陥落するが、ヴァイナックの統率力によって、守備兵の多くを後退させることに成功する。


戦いの結末

レイアル砦を攻略したレイディックの元に、すぐさまメネシア砦の戦い勝利の連絡が届くこととなる。
こうして連合軍はゲーリー国の要所であるネルヴァ城攻略の橋頭保を得るが、既にマラネルヴァ城を捨て、陸の孤島と言われるフェリアザード城へ後退していた。
戦場は、フェリアザード海戦へと移ることとなる。


最終更新:2024年07月07日 20:12