概要
本来なら、
旅路の遭遇戦の一連の戦いに含まれるが、それまでの戦闘とは規模がちがうことからこの戦いだけを独立して扱うことが多いため、本稿もそれに従う。
戦闘に至るまでの背景
過去のデータバンクである「図書館」にたどり着いた
ホワイトフォックス隊は、そこで眠っていた記録映像から、
スレイヴギアがウィルスを注入され暴走をはじめ、世界が混乱と荒廃していったことを知る。
そして、自分たちもいつ暴走するかわからないことからコールドスリープについたという記憶も取り戻した。
一方その頃、
カミラが守り切った補給物資を
パラスティア国の首都だったミドルースまで前進して受け取った
クロスクリムゾンは、これまで足取りがつかめなかった
ホワイトフォックス隊の居場所を知ったことから、総攻撃を決意する。
こうして、記憶を取り戻したばかりでまだ気持ちが落ち着いていない中、
ホワイトフォックス隊は図書館を拠点に、迎撃態勢をとる。
両軍の戦力
戦闘経緯
1対1なら決して負けない相手でも、同時に複数の方向から攻撃を仕掛けることで長期戦に持ち込まれ、
ホワイトフォックス隊は疲弊していった。
更に、山地を利用して死角となる場所から狙撃型
シューティオンを使い、次々と休みなく攻撃を仕掛ける。
東ルートでは、
リーサが最大出力で直接
ルビナスを狙撃しようし、これに気付いた
フィオナがかけつけてシールドで防ぐが、
リーサはゼロ距離からの攻撃を仕掛けるべく突撃を開始する。
アポカリプスを立て続けに二発放った直後の
パトラが、自らの身体を盾として
リーサの突撃を食い止めるも、
ルビナスの動力部は破壊され、
パトラも力尽きてシグナルロストとなる。
だが、至近距離からの攻撃で
リーサにも致命傷を与え、この戦いの直後に彼女も力尽きる。
上空では
ディーマイナと
カミラが、前回の濃霧の遭遇戦に続いて空中で邂逅。
しかし、互いの飛行技術から、お互いのことを汚染機ではないのではないかという疑念を持ち、接触を試みる。
両者の話し合いの結果、戦うべき相手ではないと悟った
カミラは、このことを友軍に伝えようとするが、その直後に背後から仲間の
シューティオンに狙撃されシグナルロストする。
戦後になってからブラックボックスの回収によって判明したことだが、この
シューティオンのパイロットは病を発症させていた。
その病は「
スレイヴギアの臓器を食えば治る」という怪しい噂がながれていたが、文明を失ったこの時代は、この手の呪術めいた噂がはびこっていたので、特別珍しいことではなかった。
彼自身も所詮は噂と思いつつ、心のどこかでそんな噂にすらすがりつきたいと思っていた、そんな中
カミラが
ディーマイナと接近したまま動かない光景を目撃すると、
クロスクリムゾンの既定の中に、「ウィルスに発症した場合はたとえ仲間でもこれを討て」というものがあったため、彼は
カミラがウィルスに汚染されて寝返ったと判断して狙撃した。
しかし、直後に自身も乱戦の中戦死しているため、撃ち落とした
カミラに近づくことはできなかった。
エネルギーも体力、精神力も限界まで迫っていた
ホワイトフォックス隊だが、ここで「バーサーカーモード」が突如発動する。
残りエネルギーを一気に消費するかわりに、
スレイヴギアの能力を飛躍的に上昇させるリミッター解除モードだが、これは
ホワイトフォックス隊の結成をしった当時の
スペルビアが、隊独自のシステムとして組み込んだものであった。
だが、そのバーサーカーモードは、戦闘ではなく思わぬ形で使用されることとなる。
ディーマイナは、通信機を最大限に使い、みずからの「歌」を戦場中に響き渡らせたのだ。
「汚染機が、こんな綺麗な歌を歌うはずがない」その迷いから、
クロスクリムゾンは自分たちの戦闘行為が本当に正しかったのか迷い始める。
スレイヴギアを破戒の血族と罵っていた
リアンですら動きがとまり、彼らは戦場から撤退することとなる。
戦いの結末
最終更新:2024年07月20日 23:15