概要

スレイヴギア掃討作戦とは、スレイヴギアウィルス事件により混沌の時代を迎えていたレイトン9683年のビバスク大陸を舞台に行われた、ホワイトフォックスクロスクリムゾンの数度にわたる戦い最後にして最大の激戦のことである。

本来なら、旅路の遭遇戦の一連の戦いに含まれるが、それまでの戦闘とは規模がちがうことからこの戦いだけを独立して扱うことが多いため、本稿もそれに従う。


戦闘に至るまでの背景


過去のデータバンクである「図書館」にたどり着いたホワイトフォックス隊は、そこで眠っていた記録映像から、スレイヴギアがウィルスを注入され暴走をはじめ、世界が混乱と荒廃していったことを知る。
そして、自分たちもいつ暴走するかわからないことからコールドスリープについたという記憶も取り戻した。
一方その頃、カミラが守り切った補給物資をパラスティア国の首都だったミドルースまで前進して受け取ったクロスクリムゾンは、これまで足取りがつかめなかったホワイトフォックス隊の居場所を知ったことから、総攻撃を決意する。

こうして、記憶を取り戻したばかりでまだ気持ちが落ち着いていない中、ホワイトフォックス隊は図書館を拠点に、迎撃態勢をとる。


両軍の戦力


ホワイトフォックス
部隊
クロスクリムゾン
主要参戦者

アザミ

ディーマイナ

パトラ

ティア

ドーリンファルト

リアン

カミラ

リーサ

レピリカ

狼々

トワリ

フィオナ

バプティ

レイ

アオゾラ

シューティオン

シューティオン

シューティオン

リベレイター

リベレイター

アマリリス

零式・改
シューティオンの総数は不明、確認できるだけで10機
リベレイターの総数は不明、確認できるだけで11機


戦闘経緯


入り組んだ山地を利用して三本のルートから進軍してくる敵に対して、アザミアオゾラが北ルート、零式・改アマリリスが南ルート、ドーリンファルトフィオナが東ルートの道を塞ぎ、ルビナスを拠点に、パトラレイバプティが守備に、ティアが全体の補佐をしつつ、ディーマイナが索敵、トワリが広範囲の迎撃をカバーする。

一方クロスクリムゾンは、北ルートにレピリカ、東ルートにリーサを配置しつつ、第四のルートとしてリアン狼々が密かに山越えを開始する。


1対1なら決して負けない相手でも、同時に複数の方向から攻撃を仕掛けることで長期戦に持ち込まれ、ホワイトフォックス隊は疲弊していった。
更に、山地を利用して死角となる場所から狙撃型シューティオンを使い、次々と休みなく攻撃を仕掛ける。

東ルートでは、リーサが最大出力で直接ルビナスを狙撃しようし、これに気付いたフィオナがかけつけてシールドで防ぐが、リーサはゼロ距離からの攻撃を仕掛けるべく突撃を開始する。
アポカリプスを立て続けに二発放った直後のパトラが、自らの身体を盾としてリーサの突撃を食い止めるも、ルビナスの動力部は破壊され、パトラも力尽きてシグナルロストとなる。
だが、至近距離からの攻撃でリーサにも致命傷を与え、この戦いの直後に彼女も力尽きる。


一方その頃、ディーマイナは、リアン狼々が率いる敵の主力部隊を発見。
アザミアオゾラが戦線を後退させてこれにあたるが、他の戦線も徐々に押し込まれていく。

上空ではディーマイナカミラが、前回の濃霧の遭遇戦に続いて空中で邂逅。
しかし、互いの飛行技術から、お互いのことを汚染機ではないのではないかという疑念を持ち、接触を試みる。
両者の話し合いの結果、戦うべき相手ではないと悟ったカミラは、このことを友軍に伝えようとするが、その直後に背後から仲間のシューティオンに狙撃されシグナルロストする。

戦後になってからブラックボックスの回収によって判明したことだが、このシューティオンのパイロットは病を発症させていた。
その病は「スレイヴギアの臓器を食えば治る」という怪しい噂がながれていたが、文明を失ったこの時代は、この手の呪術めいた噂がはびこっていたので、特別珍しいことではなかった。
彼自身も所詮は噂と思いつつ、心のどこかでそんな噂にすらすがりつきたいと思っていた、そんな中カミラディーマイナと接近したまま動かない光景を目撃すると、クロスクリムゾンの既定の中に、「ウィルスに発症した場合はたとえ仲間でもこれを討て」というものがあったため、彼はカミラがウィルスに汚染されて寝返ったと判断して狙撃した。
しかし、直後に自身も乱戦の中戦死しているため、撃ち落としたカミラに近づくことはできなかった。

エネルギーも体力、精神力も限界まで迫っていたホワイトフォックス隊だが、ここで「バーサーカーモード」が突如発動する。
残りエネルギーを一気に消費するかわりに、スレイヴギアの能力を飛躍的に上昇させるリミッター解除モードだが、これはホワイトフォックス隊の結成をしった当時のスペルビアが、隊独自のシステムとして組み込んだものであった。

だが、そのバーサーカーモードは、戦闘ではなく思わぬ形で使用されることとなる。
ディーマイナは、通信機を最大限に使い、みずからの「歌」を戦場中に響き渡らせたのだ。
「汚染機が、こんな綺麗な歌を歌うはずがない」その迷いから、クロスクリムゾンは自分たちの戦闘行為が本当に正しかったのか迷い始める。
スレイヴギアを破戒の血族と罵っていたリアンですら動きがとまり、彼らは戦場から撤退することとなる。


戦いの結末

かろうじてクロスクリムゾンの撃退に成功したホワイトフォックス隊だが、その直後に図書館の地下室に眠っていたレヴォネを発見、更にレイが正体を明かしたことにより、次々と「衝撃の事実」を知らされることとなる。
その後、紆余曲折を経てホワイトフォックスクロスクリムゾンは協力することとなる為、両者の戦いはこれが最後となった。




最終更新:2024年07月20日 23:15