基本情報
略歴
パラスティア国の裏社会を牛耳るマフィアのボスの愛人の子、その出生から幼いころは荒れていたが、このままでは親と同じ道を歩むことになると一念発起し、父と真逆の道となる士官学校の試験を受け合格する。
その後はまるでそれまでの経歴を捨て、生まれ変わったかのように軍人として真面目に軍務に従事していたが、性格の粗暴さは持って生まれたものなので変わることはなく、同僚との喧嘩も絶えなかった。
9555年1月、
ホワイトフォックス隊が正式に結成され、メンバーの多くとこの時はじめて顔を合わせる。
結成式典を行った後、各地の戦線に向かう筈だったが、2月に
スレイヴギアウィルス事件が発生する。
突如発狂した
スレイヴギアの攻撃から
ルビナスを守るが、自分たち自身もいつ発狂するのかという恐怖に押しつぶされそうになる。
結果的に彼女たちは独自メンテナンスのおかげでウィルスを宿していなかったのだが、この時点ではそれを知る由はなく、また
スレイヴギアを取り外しても発狂するという話を聞き、いつ仲間に襲い掛かるかわからない自分たちを封印するため、コールドスリープを進言する。
こうして
ルビナス艦内で眠りにつき、艦は大陸北東部の未開の山地に隠されることとなった。
9683年2月、コールドスリープが解除され130年の眠りから目覚める。
長年の眠りで、断片的な記憶喪失状態(これは
レイによる認識疎外を応用した記憶操作の可能性もある)となっていた為、荒廃していた世界に驚きながらも周囲の探索をはじめ、そこで、この時点では無人機だと信じていた
シューティオン隊と遭遇戦を展開、
フィオナ、
スペルビアと喧嘩しながらもこれを撃墜する。
その後、艦内に残されていた手書きの作戦書に基づき、大陸の各地を巡る人類探しの旅をはじめるが、その直後に再び
シューティオン隊と遭遇、この無人機が人類を滅ぼしたのではないかと疑念を持ちつつ交戦し一度は撃退するが、
クロスクリムゾン隊の強襲を受けて、
スペルビアを失う。
自分たちとは違う
スレイヴギアの存在と、そこから攻撃を受けた事に衝撃を受けるが、遅れて目覚めた
零式・改たちの助力もありかろうじて撃退に成功する。
周囲を探索するため、2チームに別れた時は南チームとしてゼルトの街にくるが、そこで汚染
スレイヴギア(この時はウィルスのことを知らないため、謎の
スレイヴギアと認識)と遭遇して交戦。
一度
ルビナスに戻った後、
ゼルト大橋を目指すこととなる。
ゼルト大橋では、再び
クロスクリムゾンと遭遇、激しい戦いとなるが、そこで自動防衛機である超巨大兵器
ヌートリアが起動し、両軍は混乱の中撤退、橋も完全に破壊された為、ヘルダースの港を目指すこととなる。
ヘルダース城塞港町では、
リベレイターと遭遇して交戦、これらの機体は彼女たちがコールドスリープ中に実戦投入されたこともあり、依然として「無人機によって人類は滅ぼされたのでは」という疑念を持ち続けることとなるが、次にたどり着いた工業都市ライン
ベルトで、ついに生き残っていた人類と遭遇する。
しかしここで「人類を滅ぼしたのは
スレイヴギアだ」と罵られ、その言葉の真意をはかる為、「ゴルビア砂漠にいる人々の様子を見てくる」という彼らの依頼を受ける。
ヌートリアと激しい激戦を繰り広げながら到着した人工オアシス都市だったが、退避シェルター内で空調システムが破壊されていたことからそこに住んでいた人々は既に全滅していた。
その結果を伝え、結局和解できないままライン
ベルトを後にする。
その後も遭遇した無人機を倒しながら、首都ミドルースを目指すこととするが、その道中で汚染機による人間狩り(
コアユニットが衰えてきた汚染機が、
ルーナの適合した獲物を探して無理やり自分の後継者にする行動)にあっていた少女
アイと出会う。
彼女が原因による不幸なすれ違いから
ユーニを失った一向だが、集落に戻れなくなった
アイをそのままメンバーに加え、更に彼女の言葉から、通称「図書館」と呼ばれる北アリナス山脈にあるデータバンク基地を目指すこととなる。
途中、物資輸送中の
カミラと偶然遭遇し、交戦状態となるも撃退して目的地に到着。
そして到着した図書館に眠っていた過去のデータにより、「9555年2月に、ウィルスに汚染された
スレイヴギアが一斉に人類に攻撃を開始した」という事実を知る。
その映像を見た瞬間、まるでロックが解除されたかの様に、
ホワイトフォックス隊のメンバーも当時のことを思い出す。
結局、彼女たちが発症しなかったのは、
ホワイトフォックス隊は新装備のテストも兼ねたモルモット部隊でもあった為、ウィルスを注入されたメンテナンスソフトではなく、独自のメンテナンスを受けていたためであった。
まだ過去の出来事を整理しきれていない中、
クロスクリムゾンが全戦力を投入した
スレイヴギア掃討作戦を開始、敵襲を受けてそのまま戦闘になだれ込む。
この総攻撃で母艦である
ルビナスを身を挺して守ろうとするが、防ぎきれずに落とされると、残弾をすべて撃ち尽くして自らも力尽きた。
人物
- 第七夫人の子で、父に認知された子としては56番目となる。(正式な夫人以外にも多くの愛人との子がいた)
- マフィアの子ということもあり、本人は書類審査で士官学校を落とされると思っていたが、彼女を手元に置くことで、マフィアへの牽制の意味もあったと思われる。ただし、パトラ本人は、親子のつながりなどほぼゼロだと各所で語っていた。
- 口調は激しく、性格は見た目に反して攻撃的で戦闘狂なところはあるが、仲間のことはそれなりに大事に思っていた。
- 大艦巨砲主義で、アポカリプスの火力は気に入っているが、チャージしている間はほぼまったく何もできないことにいらだつことも多い。
スレイヴギア
尻尾状のコネクタで戦艦と連結し、超強力な砲撃を行う。
他にもミサイルポット、ライフルを装備。
最強の破壊力を持つ対消滅砲だが、戦場についてからチャージを開始しないと砲身が融解してしまい、連射もできない(融解覚悟の前提ならば使用自体は可能)
多数のミサイルを収納したミサイルポッド。
面範囲攻撃ができる武装だが、換えの弾丸が限られているので、補充でもできない限りは使えて数回の武器である。
護身用の兵器として用意されたツインライフル、威力はそれほど高くない。
関連項目
最終更新:2024年07月14日 21:59