基本情報



略歴

イーグルホーク級強襲揚陸艦7番艦ルビナスに所属していたスレイヴギア部隊の一員だが、それ以前のデータはなぜか消去されているため不明。
ルビナス所属後は、アマリリス零式・改ティアアオゾラたちとの連携の強さもあり、各地で戦果をあげていく。

9552年コレイスレートの戦いにも参戦、空挺降下作戦として敵軍の背後に着地すると、本隊が到着するまで敵軍の攻撃をひたすら防ぎきった。
これら不可能と言われた作戦を次々と成功させたことから、彼女たちの部隊を母体として、そこに各部隊のエースを集めることでホワイトフォックス隊を作るという構想がうまれる。

9555年1月、ホワイトフォックス隊が正式に結成され、メンバーの多くとこの時はじめて顔を合わせる。
結成式典を行った後、各地の戦線に向かう筈だったが、2月にスレイヴギアウィルス事件が発生する。
突如発狂したスレイヴギアの攻撃からルビナスを守るが、自分たち自身もいつ発狂するのかという恐怖に押しつぶされそうになる。
結果的に彼女たちは独自メンテナンスのおかげでウィルスを宿していなかったのだが、この時点ではそれを知る由はなく、またスレイヴギアを取り外しても発狂するという話を聞き、いつ仲間に襲い掛かるかわからない自分たちを封印するため、コールドスリープを進言する。
こうしてルビナス艦内で眠りにつき、艦は大陸北東部の未開の山地に隠されることとなった。

9683年2月、アザミたちから数日遅れでコールドスリープが解除され130年の眠りから目覚める。
長年の眠りで、断片的な記憶喪失状態(これはレイによる認識疎外を応用した記憶操作の可能性もある)となっていた為、荒廃していた世界に驚きながらも、クロスクリムゾンと交戦していたアザミたちに協力して撃退する。

アマリリスティア零式・改アオゾラ、ドーリンファルトは、もともとルビナスに所属していた顔見知りのチームであり、そこに各部隊のエースを合流させたのがホワイトフォックス隊だったこともあり、彼女たちのチームワークのおかげで、比較的スムーズにホワイトフォックス隊は再結成された。

周囲を探索するため、2チームに別れた時は北チームとしてブルクアの戦い古戦場周囲を探索した後、一度ルビナスに戻った後、ゼルト大橋を目指すこととなる。
ゼルト大橋では、再びクロスクリムゾンと遭遇、激しい戦いとなるが、そこで自動防衛機である超巨大兵器ヌートリアが起動し、両軍は混乱の中撤退、橋も完全に破壊された為、ヘルダースの港を目指すこととなる。

ヘルダース城塞港町では、リベレイターと遭遇して交戦、これらの機体は彼女たちがコールドスリープ中に実戦投入されたこともあり、依然として「無人機によって人類は滅ぼされたのでは」という疑念を持ち続けることとなるが、次にたどり着いた工業都市ラインベルトで、ついに生き残っていた人類と遭遇する。
しかしここで「人類を滅ぼしたのはスレイヴギアだ」と罵られ、その言葉の真意をはかる為、「ゴルビア砂漠にいる人々の様子を見てくる」という彼らの依頼を受ける。
ヌートリアと激しい激戦を繰り広げ、この戦闘で1つしか所持していい内「炎のレイピア」を使って大ダメージを与える。
ヌートリアを撃破して到着した人工オアシス都市だったが、退避シェルター内で空調システムが破壊されていたことから既に全滅していた。
その結果を伝え、結局和解できないままラインベルトを後にする。

その後も遭遇した無人機を倒しながら、首都ミドルースを目指すこととするが、その道中で汚染機による人間狩り(コアユニットが衰えてきた汚染機が、ルーナの適合した獲物を探して無理やり自分の後継者にする行動)にあっていた少女アイと出会う。
彼女が原因による不幸なすれ違いからユーニを失った一向だが、集落に戻れなくなったアイをそのままメンバーに加え、更に彼女の言葉から、通称「図書館」と呼ばれる北アリナス山脈にあるデータバンク基地を目指すこととなる。
途中、物資輸送中のカミラと偶然遭遇し、交戦状態となるも撃退して目的地に到着。

そして到着した図書館に眠っていた過去のデータにより、「9555年2月に、汚染されたスレイヴギアが一斉に人類に攻撃を開始した」というスレイヴギアウィルス事件の事実を知る。
その映像を見た瞬間、まるでロックが解除されたかの様に、ホワイトフォックス隊のメンバーは記憶を取り戻し、9555年の時点ではまだ暴走の原因と分かっていなかったため、彼女たちはいつ仲間を攻撃するかわからない自分たちをコールドスリープという形で封印してほしいと艦長に申し出ていたことを思い出す。
なお、結局彼女たちが発症しなかったのは、ホワイトフォックス隊は新装備のテストも兼ねたモルモット部隊でもあった為、ウィルスを注入されたメンテナンスソフトではなく、独自のメンテナンスを受けていたためであった。

まだ過去の出来事を整理しきれていない中、クロスクリムゾンが全戦力を投入したスレイヴギア掃討作戦を開始、そのまま戦闘になだれ込む。
この総攻撃により母艦であるルビナス、そしてパトラを失いながらも、かつて隊の創設メンバーの一人であったスペルビアが密かに仕込んでおいた、ホワイトフォックス隊独自のシステム「バーサーカーモード」が発動し、かろうじてクロスクリムゾンを撃退する。
決戦の最中カミラが残した情報から図書館の地下室を発見、そこで過去の科学者であるレヴォネのコピーを発見する。
その直後にクロスクリムゾンの残党部隊と交戦するが、その戦いで、それまで無人機だと信じていた敵機がすべて人が乗っている有人機だったという事実が判明する。
全ては、レイが定期メンテナンスと称して行っていた「認識疎外」が原因であり、有人機はすべて無人機として、パイロットの断末魔の叫びは単なるノイズとして聞こえていた。
レイは、自らがAI型スレイヴギアであり、全ては人間の可能性を見る為の行動だったと告げ姿を消した。

母艦を失ったことから、新しい拠点を見つける為各地を偵察、大陸の西部にたどり着くが、そこにはかつての戦争で捕虜となったスレイヴギアコアユニットが処刑された跡地が広がっていた。
かつては戦争で、その後は暴走で、人々がどれだけスレイヴギアを憎んでいたかを再確認させられるが、その後集落を襲っていたシューティオンを撃退したものの、感謝されるどころか逆に毒入りの料理を出されたことで、その憎しみがいまも続いていることを思い知らされる。
一旦図書館に帰還すると、首都を探索していたチームからホワイトフォックス隊とクロスクリムゾンの間に接点を作られたことを聞き、更にレヴォネが汚染機から強制的にスレイヴギアを解除するウィルスの開発に着手すると、その完成を待つ傍ら、武器屋と称する謎の開発者から自身の武器の追加カートリッジ「羅炎」を受け取る。

汚染機を相手に最終決戦となる霧の箱舟作戦を開始され、圧倒的兵力差の前に次々と仲間を失いながらもウィルスの散布に一度は成功するが、動きを止めた筈の汚染機は再起動をはじめ、ラストジャッジメントも暴走をはじめる。
これに正面から立ち向かい、ラストジャッジメントのシールドを打ち破り、大打撃を与えるが、力尽きたところを踏みつぶされた。


人物

  • 表向きはクールでぶっきらぼう、他人の言う事はまず疑ってかかる悲観論者だが、それは過去の体験からくる期待の裏返しであり、一方では、今度こそ人を信じてみたいという気持ちも持ち併せていてる。


スレイヴギア

  • ヴァンジナ 【近距離】
ビームピストル(二丁とも同型)
エネルギーカートリッジでリロードし、データカートリッジで破壊光線・スタン電磁波・閃光(ノーダメ目眩まし)等を変えられる。
腰に収納することで本体の充電も可能。


関連項目



最終更新:2024年08月17日 13:25