21000系電車は,新都メトロの通勤型車両。2020年に全ての車両が252000系及び361000系に改番された。本項目では最初から252000系,361000系として新製された車両についても扱う。
新都メトロ21000系電車 | |
上段:前面(改番後の252101F,もと21101F) 下段:前面(361123F) | |
基本情報 | |
運用者 | 新都メトロ |
製造所 | 船橋重工業豊崎工場 |
製造年 | 2015~21年 |
製造両数 | 176両 |
運用開始 | 2015年11月12日 |
主要諸元 | |
軌間 | 1,067mm |
電気方式 | 直流1500V(架空電車線方式) |
最高運転速度 | 110km/h(船津線)/80km/h(北條線) |
設計最高速度 | 120km/h |
起動加速度 | 3.3km/h/s |
減速度 | 4.2km/h/s(常用) 5.0km/h/s(非常) |
車両定員 | 本文参照 |
全長 | 先頭車:20,200mm 中間車:20,000mm |
自重 | Tc1車,Tc2車:23.4t M1車:29.8t M2車:30.2t T車:21.0t |
全幅 | 2,820mm |
全高 | 4,050mm |
床面高さ | 1,125mm |
台車 | ボルスタレス方式空気ばね台車「TiWing」 電動車:FHI-MB115 付随車:FHI-TB115 |
主電動機 | かご形三相誘導電動機 FEI-IM113E1 |
主電動機出力 | 190kw |
駆動方式 | TD継手式中実軸平行カルダン方式 |
歯車比 | 99:16(6.19) |
制御装置 | フルSiC-FET素子VVVFインバータ制御 |
制動装置 | 回生併用電気指令式電磁直通ブレーキ (全電気式) |
保安装置 | 本文参照 |
概要
船津線の増発(快速運転開始)用として2015~20年に6本が導入されているほか,北條線用に50番台が4両20本導入されている。2021年には北條線延伸開業に備えて4連12本が追加導入された。車体工法はNexsus 2.0,台車にも船橋重工製チタン合金製台車「TiWing」を採用。それによりステンレス合金製車両としてはかなり軽量化されている(アルミ製の車両より軽量なステンレス車両は珍しい)。なお,都西開発鉄道2000系電車は本形式と共通設計となっている。
外観
前面帯は路線色と白色に加え,新都メトロのコーポレートカラーである青色を採用。側面の塗装パターンは窓上に青+路線色。2020年以降の導入車両(251105,06F及び361121F以降)では前面のデザインが変更されている。
内装
内装は淡青系で統一されているが,北條線向け車両は吊革を緑色としている。なお一部車両(50番台の2・3号車)は扉間の座席が6人掛けとなっている。
走行機器
炭化ケイ素を材料に用いたMOS-FET素子を採用し,走行に必要な電力を削減している。1C1Mの個別制御であり,各電動車に4基ずつ搭載。主電動機は定格出力190kwの誘導電動機(船津・東城線の車両は全てこれに統一されている)を搭載する。
新型電動機試験
252106Fは2021年1月18日より同期リラクタンス電動機の試験に使用された。搭載したのは船橋電機製のFEI-RM120Y(定格出力200kw級)。走行試験は計16回実施され,終了後は通常の誘導電動機に換装されたうえで営業運転に復帰している。