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  • 転んだり迷ったりするけれど

アニメキャラ・バトルロワイアル @ Wiki

転んだり迷ったりするけれど

最終更新:2021年11月13日 23:44

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転んだり迷ったりするけれど ◆q/26xrKjWg


『……タチコマを追いましょう』
『このレヴィ様に指図するったぁ、随分お偉い立場になったもんだな? タダ働きなんざまっぴらご免だね』
『いいんですか? それじゃフェイトちゃんやタチコマに嘗められっぱなしですよ』
『あぁ!?』
『まあまあ落ち着いて。ここで援護でもして恩を売りつつ、レヴィさんの実力と有り難みを思い知らせてやるってのもありなんじゃないですかね』
『うーん……そうだな、まぁそれもアリかもしれねぇな』

 そんなやりとりを経て、ゲイナーはレヴィを連れ立って北上を続けている。

(何というか、慣れればコントロールしやすいな、この人も……)

 少し落として一気に持ち上げてやるだけで、あっさりと食い付いてくれる。
 大人は大人でも、外っ面と腕っ節が大人なだけで、中身は子供だ。その行動原理さえ分かればどうとでもなる。

「ちょっと待ちな。足下見てみろ」

 そのレヴィに唐突に呼び止められた。
 言われた通り、足下を見やる。
 水色の鉄片と、鉄塊がいくつか。そこに散らばっているものが何かを認識する。

「そんな、まさか……タチコマイナー!?」

 これで自分は何の力もない子供に逆戻りだが、そんな損得勘定だけでは推し量れない感情も湧き上がってくる。
 ほんの短い間だったが、それでも相棒は相棒だ。
 少しぐらいはその死を悲しんでやりたい。
 機械の冥福は誰に祈ればいいのだろうか。機械の神様などというものが都合良くいてくれれば有り難いのだが、とりあえず思い当たる節はない。

「そりゃそうだ。いくら自力で動く戦車だろうが、あんなの相手にすりゃ保たねぇよ」

 そう呟く彼女の視線を追った。
 レヴィ曰くところのトンデモ連中のドンパチは、まだ続いている。オーバーマン同士の戦闘にも匹敵する戦いを繰り広げている。それも生身で。
 自分がブラックメールのコートを羽織って巨大化していたとしても、キングゲイナーに乗っていたとしても、まともにやり合えばあっさり負かされるのではなかろうか。

「こりゃ援護どころの話じゃねぇや。本当に無茶苦茶やりやがる」
「……そうですね」

 否定のしようもない。だからゲイナーは同意する。
 ビルの屋上から、また閃光が漏れて――そして消えた。
 タチコマイナーには申し訳ないが、まだ嘆いている暇はない。

「あのビルですね。レヴィさん、とにかく急がないと」
「あたしらが着く前に、またどっか飛んでいったりしなきゃいいんだがな」
「……そうですね」

 やはり、否定のしようもない。だからゲイナーは同意した。

   ◆  ◇  ◆  ◇  ◆

「入っていいぞ、ゲイナー」
「あ、はい」

 緊張感のないゲイナーの返事にうんざりしながらも、レヴィはビルの中にゲイナーを招き入れた。危険はないと判断したからだ。
 だからといって、万事上手くいっているとは限らないのだが。

「フェイトちゃん! 無事だったか――」

 ゲイナーがフェイトに駆け寄ろうとしたが、自分の横を通り過ぎたあたりで立ち止まった。そして言葉を詰まらせる。
 近寄りがたい雰囲気というものをちゃんと察したらしい。

 フェイトはただ、そこに佇んでいた。
 その袂には、ぼろぼろになってしまった杖と、それとは別に黒い杖がもう一本。
 こちらを見向きもせずに、淡々と言葉を発する。

「なのはは殺されました。タチコマも、私を庇って」

 別段驚きはしなかった。ここはそういう場所だ。
 元より、誰かが死ぬことには慣れている。それが知り合いであろうがなかろうが。特に感慨があるわけでもない。
 沈黙の気まずさに耐えかねたのか、ゲイナーが切り出した。

「タチコマは道中で見付けたよ。もしかして……君が戦っていた相手が?」
「彼女は――殺しました。私の手で。考えられる限りの痛みと苦しみを与えて、最後には跡形もなく消し飛ばしました」

 ごくりと息を呑む音が聞こえる。隣でゲイナーがビビっているのだろう。
 天井が綺麗さっぱりなくなっているこのビルの有様を見れば、フェイトの言葉をそのままの意味で受け取らざるを得ない。

「もしかしたら、私があの時すぐに市街地に向かってさえいれば、なのはは死なずに済んだのかもしれません。結局、私のすることは間違ったことばかりなんです。
 私には誰も助けられなくて、みんな私のせいで死んでいくんです。なのはも、タチコマも、カルラさんも、それに元を正せば母さんだって私のせいで――」

 フェイトの独白は止まらない。

(気に入らねぇな。何もかも気に入らねぇ)

 レヴィは黙って、その場に座り込んだままのフェイトに近寄っていった。
 そして告げる。

「……立てよ」

 フェイトは立ち上がらない。未だにこちらを向こうとする素振りすら見せない。
 一層苛立ちが募る。

「立てっつってんだよ」

 その襟首を掴んで、無理矢理フェイトを立たせた。手を振り解いてまたその場にうずくまるかとも思ったが、どうやら立たせられることにすら抵抗する気はないらしい。
 フェイトの顔がこちらを向く。
 しかし、彼女はこちらを見てはいない。
 まるで死んだ魚のような眼で――

 レヴィは拳を握った。
 敵を跡形もなく吹き飛ばして殺せる奴だろうが何だろうが、知ったことか。

「ナメてんじゃねぇぞこのクソガキが!」

 そして、フェイトの顔面目掛けてその鉄拳を叩き込んだ。

   ◆  ◇  ◆  ◇  ◆

 フェイトは吹っ飛ばされ、地面を転がり、倒れ伏した。その小さな身体でレヴィの拳を受け止めきれようはずがない。
 レヴィは暴れ続けているようだ。
 では、どうして襲ってこないのか――すぐには気付けなかった。

「レヴィさん、いきなり何やってんですか!」
「うるせぇ! 離せゲイナー!」

 ゲイナーが必死になって、背後からレヴィを取り押さえている。
 もっとも、レヴィの口から出てくる言葉は留まることを知らなかったが。

「人のこと薄情だとか抜かして馬鹿にしてくれやがった奴が、いざ大事なお友達が死んじまったらそのザマか! ゲイナー助けに行かなきゃなのはは死なずに済んだかも、だって!?
 あぁその通りだろうよ! だけどな、それはテメェで決めたことだろうが! 今更他人のせいにしてグダグダ言ってんじゃねぇ!
 それと、みんな自分のせいで死んじゃいました、お友達を殺した奴は私が殺しちゃいましたってなぁ、テメェだけが悲劇のヒロイン気取りか、あぁ!?
 そうやって形だけ自分を責めるならテメェは楽だよな! フザけんのも大概にしとけ!」

 遂にゲイナーが振り解かれた。もうレヴィを止めるものは何もない。
 今度は馬乗りでもされて、何度も殴られるのだろうか――フェイトは他人事のようにそんなことを考えていた。
 だが、そうはならなかった。
 彼女は自由を力で勝ち取りながらも、その場を動かなかった。散々まくしたてて乱れた呼吸を、肩で息をしながら整えているだけだ。
 動かないのはレヴィだけではない。ゲイナーも、自分も、一歩も動かなかった。動くことができなかった。

 そして、レヴィが一息で言い放つ。
 それまでのような熱い調子ではなく、冷めきった口調で。

「言い直してやる。テメェなんざクソガキ以下だ。そこらに転がってる死体と同じだ。死体なら死体らしく、ずっとそこで死んでろ」

 憐憫の情は一切ない。
 ただひたすらに侮蔑だけを湛えた眼差しで、レヴィが自分のことを見下ろしている。見下している。
 それがかつて自分が彼女に投げかけた視線と同じようなものだということに、フェイトは気付かなかった。

「……あー胸糞悪ぃ、ちと外の空気吸ってくるわ。後は勝手にしな」
「ちょ、ちょっとレヴィさん!?」

 ゲイナーが背を向けたレヴィを追おうとしたが、追えなかったようだ。先程動けなかったのと同じ理由で。
 彼女の背中越しに伝わってくるもの。
 どんなに鈍感な人間でも、それが恐ろしいほどに静かな怒気だと分かるはずだ。

 やがて、レヴィの姿が見えなくなって。

 フェイトは上半身を起こし、自分の頬に手をやった。
 殴られても何も感じなかったはずの頬が、熱を帯び始めている。同時に痛みも。口の中には血の味が広がっていた。

(私は――何を言っていたの?)

 感情に任せて吐露し続けていた言葉。
 その一字一句をようやっと認識し、そして青ざめる。

「あの、大丈夫かい? フェイトちゃん」

 ゲイナーを直視することができない。
 自分が何を言っていたのか、理解してしまったから。
 そんなこちらの様子を拒絶と受け取ったのか、彼は自分から少し離れたところで立ち止まった。

「……ごめんなさい。私、ひどいことを言いました。とてもひどいことを」
「いや、いいんだ。実際僕にも一因はある。それに君の言ってたことも分かるよ」

 ゲイナーはかぶりを振って、そう答える。

「例えば、僕の判断のせいでサラの身にもしものことがあれば、それまでの自分の行いは全て間違いだったと思うかもしれない。それとは逆に、自分以外の何かに責任を押し付けたくなるかもしれない」
「……サラ?」
「ああ、サラ・コダマって言うんだ。幸いここにはいないけど」

 わざわざ引き合いに出すほどだ。きっとゲイナーにとって一番大切な人なのだろう。
 その一番大切な人が、この殺し合いに参加させられていない。
 フェイトは心底羨ましく思った。

「だけど、どうしたものかな。もっと後で話そうと思ってたんだけど、もうそんなこと言ってられない状況か……っと、ちょっとごめんね」

 そう言って、ゲイナーは自分の横を通り過ぎた。
 何やらぶつぶつと呟きながら、捜し物をしているようだ。
 場所は、ちょうど自分が――

(私が、あの子を、消し飛ばしたあたり――)

 そこを直視することもまた、できない。
 目を背けているうちに、程なくしてゲイナーが戻ってきた。

「もしかしたら、何か残ってるかもしれないと思ってね。何かペンダントも落ちてたから一応拾ってはおいたけど、本命はこれさ」

 ぼろぼろになった首輪だった。
 たまたま魔法の直撃を免れて燃え残ったのか、それともとんでもなく頑丈なだけか。どちらにしても、それが誰のものかは聞くまでもない。
 こんな首輪でさえ、死者には無用の長物だということなのだろう。

「僕は、この首輪を解除する方法を探すつもりだ。ここからエクソダスするにしても、ギガゾンビをどうにかするにしても、絶対に避けては通れないことだからね。
 タチコマの技術と君の魔法とを合わせれば、それも可能かもしれないと踏んでた。タチコマはもういないけど……」

 ゲイナーの声に、僅かながらも寂しげな感情の色が混じったのを聞き取って、フェイトは少しだけ安堵した。
 彼はタチコマの死を悲しんでくれている。

「だからといって、望みが潰えたわけじゃない。タチコマからいろいろ話を聞いたんだ。まだ公安九課のトグサって人がいる。公安九課の技術力なら、首輪を何とかできる手がかりを掴んでるかもしれない。
そりゃ僕は頼りないし、この頭だって頼りにできるかどうか正直怪しくなってきたけど、それでも出来ることはしていこうと思う。君にも協力を仰ぎたい。でも――」

 ゲイナーは、その続きを言うべきかどうか悩んでいるようだった。実際に言葉を継ぐまでに、逡巡と呼べるほどの長い時間を要しはしなかったが。

「――もし君が、悲しみのあまりもう立ち上がれないのなら……一度助けられておいてこんなことを言うのも何だけど、ここでお別れだ」
「…………」
「フェイトちゃんは、確かに僕達から見ればとんでもない力を持ってる。だけど、もし全てに絶望してしまったなら、どんな力だってもう何の意味もないんだ」

 多くのものを失った。
 代わりに多くのものを背負った。

 カルラ、タチコマ、なのは。自分の力及ばずに死なせてしまった人達。
 はやて、ヴィータ。再び会うこと叶わず死んでしまった人達。
 己の憤怒を全て受け止めて、砕け散ったS2U。
 そして、自分が殺した、あの狂った少女さえも。

 そうやって背負ってきたものを、全てを投げ捨てる。
 そうすれば楽にはなれる。甘美な誘惑だ。自分はそれに負けそうだった――いや、もう負けていて、捨て鉢になっていた。何もかもがどうでもよくなっていた。

 レヴィにゲイナー。
 この人達は優しくない。

『その子の名前を呼んであげなさい。わたくしに聞かせてみせなさい。あなたには、悲しむ必要性なんてないのですから』

 カルラのように、優しく導いてはくれない。

『ほら、選択肢は沢山あるよ。君が出来ることは非常に多い。だからその理屈はおかしい、僕はそう言ったんだよ』

 タチコマのように、優しく諭してはくれない。

『フェイトちゃん!』

 そして、なのはのように――

『飛んで! こっちに!』

 ――優しく手を差し伸べてはくれない。

(……けれど、同じなんだ)

 優しさであれ、厳しさであれ、あるいはもっと単純な怒りだったとしても、同質のものであることには違いない。
 そう、思い出させてくれた。
 自分がこれまでに背負ってきたものの意味を。

 ふと見やる。
 バルディッシュ・アサルト。リニスが遺してくれた雷神の槍。自らの意志でカートリッジシステムを求めた閃光の戦斧。
 今は、手の届かないところにある。

(私は……)

 手を差し伸べてくれる人はいない。
 ならば――

(……まだ、終わっていないよね?)

 ――自分で立ち上がらなければ。

「私に、できることが、あるなら――」

 立ち上がろうとして、無様に倒れる。
 いざ自力で立とうとしてみれば、身体が決意に追いつかない。
 そんな自分が、ただひたすらに情けなく思える。
 先程の戦闘による消耗があまりにも激しいのか、レヴィに殴られたのがそれほど効いているのか。どちらなのかはよく分からなかった。

「試すようなこと言って、ごめん。僕だって人のこと言えた義理じゃないのにさ」

 それまでは一定の距離を置いて立っていたゲイナーが、いつの間にか側に寄って屈み込んでいた。
 そして気付く。
 彼のことを、真っ直ぐに見ることができた。

「ゲイナーさんは、絶望した?」
「そう。僕は全てに絶望して、世界の何もかもをカチンコチンに凍らせてしまおうとしたんだ――なんて言ったら、君は信じる?」

 真偽は分からない――いや、きっと本当のことだ。
 そして、こんな調子でそんなことを語れるということは、きっとゲイナーは絶望を乗り越えることができたのだ。

 こちらがどう思っているかは、ゲイナーにとっては大した問題ではないのだろう。彼は回答を待たずに続けた。

「ともあれ、フェイトちゃんにできることは、まず休むことだ。傷の手当もしたいけど、応急処置が精々か。あとはさっき言った通り、やれることからやっていこう」

 ゲイナーの言っていることは正論だ。
 それが最善だと思う。異を唱えるつもりもない。
 だが、どうしても一つだけ、言っておきたいことがあった。叶わなくてもいい。それでも自分の口から言っておくことに意味がある。

「……一つだけ、我が儘を言ってもいいですか?」
「ん?」
「弔わせてほしいんです。タチコマと、なのはのことを」

 心情的には理解してもらえるかもしれないが、それ以上に状況は差し迫っている。自分さえいなければ、休憩の時間すら惜しんでいたかもしれない。
 断られることは覚悟の上だった。

「……そうだね。僕もレヴィさんも、なのはちゃんやタチコマとは面識がある。そうしよう。ただし、しっかり休んで、ちゃんと動けるようになってからだよ。ふらふらのまま出歩かせるわけにはいかないからね」

 だから、ゲイナーの返答を聞いてフェイトは驚いた。

「あ、ありがとう、ござ、い――あ、れ?」

 咄嗟に礼を言おうとするが、言葉が続かない。
 ゲイナーがおろおろする理由も見当が付かない。

 自分の掌にぽろぽろ落ちてくるそれの感触で、ようやく分かった。

(私、泣いているんだ)

 よかった。
 まだ泣ける。
 散々泣いてばかりだったけれど、それでもまだ泣ける。
 失ったという現実を背負って、泣くことができる。
 自分の心は枯れてはいない。

 そして、フェイトは泣いた。声を押し殺さずに。

   ◆  ◇  ◆  ◇  ◆

 ビルを出てすぐ脇の壁に、レヴィは背を預けていた。
 そして耳をそばだてている。

(こんなんガラでもねぇってのに、何やってんだ? あたしは。ロックの病気が伝染っちまったかね)

 胸中でぼやきながら、レヴィは頭を掻いた。
 そして今後のことを考える。

 なのはは死んだ。ついでに言えばその仇も。
 カズマがそれを知る由もあるまい。未だに探し回っていることだろう。知ったところで怒りをぶつける相手すらいない。そう考えると本当に救えない話だ。救えない話だらけのこの場所では珍しくともなんともないが。
 それを理由に手加減をするつもりはない。
 手加減できるような相手でもない。
 相見えたならば全力で戦い、そして借りはきっちりと返す。それ以上でも、それ以下でもなく、ただそれだけのことだ。

 問題は、その次。
 あのチキンな仮面野郎をブッ殺すためには、この爆弾付きの悪趣味な首輪をどうにかする必要がある。
 今まで深く考えていなかったが、確かに言われてみればその通りだ。
 何も考えずに突っ込めば、最初に見せしめにされた哀れな二人のように、派手にケチャップをまき散らすことになる。

 頭脳労働はダッチやベニー、あとついでに付け加えてやるならロックの担当だ。自分には全く向いていないことぐらいは自覚している。
 それをゲイナーにやらせるというのも、まあ悪い話ではないだろう。

(用心棒代は『首輪を何とかする』ってことで手打ちにしてやるよ、ゲイナー坊や)

 とことん金にならない仕事ばかりだ。
 レヴィは深く溜息を吐いた。




【D-6/ビル/夜中】

【フェイト・T・ハラオウン@魔法少女リリカルなのはA's】
[状態]:全身に中程度の傷、背中に打撲、魔力大消費/バリアジャケット装備
[装備]:バルディッシュ・アサルト(アサルトフォーム、残弾5/6)@魔法少女リリカルなのはA's、双眼鏡
[道具]:支給品一式、西瓜1個@スクライド
[思考・状況]
1 :まずは休息を取る。
2 :なのはとタチコマを弔いたい。
3 :ゲイナーによる首輪解除方法探しを手伝う。
4 :カルラの仲間やトグサに会えたら謝る。
基本:シグナム、眼鏡の少女や他の参加者に会い、もし殺し合いに乗っていたら止める。

【ゲイナー・サンガ@OVERMAN キングゲイナー】
[状態]:風邪の初期症状、頭にたんこぶ、頭からバカルディを被ったため少々酒臭い
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、ロープ、焼け残った首輪、グラーフアイゼン(待機状態、残弾0/3)@魔法少女リリカルなのはA's
[思考・状況]
1 :とにかくフェイトを休ませる。手当を終えたらついでに自分も休む。
2 :休息後はフェイトによる弔いに付き合う。
3 :トグサと接触し、協力を仰ぎたい。
4 :首輪解除の取っかかりを得たい。
5 :さっさと帰りたい。
[備考]
※名簿と地図を暗記しています。また、名簿から引き出せる限りの情報を引き出し、最大限活用するつもりです。
※なのはシリーズの世界、攻殻機動隊の世界に関する様々な情報を有しています。

【レヴィ@BLACK LAGOON】
[状態]:腹部に軽傷、頭に大きなタンコブ、頭からバカルディを被ったため少々酒臭い、相変わらずイライラ
[装備]:イングラムM10サブマシンガン、ベレッタM92F(残弾16、マガジン15発、マガジン14発)
    NTW20対物ライフル@攻殻機動隊S.A.C(弾数3/3)、ぬけ穴ライト@ドラえもん
[道具]:支給品一式、予備弾薬(イングラム用、残弾数不明)、バカルディ(ラム酒)1本@BLACK LAGOON、割れた酒瓶(凶器として使える)
    西瓜1個@スクライド
[思考・状況]
1 :あー胸糞悪ぃ、ガキのお守りなんてガラじゃねぇよ。
2 :用心棒代は『首輪を何とかする』で手打ちにしてやるか。
3 :カズマ? 借りは返す!
4 :ロック? まぁあいつなら大丈夫だろ。
5 :気に入らない奴はブッ殺す!
[備考]
※双子の名前は知りません。
※魔法などに対し、ある意味で悟りの境地に達しました。


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Back:I believe you Next:黄金時代(前編)

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Back:I believe you Next:「散りゆく者への子守唄」

215:なまえをよんで Make a Little Wish(後編) フェイト・T・ハラオウン 233:破滅と勇気と
215:なまえをよんで Make a Little Wish(後編) ゲイナー・サンガ 233:破滅と勇気と
215:なまえをよんで Make a Little Wish(後編) レヴィ 233:破滅と勇気と

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