BC-250とは
AMD BC-250は、PlayStation5(以降PS5)の基盤を利用した暗号通貨マイニング用に開発されたボードです。
PS5のAPU製造中にコア不良が発生したものを、その動かないコアを潰してマイニングボードとして再利用したものとなります。
元々は大型のブレードサーバー内に大量に並べられていたものが、マイニング効率の悪化等により市場に流れてきたという物です。
2026年2月現在、セールやクーポンを利用すると1枚20000円代前半で手に入れることができます。
とはいえ1から全部そろえようとするとPS5を購入する以上の費用になることもままあり、またスペック的にPS5の型落ち品のような性能のため半端な気持ちで手を出すことはあまりお勧めできません(今円安ダシネ)。
ニッチなアイテムですが、安価なゲーミングPCやAI生成ハードウェアとして利用している方がいます。
このwikがi知的好奇心を満たそうとする貴方の一助になれば幸いです。
主なスペックは下記の通りです
CPU: 6x Zen 2 コア、約3.5GHz
GPU: 24 x RDNA2 コンピューティング ユニット (コードネーム「Cyan Skillfish」)
メモリ: 16GB GDDR6(CPUとGPUで共有)
接続: DisplayPort、M.2 NVMeスロット、USB3.0x2 USB2.0x2
電源: PCIe 8ピンコネクタ、220W TDP
OS: Linux系(一般的な汎用系LinuxOSの他、StreamOSやBazziteOS等が推奨されています)
主な機能
ゲームパフォーマンス
- RX 6600 / GTX 1660 Tiシリーズ程度のグラフィック性能
- 中高設定での1080pゲーム
- レイトレーシング対応(ただし制限あり)
- FSRによるフレーム生成のサポート
パフォーマンス例:
- サイバーパンク2077: 60~90FPS (1080p、高設定、FSR 有効) →レイトレーシング有効40FPS前後
- DMC5: 100FPS以上 (1080p、高設定)
AI/LLM
lama.cpp(Vulkan)LLM:8Bモデルで約60トークン/秒
Stable Diffusion:約1.1it/s (512x512、SD1.5)
構成に応じて10~12GBの使用可能なVRAM
制限事項
| BC-250はほぼLinux専用機です |
| ⚠Windows用のGPUドライバーは現在存在しません。ゲームプレイやAI生成等にはLinux系OSを使用する必要があります。 |
その他の制限:
- アクティブDP-HDMIアダプタ経由のオーディオは動作しない場合があります。(パッシブDP-HDMI変換アダプタを使用する事 )
- WiFi/Bluetoothは内蔵されていません。(USBアダプターは動作します)
- 命令セットが制限されています。(一部AVX機能が削除されている)
- アイドル時の消費電力が高い。(ガバナーなしで約85~105W)
BC-250を導入するにあたってのポイント
メリット
- 高コストパフォーマンス:比較的低価格でミドルスペックのゲーミングPCが手に入ります。
- 大規模なコミュニティ: Discordで1,000人以上のユーザーが様々な情報交換をしています。(要英語
- ドキュメントの豊富さ:セットアップガイド、BIOS ドライバーがgithub等でオープンで公開されています。
- ハック可能:改造BIOSでVRAM設定、オーバークロック、その他の機能が利用可能になります。
デメリット
- セットアップ技術が必要:Linuxの導入、操作が必要です。時にはコマンドを自分で叩いて実行するスキルが求められます。
- 冷却方法の工夫が必要:別ページでの紹介の通り、冷却を工夫する必要があります。少なくとも複数のファンを取り付けることが推奨されています。
- 保証がありません:購入方法が限られ中古現状品として販売されています。海外からの購入となるため購入トラブル時に解決まで時間がかかる可能性があります。
- 消費電力が大きい:アイドル時でも70~80Wと比較的消費電力が大きめです。
どんな人にBC-250は向いていますか?
BC-250は次のような場合におすすめです
安価なLinuxゲームマシンが欲しい
いじくり回したりカスタマイズしたりして楽みたい
予算に応じたコンピューティング/AI推論が必要
ユニークなハードウェアプロジェクトが好き
Linuxとシステム構築を学びたい
次の場合は推奨されません:
Windowsゲームのサポートが欲しい
高い電源効率が欲しい
かったらすぐその日に使いたい等
最終更新:2026年03月17日 18:07