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Bazziteセットアップガイド


BazziteはFedoraをベースとしたゲームに特化したLinuxディストリビューションで、BC-250に最適化されておりインストール後すぐにゲーミング環境として利用できます。Fedora Atomic(イミューンシステム)をベースに設計されておりSteamDeckのような機能と強化された安定性を実現しています。


Bazziteを選択する理由

メリット:
インストール後すぐに使用可能(nomodesetは不要)
GPUドライバがプリインストールされたMesa 25.1+が組み込み済み
イミューンシステム(クラッシュしにくく、ロールバックが容易)
ゲーミング環境に最適化済み(GameMode、Gamescope、Proton GE対応)
Steam DeckのUIを適用(デスクトップと切り替え可)
GPUガバナースクリプトが利用可能

懸念事項:
パッケージ管理がより複雑(rpm-ostreeとdnfの比較)
一部のアプリはFlatpakを必要とする
アップデートによって問題が発生する場合がある(ただし簡単にロールバックできる)


前提条件

BIOS設定
インストール前にBIOSが正しく設定されていることを確認してください。

1.BIOSを更新する(P3.00を推奨)
2.VRAM割り当てを512MB(Dynamic)に設定
3.ファンコントロールを設定
4.IOMMUを無効にする(必ず無効にする必要があります)
詳細はBIOS更新ガイドを参照

ハードウェア要件
12Vレールで300W以上の電源ユニット(最低250W)
120mm高静圧ファン(Arctic P12推奨)
DisplayPortケーブルまたはパッシブDP-HDMI変換アダプタ
インストール用のUSBメモリ(8GB以上)
⚠:バックプレートの冷却が推奨されています
バックプレート上のVRAMチップには温度センサーがありません。ゲームなどの負荷がかかる場合は、バックプレートへのエアフローを確保してください。大体の場合、基本的エアフローで設計問題なく動作します。専用のバックプレートファンが理想的ですがケースのエアフローが十分であれば必ずしも必要ではありません。

インストール

インストールメディアの作成

1.bazzite.ggからISOをダウンロード
2.任意のバリエーションを選択(大体下記の画像の設定でOKなはずです)

3.Fedora Media WriterまたはbalenaEtcherを使用してUSBに書き込む

インストール手順

1.USBから起動
2.指示に従いインストールを完了
3.タイムゾーンと言語を選
4.ユーザーアカウントを作成
5.ディスクパーティションを選択
6.インストールには10~15分かかるため待機。
7.指示が表示されたら再起動
注:Fedoraとは異なりBazziteはnomodesetパラメータを指定しなくても直接起動します。


基本設定

ガバナーインストール

# Add COPR repository
sudo dnf copr enable filippor/bazzite

# Install governor (SMU variant — recommended, no kernel patch needed)
rpm-ostree install cyan-skillfish-governor-smu

# Reboot to apply
systemctl reboot

# Enable service after reboot
sudo systemctl enable --now cyan-skillfish-governor-smu.service
⚠:TTガバナーのインストールについて
cyan-skillfish-governor-ttも同じCOPRから入手可能です。カーネルクロック編集パッチ(Bazzite にプリインストール済み)が必要です。TTガバナーを利用する場合はこちらのコマンドを使用してください → {rpm-ostree install cyan-skillfish-governor-tt
⚠:GPUの名前関連付けについて
ガバナーが誤ったデバイス(card0ではなくcard1)をターゲットとしている可能性があります。クロック編集が機能しない場合はガバナー設定で正しいデバイスが割り当てられていることを確認してください。


電圧構成

デフォルト設定(/etc/cyan-skillfish-governor-smu/config.toml)
voltage:
- min:  1000    #Safe default
- max: 1000
frequency:
- min:  1000    #1000MHz
- max: 2000  #2000 MHz
一部のボード低電圧設定時不安定になることがあります。クラッシュを防ぐためスクリプトはデフォルトで1000mVに設定されています。システムが安定している場合は最小電圧を700~900mVに下げてみてください。


詳細設定

⚠:BazziteにはGPUクロック編集パッチが含まれています
2026年初頭の時点でBazziteカーネルには既にGPUクロック編集パッチが含まれており手動でカーネルパッチを適用する必要はありません。ガバナー(cyan-skillfish-governor-smu) は、どのディストリビューションでもカーネルパッチを適用する必要性がありません

概要

カスタムパッチ適用済みカーネル(GPUクロック数:350~2230MHz ※標準1000~2000MHz)
GPUガバナーが事前適用済み
毎週月曜日に自動ビルドを実施
GNOME、KDE、DeckからGUIを選択可能

前提条件

既に古いガバナー(oberon)でBazziteがインストールされている場合はまず移行を実施してください
# Remove existing oberon installation (if applicable)
sudo systemctl stop oberon-governor
sudo systemctl disable oberon-governor
rpm-ostree uninstall oberon-governor


# Remove old config
sudo rm -f /etc/oberon-config.yaml

⚠:USBWiFiドライバーが削除される可能性があります
古いガバナーから移行する場合、ビルドに含まれていないUSBWiFi/Bluetoothドライバが削除される場合があります。USBWiFiアダプタを使用している場合(BC-250にはワイヤレス機能が内蔵されていません)、移行前にアダプタのドライバがパッチ適用済みのイメージに含まれていることを確認してください。
以降後にWiFiが動作しなくなった場合:
1.有線で一時的に接続
2.使っているUSBWIFIアダプタのモジュールが使えるかどうか確認する     lsmod | grep <your_driver>
3.ドライバーをインストール     rpm-ostree install <driver-package>
4.もしくはロールバックを実施     rpm-ostree rollback && systemctl reboot

パッチ適用済みイメージへの移行作業

デスクトップ環境を選択してください:

GNOME(推奨)

rpm-ostree rebase ostree-image-signed:docker://ghcr.io/vietsman/bazzite-gnome patched:lates

KDE:

rpm-ostree rebase ostree-image-signed:docker://ghcr.io/vietsman/bazzite-kde-patched:latest

Deck

rpm-ostree rebase ostree-image-signed:docker://ghcr.io/vietsman/bazzite-deck-patched:latest

移行後
systemctl reboot
systemctl status cyan-skillfish-governor-smu # Verify running

⚠:パフォーマンス設定によってWiFiが動作しなくなる可能性があります
パフォーマンス/パッチ適用済みイメージへの移行によってWiFiドライバが動作しなくなるという報告があります。
これは以降中のカーネルスワップまたはドライバの変更が原因である可能性が高いです。
移行後にWiFiが動作しなくなった場合はWiFiドライバを再インストールするか以前のバージョンに戻す必要があるかもしれません →    rpm-ostree rollback


電力および冷却に関する警告

パフォーマンスパッチにより消費電力と温度が上昇します。

電源ユニット:12Vレールで最低240W、推奨320W以上
冷却:高静圧ファンが必要(3mmH2O以上)
温度:フルロード時85~95℃程度が予想されます(正常な範囲)。
消費電力を削減するには以下のファイルを編集してください
/etc/cyan-skillfish-governor-smu/config.toml
voltage:
- min:  700
- max: 750    #Reduced from 1000
frequency:
- max: 1800  #Reduced from 2230
設定変更後再起動してください → sudo systemctl restart cyan-skillfish-governor-smu

CPU脆弱性対策を無効にする(オプション)

ゲームパフォーマンスをさらに向上させるにはCPUの脆弱性対策を無効にしてください。
rpm-ostree kargs --append-if-missing="mitigations=off"
systemctl reboot
⚠:この設定を行うとセキュリティが低下します
この設定を実施するとSpectre/Meltdown対策が無効になりパフォーマンスが向上します(一部のゲームでは最大18FPS向上)ゲーミング環境でのみ推奨されます。詳細はカーネル設定を参照


インストール後の設定

温度センサーの設定

ファンコントロールなしの場合:
echo 'nct6683' | sudo tee /etc/modules-load.d/nct6683.conf
echo 'options nct6683 force=true' | sudo tee /etc/modprobe.d/sensors.conf
systemctl reboot
PWMによるファン制御を行う場合はnct6687モジュールを使用してください。詳しい手順については、「センサーガイド」を参照してください。
確認
sensors
# Should show nct6686-isa-0a20 with temperatures and fan speeds
クーラー制御(オプション)
GUIを使ったファンコントロール
ujust install-coolercontrol

Flatpak Mesaの設定上書き(旧バージョンのみ)

2025年8月現在BazziteにはFlatpak用にMesa 25.1以降が同梱されています。この設定はそれ以前の環境でのみ実施して下さい
# Add flathub-beta
flatpak remote-add --if-not-exists flathub-beta %nowiki(){https://flathub.org/beta-repo/flathub-beta.flatpakrepo


# Install mesa-git for runtime 24.08
flatpak install --system flathub-beta org.freedesktop.Platform.GL.mesa-git//24.08
flatpak install --system flathub-beta org.freedesktop.Platform.GL32.mesa-git//24.08


# Set environment
sudo mkdir -p /etc/systemd/system/service.d
sudo bash -c 'echo -e "[Service]\nEnvironment=FLATPAK_GL_DRIVERS=mesa-git" > /etc/systemd/system/service.d/99-flatpak-mesa-git.conf'


systemctl reboot

システムアップデート

# Update everything
ujust update

# Or manually:
rpm-ostree upgrade
flatpak update
アップデートが失敗した場合はロールバックしてください。
rpm-ostree rollback
systemctl reboot


既知の問題と解決策

最新ゲームでレベル読み込み中に画面がフリーズする

症状:最新ゲームの読み込み時に画面がフリーズする
原因:BIOSのフラッシュ後にCMOSクリアが実行されなかった
解決策:CMOSをクリアする、VRAM割り当てなどのBIOS設定変更を再適用する

ガバナーの電圧が低すぎる事による問題

症状:グラフィックの不具合、クラッシュ等が発生する
原因:一部の基板ではデフォルトの電圧が低すぎる
解決策:下記コマンドを実行
sudo nano /etc/cyan-skillfish-governor-smu/config.toml

# Increase voltage if unstable:
# min_voltage = 1000
# max_voltage = 1000

sudo systemctl restart cyan-skillfish-governor-smu

FlatpakがGPUを認識しない

症状:Flatpakゲームがソフトウェアレンダリング(llvmpipe)を使用する
解決策:上記のFlatpak Mesa設定上書きの項目を参照してください

GPUが1500MHzに固定される

症状:GPUクロックが固定されてしまう
解決策:下記コマンドを実行
# Check governor status (use whichever you installed)
systemctl status cyan-skillfish-governor-smu
# Or: systemctl status cyan-skillfish-governor-tt

# If not running:
sudo systemctl enable --now cyan-skillfish-governor-smu.service

sudo systemctl restart cyan-skillfish-governor-smu

cat /sys/class/drm/card1/device/pp_dpm_sclk

起動が遅い/起動中に画面が真っ暗になる

症状:起動中に30~60秒間画面が真っ暗になる
原因:正常(ディスプレイ出力は起動後半まで初期化されないため)
解決策:しばらくそのまま待っていればシステムが起動します。


デスクトップ環境に関する注意事項

GNOME(推奨)

ほとんどの項目はテスト済みで既知の問題はなく完全に動作します

KDE Plasma

過去の問題点:2025年半ば以前はRDRAND CPU命令の不具合が原因でKDEがクラッシュしていましたが、
最近のQtリリースで修正済み。現在は正常に動作します。

DeckUI

Deckイメージからデスクトップイメージに移行した場合「ゲームモードに戻る」が動作しません。
BigPictureモード(ゲームモード)を使用したい場合はDeckパッチ適用済みのイメージに移行してください。


トラブルシューティング

診断コマンド|

{# Check Mesa version
rpm -qa | grep mesa

# Check Vulkan device
vulkaninfo | grep deviceName
# Should show: AMD Radeon Graphics (RADV GFX1013)

# Check GPU frequency
cat /sys/class/drm/card1/device/pp_dpm_sclk
&br8)# Check temperatures
sensors

# Check OSTree deployment
rpm-ostree status

パフォーマンスの問題

# Verify GPU is being used
vulkaninfo | grep deviceName

# Should NOT show llvmpipe

# Monitor GPU usage
nvtop
# Check governor scaling
watch -n 1 cat /sys/class/drm/card1/device/pp_dpm_sclk}


クイックリファレンス

# Update system
ujust update

# Check governor
systemctl status cyan-skillfish-governor-smu

# Check GPU frequency
cat sys/class/drm/card1/device/pp_dpm_sclk

# Check temps
sensors

# Rollback update
rpm-ostree rollback && systemctl reboot

# Rebase to patched GNOME
rpm-ostree rebase ostree-image-signed:docker://ghcr.io/vietsman/bazzite-gnome-patched:latest


リソース

Bazzite公式:bazzite.gg
セットアップスクリプト:vietsman/bc250-documentation
パッチ適用済み画像:vietsman/bazzite-patched
GPUガバナー:cyan-skillfish-governor-smu(推奨)またはcyan-skillfish-governor-tt(代替)

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最終更新:2026年04月06日 16:40
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