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RADVドライバーガイド

このガイドでは、BC-250Linux運用で必要なグラフィックドライバであるRadeon Vulkan(RADV)ドライバについて説明します。


RADVとは

RADV(Radeon Vulkan)はAMD製GPU向けのオープンソースのVulkanドライバでありMesaの一部として開発されました。BC-250に搭載されている「Cyan Skillfish」GPU(GFX1013アーキテクチャ)に対しVulkan APIのサポートを提供します。

BC-250にRADVを選ぶ理由とは?

BC-250はゲームおよびデスクトップ用途においてLinuxでのみ動作します。Windows用のGPUドライバはサポートされていないためRADVが唯一の選択肢となります。

Linux専用のGPUサポート:Windows用ドライバは存在しません
オープンソース:Mesaの一部であり、積極的にメンテナンスされている
BC-250専用サポート:Mesa 25.1.0で追加
Vulkan + Zink:VulkanゲームとOpenGLゲームの両方に対応(Zink変換経由)
AMDVLKと独自ドライバーはこのGPUをサポートしていません

BC-250 GPUアーキテクチャ

コードネーム:Cyan Skillfish
アーキテクチャ:GFX1013(RDNA 1.5)
演算ユニット:24個のRDNA2 CU
特徴:ハードウェアレイトレーシングコア
VRAM:512MB~15.5GB(CPUと共有)
Vulkan ID:RADV GFX1013
RDNA1.5ハイブリッド
BC-250はZen2CPUコアとPS5 GPUコア(カットダウン版)を組み合わせた独自のハイブリッドアーキテクチャを採用しています。これは標準的なAMD APUとは異なりDDR4/DDR5ではなくGDDR6メモリを使用し一般消費者向けAPUには見られないハードウェア機能を備えています。


Mesaバージョンの要件

最小要件:Mesa 25.1.0

BC-250のサポートはMesa 25.1.0で追加されました。
それ以前のバージョンは正しく動作しないか全く動作しない可能性がありますので使用しないでください。

推奨:Mesa 25.3.6+

安定性とパフォーマンスを確保するためMesa 25.3.6以降のバージョンを使用してください。

25.1.0 - BC-250の初期サポート
25.1.3+ - 推奨最小要件
25.3.6 - 動作確認済み(Fedora 43、2026年3月)、現在の安定版ターゲット

Mesa25.1で何が変わったのか?¶

Mesa25.1には\BC-250に関する重要な修正が含まれています。

1.計算キューの修正:破損した計算専用キューを無効化します (MR 33116)
2.APU上の統合ヒープ:メモリ管理の改善
3.GFX1013の認識:適切なGPU識別
4.アーティファクト修正:視覚的な不具合を軽減します
メサ25.0以上

⚠Mesa25.0以上を利用してください
Mesaのバージョン25.1より前のバージョンはカスタムパッチが必要でサポート対象外となっています。
主要なディストリビューションはすべてリポジトリにMesa 25.1以降を収録しています。


インストール

Fedora43

Mesa25.1はFedora 43以降、Fedoraのメインラインリポジトリに含まれています。
# Update to latest Mesasudo dnf update mesa-*

# Verify version
glxinfo | grep "OpenGL version"
# Should show: Mesa 25.1.X or newer
⚠Fedra43を使用してください
Fedra 42は既にサポートが終了しています。43を使用してください

Bazzite

BazziteにはMesa25.1+がデフォルトで含まれています。
# Check Mesa versionrpm -qa | grep mesa

# Update if needed
rpm-ostree upgrade

# For flatpak apps, install mesa-git (see Flatpak section below)

Arch Linux / CachyOS

Mesa25.1+は公式のArchリポジトリにあります。
# Install/update Mesa
sudo pacman -S mesa vulkan-radeon lib32-vulkan-radeon

# Verify installation
pacman -Q mesa vulkan-radeon
CacheyOSは同じパッケージを使用しますが追加で最適化が施されている場合があります。
# CachyOS may have mesa-git available
sudo pacman -S mesa-git vulkan-radeon-git}

Debian / PikaOS

DebianではMesa25.1の実験用(Experimental)リポジトリが必要です。
# Add experimental repo to /etc/apt/sources.list
deb http://deb.debian.org/debian experimental main contrib non-free

# Install Mesa from experimental
sudo apt update
sudo apt install -t experimental mesa-vulkan-drivers libgl1-mesa-dri mesa-utils


# Verify
glxinfo | grep"OpenGL version"
PikaOSにはMesa25.1+が標準搭載されています。
# Update system
sudo apt update && sudo apt upgrade

# Mesa 25.1 should be installed by default

Manjaro

ManjaroのリポジトリにはMesa25.1以降が含まれます。
# Update Mesa
sudo pacman -Syu mesa

Install Vulkan drivers

sudo pacman -S vulkan-radeon lib32-vulkan-radeon


検証コマンド

Mesaバージョンを確認する

# OpenGL version string includes Mesa version
glxinfo | grep &"OpenGL version"
# Expected: OpenGL version string: 4.6 (Compatibility Profile) Mesa 25.1.X

# Alternative method
vulkaninfo | grep "driverVersion"

RADVがアクティブであることを確認する

# Should show RADV, not AMDVLK or llvmpipe
vulkaninfo | grep &"driverName"
# Expected: driverName = radv

# Check GPU name
vulkaninfo | grep "deviceName"
# Expected: deviceName = AMD Radeon Graphics (RADV GFX1013)

Vulkanの機能を確認する

{# Full Vulkan device info
vulkaninfo | grep -A 20 "VkPhysicalDeviceProperties"

# Should show:
# - deviceType =PHYSICAL_DEVICE_TYPE_INTEGRATED_GPU
# - vendorID = 0x1002 (AMD)
# - driverName = radv

}

GPUがソフトウェアレンダリングを使用していないことを確認する

{# Check for llvmpipe (software rendering)
vulkaninfo | grep -i llvmpipe
# Should return NOTHING - if llvmpipe appears, GPU is not working

# Alternative check
glxinfo|grep "OpenGL renderer"
# Should show: AMD Radeon Graphics (gfx1013, LLVM...)
# NOT: llvmpipe or software rasterizer


パフォーマンスチューニング

環境変数

これらの環境変数はRADVを制御し問題の解決やパフォーマンスアップに役立ちます
# Force RADV (not AMDVLK) - usually automatic*
export AMD_VULKAN_ICD=RADV

# Disable compute queue (may not be needed on Mesa 25.1+)
# Only use if you have visual artifacts
export RADV_DEBUG=nocompute

# Disable hierarchical Z buffer (fixes some visual glitches)
exportRADV_DEBUG=nohiz


# Combine multiple debug flags
exportRADV_DEBUG=nocompute,nohiz
Mesa25.1+でRADV_DEBUG=nocomputeを有効にするには
Mesa25.1には不具合のある計算専用キューを自動的に無効化するMR 33116RADV_DEBUG=nocomputeが含まれています。
もう必要ないかもしれませんが残しておいても問題ありません。


メモリ管理

# Enable unified heap on APU (recommended)
# Add to /etc/drirc:

<driconf>
     <device>
          <application name="Default">
               <option name="radv_enable_unified_heap_on_apu" value="true" />
          </application>
     </device>
</driconf>
この構成によりBC-250のCPU/GPU共有メモリアーキテクチャにおけるメモリ管理が改善されます。

Zink経由のOpenGL
OpenGLアプリケーションではパフォーマンス向上のためZink(Vulkan上のOpenGL)を使用してください。
# Force Zink for OpenGL
export MESA_LOADER_DRIVER_OVERRIDE=zink

# Or per-application
MESA_LOADER_DRIVER_OVERRIDE=zink ./opengl_game

Steam起動オプション

Steamでゲームごとに環境変数を設定する
# Right-click game -> Properties -> Launch Options

# Basic (recommended)
RADV_DEBUG=nohiz %command%

# With compute queue disabled
RADV_DEBUG=nocompute,nohiz %command%

# With Zink for OpenGL games
MESA_LOADER_DRIVER_OVERRIDE=zink %command%

# All combined
AMD_VULKAN_ICD=RADV RADV_DEBUG=nohiz %command%

システム全体の構成

システム全体の設定については、/etc/environmentに追加してください
# Edit /etc/environment
sudo nano /etc/environment

# Add these lines:
AMD_VULKAN_ICD=RADV
RADV_DEBUG=nohiz
MESA_LOADER_DRIVER_OVERRIDE=zink

変更を適用する

## Log out and back in, or reboot
sudo reboot

Vulkan ICD 構成

RADV ICDファイルがVulkanローダーで使用されていることを確認する
# Check ICD files exist
ls /usr/share/vulkan/icd.d/
# Should show: radeon_icd.x86_64.json, radeon_icd.i686.json

# If needed, manually set ICD files
export   VK_ICD_FILENAMES=&color(#000000{/usr/share/vulkan/icd.d/radeon_icd.x86_64.json:/usr/share/vulkan/icd.d/radeon_icd.i686.json
}
最新のディストリビューションではほとんど必要ありませんがSteam Big Pictureモードでのハードウェアアクセラレーションに役立つ場合があります。


BC-250におけるRADVの既知の問題点

視覚的なアーティファクトとグリッチ(画面の乱れ)

症状:テクスチャの破損、画面のちらつき、ゲーム内の視覚的な不具合、黒いテクスチャ
解決策:Mesa 25.1.3+へのアップデート 新しいバージョンで多くの不具合が修正されました
RADV_DEBUG=nohiz-を使用: 階層型Zバッファを無効にします
MR 33962 追加の修正パッチを適用する(Mesaを自分でコンパイルする必要がある場合があります)
統合ヒープを有効にする- drirc設定を追加する(メモリ管理のセクションを参照)
# Test with nohiz first
RADV_DEBUG=nohiz ./game

# If that doesn't help, try nocompute as well
RADV_DEBUG=nocompute,nohiz ./game

# If nohiz doesn't fix black squares, force ACO backend
RADV_DEBUG=aco AMD_DEBUG=aco ./game
黒いブロックが出続けてしまう問題について
カスタム/パッチ適用済みカーネル(例:Vietnam rebase、deck-patched)を使用している一部のユーザーからRADV_DEBUG=nohizだけでは黒い四角形が出てしまう問題が解消されないという報告がありました。
ACOシェーダーコンパイラのバックエンドを強制的に適用(RADV_DEBUG=aco AMD_DEBUG=aco)することでこれらの不具合が完全に解消されたという報告があります。

計算キューの問題

症状: ゲームが起動時にクラッシュする、コンピュートシェーダーを使用するとアプリケーションがハングする、利用可能なVRAMがあるにもかかわらず「メモリ不足」エラーが発生する
解決策:BC-250の計算専用キューに不具合があります。Mesa 25.1 以降では自動的に無効化されますが強制的に有効化することも可能です。
export  RADV_DEBUG=nocompute

背景:BC-250の演算キューにはハードウェア上の問題があります。Mesa 25.1には、GFX1013を検出して演算専用キューをデフォルトで無効にする回避策が含まれています。

VulkanにおけるVRAM表示の問題

症状:Vulkanで12GBのVRAMのうち約10GBしか認識しない、アプリケーション側でBIOSで設定されたメモリよりも少ない量で表示される
説明:これはBC-250上のVulkanにおける既知の制限事項です。ROCmはVRAM全体を認識できますがRADVはそれよりも少ないVRAMしか認識しない場合があります。

BIOS設定済み:4GB CPU / 12GB GPU
Vulkanのレポート:約10GBが利用可能
ROCmレポート:フル12GB
回避策:
TTMメモリ制限を引き上げより多くのシステムメモリをGPUに割り当てます。
# Add to /etc/modprobe.d/ttm-mem-limit.conf
options ttm pages_limit=3959290 page_pool_size=3959290

# Rebuild initramfs
sudo dracut --regenerate-all --force    # Fedora
sudo mkinitcpio -P                               # Arch
sudo update-initramfs -u                     # Debian/Ubuntu

# Reboot
これによりGPUはシステムRAMをVRAMのオーバーフローとして使用することができ、限られた可視性を部分的に補うことができるようになります

ビデオエンコード/デコードハードウェアアクセラレーション

症状:VA-APIが動作しない、vainfoエラーが表示されるかデバイスが見つからない、ハードウェアビデオエンコードが失敗する
説明:BC-250のビデオエンコード/デコードハードウェア(VCN)は必要なファームウェアがソニーによってブロックされているため動作しません。
ファームウェアのリリースはソニーが管理しているため、この状況が変わる可能性は低いでしょう。
# vainfo will fail
vainfo
# Error: vaInitialize failed with error code -1 (unknown libva error)
回避策:ソフトウェアエンコード/デコード(CPU)を使用します。ほとんどの用途においてパフォーマンスは十分です。
{# For video playback, use software decoding
# mpv, VLC, etc. will fall back automatically

# For OBS recording, use software encoder (x264)

レイトレーシング性能

症状:レイトレーシング対応ゲームの動作が遅い、RTコアが効果的に活用されていない
説明:BC-250にはハードウェアRTコアが搭載されていますが、RDNA 1.5世代(RDNA 2/3世代ほど効率的ではありません)となっています。MesaのRT実装は改善されつつありますが、GFX1013向けに完全に最適化されているわけではありません。

Portal RTX:720p解像度で約40FPS(RT有効時)
Quake 2 RTX:プレイはできるが動作が遅い
最近のゲーム:一般的に要求スペックが高すぎる

推奨事項:負荷の高いゲームではレイトレーシングを無効にする、RTゲームでは低解像度(720p~900p)を使用する、Mesaのアップデートを待つ


他のAMDドライバーとの比較

RADV対AMDVLK

特徴 RADV AMDVLK
オープンソース 〇(Mesa) 〇(AMD
BC—250サポート 〇(Mesa25.1+) ×
パフォーマンス ほとんどのゲームで良好 特定のゲームでは最良
アップデート 高頻度 低頻度
互換性 最高 BC-250限定
※結論としてBC-250にはRADVが唯一の選択肢です。AMDVLKはGFX1013をサポートしていません。

RADVとAMD独自のドライバーの比較

特徴 RADV AMD PRO
BC—250サポート 〇(Mesa25.1+) ×
ゲーム 最適化済み 適用不可
OPENGL Zink経由 ネイティブ
Valkan ネイティブ ネイティブ
Linuxカーネル アップストリームのAMDGPU 同じ(amdgpu)
※AMD独自のドライバ(AMDGPU-PRO)はBC-250をサポートしていません。
オープンソースのamdgpuカーネルモジュールと独自のユーザー空間を組み合わせても動作しません。RADVが必要です。

RADV対ROCm

特徴 RADV ROCm
目的 ゲーム(Vulkan) コンピューティング(HIP/OpenCL)
BC—250サポート フル 一部
グラフィック 良好 不良
コンピューティング 制限あり(Vulkanコンピューティング) フル
AI/ML Vulkanバックエンド経由 ネイティブ

※ゲームにはRADVを、計算ワークロードにはROCmを使用してください(動作させることができれば。詳細はLLM推論のセクションを参照してください)。
⚠BC-250のROCmは実験段階です
ROCmのGFX1013サポートは不完全です。rocBLASにはこのアーキテクチャ用のプリコンパイル済みカーネルがないため手動コンパイルまたは回避策が必要です。
ほとんどのユーザーはRADV + Vulkanコンピューティングバックエンド(llama.cppなど)を使用することをお勧めします。


高度なトピック

Mesaのソースからのコンパイル

最新の修正プログラムやカスタムパッチが必要な場合は以下を使用します。
ビルド依存関係のインストール

Fedora:
sudo dnf install meson ninja-build gcc g++ python3-mako \
libdrm-devel libxcb-devel libX11-devel libxshmfence-devel \
libXext-devel libXfixes-devel libXrandr-devel \
wayland-protocols-devel wayland-devel \
elfutils-devel llvm-devel cmake flex bison

Arch:
sudo pacman -S meson ninja gcc python-mako libdrm libxcb libx11 \
libxshmfence libxext libxfixes libxrandr \
wayland wayland-protocols elfutils llvm cmake flex bison

Mesaのコンパイル
# Clone Mesa
git clone https://gitlab.freedesktop.org/mesa/mesa.git
cd mesa


# Checkout stable branch or apply custom patches
git checkout mesa-25.1

# Apply custom patches if needed
# git am /path/to/patch.patch

# Configure build
meson setup builddir/ \
     -Dprefix=/usr/local \
     -Dvulkan-drivers=amd \
     -Dgallium-drivers=radeonsi,zink \
     -Dplatforms=x11,wayland \
     -Dbuildtype=release

# Compile (use all CPU cores)
meson compile -C builddir/

# Install
sudo meson install -C builddir/

# Verify
glxinfo | grep "OpenGL version"
vulkaninfo | grep "driverName"
⚠Mesaをコンパイルするとシステムが壊れる可能性があります
Mesaを/usr/localにインストールするとシステムパッケージと競合する可能性があります。変更を元に戻す方法を知っている場合のみこの操作を行ってください。/opt/mesa-gitのような別のプレフィックスを使用し、LD_LIBRARY_PATHを設定することを検討してください。

BC-250専用パッチの適用

コミュニティパッチの中には、まだアップストリームに反映されていないものがあるかもしれません。
# Example: Apply MR 33962 (artifact fixes)
cdmesa
git fetch origin merge-requests/33962/head:mr33962
git checkout mr33962

# Compile as above

FlatpakアプリをMesa-gitで使用する

Flatpakアプリは独自のランタイムMesaを使用していますが古いバージョンの可能性があります。
より新しいMesaを使用するように強制するには以下の手順に従ってください。

# Add Flathub Beta repository
{flatpak remote-add --if-not-exists flathub-beta \
     https://flathub.org/beta-repo/flathub-beta.flatpakrepo

# Install mesa-git for runtime 24.08 (check your flatpak runtime version)
flatpak install --system flathub-beta org.freedesktop.Platform.GL.mesa-git//24.08
flatpak install --system flathub-beta org.freedesktop.Platform.GL32.mesa-git//24.08

# Configure systemd to use mesa-git
sudo mkdir -p /etc/systemd/system/service.d
sudo bash -c 'echo -e "[Service]\nEnvironment=FLATPAK_GL_DRIVERS=mesa-git" > \
          /etc/systemd/system/service.d/99-flatpak-mesa-git.conf'
# Reboot or restart flatpak services
sudo systemctl daemon-reload
確認:
# Run flatpak app and check Mesa version
flatpak run --command=sh com.valvesoftware.Steam
$ glxinfo | grep "OpenGL version"
Flatpakのランタイムバージョンを確認して下さい
ランタイムが23.08より古い場合Mesa 25.1をサポートしない可能性があります。Flatpakアプリではランタイムが24.08以降であることを確認してください。

Vulkan を使用した LLM 推論

Vulkanバックエンドを使用して大規模言語モデル(LLM)を実行するには:
Vulkanを使用したllama.cpp
# Download pre-compiled llama.cpp Vulkan binary
wget https://github.com/ggerganov/llama.cpp/releases/download/b6104/llama-b6104-bin-ubuntu-vulkan-x64.zip
unzip llama-b6104-bin-ubuntu-vulkan-x64.zip
cd build/bin


# Set environment variable to avoid OOM errors
export GGML_VK_FORCE_MAX_ALLOCATION_SIZE=2000000000 # 2GB chunks

# Run inference
./llama-server --model /path/to/model.gguf --gpu-layers 99

# Expected output:
# ggml_vulkan: Found 1 Vulkan devices:
# ggml_vulkan: 0 = AMD Radeon Graphics (RADV GFX1013) (radv)|uma: 1|fp16: 1
パフォーマンス:4ビット量子化8Bモデル(80億パラメータ):約60トークン/秒→デスクトップ実行時に約14.2GBのVRAMが利用可能、BIOS VRAM設定は256~512MBでOK(残りは動的割り当てで処理)
BC-250ではVulkanバックエンドの方がROCmよりも安定する
ヒント:VRAMを最大限に活用するにはヘッドレスモードを使用してください。
# Disable GUI to free ~800MB RAM for inference
sudo systemctl set-default multi-user.target && sudo reboot

# Restore GUI later
sudo systemctl set-default graphical.target && sudo reboot
既知の問題:Vulkanは12GBのVRAMのうち約10GBしか認識しません(上記のVRAM可視性の問題を参照)
大規模モデル(70B以上)は量子化を使用してもメモリ不足になる場合があります。
GGML_VK_FORCE_MAX_ALLOCATION_SIZE→割り当てエラーを防ぐために使用します

トラブルシューティング

RADVが利用できない(llvmpipeフォールバック)

症状:
vulkaninfo|grep deviceName
# Shows: llvmpipe (LLVM 18.1.0, 256 bits)
原因:Mesaドライバーがインストールされていないか正常に動作していません。
解決策:
1.Mesaのバージョンを確認する→ glxinfo|grep Mesa
2.Vulkan RADV ドライバーをインストール→ sudo dnf install mesa-vulkan-drivers(Fedora) または同等のものをインストール
3.amdgpu カーネルモジュールを確認 lsmod|grep amdgpu
4.dmesg でエラーを確認 dmesg|grep -i amdgpu

Vulkanの初期化に失敗する

症状:
vulkaninfo
# Failed to create Vulkan instance
# ERROR: [Loader Message] Code 0 : No drivers found
原因:ICDファイルが欠落しているかまたは不正な状態
解決策:
# Check ICD files
ls /usr/share/vulkan/icd.d/
# Should have: radeon_icd.x86_64.json

# Manually set ICD path
export VK_ICD_FILENAMES=/usr/share/vulkan/icd.d/radeon_icd.x86_64.json

# Reinstall Mesa Vulkan drivers
sudo dnf reinstall mesa-vulkan-drivers # Fedora
sudo pacman -S vulkan-radeon # Arch

Mesa25.1適用後もグラフィックの問題が発生する

症状: テクスチャが破損したまま、特定のゲームで画面がちらつく、黒い四角形/三角形が表示される
解決策(優先順位):
1.Mesa 25.1.5+にアップデートする
2.RADV_DEBUG=nohizを適用する
3.MR 33962パッチを適用する(Mesaのコンパイルが必要)
4.drircで統合ヒープを有効にする(メモリ管理の項目を参照)
5.異なるカーネルバージョンでテストする(6.12~6.14が最適)

シェーダーコンパイル時にゲームがクラッシュする

症状:ロード中にゲームがクラッシュする、「シェーダーをコンパイル中」でフリーズする、Steamシェーダーのプリキャッシュが失敗する
解決策:
# Clear shader cache
rm -rf ~/.cache/mesa_shader_cache
rm -rf ~/.local/share/Steam/steamapps/shadercache


# Disable shader cache temporarily
export MESA_SHADER_CACHE_DISABLE=1

# Run game
./game

# If that works, re-enable cache and pre-compile:
unset MESA_SHADER_CACHE_DISABLE
# Let game rebuild cache

RADVが機能しているにもかかわらずパフォーマンスが低い。


症状:ゲームでのFPSが低い、nvtopで測定時GPU使用率が低い、GPU周波数が1500MHzで固定される
原因:GPUガバナーが実行されていない(システム構成ガイドを参照)
クイックチェック:
# Check GPU frequency
cat /sys/class/drm/card1/device/pp_dpm_sclk

# Should show multiple frequency levels with * at current:
# 0: 1000Mhz
# 1: 1500Mhz *
# 2: 2000Mhz

# If stuck at 1500MHz, governor is not working
systemctl status cyan-skillfish-governor-smu
解決策:GPUガバナーをインストールして設定します(システム構成ガイドを参照)。


まとめ

RADVはLinux上でBC-250に対応する唯一動作するグラフィックドライバです
✅必須:Mesa 25.1.0以上(25.1.5以上推奨)
✅対応OS:主要なLinuxディストリビューションすべて(Fedora、Arch、Debian、Bazziteなど)
✅パフォーマンス:720p~1080pのゲームプレイに最適、RX 6600と同等の性能
✅環境変数:RADV_DEBUG=nohiz推奨。Mesa nocompute25.1以降では不要な場合があります。
✅既知の問題:グラフィック表示の不具合(ぼ修正済み)、VRAM表示制限、VA-API なし
❌ Windows非対応:BC-250 GPUはWindowsでは動作しません

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最終更新:2026年05月08日 13:14