BC-250仕様
APU概要
BC-250 には、縮小版のPS5APU (コードネーム「Oberon」/「Cyan Skillfish」) が搭載されています。
CPU仕様
- コア数: 6x Zen 2コア (PS5の8コア設計から2コアが無効化)
- ベースクロック: ~3.5 GHz
- アーキテクチャ:Zen2マイクロアーキテクチャ
- 命令セット: x86-64
- キャッシュ:共有L3キャッシュ(PS5構成から削減)
| CPUパフォーマンス |
| CPUはマイニング用途のために意図的に低速化されています。ゲームや一般的な動作には十分ですがPS5のようなハイパフォーマンスは期待できません |
GPU仕様
- アーキテクチャ: RDNA2 (RX6000シリーズと同世代)
- ユニット:24CU (PS5APUの36CUから減少)
- コードネーム:: Cyan Skillfish (gfx1013)
- 基本周波数:1500MHz (ガバナー非適用時)
- 最大周波数: 2000~2230MHz (カーネルパッチとガバナー適用時)
- パフォーマンス:ゲーミングワークロードではRX6600 / GTX1660Tiに匹敵
| ✅:GPUの機能 |
ハードウェアレイトレーシング対応(RDNA 2 RTコア) FSR(FidelityFX Super Resolution)対応 Vulkan 1.4 をサポート(Mesa25.3 以降では1.4.328 を使用) ビデオエンコード/デコードなし(VCN無効) |
メモリ仕様
- 合計メモリ: 16GB GDDR6
- メモリタイプ:GDDR6 (PS5仕様)
- メモリ速度:14Gbps
- メモリバス:256ビット
- メモリ帯域幅:~448 GB/s
| ⚠:メモリ分割が必要 |
16GBのメモリはCPUとGPUで共有されます。BIOSで分割設定を行う必要があります。 512MB(Dynamic):ほとんどのユーザーに推奨 - GPUは必要に応じて最大約14GB以上を動的に割り当てます。 6GBVRAM/10GBRAM: ZRAMの競合が発生する場合やAAAゲームに最適 8GBVRAM/8GBRAM:AI生成やLLMなどにバランスよく配分(デフォルト) |
ハードウェア仕様
サイズ
- フォームファクター:カスタムマイニングボード (非規格品)
- 長さ: 340mm / 310mm(計測方法によって異なります)
- 幅:約115mm
- PCBの厚さ:標準
- 重量:約400g(ヒートシンク込み)
※ボード本体のサイズは幅約31センチ、縦が電源ジャックのある長い所で約14センチ、短い所で11.5センチです
詳しくはこちら
コネクタとヘッダー
電源コネクタ
- 主電源: 1xPCIe 8ピン (6+2ピン)
- 電力供給: 12V
- 最大消費電力: 220W TDP (ピーク時最大235Wまで測定)
| ⚠電力要件 |
12Vレールで少なくとも220Wの電力を供給できる高品質の電源ユニットを使用してください。 低品質の電源ユニットはシステムが不安定になったりクラッシュの原因となる可能性があります |
ディスプレイ出力
- ディスプレイポート: DisplayPort1.4 x 1
- 解像度:最大4K @120Hz、8K @60Hz
- オーディオ: DisplayPort経由もしくはUSBアダプタ経由(3.5mmジャック無し)
- HDMI:なし (要DP - HDMIアダプター)
ストレージ
- M.2スロット: 1x M.2 2280 スロット (PCIe Gen2x2) NVMe or SATAIII
- 速度:最大約1GB/s(NVMe時)
- USB:USB 3.0x2 USB2.0x2 (いずれもType-A)
- USB速度:約480 MB/秒 ←2.0準拠?
ファンヘッダー
- プライマリファン: 1x 4ピンPWMヘッダー (J1)
- セカンダリファン: 1x 4ピンPWMヘッダー (J4003)
- 電圧: 12V
- 制御: PWM (パルス幅変調)
| ファンコントロール |
| 読み取り専用のセンサー監視にはnct6683カーネルモジュール(force=true)を使用します。読み書き可能なPWMファン制御には、nct6687モジュール(Fred78290/nct6687d)(force=true)を使用します。nct6683ドライバはPWM値を書き込むことができません。 |
●その他のヘッダー
電源ボタン:オンボードボタンのみ (ヘッダーなし) 外部スイッチを利用するにははんだ付けが必要
デバッグヘッダー: 20ピンAMD HDT1デバッグコネクタ
SPIフラッシュ: BIOS書き込み用ヘッダー
スーパーI/Oセンサーとファン制御用のNCT6686/6687チップ
ヒートシンクと冷却
標準ヒートシンク
- アルミニウムフィンスタック
- フィン数:高密度垂直フィン
- 取り付け: ボードに直接ネジ止め
- ベース: APUダイに直接接触
| ⚠追加の冷却を検討してください |
| 標準搭載のヒートシンクはパッシブ冷却または低風量ラック冷却向けに設計されています。デスクトップゲーム用途ではアクティブ冷却が必要です |
性質上中古品のため、APU上のグリスやサーマルパッドが乾燥している可能性があります。交換を検討しましょう
- 推奨: Arctic MX-4、Thermal Grizzly Kryonaut
- 上級者向け: PTM7950相変化サーマルパッド
サーマルパッド(VRAM用)
サイズ:厚さ1mmまたは1.5mm
バックプレート、ヒートシンクの外し方→
冷却ガイド
消費電力
コミュニティ内の消費電力報告
| 用途 |
消費電力 |
| アイドル(ガバナー無し) |
85W~105W |
| アイドル(ガバナー有り) |
65W~85W |
| デスクトップ利用 |
70~90W |
| 軽めのゲーム |
120W~150W |
| AAAゲーム |
160W~200W |
| 最大(サイバーパンクRT |
235W |
| 電力最適化のために |
| GPUガバナーをインストールするとGPU周波数を1000MHzに下げることでアイドル時の消費電力を20~30W削減できます |
電力効率
効率性:中程度(マイニングに最適化済み、最大パフォーマンス最適化済みではない)
アイドル時の消費電力:GDDR6メモリのため一般的なデスクトップPCよりも高め
比較:最新のデスクトップコンポーネントより効率は劣るが性能レベルとしては許容範囲内
制限事項と注意事項
既知のハードウェア制限
ビデオエンコード/デコード無効
VCN (Video Core Next):ソニーによってファームウェアがブロックされています。ハードウェアは存在しますが、使用できません
ハードウェアエンコード:利用不可
ハードウェアデコード:利用不可
ソフトウェアによる代替手段:CPUデコードは動作するが消費電力が大きい
| ⚠VCNはサポートされていません |
| 必要なVCNファームウェアが不足しているためハードウェアによるビデオエンコード/デコードは動作しません。ソニーがリリースを阻止しているためこの状況は当分改善される見込みはありません。CPUによるソフトウェアデコードが唯一の選択肢となります。 |
IOMMUの問題}
IOMMU:BC-250では動作しません。必ずBIOS上で無効化する必要があります
有効化するとディスプレイが映らなくなったり、システムクラッシュを引き起こす可能性があります
仮想化:GPU パススルーは不可能
メモリアーキテクチャ
メモリ: CPUとGPUは同じ16GBを共有
動的割当:一部のゲームで問題が発生する可能性あり
固定割当:信頼性は高いが柔軟性に欠ける
サポートされていない機能
Windows用グラフィックドライバーは提供無し
セキュアブート:サポート無し
TPM:存在しません
類似ハードウェアとの比較
PS5との比較
| 特徴 |
BC-250 |
PS5 |
| CPUコア |
6コア |
8コア |
| CPUクロック |
約3.5GHz(固定) |
最大3.5GHz(可変) |
| GPU CU |
24CU |
36CU |
| GPUクロック |
最大2000MHz |
2230MHz(可変) |
| メモリ |
16GB GDDR6 |
16GB GDDR6 |
| VCN |
無効 |
有効 |
デスクトップGPUとの比較
おおよそのパフォーマンス比較
ラスタライズ: RX6600とRX6600XTの中間程度
レイトレーシング: RX6600 と同等 (エントリーレベルのパフォーマンス)
コンピューティング:RX6600 (RDNA2アーキテクチャ) と同等
メモリ:合計 16GB (分割設定可能) vs 専用設計VRAM8GB
| ✅:ゲームパフォーマンス |
| 1080pゲーミングにおいてBC-250は素晴らしい性能を発揮しほとんどの最新ゲームで高設定でも60FPS以上を実現します。 |
検証コマンド
次のコマンドでハードウェアの仕様を確認できます。
#Check CPU information lscpu | grep -E "Model name|CPU\(s\)|Thread|Core"
# Check GPU information lspci | grep VGA vulkaninfo | grep deviceName
# Check memory information free -h vulkaninfo | grep -i memory
# Check Mesa version glxinfo | grep "OpenGL version"
# Check kernel version uname -r
# Check sensors sensors |
最終更新:2026年04月06日 18:33