電源要件
電力要件の概要
BC-250の安定した動作には適切な電源供給が必要です。
基本要件
電圧: DC12V
コネクタ: PCI-e 8ピン(6+2ピン)
TDP: 220W(定格)
実際の消費電力:負荷に応じて70~235W
最小PSU推奨値: 12Vレールで300W
| ⚠電源ユニットを確認してください |
電源ユニットが必要なワット数を供給できるかどうかを必ず確認してください。 多くの低価格電源ユニットは定格出力を維持できず、システムの不安定化、クラッシュ、または電源ユニットの故障につながります |
消費電力(コミュニティによる実際の測定結果)
| 負荷 |
消費電力 |
注記 |
| アイドル状態(ガバナーなし) |
85~105W |
GPU 1500MHzで固定 |
| アイドル(ガバナー付き) |
65~85W |
GPU 1000 MHz |
| デスクトップ / 軽量 |
70~90W |
web閲覧、メディア再生 |
| ゲーム(中) |
120~150W |
1080p ゲーム、非RT |
| ゲーム(ヘビー) |
160~200W |
スペック要求の厳しいAAAタイトル |
| サイバーパンク2077(RT) |
235W |
観測された最大値 |
| ゲーム(GPU周波数パッチ済) |
250W以上 |
カーネルパッチで235Wを超えることが可能 |
| Furmark(定格) |
250W |
ストレステスト |
| Furmark(OC~2230 MHz) |
320W |
ストレステスト |
| GPUガバナーについて |
| GPUガバナーをインストールするとGPU周波数を1000MHzに下げることで、アイドル時の消費電力を20~30W削減できます。 |
→GPUガバナーガイド
推奨電源
※ここに記載されている内容は古い、もしくは海外のコミュニティ情報を元にされているため日本国内では流通していない電源ユニットの内容が記載されている場合があります。
| ⚠低ワット数の電源ユニットは避けてください |
Dell D220P-01およびD250AD-00電源ユニットは一見安価に見えますが推奨されません。 220W/250Wでは、BC-250のピーク負荷には不十分でありゲーム負荷がかかると「電源が切れたり壊れたりする」という報告があります。安定した動作には、最低300Wが必要です |
①Mean Well LOP-300-12
仕様:Mean Well LOP-300-12 -出力: 12V @ 25A (300W) -フォームファクター:オープンフレーム
メリット:高品質、医療グレード、信頼性
デメリット:取り付けに工夫と配線が必要
| ⚠配線が必要 |
| この電源ユニットは端子がむき出しになっています。PCIe 8ピンコネクタはご自身で圧着する必要があります。 |
②FlexATX電源ユニット (500W)
仕様: FlexATX (150mm x 81mm x 40mm) -出力:合計500W
メリット:標準ATXコネクタ、コンパクト、Pci-e 8pin搭載
デメリット:ファンの音が大きめ 高額
代表的なモデル: - FSP FSP500-30AS(500W) - Metalfish 500W FlexATX(500W) - Enhance ENP-7660B(600W)
| ⚠プラグアンドプレイあり |
| 高額ですがコンパクトで必要な機能をすべて備えている(外付け電源ボタンの利用も可)ため、予算に余裕があれば購入を検討してください} |
③標準ATX電源
仕様: ATX (150mm x 140mm x 86mm) -出力400W以上を推奨
メリット:低コストで入手可能で高品質、プラグインコネクタがある場合、配線が綺麗にできます
デメリット:BC-250に対して大きすぎる
合計出力400W以上 - 12V20A(240W)以上 80PlusBronze以上を推奨
通常のデスクトップ電源が余っていれば再利用が可能です。(要PCI-e8ピン)外付け電源ボタンの利用が可能です
| ⚠デスクトップでの使用は推奨されません。 |
サーバー電源ユニットは、ジェットエンジンのような騒音を発する高速ファン(10,000回転以上)を搭載しています。 ラックマウント型またはガレージ設置にのみ適しています。 |
| {⚠LED搭載電源ユニットは推奨されません |
| 12VLED/産業用電源の使用は推奨されません。これらの電源はリップル電流が不安定で品質のばらつきが大きすぎるため安全に使用できません。不安定な動作や部品の損傷のリスクが伴うため使用しないでください |
中華格安スイッチング電源です。
電源として稼働させるには
こういうインレットを自分で配線したり、家に余ってる何かしらの電源ケーブル(なるべく太めのもの)を切って中の配線を剥いて~とかする工作が必要です。
またBC-250に給電するPCIe電源ケーブルをぶった切って繋いだりする必要があります。そういう風な運用をしているブログなんかもあるので確認してみてください。
電源コード剥いて自分で端子を専用工具を使って圧着する必要があるので玄人向けだと思います。
大体の製品でユニット本体の電源スイッチは無くコンセント差し込むと即ユニットのファンが回って稼働する(まあまあうるさい)タイプです。
ファンを交換して静穏化するか、↑で紹介したようなスイッチ付きのインレットとかを使ってオン/オフできるようにしたほうがよさそう。
12Vで300W以上のものを選ぶこと。
PSUの安全性
必要なワット数の計算
式:
必要なワット数 = 最大消費電力 * 安全マージン
必要なワット数 = 235W * 1.2 = 282W
最低:250W 推奨:オーバークロック時の安全マージンのために12Vレールで300W以上
| 12Vレールを確認してください |
| 多くの電源ユニットは12V出力を複数のレールに分配しています。単一のレールで少なくとも220Wを供給できることを確認するか12Vレールが1つしかない電源ユニットを使用してください。 |
コネクタ要件
●J1000 - PCIe 8ピン6+2ピン)
一般的なグラフィックボードの電源供給に利用されるコネクタです。CPU電源用のものは差し込めません
ピン配置
[ GND GND GND GND ]
[ 12V 12V 12V GND ]
ピン 機能
1-3 12V
4-6 アース
7-8 グランド(センスピン)
⚠一部のユーザーから6ピンコネクタ(ピン7~8がない)で成功したという報告がありますが、これは推奨されません。 センスピンがないと互換性の問題が発生する可能性があります。 |
●J2000、J2001 - 代替電源コネクタ:
これらのコネクタは8ピンMolexMicro-Fit コネクタ (
44280801) と互換性があります。
[ LED1 12V 12V 12V ] [ 12V 12V 12V GND ]
[ LED2 GND GND GND ] [ GND GND GND PGD ]
※サーバーラック設置時に補助電源として接続するコネクタっぽいです。
Molexの
44133や
44764、
44769が適合しそうですが、通常の利用では使うことは無いと思います
| ピン |
用途 |
| GND |
PGOOD-PSU2がラックシャーシに接続されている場合+5V |
| LED1 |
LED出力 - 緑色のLEDをミラーリング |
| LED2 |
LED出力 - 赤色のLEDをミラーリング |
J2000、J2001を利用する際は冗長性を確保するために両方のコネクタを埋める必要があります。
ケーブルの品質
高電流容量には最低16AWGのワイヤーを使用してください(18AWGではケーブルが溶けることがあります)
アダプタ(SATA-PCIe、Molex-PCIe)の使用は避けてください。火災の危険があります。
負荷時のケーブル温度を確認します。ケーブルが温かくなると抵抗の問題が示されます。
カスタムケーブルを作る場合は適切に圧着してください。不適切な圧着はホットスポットを発生させます。
| ⚠アダプターの火災に注意 |
| SATAコネクタの定格電力は54Wです。220WのマザーボードにSATA-PCIeアダプタを使用すると、火災の危険性があります。2つのMolexコネクタ(合計156W)でも電力不足です。 |
※こういうのとか、
こういうのを使わないで下さいという事です。
16AWGというのは日本の規格だと大体1.25sq(線の断面積が1.25mm)の太さですが、これを満たす変換ケーブルは殆どないと思います。
ちょっと高くても
こういうのとか、
こういうのから作った方がいいと思います。
これは流れる電流に耐えられる線を使用しろという事です。
↑で上げたようなペリフェラル4ピンx2→PCIeの変換の多くの線の太さはせいぜい18AWGくらいです。
線の被覆の材質によって変わりますが、流せる電流量は16AWGで19A、18AWGで15A、20AWGでは10Aです。
一般的なPCI-e8ピンのコネクタは大体150Wまで(=12V線1本あたり50W=4Aちょっとの電流が流れる)ですが、実際には300Wくらいまで耐えられる設計になっており、
またBC-250も実測で250W以上(12V線1本あたり7A程、理論上では320Wの消費まで確認されているので1本あたり10Aを超える電流が流れる)になる可能性があります。
一応18AWGでも起動までの確認はしていますが線が熱を持っているのが触ってわかります。
ケチって溶けたり燃えたりするよりはなるべく太い線のものからつくったほうが安全です。
もしくは16AWG=1.25sqのケーブルとコネクタなどを買って自分で作りましょう(※自己責任)。
ハウジングとコネクタはそれほどでもないですが、カシメ工具が高めです。
後、コネクタピンの構造上限界が16AWGまでなので、より太い14AWG(2sq)のものは探さなくて大丈夫です。
あんまり需要はない(小売りしてるところも少なめ)ですが、16AWGのケーブルを作るためのピンは下記の通りです(Molex)。
- 4.2mmピッチ ニューミニフィット ターミナル 5556T3(※T3のついてないものは18AWGまでです メスピンを買う事)
- 4.2mmピッチ ニューミニフィット ハウジング 5557
電源オン制御
方法①:自動電源オン
BC-250は、12V電源が供給されると自動的に起動します
1. PSUをBC-250に接続します
2. PSUをオンにします
3. ボードの電源がすぐにオンになります
使用例: PSUにオン/オフスイッチがあるもの、プラグとPSUの+の間にトグルスイッチなどを差し込む等
方法②:電源ボタン(はんだ付けが必要)}
BC-250には電源ボタンヘッダーがありません。
外付け電源ボタンを追加するには、既存のオンボード電源ボタンに直接はんだ付けする必要があります。
1. ボードの背面にあるオンボード電源ボタンを確認します
2. 電源ボタンの両側にワイヤをはんだ付けします
3. 外部のモーメンタリスイッチに接続します
4. 短絡すると電源がオンになり、もう一度短絡するとソフトシャットダウンになります
5. 5秒以上押し続けるとハード電源オフになります
電源ボタン付近 上のボタンがリセット、下が電源ボタン)
この極細ワイヤーにはんだ付けするのはなかなか難しそうなので、
基盤を裏返したところ、赤丸部分が電源の線、青色がリセットの線なはず
ここから出した方が手軽っぽい。いずれにしても難易度高め。
方法③: ATX電源制御}
ATXPSU の場合、24ピンコネクタには電源オン信号が含まれます。
●常時オン(ジャンパーショート方式):
1. 16番(緑、PS_ON)を任意のGND(黒)にショートします。
2. 電源は電源接続時常時オンになります。
●ソフト電源制御: 1. PS_ONピンを未接続のままにする
2. PSU PS_ON信号に接続された外部スイッチを使用する
3. スイッチが押されたときにPS_ONをグランドにブリッジする
ATXの24ピンはだいたいこんな感じになっているはずです。
この16番と15番をクリップ等でショートさせてやればOK
とはいえ
ピン配置 で説明した通り、1番を2-3でショートしておけば本体の電源ボタンは使えます。
本体に実装されている電源ボタン以外で電源を入れようとするとちょっとテクニックが必要です。
Wake-on-Lanを使って電源制御をすることも可能です。こちらの方がお手軽かも。
電源の問題とトラブルシューティング
負荷がかかるとシステムが落ちる、不安定になる
●症状例:ゲーム中またはベンチマーク中にシステムがシャットダウンする、ランダムに再起動する、シャットダウン前に電源ユニットからカチッという音がする等
●原因:電源ユニット過電流保護の動作
●解決策: 1.電源のワット数を確認する 12Vレールで220W以上をサポートする必要があります
2.ケーブル接続を確認する>接続が緩んでいると抵抗が発生し不安定になります
3.GPU電圧を下げる>ガバナー設定で最大電圧を下げる
4.ワット数の高い電源ユニットを使用する
⚠電源ユニットの電力不足 180Wの電源ユニットはゲームには適していません。220Wで下限であり、負荷の高い作業負荷がかかると保護機能が作動する可能性があります。 |
PSUファンがうるさい
●症状例:電源ユニットのファンからカタカタ音がしたり異音がする、ファン速度が勝手に変動する、高周波のコイル鳴きが発生する
●原因: ファンのベアリングが摩耗している、トランスからのコイル鳴き、ファンがPSUハウジングに当たっている
●解決策: 1.電源ユニットのファンを交換する>高品質のファンにアップグレードする (Noctua、Arctic)
2.ノイズを受け入れる> 一部の電源は単にノイズが多い
3.電源をアップグレードする>高品質のユニットは静かです
コイル鳴き
●症状例:電源ユニットから高音のコイル鳴き(アイドル時または低負荷時に悪化する、GPU周波数によって変化等)
●原因:変圧器のコイルが可聴周波数で振動している
●解決策: 1.負荷をかける>一部の電源ユニットは低負荷時にのみ鳴きを発生します
2.制振材>変圧器にホットグルーを塗布する (危険!)
3.電源ユニットを交換する>コイル鳴きに対する確実な解決策はありません
電源ユニットが過熱する
●症状例: 10~30分程度で勝手にシャットダウンする 、電源ユニットのファンが最大回転数で回っている 、電源ユニット本体を触ると過剰に熱くなっている
●原因:電源ユニットの冷却が不十分 >PSUの定格を超える負荷がかかっている、周辺温度が高い
●解決策:1.電源ユニットのエアフローを改善する->ファンの吸気口がクリア(埃や排熱を妨げるものがない)であることを確認する
2.ケースファンを追加する- 電源ユニット周辺の熱気を排出する
3.負荷を軽減する- GPUの最大周波数/電圧を下げる
4.冷却効果の高い高ワット数のユニットを使用する
電源の改造(DIY)
カスタムPCIeケーブルの作成}
必要なツール:
ワイヤークリンパー(カシメ&ケーブル被覆剥き)
PCIe 8ピンコネクタハウジング
16AWG以上のケーブル(シリコン絶縁体を推奨)
ピン取り外しツール(あれば)
●作り方
1. 8本のケーブルを適切な長さ(約30cm)に切断します。
2. 両端から5mmhほど被覆を剥きます。
3. 端子をワイヤーの端に圧着します。
4. ピンをPCIeコネクタに挿入します(3x12V、5xGND)。
5. マルチメーターで導通を確認します。
6. フルゲームの前に低負荷でテストします
⚠圧着不良は火災の原因となる可能性があります。ケーブルに負荷をかけた状態でテストし温度を監視してください。 ケーブルが熱くなっている場合は抵抗値が高くなっているためやり直す必要がありますす |
●常時電源オン
24ピンATXピン配列:16ピン(緑):PS_ON信号
15、17ピン(黒):グランド
1. クリップまたはジャンパー線を使用する
2. ピン16をピン15または17に接続する
3. コンセントを差し込むと電源がオンになる
●電源スイッチの追加
構成部品: - モーメンタリーボタンスイッチ 2芯
配線: 1. PSU PS_ONとGNDの間にスイッチを接続する
2. 短く押すと電源がオン/オフになることをテストする
3. BC-250を制御するには、オンボードボタンに半田付けする必要があります(ヘッダーは使用できません)
電源効率
80 Plus 認証:
- 80 Plus Bronze: 50% 負荷時に82~85%の効率
- 80 Plus Silver: 50% 負荷時に85~88%の効率
- 80 Plus Gold: 50% 負荷時に87~90%の効率
- 80 Plus Platinum: 50% 負荷時に90~92%の効率
効率への影響:
BronzeとPlatinumで比較した場合、180Wの負荷時おおよそ15W程差が発生します(Bronze約212W、Platium約197W)。
高効率の電源ユニットを利用することは冷却面でも大きなメリットがあるため導入を検討してください
推奨電源ユニットの概要
| ユースケース |
推奨電源ユニット |
| 低予算 |
FlexATX 500W(中古) |
| コンパクト |
FlexATX 500W |
| 高品質なもの |
Mean Well LOP-300-12 |
| 既存のものを再利用 |
ATX 400W+ |
| マルチボード |
サーバーPSU + ブレークアウトボード |
最終更新:2026年04月06日 18:12