ドラマシーン中の忍法の使用

ドラマシーン中の忍法の使用は、明記されていない限りそのシーンに登場している必要がある(基本77P)。
シーンに出ていない状態で【防諜】を【完全成功】し、【完全成功】の情報を誰にも与えない、というプレイングが稀に見られるが、明確に誤りなので注意。

集団戦ダメージのスペシャル

集団戦の攻撃がスペシャルで成功した場合は、「生命力か変調一つを回復し(基本54P)」、通常の攻撃の効果に加え「好きな変調ひとつを与える(基本66P)」というのがルルブから自然に読み取れる処理である。少なくとも「1D6の集団戦ダメージ」というのは同ページの接近戦・射撃戦の際の処理と混同しており明確に誤り。
しかしルルブの記述が若干曖昧な(通常の攻撃の効果を適用するのかどうか書かれていない)ため、通常の攻撃の効果の代わりに好きな変調ひとつを与える、と読むこともできなくはない。特に【内縛陣】の記述を読むとこちらの方が正しいようにも思える。その点はGMに確認しておくべき。→集団戦スペシャル問題
※ダメージの種別を選べる集団戦の攻撃である【世鬼】でスペシャルが起き射撃戦ダメージを選んだ場合にどういう処理をするのかはGMの判断を仰ぐべき。ルルブにはその際の処理を確定できる文言はない。→【世鬼】スペシャル問題

呪い、マヒの累積

両者とも、「修得している」忍法または特技の中からひとつランダムに選ぶものである(基本65,66P)。よって何らかの効果で未修得状態になったものはランダムに選ぶ対象から外れることに注意。特に呪いに関しては選ばれた忍法を未修得の状態にするものであるので、呪いの累積で既に呪われた忍法が選ばれることはない
※マヒに関しては「その特技が使用できなくなります」なので、厳密には「未修得」ではない。よって厳密さを求めるならこれは呪いとは違い既にマヒした特技が選ばれることもあるとするのが適切だろうが、「修得している特技の数だけ累積」という文言もあるため微妙。ルルブからこの処理を確定させることはできないためGM裁量。→マヒ累積問題

奥義による生命力の減少

奥義の効果をよく読めばわかることだが、【クリティカルヒット】の効果は接近戦ダメージ4点ではないし、【範囲攻撃】の効果は射撃戦ダメージ2点ではない。あくまで生命力の減少である。よってこれに【肉風船】や【禹歩】や【悪食】を使うことはできない。さらにこれらには間合という概念は存在せず、あくまでプロット値の差のみを参照するため、【闇景色】や【屍湧】の効果を受けない

【絶対防御】の限界

【絶対防御】はあくまで生命力の減少を4点軽減するものであり、5点以上の減少は完全には無効化できない。さらに集団戦ダメージは生命力の減少を伴わないため無効化できない。【使役術】や【幻兵】などで射撃戦ダメージや接近戦ダメージと同時に食らうときに【絶対防御】をする場合、集団戦ダメージだけは無効化できず残る。
逆に生命力が減少しているなら、それが忍法を使うための条件であっても問題なく無効化できる

【完全成功】の奥義破り

【完全成功】が奥義破りされた場合、その判定のサイコロを振る権利を失うhttps://twitter.com/Bouken_jp/status/21874694365)。
この裁定がどのような理屈で成立しているのかは不明だが、恐らくはサイコロを振る代わりに完全成功で「成功」という結果を与えるものであるため、それが無効になったなら「既に判定は終わった」扱いとなるのだろう。
【完全成功】が破られた後、同じ判定にもう一度別の【完全成功】を使えるかどうかは不明。

見切り判定などの処理順

奥義の宣言→奥義破り判定→奥義の効果の発動→奥義見切り判定→奥義の情報の獲得
の順である(基本69、85P)。
よって【判定妨害】で逆凪した者は、その【判定妨害】に対する見切り判定は基本的に自動失敗となる。

プロット前のファンブル値

一律2になり、ファンブルした場合はファンブル表を振る(基本54、55P)。

プロット前コスト無限の裁定

プロット前に使用する【奈落】や【道返】、【鬼灯】、【影分身】などは、合計コストがいくらになろうとも使えるhttps://twitter.com/Bouken_jp/status/141808566020481024)。
明記はされていないが、この際自分はどこをプロットしてもいいはずである(できるだけ使用可能コストが大きくなる6を選ばなければならないということはない)。
同様のことが【影法師】にも言え、相手が1をプロットしても自分は問題なく1に行ける。
ただしこのような状況ではもちろん残りの使用可能なコストは0なことに注意。逆に言うと【接近戦攻撃】などコストがない忍法は問題なく使える。

【魔血】の生命力減少

【魔血】で攻撃忍法を使い、それを【連撃】でもう一度使う場合、2回目は生命力減少は発生しなくてもよいhttps://twitter.com/Bouken_jp/status/18756684987)。
この裁定がどのような理屈で成立しているのかは不明だが、おそらくは1回目ではその攻撃忍法は【魔血】の効果にある「使用できる」という文言によって使用可能になっているが、2回目においては【連撃】の効果にある「使用できる」という文言によって使用可能となるため、【魔血】の効果を用いずとも使用可能、という意味か(無理矢理感があるが)。
同様に【風饗】でも同じことが言えるだろうが、【天狗】や【暗密】など、忍法自体に生命力減少が必要と明記されているものはこれとは全く違う話だと思われるので注意。

【矢止めの術】【連撃】の謎裁定

https://twitter.com/Bouken_jp/status/21874762886
上記リンクによると、【矢止めの術】で命中判定を失敗にされた場合も【連撃】は使えるという。こうあるからには使えるのだろうがおかしな話。【連撃】はあくまで「攻撃が回避されたときに使用できる」ものであり、【矢止めの術】は「命中判定を失敗にできる」ものであるのだから、全くタイミングが異なる。これが通るなら単純に命中判定が失敗した場合も【連撃】を使えることになってしまうわけだが……裁定が何らかの形で覆るまでは「特例」と考えておくのがいいだろう。勿論GMが認めるならこれを覆すことも可能である。
※現在筆者が冒険企画局に対しメールで質問中、回答待ち状態。
最終更新:2017年01月09日 16:05