概要
流派所属条件として《経済力》が要求されるのは若干つらい。しかし忍具への適性は最高クラスで、忍具に関係する強力な流派忍法も多い。
使い方が分かりやすい忍法ばかりなので、初心者にもおすすめ。特に極めて汎用性が高い【道具箱】と【忍細工】は、持っているだけで強い。
忍法構成考察
■【魔薬】【機忍】【医霊】構築
【医霊】で重傷などを与え、相手が兵糧丸でそれを回復しようとしたところを【魔薬】で無効化するえぐい戦法。
【武器破壊】同様相手が攻撃忍法を使わないなら意味がないことには注意。それなら、と戦国変調表を使いたくなるかもしれないが、【梟雄】はあくまで集団戦ダメージを与えたときに使える効果なので【医霊】では通常の変調表しか使えない。
ただもちろん刺さる敵には強烈に刺さる。特に鞍馬を無力化できる可能性が高く、とても有用。
■【鉄滓】【闇斑】構築
【鉄滓】で増えたコストを【闇斑】につぎ込めば、一気に回避に-4修正を加えられる。そこにさらに素で持っているコストまで使えるのは驚異と言うほかない。ここから【武器破壊】につなげるのもいいだろう。
■【一筒】【式神】構築
遁甲符を大量に確保して【式神】を何度も発動できる状態にする構築。もちろん【式神】がサポート忍法である以上戦闘にかかるラウンド数以上は使えないわけだが、当然ながら遁甲符はそのまま遁甲符としても使える点も有用。
問題は攻撃手段として何を使うのかだが、例えばプロット値4から【土竜吼】を確実に当てていくための保険として使うことが挙げられる。一発で当たったなら当たったでそこからの【接近戦攻撃】を二回撃てるので、ひたすらお得。
■【才槌】【判定妨害】構築
【才槌】を使えば神通丸の使用に大きな圧力をかけられる。【判定妨害】でファンブルさせてその後好き勝手やる構築なら捗ること間違いなしである。ただ自分も使いづらくなるのは玉に瑕。何ならあえて使って、受ける射撃戦ダメージを【悪食】してしまってもいいかもしれない。
なお一発屋でいいなら【才槌】でなく【魔薬】でもいい。
■【忍細工】【内縛陣】構築
元々変調表を2回振って好きな方を選べるため有用な変調を与えやすい【内縛陣】だが、そのダメージを2増加させ三つの変調を与えてしまうという恐ろしい構築。故障と重傷を同時に与えるのはもちろん、相手によっては呪いを複数与えるなども選べるので致命傷を負わせやすい。
流派忍法解説
【魔薬】
忍具の効果を無効化できるのはこの忍法だけ。神通丸を無効にしてファンブルさせる、兵糧丸を無効にして変調を回復させない、遁甲符は……きつい奥義をたまたま破ったのに振りなおさせられるときなどに無効化すればいいだろう。
自分の戦略の安定性を高める目的で使うことが多いはず。ファンブルや変調、接近戦ダメージを与えていくビルドなら特に役立つ。指定特技の判定もコストも要らないのが地味に嬉しい。
【一筒】
生命力を忍具に変換する。
兵糧丸を選択:兵糧丸1個は生命力1より重いため、単純にアドバンテージを稼げる。
神通丸を選択:振り直しできるというのは実質相当なプラス修正と同程度の効果であり、安定性が高まる。
遁甲符を選択:【式神】の条件、または【恩恵】を使う場合など。
いずれにしても減った生命力をメインフェイズに回復できるような手段を用意するとより確実になる。【里帰り】が一番簡単だがメインフェイズの手番を消費してしまうのは痛い。となると【仙食】か。
【鉄滓】
忍具をコスト3に変換する(これ自身コスト1のため)。プロット値4からなら残り7ものコストを使えることになり、様々なコンボが可能となる。例えばコスト2の攻撃忍法を【連撃】あるいは【風饗】できるようになるし、【機忍】でコストが上がってしまったサポート忍法も使いやすくなるだろう。
【才槌】
【禁術】の対象が忍具になり、ダメージが射撃戦になったもの。コストは1と使いやすい。
どんな忍具でも確実に使用を止める【魔薬】と異なり、こちらは忍具をひとつ選んでその使用に大きな圧力をかけるもの。
兵糧丸を選ぶなら単純に生命力の回復を抑止できるし、神通丸を選ぶならファンブルの回避にデメリットをつけ、苦渋の選択を迫れる。遁甲符は……あまり気にしなくていいだろう。
問題は相手の忍具によっては発動機会が限られてしまうことと、相手が忍具を使わない場合効果が目に見えないこと。「兵糧丸使われたら終わり」「どうせ神通丸で振り直されるし」というような状況が起きやすい、あまり効果的には見えなかった戦略こそ、この【才槌】と合わせることで生まれ変わると言える。
【道具箱】
忍具を二つ増やすだけだが、シノビガミ有数の強力さを誇る忍法。
というのも、まず単純に兵糧丸を2個増やすなら、兵糧丸1個は生命力1より重いため(故障しなければ)、【頑健】の上位互換となる。
さらに特殊忍具を得ることができるので、使えるコストを増やす呪紋や回避の指定特技を変える霊装、感情を好きに変更できる変心丸など、普段ではなかなか目にかかれない強力な忍具を使用できる。
霊装は、回避にマイナス修正をつけるのと似たような効果があるため、【武器破壊】や【風饗】など攻撃の成功を前提とした忍法と非常に相性がいい。
呪紋は、コスト1はそこまで大きくはないものの、プロット値4からコスト5相当が使えるのは痒い所に手が届くことも多いだろう。
変心丸は、【忠節】や【鬼道】、【護衛】の発動条件を確実に満たせる稀有な例。
【忍細工】
一度だけダメージ2点を上乗せできる忍法。もちろん1個ずつ使ってもいいが、大抵2個同時に使用されるだろう。
ダメージの上昇は特に接近戦と集団戦の攻撃で強力なので、それらと一緒に使いたい。特に【内縛陣】とのコンボは強烈(上記忍法構成考察参照)。
当たったときだけ消費できるので、特に確実に命中させなければいけないということはない。よって実は【内縛陣】以外にはそれほど相乗効果を生む忍法はなかったりする。逆に言うと相乗効果が特になくても充分強力で、これは防御の【頑健】に対し攻撃の【忍細工】と言ってもいいほど汎用性の高い打点増加と言える。
一応メインフェイズ戦闘で使ったり【魔界転生】と組み合わせれば【補給】が効く。
最終更新:2017年05月30日 17:34