概要

ドラマシーンで活躍する忍法が多いのはもちろんだが、戦闘において強力な効果を発揮する【揺らし】の存在が大きい。射撃戦1点を追加する装備忍法としては最も発動しやすいもののひとつだろう。

初心者に向けて

比良坂機関を選ぶということは策略や搦め手が好きなはず、もしくは愛国心が強いのだろうか?
比良坂機関は戦闘よりドラマシーンで活躍する流派。初めてだと効果が分かりにくいかもしれないが【沈黙】を取ることで情報戦において優位に立てる。コンボが好きなら【天眼】を上手く使う術を考えてみるといいかもしれない。
ほぼ唯一単純に戦闘に強くなる【揺らし】はとりあえず取っておこう。この存在があるので戦闘中心のキャラメイクもできるのだが、汎用忍法を読み込む必要がある。
下位流派は特に情報に特化したものが多い。初心者がやるセッションでは入手すべき情報が少なく、あまりうまく働かないかもしれないので、その点は頭に入れておこう。

忍法構成考察

比良坂機関上位流派

前述の【揺らし】により安定した戦闘性能を持ち、秘伝忍法では【朋面】により奥義破りや回避が楽にできるのが強み。一方でその【朋面】と【沈黙】のせいで向こうから感情を結んではもらいにくく、立ち回りが難しい。早めに敵味方を確定させ準備していきたいところで、【揺らし】のためにもとにかく秘密集めが肝要。

■【天眼】
ドラマシーンでダメージを与える忍法があれば1サイクルごとに秘密を1つ余分に獲得できる。戦闘中に能動的に秘密を集められるほとんど唯一の忍法であり、【揺らし】発動のためにも使いやすいのは見逃せない。
同じ流派忍法である【社会戦】や【防諜】とコンボしたいところだが、【社会戦】は【居所】を必要とすることと集団戦ダメージであり回復されれば無意味なこと、【防諜】は判定が厳しいこと(【完全成功】する手もあるが、シーンに登場している必要があるので奥義の情報を抜かれる)が難点。忍秘伝で追加された汎用忍法の【隠針】は、自分の秘密を獲得されたら、という条件なので使いやすいが、タイミングが少ない。このようにそれぞれ使いにくさがあるので好みの問題になってくる。
しかし自由度を考えると、うまく【居所】を得て【社会戦】を行うのがいいかもしれない。自分が戦闘を仕掛けないにしても【居所】は取引材料になるからだ。【居所】を得るための方法としては他流派の血で【夜見】を取るのが最も手っ取り早い。功績点が余っているなら末裔を取り、【社会戦】を【影武者】にするとさらに強力になる。また、【飯綱】を取って忍猫を選び、【猫の道】を使わせることで居所を確保するという手段もあるが、それならば最初から秘密を抜いた方がいい。

■【禁術】
地味な忍法と思われがちだが、戦闘においてはかなり凶悪。攻撃忍法を複数持っているキャラは多くなく、最も脅威となる者の、自分が最も避けにくい忍法を指定するだけでかなり優位に立てる。重傷と効果が実質同じ、と言えばその恐ろしさが分かるだろうか。コンボなど考えず一つ取っておくだけで有用で、【頑健】【揺らし】と並んで忍法枠が余っているならこれを取るのがいい。

■【操り人形】
敵を一人減らせるというのは驚異的。自分も問題なく行動できる(コストは厳しいが)。【双影】と同様の弱点を抱えていたり、感情が必要なので敵味方を早めに確定したかったりと考えることは多いものの、凶悪なことに変わりない。弱点を補うならメインフェイズの立ち回りを強化すればいいだろう。

■【朋面】
【操り人形】同様感情が必要。できれば敵と感情を結んでおき奥義破りを有利にしたいが、味方ならば感情を結ぶのを拒否されることもない。無理矢理にでも敵にプラス感情を取らせるか、味方と結ぶので我慢するかは考えどころ。敵にプラス感情を取らせるための忍法としては【感情操作】、【宴】、【昼顔】、【盗人萩】、【化粧】、【慈拳】などがある。【昼顔】と【慈拳】以外はまずシーンに出すのを拒否されてはどうしようもなく、【呼び声】が必要になってしまうのがつらい。メインフェイズ戦闘の戦果で感情を取らせるのも考慮に入れておきたい、というかそれが一番手っ取り早いかもしれない。難しい忍法だが、この忍法のことを知らない初心者や、ロールプレイ重視のプレイヤーを狩るのには適するだろう。
最終更新:2016年12月30日 00:39