概要
流派所属条件の《調査術》はそれほど問題ではないが、忍法は単純に使ってもうまくは働かないクセが強いものが多い。
斜歯の流派忍法だけで戦ってもいいがあまり強力とは言えないため、上手いコンボを組んで相乗効果を狙いたいところ。
忍法構成考察
■【博識】【忍法学】構築
2枠使うが、奥義破りを盤石にできる。ちなみに【博識】を二つ以上取ることも可能で、その方が相乗効果は高まる(ただし指定できる奥義種類は一つだけになる)。
これを持っているキャラが一人味方にいるだけで随分戦闘が楽になる。枠は2枠食うが、サポート型でなくても採用は充分可能なレベルだろう。
■【機忍】【闇神楽】【目付】+情報屋構築
説明するまでもなく、効率よく敵の奥義情報を獲得するための構築。【闇神楽】の情報判定は連続して行う必要があるため、間に情報屋との情報交換を挟んで1シーンで【秘密】→(交換で【居所】)→【奥義】と取ることは出来ないことに注意。1シーン目で二人の【秘密】、2シーン目以降でその二人の【奥義】を獲得すればいい。
せっかくなら【博識】【忍法学】と合わせたいところだが、枠は厳しい。
枠を空けるには【闇神楽】を他流派の血で取るのが望ましい。【博識】【忍法学】は生き残ってこそ輝くので、空いた枠に【頑健】を入れれば盤石。
奥義は【闇神楽】との兼ね合いで絶対防御を選びたくなるが、クリティカル一発目を【目付】で奥義破りできる可能性があることを考えると相性最高とは言えない。奥義で火力を担保するか、サポートに徹するかは悩みどころ。
もし【流転】を入れる枠があるのであれば、自前で取った絶対防御は【闇神楽】のために使いクライマックスではクリティカルや範囲攻撃といった芸当も可能になる。
いずれにしても最終的には背景【双子】を取り、【目付】と【闇神楽】を戦闘用の忍法に変えることが望ましい。
■【裏コード】【土竜吼】構築
相手が
鞍馬神流でなければかなりの確率で【土竜吼】が当たるようになり、連続攻撃を叩き込める。可能なら他流派の血で【揺らし】や【早乙女】などの常時ダメージバフ忍法を取りたいところ。
流派忍法解説
【忍法研究】
3種だけサポート忍法を完全無効化する極悪忍法。注意点は以下。
- これ自身がサポート忍法なのでラウンドに1回しか使えない
- 相手が【忍法研究】を持っていて【忍法研究】を指定されたら逆に無効化されてしまう
- 【開祖】で名前が変更されたサポート忍法は実質無効化できない(GM裁定によっては可能な場合もあり)
何を選べばいいのか?という点が重要だが、正解はない。
使いどころの多さを重く見るなら【痛打】などの汎用忍法や採用率が高い【影分身】を選ぶのがいいだろうし、天敵をメタるなら自分の構築による。また、強い敵をピンポイントでメタるなら鞍馬神流や凶尾などの忍法をメタることになるだろう(ただし鞍馬神流はサポート忍法がなくても強い)。器術が消えると困るなら【裏コード】を指定してミラーマッチに備えてもいい。もちろん、環境で流行っている忍法を指定してしまうのもいい。
その辺りの選択は本当に人それぞれなので、じっくり考えて選ぼう。
個人的には、「それを無効化すれば相手の戦略が崩れるかどうか」を基準に選ぶことをお勧めする。例えば【痛打】を対象にした場合、使われることこそ多いがダメージ増加を無効化したからといって攻撃が無効になるわけではないため微妙である。一方【望郷】を無効化できれば、一度しか使えない上に確実に成功するはずだった1D6点回復が無に帰すのだから極めて痛手となるだろう。その他には【誘導】などが戦略の根幹にあると言える。
ただしこの考え方を多用するとそもそもセッションが面白くなくなる可能性があることに注意。特にGMがNPCを作る場合はあまりその手の戦略をとらない方が気持ちよく遊べる傾向にある。
【流転】
奥義コピー。【目付】とのセット運用でない限り既に使われた奥義を使うことになるため破られやすいデメリットがあるが、すでに自分の奥義も見られている状態なら特に問題はない。コストも1と使いやすく、とりあえず入れておくといった感覚でも役立つことはあるだろう。
トリッキーな使い方としては以下のようなものがある。
- メインフェイズ戦闘を積極的に仕掛け敵の奥義を見ておく
- 背景【師匠】で作ったNPCに戦闘を仕掛け奥義を2種以上見ておく(感情をもっていなければ、誰も見ているはずがない奥義を複数ストックできることになる)
【目付】
奥義に不正アクセス。一発は当たると思い込んでいるであろうクリティカルや範囲攻撃にドヤ顔ができ、実際極めて有用。
ただしそもそもメインフェイズの手番を1回使う必要があり、その上条件も厳しい。背景【情報屋】はほぼ必須と思っていい。他にも【居所】を獲得するための忍法は多くあるが、忍法枠を使わずほぼ無償で【居所】をもらえる【情報屋】は頭一つ抜けているからである。
【情報屋】がある前提でも、できるだけ早期に味方を見つけて情報を受け渡ししてもらうことが望ましい。こちらとしても【奥義】の情報を味方に受け渡しておくことは大きなメリットだ。
【忍法回路】
コスト2以上のサポート忍法のコストを1下げるというシンプルな忍法。
正直、かなり使い方が難しい忍法である。第一に指矩班の流派忍法にコスト2以上のサポート忍法が存在しないのはギャグとしか言いようがない。
似た効果の忍法と比較すると、【道具箱】なら「呪紋」を2個取ればコストを2多く使えるため、流派の違いはあれど汎用性の面で劣っている。
少なくともサポート忍法を1ラウンドに2種使いたいわけだが、そうなるとこの【忍法回路】とサポート忍法で3枠埋まってしまいコンボをするには枠が厳しい。単体で十分機能するかサポート忍法同士でコンボができるものを選ぶことになるだろう。すると攻撃忍法とのコンボを前提とする斜歯のサポート忍法はあまり適しないとわかる。
【布砦】【奈落】といったファンブル型の構成も、結局ファンブルさせた後に攻撃することが基本となるため相性は微妙なところ。
汎用忍法では【破術】【返し技】【誘導】【作戦指揮】【海原】【技縛】あたりが候補となるか。
背景【他流派の血】や【滅苦】が前提となるが【点楔】【曲歌】【金剛】【忍法複写】【無我】【影人形】【炎刃】【辱】【毒果】【医霊】【逃水】【叱咤】【サトリ】【袋蜘蛛】【玉繭】【悪食】あたりの忍法は比較的効果が単体完結しており相性がいい。ただし見てわかる通り流派はとっちらかっており、うまく使えるのは土蜘蛛くらいだろうか。
古流忍法では【髪芝居】【五毒】【鳴神】【転】【龍尾】【雪風】【石仏】【抜井戸】【大吠】あたりと相性がいい。【石仏】は【炎刃】【辱】【医霊】と特に好相性。
様々な流派の忍法を組み合わせることで最大の効果を発揮する、ある意味斜歯らしい忍法といえる。
【忍法学】
上記【博識】【忍法学】構築を参照。
【裏コード】
ただ取るだけで強い忍法。これだけでメインフェイズ戦闘を完封できたりする(かなり卑怯臭いがルール上は認められるはずである)。
その上で器術の特技による回避や奥義破りを難しくできる。強い。前述のとおり【土竜吼】と相性がいい他、同様に【奈落】とも好相性。斜歯のミラーマッチでは効果的というかもはやリアルに嫌われるレベルである。特に枠を埋めるほどやりたいことがないなら修得しておいて損はない。
最終更新:2018年03月14日 00:31