※途中、近親相姦ネタ及び、個人的設定(オリキャラ等)が少々混じります。
―――不器用、だな
目の前の男を見てそう思った。
こやつは我に無いものをたくさん持っている。
人としての感情、優しさ、強さ。
我とは正反対の人間だと思っていたが。
(こんなところが似ているとはな・・・)
口付けを交わしながら、そんなことを考えていた。
人としての感情、優しさ、強さ。
我とは正反対の人間だと思っていたが。
(こんなところが似ているとはな・・・)
口付けを交わしながら、そんなことを考えていた。
あの日。
我は女であることを捨て、人であることを辞めた。
感情を無くし生きていくのだ、と。女として産まれたこの体を憎み、怨み、呪うのだ、と。
それがどうだ。
我は女であることを捨て、人であることを辞めた。
感情を無くし生きていくのだ、と。女として産まれたこの体を憎み、怨み、呪うのだ、と。
それがどうだ。
「はっ・・・ん・・・・」
愛する男の愛撫を受け、喘ぐ己がここにいる。
我の心を乱し、決意を揺らがせ、全ての計算を狂わせた男を。
「もと・・・ちか・・・・・」
我は愛しているのだ。この我が。すでに穢れきった雌のくせに。
「今度は、大丈夫だ」
ゆっくりと・・・太い指が入ってくる。
「んっ・・・!」
喉を反らせると、男はまた不安げな声を上げた。
「痛いか?」
「馬鹿者・・・あんな事をした後に吐く台詞か」
思わず笑ってしまった。本当にどうしようもない馬鹿者だ。
「続けよ。我は平気だ」
「ああ・・・・」
我の一言に安心したのか、指が更に深く入れられる。
愛する男の愛撫を受け、喘ぐ己がここにいる。
我の心を乱し、決意を揺らがせ、全ての計算を狂わせた男を。
「もと・・・ちか・・・・・」
我は愛しているのだ。この我が。すでに穢れきった雌のくせに。
「今度は、大丈夫だ」
ゆっくりと・・・太い指が入ってくる。
「んっ・・・!」
喉を反らせると、男はまた不安げな声を上げた。
「痛いか?」
「馬鹿者・・・あんな事をした後に吐く台詞か」
思わず笑ってしまった。本当にどうしようもない馬鹿者だ。
「続けよ。我は平気だ」
「ああ・・・・」
我の一言に安心したのか、指が更に深く入れられる。




